神戸電鉄線の夜間留置まとめ!2024年1月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
神戸電鉄は有馬線・三田線・公園都市線・粟生線・神戸高速線の5つの路線で形成されています。神戸からの郊外路線である有馬線・三田線・粟生線が戦前から存在し、これら路線から阪急線・阪神線・山陽電鉄線に1回で乗り換え可能なように戦後建設されたのが神戸高速線、三田市のニュータウン鉄道として1991年に開業したのが公園都市線となります。
最も新しい路線である公園都市線の利用者が好調に伸びる一方、完全な郊外路線である粟生線の利用者が著しく減少し、存廃議論が為される程となっています。また、谷上で接続している北神急行電鉄線が2020年3月に市営化され運賃値下げが実施されたため、接続先の神戸電鉄でも旅客流動が大きく変化しています。
運行系統ごとの夜間留置状況
鈴蘭台6+1本、谷上1本、有馬温泉2本、三田1本、ウッディタウン中央2本、志染1本、三木1本、小野2本
鈴蘭台6+7本、谷上1本、岡場2本、第三車庫2+1本、三田1本、志染2本、三木1本、小野1本
所感
神戸電鉄は全線で4両編成が入線可能ですが、需要の関係か3両編成が存在します。4両運用は予備が大量にある一方、3両運用は予備が1本しかありません。
検査の都合によっては3両運用に4両が就いていることがあるのでしょうか。地元民ではないので、分かりませんが。
ともかく、現在4両に大量の予備があることは間違いなく、今後も利用動向が元通りになることはないと考えられます。今後は、谷上でかなり利用者が吸われるようになる分、朝ラッシュは減便になるでしょうし、利用動向が固まったと会社が判断すれば、その分旧型車は廃車になるでしょう。
駅ごとの夜間留置状況
新開地
夜間留置設定なし
鈴蘭台(車庫留置両数:3両7本+4両13本=73両)
3両1本(4番)
4両3本(1,3,B番)
3両5+1本(車庫)
4両3+7本(車庫)
95m5両1本
115m6両1本
120m6両4本
検査線80m4両3本
検査線125m6両3本
塗装線45m2両1本
谷上
3両1本(留置線)
4両1本(2番)
有馬口
夜間留置設定なし
有馬温泉
3両2本(1,2番)
岡場
4両2本(1,4番)
第三車庫
4両2+1本
道場南口
夜間留置設定なし
横山
夜間留置設定なし
三田
3両1本(2番)
4両1本(1番)
ウッディタウン中央
3両2本(1,2番)
藍那
夜間留置設定なし
見津
夜間留置設定なし
105m5両3本
115m6両1本
135m7両1本
150m8両2本
転削線85m4両1本
入替線110m5両1本
押部谷
夜間留置設定なし
志染
3両1本(1番)
4両2本(2番,留置線)
三木
3両1本(2番)
4両1本(1番)
小野
3両2本(1,2番)
4両1本(3番)
所感
駅ごとで夜間留置を見ると、地方私鉄にも関わらず車庫外留置が大量に存在することが分かります。
神戸電鉄は戦前に開業した区間の勾配が厳しく、その勾配区間の途中に鈴蘭台車両基地という同社の総本山といえる基地が存在します。山地の斜面上に車庫があるため容量が小さく、また三田やウッディタウンから見るとかなり遠い所に車庫があるため、やむを得ず駅に留置しなければいけないのだろうと思います。
また、鈴蘭台の他にも第三車庫や見津車庫がありますが、第三車庫には車庫容量一杯に夜間留置がなく、見津車庫に至っては夜間留置の設定が1本もありませんでした。もしかしたら、保守都合により車庫に夜間留置場所を変更するケースがあるかもしれません。
ただダイヤ改正によって予備車が大量に発生したため、今後は車庫外留置を縮小するかもしれません。平日朝ラッシュに備えて、早朝車庫から回送する運用が増えるのではないでしょうか。
まとめ
ということで以上、神戸電鉄の夜間留置まとめでした。やはり、今後の注目点は北神線の市営化による車両運用の変化でしょうか。
基本的には1日当たりの稼働数が減る方向かと思いますが、谷上乗換の利用者が増えるかは未知数なので、今後利用者が増えることを祈っています。
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