4月19日、神無き世界のカミサマ活動の第五十一説が公開されました!
スムマヌス・ユピテル姉妹がアルコーンになった後のことが描かれました!感想と考察を語っていこうと思います!
今月も過去編・・・だと・・・
前回に引き続き、今回も過去回想となりました。てっきりバトル回になると思っていたので予想が外れてしまいました。まあしかし、アルコーン達の過去回想をやってくれれば、その分だけこのカミカツ世界のことを知ることが出来るので、結論から言えば「今回も楽しめた」という次第です。
さらに今回はなんと姉妹がアルコーンに改造されてから世界が滅亡するまでの話でした。視点が妹のユピテル側に変わっています。
機構連と教約連
カミカツ世界において、ユキトが生まれた時代から数万年後、世界を二分した激しい戦争が行われていたのは過去の話から分かっていました。今回の話でその2つの勢力の具体的な名称が明らかになりました。
「機構連」と「教約連」
機構というのは会社や団体などの組織ないしその仕組みのことですが、教約という言葉は存在しません。正式名称の略である可能性は高いですが、「約教」という言葉が調べると宗教関連の言葉として出てくるので、「教約連」側が宗教との結びつきが強いのではないかと推察されます。
そして、スムマヌス・ユピテル姉妹とガイアはその教約連に所属していました。3人とも教祖としてのカリスマ性を有しており、アルコーンに改造されたことを踏まえると、宗教に関係のある団体に所属しているのは妥当といった所でしょうか。
アルコーンやテュポーンがグングニルに対抗するために生まれたとのことなので、グングニルは機構連側の武器ということになりますね。そしてケラウノスが教約連側の武器ということでしょう。
ちなみにケラウノスは、ギリシャ神話に出てくる主神ゼウスの武器ですね。グングニルが北欧神話に出てくる主神オーディンの武器のため、武器名もしっかり対比が為されています。
さらにアルコーンと外獣に漢字が付きました。まずアルコーンが「巫擬降神子」ということで、おそらく「神に仕え擬似的に神を現世に降ろす人」だと考えられます。アルコーンの力が本物の神から力を借りたものであることはダキニ編で判明していました。
外獣は「人造戦術制圧生物」ということで、人造の怪物ということが判明しました。しかしだとすると、カミカツ世界で野生として棲息しているのは何故なのか気になりますね。
ちなみにこの世界を二分した戦争というのは、現在の世界情勢・世相が反映されているのでしょうね。後述するグングニルやケラウノスも、現代社会に置き換えれば核兵器のようなものと言えるでしょう。
想像を超えた規模感
グングニルは少し前の原作45話と46話でその存在が明かされていました。そして今回その詳細が明らかになりました。
宇宙に無数の衛星型砲台を浮かべ、地球上のあらゆるポイントへ迅速かつ正確に光学兵器を射出するシステムということで・・・
規模デカすぎじゃない!?
まさか文明を崩壊させるほどの兵器だとは思いませんでした。そういう武器はもっと話が進んでからだと思っていました。
そして、世界が崩壊した原因についても言及されました。自分はこの世界の滅亡にユキトの父親、卜部聡一郎が関係しているのではないかと予想していましたが、今回の話を見るとそれは無いかなと感じました。
まだ「なぜ誤作動が発生したのか」ということについては語られていませんが、この規模だと「宗教二世であるユキトが毒親・卜部聡一郎の失敗を尻ぬぐいをする」というよりも単純に「増えすぎた兵器の暴発」という方が社会的メッセージとして強いのかなと思いました。
また、原作46話でガイアがユキトに詳細を明かさなかったのですが、これにも納得がいきました。ユキトに使わせたら危険なのは間違いありません。
ガイアによるとグングニルの起動がロキ側の最悪の選択肢として考えているようですが、これほどの規模感となると、起動はしてもグングニルを使った攻撃はしないでしょう。ロキはカクリ村に対して思い入れがあるようですし、文明を破壊しかねない武器を使用するとは考えにくいです。
さらにメタ的目線で言うと、物語が宇宙規模にまで発展しない限り、ロキ編が完結したらカミカツの物語自体も終わりになりそうな雰囲気です。個人的には皇国以外の都市も残存していて、国家間の戦いになるかと予想していましたが、グングニルの規模の大きさを考慮するとこれは無いと思います。
ちなみに教約連側が開発した「ケラウノス」の方は既に堕ちて使用不可となっている模様。今後物語に出てくる可能性は低いと思います。
ユピテルの内心
さらにさらに、今回の話では視点がスムマヌスからユピテルに変わったことで、ユピテルの内心を把握することが出来ました。やはりユピテルはスムマヌスと比べると相当スペックが高く、才能が上だったようですね。
また、前回長姉を殺めるほど非情な性格だったため、兵士として任務を淡々とこなすことが出来ていたようです。双子の姉妹でありながら、中身は対照的ですね。
そして、「世界は苦しみに満ちており、この世に生まれないことが最高の幸せ」という考えを信じ、先の非常な性格と相まって、ユピテルにとって最も大切な存在である姉のスムマヌスを殺すという考えに至っていました。
前回までの話では、ユピテルがロキによって幻覚を見ているものと思っていましたが、根本的なユピテルの考えそのものがスムマヌス殺害に向いているようですね。そうなると、ロキがユピテルに対して行った「仕込み」が何なのかが分からなくなりました。
また、一時期世間で話題になった「反出生主義」にも踏み込んでいます。これについては、原作者の朱白先生の回答が気になる所です。
とりあえず、ユピテル自体はスムマヌスを大切に考えています。これが反出生主義によって、「殺す」という考えに繋がっているため、そこを正すことがスムマヌスもユピテルも生存するルートとなるでしょう。
現状では、スムマヌスを殺害しようとするユピテルと、カクリ村に危害を加えるなら殺害することも厭わないユキトで戦闘は不可避な状況です。ユキトの非情さに思う所はありますが、それでもユピテルの攻撃を止めねばならない点は変わらないため、ここをどう解決するかが注目点でしょう。
ユピテルは電気を操るので、今回も相性的にミタマが有利に思えますが、ミタマはロキと内通しており、戦力に数えるのが難しい状況です。アータルの熱攻撃は、前回の話で無効化する描写があります。
前回の話でも言及しましたが、やはりベルトランが帯刀してる剣が避雷針の役割を果たしてくれれば、カクリ村への被害を減らすことが出来ると思います。ユピテルを倒すことが出来なくても、ユピテルの攻撃を防ぐことが出来れば、ユピテルと対話することが可能になるでしょう。
問題は、やはり少しでもカクリ村に被害が及ぶと判断された場合、ユキトが容赦なく殺しにかかる点でしょう。ロキはカクリ村に思い入れがあるので、今回のユピテルの攻撃を幻覚で逸らす気もしますが、ユキトから見ればそれは分かりません。
せっかくユピテルを解放するために今まで同人誌活動をしてきたのに、危害を加えてきたから結局殺すというのはユキトの邪悪さをより際立たせることになります。したがって、何かしらの形でユピテルを殺害することなく決着すると思うので、どう決着を付けるのかが今後の注目点と考えます。
まとめ
ということで神無き世界のカミサマ活動第五十一説の感想でした!
正直語りたいことが多すぎて、話題が散逸になっていたと思います。非常に読みにくい文章になっていたと思いますが、それだけこのカミカツが好きということなので、ご了承ください。
それにしても、ここ数話でかなり詰め込んできましたね。まさに情報のアヴァランチ。
作者的にもアニメ5話の再来を目論んでいるという所でしょうか。広げた風呂敷をどう畳むのか、今後の展開に注目です。
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