奈良線の複線化工事!!完成後のダイヤはどうなる?予想してみた!!

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JR西日本

現在複線化工事が実施されているJR奈良線。複線化後はJR奈良線の利便性向上が期待されますが、具体的にどのように変化するでしょうか。

今回は、JR奈良線の概要とともに複線化後のダイヤについて考察・予想します。

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まずJR奈良線ってどんな路線?

表1.JR奈良線の路線ステータス

管轄JR西日本
路線長34.7km
起点木津(運行系統としては奈良)
終点京都
途中主要駅東福寺、六地蔵、宇治、城陽、玉水
運行種別みやこ路快速、快速、区間快速、普通
並行在来線近鉄京都線

上記の通り、JR奈良線は系統上は奈良と京都という2つの古都を結ぶ路線です。路線そのものは1896年に開通しました。

その後、JR奈良線に並行して近鉄京都線が1928年に開通し、JRよりも直線的な線形でかつ複線で敷設されました。それにより昔からスピード面・本数面でJR奈良線より優位に立ち、直通需要を増やしました。

こうして長らく京都~奈良間の優位を近鉄京都線に譲っていたJR奈良線ですが、民営化後第1期複線化事業により競争力を上げています。さらに2010年代は訪日観光客の増加によって、主にジャパンレールパスを使用した利用客が増加しました。

こうした状況を踏まえ、現在後述する第2期複線化事業が行われています。

現在のダイヤ体系は?

・みやこ路快速・・・京都~奈良間 毎時2本
・普通・・・京都~奈良間 毎時2本
・普通・・・京都~城陽間 毎時2本

奈良線のダイヤはJR西日本ネットワークではスタンダードになっている15分サイクルをベースとしたダイヤです。

大半が単線ですが、普通電車だけでなく快速電車という速度の違う2種類の列車がパターンサイクル内に組み込まれています。

これはダイヤグラムで見るとかなり複雑になっています。逆に言えば、たとえ複雑でも京都~奈良間を速達する快速列車を設定することで、近鉄京都線に対抗しているとも言えます。

快速種別

JR奈良線の快速種別はみやこ路快速、快速、区間快速の3種類があります。日中はみやこ路快速、朝夕は快速と区間快速が運行されています。

基本的に1時間に2本の運行頻度となっており、本数面では近鉄京都線に完全に負けています。

使用車両は原則民営化後に製造された221系が使用されています。国鉄車両である103系や205系が使用されている普通と比べると、快速の方にサービス面で力を入れていることが分かりますね。

みやこ路快速

停車駅:奈良、木津、玉水、城陽、宇治、六地蔵、東福寺、京都

JR奈良線の全線を走行し、沿線自治体毎に原則1駅ずつ停車し、さらに他路線との乗換えが便利な六地蔵と東福寺に停車します。

また奈良線は単線のため、奈良方面はJR桃山駅で普通と、京都方面は棚倉でみやこ路快速との行き違いのため運転停車します。

この影響で奈良方面は45分、京都方面は49分で走破します。

近鉄特急と比較すると特急料金が必要ない分安く移動できますが、所要時間は近鉄特急より10分以上かかります。

急行と比較すると所要時間はあまり変わりませんが、急行は運賃のみで乗車できるため、近鉄より料金が高くなります。

しかしながら訪日観光客がよく使用する格安切符「ジャパンレールパス」がJRしか使えないため、こうした需要を取り込んでいます。

快速

停車駅:奈良、木津、玉水、城陽、新田JR小倉、宇治、六地蔵、東福寺、京都

みやこ路快速の停車駅に新田とJR小倉が追加されています。2021年2月現在、全列車が宇治で普通列車と緩急接続します。

区間快速

停車駅:奈良~宇治、六地蔵、東福寺、京都

区間快速は奈良~宇治間を各駅に停車します。需要の少ない区間で快速運転しないことで輸送力削減・経費削減に貢献しています。

普通

JR奈良線内の地域輸送を担う列車です。

日中は京都方面から1時間に4本運行され、内2本が途中の城陽止まりとなります。奈良まで直通する普通は両方向とも宇治で快速と緩急接続しています。

JR奈良線は単線を有する路線なので、駅で列車の交換をする際は所要時間が長くなりがちで移動に時間がかかります。

使用車両は主に国鉄車両の103系や205系が中心であり、一部221系が運行されます。

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JR奈良線第2期複線化工事って何?

JR奈良線は民営化後1998年より第1期複線化工事が開始され、2001年に工事が完了、快速が設定されるなど輸送改善がなされました。

利便性が増し利用者が増加したことから、さらに沿線を活性化させるべく、2013年より第2期複線化工事が実施されています

第2期複線化工事ではJR藤森~宇治間、新田~城陽間、山城多賀~玉水間の3区間が複線化され、特に京都~城陽間では全線が複線化されますまた駅間距離が長い黄檗~宇治間では新駅の設置要望が出されています。

完成は2023年が予定されています。

工事完成後はどんなダイヤになる?

