2023年3月、東急新横浜線開業後の東京メトロ南北線・都営三田線内の夜間留置まとめ。
東京メトロ南北線は目黒から赤羽岩淵までを結ぶ路線で、当時混雑が激しかった既存路線の混雑を緩和するために建設されました。最初の区間が開業されたのは1991年と比較的新しく、ATOによるワンマン運転やフルスクリーンタイプのホームドアなど、新技術が多数導入されて開業しました。
南北線は赤羽岩淵から埼玉高速鉄道線と相互直通運転しています。路線は現在浦和美園まで伸びてますが、さらにそこから岩槻まで延伸構想があります。
一方都営三田線は目黒から西高島平までを結ぶ路線で、こちらは最初の区間が開業したのが1968年となっています。様々な計画変更の末、最終的に白金高輪~目黒間を東京メトロ南北線と線路を共有する形で目黒まで延伸し、全線開通となりました。
両線は目黒を境に東急目黒線と相互直通運転しています。東急目黒線は新横浜線を介して相鉄線と相互直通運転しているため、相鉄車と東急車が両地下鉄と相鉄線を相互直通運転しています。
運行系統ごとの運用状況
日吉1本、元住吉1本、奥沢1本、白金高輪1本、溜池山王1本、市ヶ谷4本、駒込1本、王子神谷4+1本、赤羽岩淵1本、浦和美園6+1本
新横浜1本、奥沢1本、元住吉1本、新板橋1本、高島平19+1本
白金高輪1本、御成門1本、高島平8+3本
所感
南北線と三田線は建設当初より8両編成での運転が想定されていました。地下構造物は全て8両編成対応で整備されましたが、両線とも開業当初は利用者が少なく、6両編成での運転が長く続いていました。
これが東急と相鉄の相互直通運転が開始されるのを機に8両編成での運行が開始されました。既に東急と相鉄は全列車8両編成を用意し、南北線や三田線に乗り入れています。
対する東京メトロと都営は、2023年度時点で東京メトロ側は6両のまま、都営側は8両編成が一部存在する状況です。したがって、南北線と三田線で運行系統が3系統になっています。
東京メトロ側は、南北線の車両新製の前に、丸ノ内線・半蔵門線・有楽町副都心線の車両更新を当初同時に行う予定でした。しかし、コロナの影響で会社の財政が悪化し、これが出来なくなりました。
とりあえず有楽町副都心線の製造を優先し、次に丸ノ内線、さらにその次が半蔵門線という状況です。2024年度開始予定の丸ノ内線CBTC導入に間に合わせるため、2023年度は丸の内線の車両置き換えに注力し、半蔵門線向けの18000系の製造は1本もありません。
半蔵門線の18000系再投入は2024年以降のようです。これが終わってから南北線車両新製になると考えられます。
都営側ではすでに8両編成の6500形が13本投入され、運行を開始しました。これにより、1993年~1994年で運行された6300形13本が廃車となっています。
2023年ダイヤ改正後、都営6両は23運用24本予備1本となっており、予備が少ない状況です。対して都営8両は10運用13本予備3本となっており、予備が多い状況です。
6両と8両で予備を2本ずつにしていない理由は不明です。個人的には8両をもっと稼働させてほしいのですが、そうもいかない事情があるのでしょうか。
駅ごとの夜間留置状況
東急目黒8両1本(2番)
メトロ南北8両1本(引上)
都営8両1本(引上)
夜間留置設定なし
都営8両1本(引上)
夜間留置設定無し
夜間留置設定無し
都営6両1本(引上)
夜間留置設定無し
東急目黒8両3本
都営6両19+1本
都営8両8+3本
夜間留置設定無し
東急目黒8両1本(C中線)
メトロ南北6両1本
東急目黒8両1本
メトロ南北6両4+1本
一番東側の留置線は保守用で長さ128mのため留置できない。
メトロ南北6両1本
メトロ南北6両4+1本
メトロ南北6両1本
埼玉高速6両1本
東急目黒8両1本
メトロ南北6両6+1本
埼玉高速6両7+1本
165m8両13本
入替線125m6両1本
入替洗浄線185m9両1本
検査線165m8両3本
検査線165m8両1本(建屋は85m4両分)
転削線165m8両1本
所感
まとめ
南北線・三田線の今後の注目点は、やはり新車製造による8両化の動向ですね。コロナの影響でどうしても動きが鈍いですが、いつか新製していることを願っています。
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