JR東海道線・飯田線・武豊線の2024年度夜間留置状況まとめ!

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JR東海

JR飯田線・JR東海道本線(豊橋~米原)・JR武豊線の2024年度夜間留置まとめ!2024年6月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!

夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違いがある場合は是非コメントください!(なお±○本と記載があるのは運用予備分の夜間留置場所の推測です)

JR飯田線は、愛知県の豊橋から長野県の辰野までを結ぶ鉄道路線です。起点の豊橋側では本長篠付近まで豊橋都市圏への通勤・通学路線の性格を持っていますが、本長篠からは一気に山間部に突入し、静岡県を経由しつつ長野県の天竜峡まで完全な山越えとなります。

山間部の区間は、非常に険しい所を多数のトンネルで超えていくため、乗車していると「よくぞこんな所に電化路線を建設した」と驚嘆するような山深い所を低速で通過していきます。飯田線には大小138のトンネルが存在しますが、特に平岡~天竜峡間の22.4kmに約半数の68本が集中しています。

天竜峡以北は伊那盆地と呼ばれる長野県南部の平野部を南北に貫いており、盆地の北限である辰野までJR東海の路線として運営されています。この区間では本長篠~天竜峡間の山越え区間から再び利用者の多い地域輸送路線へと性格が戻ります。

運行される列車は普通列車が殆どですが、ごくわずかに山越え区間で快速列車特急列車が運行されています。特急列車については「伊那路」という名前を冠して静岡所属の373系が使用されます。

またJR東日本所属の211系が同線の飯田までに乗り入れています。そのため、JR東海とJR東日本の間の線路使用料・車両使用料の調整が同線で行われています

JR東海道本線の豊橋~米原間は名古屋近郊区間として利用者が多く存在します。東海道本線と並行する名鉄名古屋本線との競合が存在するため、豊橋~岐阜間で快速運転が実施されています。

豊橋~名古屋間では両者の競合が拮抗する一方、名古屋~岐阜間はJRの方が圧倒的にスピードが速く、名鉄の特急とJRの普通列車がほぼ同じ所要時間という状況になっています。

JR線は岐阜から先の大垣まで快速電車が直通しています。基本的に快速列車は豊橋~大垣間で運行されますが、一部の電車が浜松や米原まで直通します。

大垣~米原間は関ケ原越えと呼ばれる山越えとなるため、利用者は少ないです。そのため基本的に大垣で運行系統が分断されており、快速列車が6両以上である一方、大垣~米原間の区間便は4両での運転となっています。

JR武豊線は愛知県の大府から武豊までを結ぶ路線です。元々は武豊から熱田までが先行して開業しましたが、その後途中の大府から分岐して新規路線が建設され、新規区間と併せて大府~熱田間が東海道本線に編入し、残った区間が武豊線という支線になりました。

武豊線は全区間が単線となっています。またワンマン運転も行われていますが、利用者数は地方交通線としては可部線の次に多い路線となっています。さらに貨物列車も走行しており、起点の大府では貨物列車と待機させる留置線が整備されています。

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前年の夜間留置状況

JR東海大垣車両区の2023年度夜間留置状況まとめ!所感を語る!
JR東海道本線(豊橋~米原)・JR武豊線の2023年度夜間留置まとめ!2024年1月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います! 夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違い...

ダイヤ改正プレスリリース

運行系統ごとの運用状況

本記事では、大垣車両区の所属する列車のみ取り上げます。

大垣(2024年)

大垣213系H2両14本(13運用
大垣+1本、豊橋1本、新城1本、中部天竜4本、平岡2本、駒ヶ根1本、伊那松島3本、上諏訪1本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
大垣311系G4両5本(4運用
岡崎2本、大垣2+1本
2024年ダイヤ改正により、豊橋3運用大府3運用熱田1運用大垣2運用
311系G4両の運用は313系による代走あり。
大垣313系R2両16本(13運用
大垣1+3本、豊橋2本、新城3本、本長篠1本、中部天竜2本、飯田2本、駒ヶ根2本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
大垣313系Y2両7本・大垣313系Z2両5本(0運用
大垣+12本
ダイヤ改正前後で運用数に変化なし
大垣313系J150編成3両3本・大垣313系J160編成3両4本(0運用
大垣+7本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
3両同士を2本繋いで6両にし、6両運用や8両運用に就く。
大垣313系J170編成3両3本(2運用
大垣+1本、天竜峡2本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
大垣313系4両31本(23運用
静岡1本、菊川1本、豊橋2本、岡崎5本、熱田2本、大垣12+8本
2024年ダイヤ改正により、豊橋1運用大垣4運用
大垣313系6両17本(16運用
豊橋4本、西小坂井1本、岡崎1本、熱田1本、大垣8+1本、米原1本
2024年ダイヤ改正により、豊橋2運用大垣3運用米原1運用
大垣313系8両0本(9運用
浜松1本、豊橋3本、西小坂井2本、大垣2-9本、米原1本
2024年ダイヤ改正により、大垣4運用米原1運用

