名二環南西部の新設工事!2020年11月14日時点の工事状況!

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高速道路

名古屋地区南西部では、名二環の中では最後の未開通区間となる南西部の工事が進んでいます。

この工事が完了すれば、尾張地区西部における南北交通の効率アップ、高速道路の通行止めの際の迂回路になる、冠水時に緊急輸送道路として機能する等、様々なメリットがあります。

本記事では、2020年11月14日時点の名二環の南西部の工事状況について紹介します。

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事業概要

事業の概要については、以下の記事に記載しておりますので、クリックしてご覧ください。

名古屋第二環状自動車道(名二環)の南西部工事!事業概要はこちら!
名古屋環状2号線は、延長66.2㎞の環状道路で、一般部と専用部の2層構造になっています。しかし、専用部は完全には整備されておらず、南西部の名古屋西JCT~飛島JCT間は未開通となっています。本記事では、その整備について概要をまとめています。

現地の状況

実際に現地に行って、線路切り替え後の様子を確認して参りました。高架橋の架橋が全て完了し、完成も間近といった所だと思いますが、開通が2020年度内に間に合うかどうかは微妙なところです。

名古屋西JCT

下の画像は国土地理院Webサイト「地理院地図Vector(試験公開)」で公開されている「標準地図」に加筆したものです。なお下の画像以外にも地理院地図Vectorより引用+加筆したものがありますが、以降の画像ではこの説明を省きます。名二環の橋梁が、既設の東名阪の高架橋の下を通り、直下の島井町交差点を1回で跨いでいます。

東名阪と名二環を繋ぐ高架橋も架設が完了しています。高架橋の下はまだ工事中のようです。

東名阪から新規区間に入線する際に通過する必要のある料金所です。下から見る限り、建屋はすでに完成していると思われます。

名古屋西JCT南IC(仮称)

名古屋西JCTの前後にはインターチェンジが整備されます。名古屋西JCTの南方にあたる新規区間も例外ではありません。

上の画像の通り、IC入口の建屋はおおむね完成していますが、入り口のゲートに設定される電光掲示板はまだ設置されていません。また舗装もまだのようです。

高架下の様子(服部1丁目交差点)

高架下の様子です。名古屋西JCT~かの里東交差点間は4車線分ある道路を2車線で運用し、何度も切り替えをしながら工事を進めています。

この道路切替は今のところ12月中旬まで何回かに分けて行われる予定です。

切り替えをしている過程で使用していた信号機がいくつも立っています。使用していない信号機は、上の画像の通りシートで覆い被されています。

JR関西本線との交差部

JR関西本線の交差部です。関西本線が4車線分の国道302号線を1回で大股ぎし、そのさらに上を名二環が跨いでいます。

名二環とJR線との交差部の近くに春田駅が近くにあるので、そこからの様子を撮影しました。まだ一部残工事があるようですが、架橋は全て完了しているようです。

近鉄名古屋線との交差部

近鉄名古屋線との交差部です。JR線との交差部と同様、鉄道線が一般部の上を中間の柱無しに一気に渡りその鉄道線のさらに上を名二環が通っています。

戸田2号踏切から高架橋を撮影しました。この付近の近鉄線の高架橋は国道302号線を越えるためだけに整備されています。

近鉄交差部付近は現在東側の2車線が暫定的に運用されています。今年中に西側2車線に切り替えされる予定です。

富田IC(仮称)

国道1号線との交差部であるかの里交差点の前後にインターチェンジが整備されます。料金所の建屋はまだ建築中の状態でした。

まだこのインターチェンジ付近はまだ整備中の模様です。

国道1号線との交差部(かの里交差点)

国道1号線との交差部であるかの里交差点です。最下層が国道302号線とその国道1号線との交差点、その上に歩道橋、さらにその上に国道302号線をオーバーパスする国道1号線の本線があります。

