2023年度の東京メトロ有楽町線・副都心線の夜間留置状況まとめ!

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東京メトロ

2023年3月、東急新横浜線開業後の東京メトロ有楽町線東京メトロ副都心線内の夜間留置まとめ。2024年1月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!

夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違いがある場合は是非コメントください!(なお±○本と記載があるのは運用予備分の夜間留置場所の推測です)

東京メトロ有楽町線は和光市から新木場を結ぶ地下鉄路線で、東京都心を北西から南東に縦貫しています。一方東京メトロ副都心線は和光市から渋谷を結ぶ路線で、和光市~小竹向原間は有楽町線と線路を共有しながら、池袋からはJR山手線にほぼ並行して渋谷まで至ります。

有楽町線は元々地下鉄8号線として保谷~練馬~小竹向原~池袋~飯田橋~市ヶ谷~永田町~有楽町~豊洲~新木場と整備する予定でした。練馬~保谷間は西武池袋線を複々線化して延長する予定でしたが、練馬駅周辺で工事が遅れたため、地下鉄13号線の和光市~小竹向原を先行して建設することになり、現在の有楽町線が成立しています。

その後、練馬~小竹向原の工事が完了したことで、東武線だけでなく西武線との直通運転も開始されました。さらに小竹向原~池袋間は複々線で整備されたことから新線池袋駅という形で和光市~池袋間の13号線整備も完了しました。

最後に13号線の新線池袋から新宿へ向かう構想だったものが、渋谷まで延長され副都心線として2008年に開業。2013年には東急東横線との相互直通運転を開始しています。

両地下鉄の整備に併せ、東武東上線では和光市~志木間を複々線化しています。これは地下鉄13号線の計画を完遂した形です。

一方西武池袋線は、地下鉄8号線の計画に沿って保谷まで複々線化する構想がありましたが、現在複々線は石神井公園までとなっています。保谷まで複々線化する目途は現在の所ありません。

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運行系統ごとの運用状況

メトロ8両15本(12運用
渋谷1本、新宿三丁目1本、小竹向原2本、和光市6+3本、元住吉2本
メトロ10両42本(36運用
和光市13+6本、小竹向原2本、有楽町線池袋1本、市ヶ谷1本、桜田門1本、豊洲2本、新木場12本、武蔵丘1本、森林公園1本、元住吉2本

所感

東京メトロ有楽町線と副都心線は10両のみ運行が共通化されており、8両は副都心線のみ運行されています。

コロナ禍による運行本数減の影響もあると思いますが、予備車はどちらも多めにあります。JR東日本や東急と比べると、東京メトロは予備車を多めに持っておく傾向にあるようです。

予備車を何本持つかについては会社ごとで考え方が異なるのは面白いですね。調べて纏めてみないと分からないことなので、尚更です。

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駅ごとの夜間留置状況

渋谷
メトロ副都心8両1本(3番)
東急東横8両1本(6番)
新宿三丁目
メトロ副都心8両1本(引上)
引き上げ線:10両1本
副都心線池袋
夜間留置設定なし
新木場(車庫収容力10両×16本、合計留置両数10両×13本
メトロ10両12本
西武10両1本
車庫容量:10両15本、検査線10両1本
豊洲
メトロ10両2本(引上)
引き上げ線:10両2本
有楽町
夜間留置設定なし
桜田門
メトロ10両1本(引上)
引き上げ線:10両以上1本
千代田線の霞が関駅と接続しており、同線を介して綾瀬基地の車両を回送・検査している。
市ヶ谷
メトロ10両1本(引上)
引き上げ線:10両2~3本
有楽町線池袋
メトロ10両1本(有楽町引上)
有楽町線和光市方引き上げ線:10両1本
小竹向原
メトロ10両2本
メトロ8両2本
メトロ8両1本とメトロ10両1本が引き上げ線に夜間留置している。
引き上げ線:10両2本
千川からの引き上げ線折り返しも可能(日中は副都心池袋から回送で折り返している)
地下鉄成増
夜間留置設定なし

和光市(車庫収容力:10両×36本分、合計留置両数8両×11本+10両×23本=308両
東急東横8両2本
東急東横10両1本
メトロ10両13+6本
メトロ8両6+3本
東武地下直10両2本
西武地下直10両1本

車庫:10両30本、検査線6本(拡張余地あり)

所感

南北線とは対照的に有楽町・副都心系統は車庫留置に余裕があります。もし余裕がなければ、副都心線池袋や地下鉄成増、有楽町などにも夜間留置があるでしょう。
なぜ有楽町線系統には車庫容量に余裕があるのかというと、新木場車両基地にかなりの車庫容量があるからです。
新木場車両基地には、現在10両を15+α本留置できますが、将来豊住線(東京直結鉄道)や半蔵門線の車両基地として使用する構想があったため、最終的には10両42本を収容できるまで拡張できるようです。
和光検車区にも拡張余地があるため、豊住線に必要な車庫容量はもちろん、副都心線の増発をするのにも十分な余裕があると言えるでしょう。
また現状では、東急や相鉄がこの容量を当てにした夜間留置の設定はしていません。東急が相鉄の方に夜間留置を偏って泊めているのは、相鉄の方が後から直通運転をしたからでしょうね。
いつか相鉄側の需要が伸びてこの車庫容量をあてにする日が来るのでしょうか。

まとめ

最後に今年路線工事に着手した豊住線について。豊住線は順調に行けば2035年ごろに開業する予定となっています。
2035年となりますと、08系や10000系が経年30年に到達する頃です。08系6本は17000系6本で玉突き置き換えが出来ますので、2030年代は10000系36本の置き換えと併せて50本前後の有楽町・副都心線向けの新車が製造されるでしょう。
それまでに王子の9000系と深川の05系・07系の置き換えをしないといけませんね。現状では丸の内線と半蔵門線の置き換えをしていますが、その後も東京メトロの車両置き換えは忙しそうです。

コメント

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