所感

前年度と車両・運用・予備車の集計方法を変更しました。予備車にマイナスの概念を導入したことで、より夜間留置両数の正確性が高くなっています。

大垣車両区関連では、中央本線で315系が本格営業を開始した2022年のダイヤ改正時に大幅に車両運用が変更になっていました。2024年のダイヤ改正ではさらに8両運用が5運用減少し、6両運用が6運用増加しました。

4両運用は311系運用が10運用減4運用となり、313系専用運用が3運用増加して23運用となりました。大垣としては4両運用が合計7運用減となりましたが、一部は6両運用や神領所属の315系運用に変更となっています。

全体で見れば稼働数が減少しており、余剰となった313系2両11本は静岡に転属となりました。このような変更となった背景としては、武豊線の利用状況を踏まえた315系4両の導入と、コロナ前からの混雑率の低さにあると考えられます。

2019年度の混雑率は、岐阜・大垣方面からが100%、豊橋・武豊方面からが106%でした。東海道線の名古屋地区は快速と普通の2種別体制とはいえ、コロナ前の段階で混雑率がかなり低かったですから、全体的な稼働数の減少は仕方ない気がします。

逆に武豊発の区間快速は、一部ロングシート4両固定の315系に変更となりました。以前金山駅到着時点の列車の混雑状況を観察した時も、区間快速が最も混雑していた列車の一つだったので、この変更は妥当だと思います。

2023年9月5日に金山駅の朝ラッシュの混雑状況を確認!
前の投稿で大垣が管轄する線区について増発はないと書いた件について。 9月5日に金山駅の朝ラッシュの混雑状況を確認しましたので、共有したいと思います。 個人の主観が多分に含まれるので、混雑率についてはあくまで相対的なものとお考え下さい。 観察...

315系については、2024年度は2本が神領、14本が大垣と静岡への投入となるでしょう。2025年度も大垣と静岡への投入となり、最終的には神領・大垣・静岡それぞれに14本ずつ4両が投入されると予想します。

また労組資料によると、315系によるワンマン運転は2026年3月より武豊線で、2027年3月より東海道線の大垣~米原間で行われるようです。現行ダイヤでは、昼間は大垣で普通列車の運行系統が分断されていますが、これが今後も継続されることが暗に示されたようで、そこは少し残念ですね。

315系4両編成でのワンマン運転の実施及び画像認識技術を活用した安全確認支援装置の搭載
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043615.pdf
JR東海労・静岡地方本部 地本業務ニュース 2024年6月6日
https://jrtoukairou.sakura.ne.jp/koe/sizuoka/2024.06.06sizuokagyoumu8.pdf
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駅ごとの夜間留置状況

本記事では本記事では、飯田線・東海道線(豊橋~米原)・武豊線の留置状況を記載します。

飯田線・中央本線(上諏訪~辰野)

上諏訪(合計留置両数:2両1本+3両6本=20両
大垣213系R2両1本
長野211系N3両6本

上諏訪駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫(留置線40両+入替線6両)
245m12両1本
285m14両2本
入替線125m6両1本
駅名 番線 ホーム有効長
上諏訪 3番 225m11両
2番 245m12両
1番 245m12両

下諏訪
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
下諏訪 3番 225m11両
2番 245m12両
1番 245m12両

岡谷
夜間留置設定なし

側線:425m21両1本
駅名 番線 ホーム有効長
岡谷 3番 245m12両
2番 245m12両
1番 265m13両
0番 65m3両
川岸 1番 65m3両
2番 65m3両