そして最上層に名二環の高架橋がオーバーパスします。交差点には途中に名二環の柱はなく、一気に乗り越える形になっています。

名古屋西JCT方面の様子です。まだ高架橋で整備が必要なようで工事の囲いが残っています。

巨大な高架橋同士が交差しているのが間近にあるとすごい迫力です。

飛島JCT方面の様子です。工事の囲いが飛島方面にも続いています。

防音壁が整備されています。まだ一部しか整備されていません。

イオン南陽店からの様子

新設区間の沿線にイオンがあり、その屋上から高架橋を下に望むことが出来ます。

舗装はされているように見えますが、まだ白線は引かれておらず、防音壁もまだ全て整備されていません。

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戸田川との交差部

戸田川付近です。まだ工事の囲いが残っています。

太陽に反射する川の水面と高架橋の組み合わせがいい感じです。高架橋の上を作業車が動いていました。

遠くに両茶橋東交差点と接続する南陽ICの飛島方面の料金所が見えます。

飛島大橋

日光川に架かる飛島大橋です。ここでは橋長が約700mある長大な橋です。

この区間に限り一般部と専用部が同じ高さになります。現在は片側1車線の計2車線で運用されています。

整備中の専用部にはまだ看板などの類は、上の画像のものしか整備されていません。近くにあるインターチェンジの看板も含めてこれから整備されるでしょう。

飛島大橋では一般部の4車線化のための高架橋も整備しています。高架橋はすでに架橋済みのようです。

ちなみに飛島大橋からの景色は絶景でした。遠くに名港トリトンが見えます。

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名四西IC(仮称)

国道302号線と国道23号線(名四国道)の交点である梅之郷交差点の前後にある名四西IC(仮称)です。上の画像はインターチェンジ北方の出口線です。

まだ舗装はされておらず、左右の傾きも歩道側に傾いたままです。

北方の入口に設置される料金所の建屋は建設中でした。

南方の出口線もすでに構築済みですが、舗装はされていません。

国道23号線(梅之郷交差点)

この梅之郷交差点もかの里交差点と同様の4層構造です。交差点を中間の柱無しで1回でオーバーパスします。

名古屋西JCT方面の様子です。この付近は工事の囲いはありません。

飛島JCT方面です。専用部の工事が完了し、残るは一般部の整備が残るのみと見えます。

飛島JCT

終点の飛島JCTです。ここで伊勢湾岸自動車道と接続します。

高架橋の架橋は完了していました。新設された真新しい高架橋と年数が経った伊勢湾岸自動車道との違いがはっきりと分かります。

伊勢湾岸自動車道から名二環に入るときは、この料金所を通る必要があります。料金所はすでに建屋も整備済みのようです。

まとめ

という訳で新設区間を一通り見て回りました。計画されてから建設着工、全通までかなりの時間がかかりましたが、2020年ようやくこの大幹線が全通します。

全通によって確実に車の流れが変わります。名古屋市西部の南北交通はより活性化するでしょう。

完成したらまた取材したいと思います。

名二環南西部の新設工事の動画版(youtube)

当方では、名二環南西部の新設工事の様子を動画でもまとめています。是非ご覧ください!

その他の取材日

2021年4月24日開通1週間前時点

名二環南西部の新設工事!開通1週間前と開通日に現地取材してきた!
名古屋地区南西部では名二環の中では最後の未開通区間となる南西部の工事が進んでいます。この工事が完了すれば南北交通の効率アップ等様々なメリットがあります。本記事では開通1週間前となる2021年4月24日時点の名二環の南西部の工事状況について紹介します。

参考文献

国土交通省国土地理院
https://www.gsi.go.jp/top.html

国土交通省愛知国道事務所
https://twitter.com/mlit_aikoku/status/1326721381099167745/photo/1

高速道路関連のその他の記事

本記事以外にも高速道路の取材記事を掲載しています。是非ご覧ください!!

高速道路(工事取材)
高速道路の工事の状況を現地取材した記事のまとめです。

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