ダイヤ予想するにあたり、まずJR西日本公式の文書には複線化によって増発されることはないと書かれています。
複線化後も日中以降のダイヤが変わらない可能性は十分あります。(むしろ変わらない可能性の方が高いです)
以下の内容は、あくまでダイヤが変わるとしたらどうなるかという前提で語っていますので、あらかじめご了承ください。

JR奈良線は快速と普通の2種類が運行されています。そのうちどちらが増発されるかといえば、個人的には快速だと思います。

これはすでに近鉄京都線によって都市間輸送の需要が創出されており、列車本数を増やすことで、簡単に利用者を増やせると期待できるからです。

山城多賀~玉水間が複線化されるのも、快速電車同士の行き違いを駅間で行い、運転停車しないようにすることで速達化を図るためと思われます。

当方では日中のダイヤを以下の2通り予想しました。

15分サイクル・みやこ路快速4本/h化

・みやこ路快速・・・京都~奈良間 毎時4本
・普通・・・京都~奈良間 毎時2本
・普通・・・京都~城陽間 毎時2本

まずはみやこ路快速の毎時4本化です。これは城陽~玉水間の所要時間が約7分、玉水~木津間の所要時間が6分のため、新田~城陽間、山城多賀~玉水間、木津~平城山間で行き違いするように組めば毎時4本化が可能だからです。

しかしこのダイヤには欠点もいくつかあります。

まず第一に、現行ダイヤの運転曲線をもとにスジを引いてみると、上図の通り単線区間がかなりタイトです。

このダイヤを実現させるためには車両更新による速度向上が必要でしょう。速度がより高くなることで所要時間が短くなり、単線区間でのダイヤの制約が小さくなります。

現在奈良線の普通列車には、103系や205系などの車両性能の低い車両が使用されています。これらを221系ないし新型車両に置き換えることで、実現に近づけることが出来るでしょう。

第2に15分サイクルダイヤの場合、現行の運転曲線のままでは京都駅・奈良駅双方の折り返しが単線区間とうまくかみ合いません

特に奈良駅側のかみ合わせが悪いので、快速の折り返しが普通に、普通の折り返しが快速になるようにする必要もあるでしょう。すなわち奈良線で運行される車両を統一する必要があります

なお15分サイクルでこれだけ列車の設定が難しいので、JR奈良線の全線複線化は、みやこ路快速が毎時4本以上必要にならない限り難しいと思います。

全線複線化すれば、ダイヤ乱れからの回復がしやすいというメリットがありますが、現在のJR西日本の財政状況では建設困難でしょう。

20分サイクル・みやこ路快速3本/h化(普通は本数整理)

・みやこ路快速・・・京都~奈良間 毎時3本
・普通・・・京都~奈良間 毎時1.5本
・普通・・・京都~城陽間 毎時1.5本

15分サイクルでは単線区間のダイヤがタイトなため、20分サイクルで本数を減らすことでダイヤに余裕を作るダイヤです。

この場合だと普通列車が京都~城陽間で毎時3本になりますが、みやこ路快速は毎時3本に増発されます。

さらに上図のダイヤグラムでは京都~奈良間を46分で走破していますが、運用列車を快速・普通どちらも221系に統一することで、より速達性を向上させることが出来るでしょう。

ただし20分サイクルなので、ほぼ15分サイクルを採用しているJR西日本のアーバンネットワークとは乗り換えのかみ合わせが合わなくなります

個人的にはJR西日本全体で20分サイクルダイヤを採用してほしいところです。新快速も毎時6本の方が便利でしょうからね。

網干・京都から221系転入してダイヤが変わるか?

現在JR西日本は、網干総合車両所に所属し、JR琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線で運用されている221系136両を225系144両で置き換える施策を行っています。

転用による玉突きで221系は奈良支所に転属予定です。これに併せて223系4両×2編成も225系導入よって網干から京都に転属し、それによって置き換えられた京都の221系4両×2編成も奈良に転属しています。

奈良に転属予定の221系は144両となり、内訳は以下のようになります。

8両編成・・・5本
6両編成・・・14本
4両編成・・・5本

奈良に転属した221系は、6両編成×24本に改造・組み替えの上、201系6両編成×22本を置き換え予定となっています。6両編成が2本多いですが、これはおおさか東線の大阪延伸を見据えての増備と予想します。

したがって、現在JR奈良線で運用されている103系や205系は置き換え対象にならず、JR奈良線のダイヤも変わらないというのが当方の予想です。103系や205系の置き換えには、新型車両導入かあるいは京都に所属する221系の玉突き転用が必要になるでしょう。

個人的には、網干へAシート付きの4両編成が導入されて初めて、玉突きで京都の221系4両が奈良に転入、103系、205系、さらに直通快速の207系・321系が置き換えられると予想します。

京都・大阪で並行している京阪本線ではすでに座席指定車両が導入されており、阪急京都本線でも座席指定車両の導入を検討されています。JR京都線でも対抗として導入される可能性が高いです。

まとめ

第2期複線化工事でますます便利になるJR奈良線。

現在は新型コロナウイルスにより、利用者が少ない状況となっていますが、無事2023年に複線化工事が完了し、活気を取り戻すことを願っています。

参考文献(画像出典含む)

京都府建設交通部交通政策課
http://www.pref.kyoto.jp/koho/kaiken/documents/25061401.pdf

Wikipedia(JR奈良線)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%88%E8%89%AF%E7%B7%9A

国土交通省国土地理院(使用した画像は加筆したもの)
https://www.gsi.go.jp/top.html

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