辰野
松本E127系A2両1本

辰野駅の夜間留置設定の変化(合計:3両⇒2両
・松本E127系2両:0本⇒1本
・長野211系N3両:1本⇒0本
側線:305m15両1本
引き上げ線:85m4両1本(途中に踏切があり、夜間留置出来ない)
車庫
205m10両1本
225m11両1本
245m12両2本
その他非電化線が何本かある。
駅名 番線 ホーム有効長
辰野 0番 85m4両
1番 165m8両
2番 185m9両
3番 185m9両
宮木 (番号無し) 65m3両

伊那新町
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
伊那新町 2番 85m4両
1番 85m4両
羽場 2番 65m3両
1番 65m3両
(番号無し) 65m3両

伊那松島
大垣213系H2両3本

車庫
45m2両1本
65m3両2本(建屋は25m1両分)
85m4両1本
105m5両1本
125m6両1本
駅名 番線 ホーム有効長
伊那松島 2番 65m3両
1番 65m3両
木ノ下 (番号無し) 65m3両
北殿 2番 65m3両
1番 65m3両
田畑 (番号無し) 65m3両

伊那北
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
伊那北 3番 65m3両
2番 65m3両
1番 65m3両
伊那市 2番 65m3両
1番 65m3両
下島 (番号無し) 65m3両
沢渡 2番 65m3両
1番 65m3両
赤木 (番号無し) 65m3両
宮田 2番 65m3両
1番 65m3両
大田切 (番号無し) 85m4両

駒ヶ根
大垣213系H2両1本
大垣313系R2両2本
大垣373系F3両1本

駒ヶ根駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:65m3両1本、85m4両1本
駅名 番線 ホーム有効長
駒ヶ根 3番 65m3両
2番 65m3両
1番 65m3両
小町屋 (番号無し) 65m3両

伊那福岡
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
伊那福岡 2番 85m4両
1番 85m4両
田切 (番号無し) 65m3両
飯島 2番 65m3両
1番 65m3両

伊那本郷
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
伊那本郷 1番 85m4両
2番 85m4両

七久保
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
七久保 3番 65m3両
2番 65m3両
1番 65m3両
高遠原 (番号無し) 65m3両

大沢信号場
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
伊那田島 (番号無し) 65m3両
上片桐 1番 65m3両
2番 65m3両
伊那大島 2番 65m3両
1番 65m3両
山吹 (番号無し) 65m3両
下平 (番号無し) 65m3両

市田
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
市田 2番 65m3両
1番 65m3両
下市田 (番号無し) 65m3両
元善光寺 2番 65m3両
1番 65m3両
伊那上郷 (番号無し) 85m4両
桜町 (番号無し) 85m4両

飯田
大垣313系R2両2本
長野211系N3両1本

飯田駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:105m5両2本、165m8両1本
駅名 番線 ホーム有効長
飯田 1番 65m3両
2番 85m4両
3番 85m4両
切石 (番号無し) 85m4両
(番号無し) 85m4両
下山村 (番号無し) 85m4両

伊那八幡
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
伊那八幡 2番 85m4両
1番 85m4両
毛賀 (番号無し) 85m4両
駄科 (番号無し) 85m4両
時又 1番 85m4両
2番 85m4両
川路 (番号無し) 85m4両

天竜峡
大垣313系J170編成3両2本

天竜峡駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:85m4両3本
駅名 番線 ホーム有効長
天竜峡 3番 65m3両
2番 65m3両
1番 65m3両
千代 (番号無し) 65m3両
金野 (番号無し) 85m4両
唐笠 (番号無し) 65m3両

門島
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
門島 2番 85m4両
1番 85m4両
田本 (番号無し) 85m4両
温田 2番 65m3両
1番 65m3両
為栗 (番号無し) 65m3両

平岡
大垣213系R2両2本

平岡駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:125m6両1本
駅名 番線 ホーム有効長
平岡 2番 65m3両
1番 65m3両
鶯巣 (番号無し) 85m4両
伊那小沢 2番 65m3両
1番 65m3両
中井侍 (番号無し) 65m3両
小和田 (番号無し) 65m3両
大嵐 2番 65m3両
1番 65m3両

水窪
夜間留置設定なし

側線:125m6両1本
駅名 番線 ホーム有効長
水窪 2番 85m4両
1番 85m4両
向市場 (番号無し) 80m4両
城西 (番号無し) 85m4両
相月 (番号無し) 80m4両
佐久間 (番号無し) 85m4両

中部天竜
大垣213系H2両4本
大垣313系R2両2本

中部天竜駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:105m5両1本、125m6両2本
引き上げ線:105m5両1本
駅名 番線 ホーム有効長
中部天竜 2番 105m5両
1番 80m4両
下川合 (番号無し) 80m4両
早瀬 (番号無し) 80m4両
浦川 1番 85m4両
2番 85m4両
上市場 (番号無し) 80m4両
出馬 (番号無し) 85m4両
東栄 2番 85m4両
1番 85m4両
池場 (番号無し) 80m4両

三河川合
夜間留置設定なし

側線:205m10両1本
駅名 番線 ホーム有効長
三河川合 1番 85m4両
2番 85m4両
柿平 (番号無し) 85m4両
三河槙原 2番 85m4両
1番 85m4両
湯谷温泉 (番号無し) 85m4両
三河大野 1番 85m4両
2番 85m4両

本長篠
大垣313系R2両1本

本長篠駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:85m4両1本
駅名 番線 ホーム有効長
本長篠 2番 85m4両
1番 85m4両
長篠城 (番号無し) 85m4両
鳥居 (番号無し) 85m4両

大海
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
大海 2番 85m4両
1番 85m4両
三河東郷 2番 85m4両
1番 85m4両
茶臼山 (番号無し) 85m4両
東新町 (番号無し) 85m4両

新城
大垣213系H2両1本
大垣313系R2両3本

新城駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:85m4両1本
駅名 番線 ホーム有効長
新城 1番 85m4両
2番 85m4両
3番 85m4両
野田城 2番 125m6両
1番 125m6両
東上 1番 125m6両
2番 125m6両
江島 (番号無し) 125m6両

長山
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
長山 1番 125m6両
2番 125m6両
三河一宮 1番 105m5両
2番 125m6両

豊川
夜間留置設定なし

電化側線:265m13両1本
非電化側線:265m13両1本
駅名 番線 ホーム有効長
豊川 3番 125m6両
2番 125m6両
1番 125m6両

牛久保
夜間留置設定なし

側線(元3番線):105m5両1本
駅名 番線 ホーム有効長
牛久保 2番 125m6両
1番 125m6両
小坂井 1番 125m6両
2番 125m6両
下地 1番 165m8両
2番 165m8両

豊橋(合計留置両数:2両3本+3両6本+4両2本+6両5本+8両3本=86両
静岡313系3両4本
静岡6両1本
静岡373系F3両2本
大垣213系H2両1本
大垣313系R2両2本
大垣313系4両2本
大垣313系6両4本
大垣313系8両3本

豊橋駅の夜間留置設定の変化(合計:89両⇒86両
・静岡211系LL3両:1本⇒0本
・静岡211系SS3両:1本⇒0本

・静岡313系W2両:1本⇒0本
・静岡313系S3両:1本⇒0本
・静岡313系T3両:2本⇒0本
・静岡313系3両:0本⇒4本
・静岡6両:0本⇒1本
・静岡373系F3両:2本⇒2本
・大垣213系H2両:1本⇒1本
・大垣313系R2両:2本⇒2本
・大垣311系G4両:3本⇒0本
・大垣313系4両:3本⇒2本
・大垣313系6両:2本⇒4本
・大垣313系8両:3本⇒3本
上り引き上げ線:125m6両1本、265m13両3本
西側車庫(車庫収容力:留置線113両+入替線9両)
125m6両1本
185m9両2本
205m10両2本(東京方進出可)
205m10両1本(天浜線ホーム)
245m12両1本
265m13両1本(天浜線ホーム)
305m15両1本(東京方進出可)
385m19両1本(東京方進出可)
入替線185m9両1本
豊橋運輸区(車庫収容力:留置線24両+検査線13両)
85m4両3本
125m6両2本
検査線105m5両1本(建屋は85m4両分)
検査線165m8両1本(建屋は85m4両分)
駅名 番線 ホーム有効長
豊橋 8番 245m12両
7番 245m12両
6番 245m12両
5番 245m12両
4番 125m6両
3番 165m8両
2番 125m6両
1番 125m6両

所感

飯田線については、昼間の列車が削減されたものの、夜間留置場所や運用数には変更はありません。飯田線の大幅なダイヤ変更は、213系が引退するであろう2026年3月かと思いますので、その時になって初めて全容が分かるでしょう。

というのも、労組資料によると2026年に飯田線のワンマン運転が拡大されることが計画されているようです。現在中部天竜~天竜峡間ではワンマン運転が行われていませんが、これが2026年にワンマン運転を開始するようです。

2026年3月には、神領所属の313系のうち、2両16~17本が飯田線向けに大垣へ転属するかと思います。そのタイミングで飯田線の運用が整理されるということですね。

飯田線には、2両運用の他に3両運用もあります。前年度の記事では3両運用が残る前提で、「3両運用は全てJR東日本車にすべき」と書きましたが、もし飯田線の朝ラッシュの混雑が3両運用が必要なほどでなければ、2両に短縮して運用を合理化するかもしれません。

3両運用で行われている岡谷から中央線への直通運転も整理される可能性もあるでしょう。今後のダイヤ改正内容に注目です。

ちなみに、飯田線は元々17m車4両分で線路設備が構築されていますので、基本的に水窪以北は20m車だと3両が限界でしょう。現ダイヤで水窪まで20m車4両の入線実績がありますので、水窪以南では2両+2両の運転が可能ですが、以北は3両固定が最大輸送力となります。

なおWikiでは新城まで6両が入線可能となっていますが、新城駅ではバリアフリー化のため跨線橋が新設されました。したがって、新城駅に入線できるのは4両までであり、6両が入線できるのは豊川までと考えられます。

もっとも、朝ラッシュで飯田線を4両で運転しているのは水窪5時48分発、折り返し豊橋8時4分発、さらに折り返し豊川8時25分発のみです。6両が必要になるということは今後を見据えてもほぼないでしょう。

飯田線に必要な設備改良は、線増による名鉄線との線路共用を解消することです。それによる列車増発の方が利用者からすれば有難いでしょう。

JR東海道本線

豊橋(合計留置両数:2両3本+3両6本+4両2本+6両5本+8両3本=86両
静岡313系3両4本
静岡6両1本
静岡373系F3両2本
大垣213系H2両1本
大垣313系R2両2本
大垣313系4両2本
大垣313系6両4本
大垣313系8両3本

豊橋駅の夜間留置設定の変化(合計:89両⇒86両
・静岡211系LL3両:1本⇒0本
・静岡211系SS3両:1本⇒0本

・静岡313系W2両:1本⇒0本
・静岡313系S3両:1本⇒0本
・静岡313系T3両:2本⇒0本
・静岡313系3両:0本⇒4本
・静岡6両:0本⇒1本
・静岡373系F3両:2本⇒2本
・大垣213系H2両:1本⇒1本
・大垣313系R2両:2本⇒2本
・大垣311系G4両:3本⇒0本
・大垣313系4両:3本⇒2本
・大垣313系6両:2本⇒4本
・大垣313系8両:3本⇒3本
上り引き上げ線:125m6両1本、265m13両3本
西側車庫(車庫収容力:留置線113両+入替線9両)
125m6両1本
185m9両2本
205m10両2本(東京方進出可)
205m10両1本(天浜線ホーム)
245m12両1本
265m13両1本(天浜線ホーム)
305m15両1本(東京方進出可)
385m19両1本(東京方進出可)
入替線185m9両1本
豊橋運輸区(車庫収容力:留置線24両+検査線13両)
85m4両3本
125m6両2本
検査線105m5両1本(建屋は85m4両分)
検査線165m8両1本(建屋は85m4両分)
駅名 番線 ホーム有効長
豊橋 8番 245m12両
7番 245m12両
6番 245m12両
5番 245m12両
4番 125m6両
3番 165m8両
2番 125m6両
1番 125m6両

西小坂井(合計留置両数:6両1本+8両2本=22両
大垣313系6両1本
大垣313系8両2本

西小坂井駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:605m30両1本
駅名 番線 ホーム有効長
西小坂井 4番 245m12両
3番 245m12両
2番 245m12両
1番 245m12両

愛知御津
夜間留置設定なし

側線:345m17両1本
駅名 番線 ホーム有効長
愛知御津 3番 225m11両
2番 225m11両
1番 225m11両
三河大塚 1番 205m10両
2番 205m10両

三河三谷
夜間留置設定なし

中線:645m32両1本
駅名 番線 ホーム有効長
三河三谷 1番 225m11両
2番 225m11両

蒲郡
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
蒲郡 4番 225m11両
3番 225m11両
2番 225m11両
1番 225m11両
三河塩津 1番 165m8両
2番 165m8両
三ヶ根 1番 245m12両
2番 245m12両

幸田
夜間留置設定なし

上り側線:605m30両1本
下り側線:645m32両2本
駅名 番線 ホーム有効長
幸田 2番 245m12両
1番 245m12両

相見
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
相見 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両

岡崎(合計留置両数:4両7本+6両1本=34両
大垣311系G4両2本
大垣313系4両5本
大垣313系6両1本

岡崎駅の夜間留置設定の変化
変化なし
下り側線:445m22両1本
米原方引き上げ線:125m6両1本、185m9両1本、245m12両1本
駅名 番線 ホーム有効長
岡崎 4番 225m11両
3番 225m11両
2番 245m12両
1番 245m12両
0番 85m4両
西岡崎 1番 205m10両
2番 205m10両

安城
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
安城 1番 165m8両
2番 265m13両
3番 265m13両
4番 125m6両
三河安城 3番 205m10両
4番 205m10両
東刈谷 2番 245m12両
1番 245m12両
野田新町 1番 205m10両
2番 205m10両

刈谷
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
刈谷 4番 165m8両
3番 265m13両
2番 285m14両
1番 165m8両
逢妻 1番 205m10両
2番 205m10両

大府(合計留置両数:4両3本=12両
神領315系C4両3本

大府駅の夜間留置設定の変化(合計:12両⇒12両
・大垣311系4両:3本⇒0本
・神領315系4両:0本⇒4本
引き上げ線:225m11両1本
貨物側線群については割愛。
駅名 番線 ホーム有効長
大府 4番 305m15両
3番 305m15両
2番 305m15両
1番 305m15両

共和
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
共和 3番 205m10両
2番 205m10両
1番 205m10両

南大高
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
南大高 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
大高 1番 245m12両
2番 245m12両

笠寺
夜間留置設定なし

貨物側線群については割愛。
駅名 番線 ホーム有効長
笠寺 4番 165m8両
3番 245m12両
2番 245m12両
1番 245m12両

熱田(合計留置両数:4両3本+6両1本=18両
大垣313系4両2本
大垣313系6両1本
神領315系C4両1本

熱田駅の夜間留置設定の変化(合計:18両⇒18両
・大垣311系G4両:1本⇒0本
・大垣313系4両:2本⇒2本
・大垣313系6両:1本⇒1本
・神領315系C4両:0本⇒1本
上り側線:245m12両2本
下り側線:385m19両2本
下り引き上げ線:105m5両1本
駅名 番線 ホーム有効長
熱田 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 265m13両
4番 265m13両
金山 4番 225m11両(ホームドア3ドア8両分)
3番 225m11両(ホームドア3ドア8両分)
2番 245m12両
1番 245m12両
尾頭橋 2番 165m8両
1番 165m8両

名古屋
夜間留置設定なし

5,6番線の間にある留置線:105m5両1本
8,9番線の間にある中線:225m11両1本
米原方引き上げ線:305m15両1本、345m17両1本、465m23両2本
駅名 番線 ホーム有効長
名古屋 13番 185m9両
12番 185m9両
11番 225m11両
10番 225m11両
8番 225m11両
7番 225m11両
6番 225m11両(ホームドア3ドア8両分)
5番 225m11両
4番 225m11両
3番 225m11両
2番 225m11両
1番 225m11両
枇杷島 1番 45m2両
2番 45m2両
3番 225m11両
4番 225m11両
清須 2番 205m10両
1番 205m10両
稲沢 1番 245m12両
2番 245m12両

尾張一宮
夜間留置設定なし

上り側線:565m28両1本
駅名 番線 ホーム有効長
尾張一宮 4番 265m13両
3番 265m13両
2番 265m13両
1番 265m13両

木曽川
夜間留置設定なし

上り側線:545m27両2本
下り側線:405m20両1本
駅名 番線 ホーム有効長
木曽川 1番 245m12両
2番 245m12両

岐阜
夜間留置設定なし

米原方引き上げ線:85m4両1本、105m5両1本
駅名 番線 ホーム有効長
岐阜 6番 325m16両
5番 225m11両
4番 225m11両
3番 225m11両
2番 225m11両
1番 325m16両
西岐阜 1番 205m10両
2番 205m10両

穂積
夜間留置設定なし

上り側線:605m30両1本
下り側線:605m30両1本
駅名 番線 ホーム有効長
穂積 1番 225m11両
2番 225m11両

大垣(合計留置両数:2両17本+3両8本+4両24本+6両11本+8両-7本=164両
大垣213系H2両+1本
大垣311系G4両2+1本
大垣313系R2両1+3本
大垣313系Y2両・大垣313系Z2両+12本
大垣313系J150編成3両・大垣313系J160編成3両+7本
大垣313系J170編成3両+1本
大垣313系4両12+8本
大垣313系6両8+1本
大垣313系8両2-9本
神領315系4両1本
京都681系W6両・683系W6両2本

大垣駅の夜間留置設定の変化
前年度と今年度で東海道線名古屋地区の集計方法を変更したため、今回は掲載しない。
しらさぎ・ホームライナー運用の681系・683系は今回のダイヤ改正で金沢所属から京都所属に変更。
上り引き上げ線:425m21両1本
下り引き上げ線:245m12両1本、285m14両1本
上り側線:205m10両1本、265m13両1本、305m15両1本
下り側線:125m6両2本、165m8両1本、205m10両2本、225m11両1本、285m14両1本、325m16両1本
北側車庫(留置線126両+転削線22両)
85m4両2本
145m7両1本
165m8両3本
205m10両2本
225m11両5本
245m12両1本
転削線445m22両1本
南側車庫(留置線219両+検査線40両)
185m9両1本
205m10両2本
225m11両3本
245m12両6本
265m13両1本
285m14両2本
305m15両1本
585m29両1本
検査線285m14両2本(建屋は205m10両分)
検査線125m6両2本(建屋は65m3両分)
駅名 番線 ホーム有効長
大垣 1番 325m16両
2番 285m14両
3番 45m2両
4番 285m14両
5番 265m18両
6番 85m4両
7番 145m7両

垂井
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
垂井 3番 225m11両
2番 225m11両
1番 225m11両

関ケ原
夜間留置設定なし

上り側線:405m20両1本
駅名 番線 ホーム有効長
関ケ原 1番 225m11両
2番 225m11両
3番 165m8両
4番 165m8両

柏原
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
柏原 1番 225m11両
2番 225m11両
3番 225m11両
4番 225m11両

近江長岡
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
近江長岡 4番 205m10両
3番 205m10両
2番 205m10両
1番 205m10両

醒ヶ井
夜間留置設定なし

上り側線:545m27両1本
下り側線:605m30両1本
駅名 番線 ホーム有効長
醒ヶ井 2番 205m10両
3番 205m10両

米原(合計留置両数:2両1本+4両7本+6両14本+8両8本=178両
網干223系V4両・225系U4両7本
網干223系J6両・225系L6両11本
網干223系W8両・225系I8両7本
大垣313系6両1本
大垣313系8両1本
敦賀521系E2両1本
京都681系W6両・683系W6両2本

京都681系V3両・683系A3両・683系N3両・683系V3両については、繁忙期に留置両数が増加する場合がある。
米原駅の夜間留置設定の変化(合計:172~181両⇒178両
・網干223系V4両・225系U4両:8本⇒7本
・網干221系B6両:5本⇒0本
・網干223系J6両・225系L6両:6本⇒11本
・網干223系W8両・225系I8両:7本⇒7本
・大垣313系6両:0本⇒1本
・大垣313系8両:2本⇒1本
・京都681系W6両・683系W6両:0本⇒2本
・京都683系B9両:0~1本⇒0本
北側車庫(車庫収容力:留置線228両)
185m9両1本
205m10両1本
225m11両3本
245m12両10本
265m13両2本
305m15両2本

南側下り貨物留置線
645m32両1本
685m34両1本
725m36両1本
745m37両1本
785m39両1本
905m45両1本
入替線京都方345m17両1本

南側上り貨物留置線
585m29両2本
625m31両2本
725m36両1本
入替線名古屋方65m3両2本
入替線名古屋方145m7両1本
入替線京都方45m2両1本
駅名 番線 ホーム有効長
米原 1番(東海道下り通過線) ホームなし
2番 245m12両
3番 245m12両
4番(北陸本線通過線) 245m12両ホームなし
5番 245m12両
6番 265m13両
7番 265m13両
8番 285m14両

美濃赤坂
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
荒尾 (番号無し) 125m6両
美濃赤坂 (番号無し) 125m6両

東海道本線(豊橋~米原)に対する所感

東海道線では、先述の通り311系の置換が進み、313系の運用が増加しました。2024年3月のダイヤ改正では、ついに東海道線で315系が運転されるようになりました

稼働車両数は減少したものの、ダイヤ自体は大きく変わっていないため、夜間留置についても変動は少なです。大垣では予備車が増加しています。

そして、前年度の記事でも書いたことですが、相変わらず豊橋駅を改良して欲しいという考えは変わりません。一部の豊橋留置を別の場所に移設した上で、既存ホームの西側に新しいホームを増設する案を提案します。

現行のダイヤでは、豊橋駅で折り返す際に上下本線を両方支障しながら進入または進出しています。東海道線の上下本線が発着線を抱き込む形に配線変更することで、豊橋駅での折り返しがしやすくなる上に、浜松方面・名古屋方面双方からの列車を階段なしで乗換出来るようになります。

武豊線

武豊(合計留置両数:2両2本=4両
神領313系B2両2本

武豊駅の夜間留置設定の変化
変化なし
電化されている側線は1本のみ。
駅名 番線 ホーム有効長
武豊 1番 125m6両

東成岩
夜間留置設定なし

側線や引き上げ線は電化されておらず、電車の夜間留置はできない。
駅名 番線 ホーム有効長
東成岩 1番 125m6両
2番 85m4両
半田 3番 125m6両
2番 125m6両
乙川 1番 125m6両
2番 125m6両
亀崎 2番 125m6両
1番 125m6両
東浦 1番 125m6両
2番 125m6両
石浜 1番 145m7両
2番 165m8両
緒川 1番 165m8両
2番 165m8両
尾張森岡 (番号無し) 125m6両

大府(合計留置両数:4両3本=12両
神領315系C4両3本

大府駅の夜間留置設定の変化(合計:12両⇒12両
・大垣311系4両:3本⇒0本
・神領315系C4両:0本⇒4本
引き上げ線:225m11両1本
貨物側線群については割愛。
駅名 番線 ホーム有効長
大府 4番 305m15両
3番 305m15両
2番 305m15両
1番 305m15両

武豊線に対する所感

武豊線の駅ごとの夜間留置で見ると、大府駅の夜間留置車両の変化から武豊線の運用に神領車が就く割合が増加したことが分かります。今後はこれが大垣所属の車両に転換されるかが注目です。

今回の改正では武豊線の運用が315系4両に置換されましたが、個人的には武豊線直通の区間快速運用はクロスシート3両+クロスシート3両の6両で運転すべきだと思います。しかし、武豊線のホームは4両分しか乗降できるように整備されていないので、今はこれがベストという所でしょうか。

コロナ禍を経たとはいえ、武豊線はJR東海の路線の中ではポテンシャルの高い路線だと思います。民営化後からコロナが到来する2019年まで、武豊線の利用者数は右肩上がりでしたから、今後の展開として6両化はアリだと思います。

まとめ

ということで飯田線・東海道線(豊橋~米原)・武豊線の夜間留置状況でした。

大垣関連の線区では315系の投入が完了する2026年3月に大幅な運用変更があると思っていたので、2024年3月の改正で運用変更があったのは驚きました。静岡地区に315系を投入するための変更と考えると納得できるところではありますけどね。

今回の改正で各線区で315系がどの配分で投入されるのか、おおよそ予想がしやすくなりました。315系4両の投入によるワンマン運転は功罪がありそうではありますが、とりあえずこの投入によって運用が大幅に整理されたのは良いことと考えます。

次回のダイヤ改正の内容が気になりますね。

参考資料

えふたつ
https://fafc-287.blog.jp/archives/18990946.html

わだらんの鉄道自由研究
https://wadaran.raindrop.jp/unyo/unyo_top.htm

列車番号 T-TAKE
https://t-take.com/

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