新東名高速道路は神奈川県海老名市から静岡県を経由し愛知県豊田市へ至る高速道路です。
東京、名古屋、大阪を結ぶ東名高速道路に並走する路線であり、東名高速道路の交通量の緩和を目的として建設が開始されました。
2021年6月時点では、海老名南JCT~伊勢原大山ICと新御殿場IC~豊田東JCTが開通しています。
しかし伊勢原大山IC~新御殿場ICは未開通の状態であり、現在建設が進んでいます。
本記事では、2021年6月5~6日に実際に現地に行って取材してきた様子をレポートします。
事業概要
事業の概要については、以下の記事に記載しておりますので、クリックしてご覧ください。
現地の状況
伊勢原大山IC
下の画像は国土地理院Webサイト「地理院地図Vector(試験公開)」で公開されている「標準地図」に加筆したものです。なお下の画像以外にも地理院地図Vectorより引用+加筆したものがありますが、以降の画像ではこの説明を省きます。伊勢原大山ICを名古屋方から上から撮影した様子です。残りは舗装と看板の設置のみといったところです。
伊勢原大山IC~秦野SA/SIC
伊勢原大山IC~秦野SAの間にある羽根トンネルの真上から東京方を観察したときの様子です。道の形がはっきり分かる程度に整地されています。
秦野SA/SIC
秦野SA付近を一般道跨線橋から東京方面に覗いたときの様子です。
手前・右手側が下り線SAになる予定の部分です。遠くのトンネルは羽根トンネルの名古屋側坑口になります。
本線の道が分かるようになっています。あとは舗装して看板を設置するだけで完成になりそうです。
下り側SAの整備はこれから行われることになりそうです。手前のスマートICのランプも整備はこれからです。
本線の南側にある沿道から見た高速道路本線の様子です。上の画像が東京方、下の画像が名古屋方になります。
名古屋方ではまだ掘削が必要な箇所が残っています。
上りSA敷地内になる予定の箇所から名古屋方を見たときの様子です。本線から上りSAに向かうランプがまだ整備途中であることがわかります。
秦野IC
新東名高速道路接続部
秦野ICを小原トンネルの名古屋側坑口から見たときの様子です。ここも東京方は道の形が分かるまでになっています。
反対に名古屋方は開通が2023年度のため、まだ道の形が分かるほど掘削が進んでいません。
一般道から名古屋方面に向かうランプは形が分かる程度に整備されてきています。
国道246号線接続部
上が東京方面、下が御殿場方面に接続するランプの様子です。まだ舗装はされていませんが、なんとなく道の形が想像できるまでに整備されています。
上が東京方面、下が御殿場方面の国道246号線の様子です。ランプの高架橋はすでに架橋されています。
秦野IC~山北SIC
高松トンネルと赤坂トンネルの間の様子です。下を走る一般道は、高速道路整備のため、上の画像の通り仮道で迂回するようになっています。
元の一般道の方は通行止めとなりました。そしてこれを機に斜面の崩落防止の工事が行われています。
上が東京方面、下が名古屋方面の様子です。トンネルはまだ貫通していないようです。
山北SIC
山北SIC付近の様子です。東京方面から架橋の様子を確認できる高台を見つけました。
右手方をズームアップして上の画像の所が山北SICの整備される所です。
上が東京方面、下が名古屋方面を下から観察した様子です。東京方面には資材を搬入するエレベータが設置されています。
県道76号線から山北SICに接続する道路は、現在工事車両が行き交っています。
接続道路を横から見た様子です。まだ整備は道半ばといったところです。
山北SIC~小山PA/SIC
山北SIC~小山PA間にある湯船地区の建設状況です。地上より何メートルも高い所で架橋工事が行われています。
上が東京方面、下が名古屋方面の下から見た様子です。非常に建築物が高く、壮観です。
小山PA/SIC
上が東京方面、下が名古屋方面からみた高速道路の整備状況です。まだまだ掘削が必要な状況です。
PA/SICの整備に合わせて、5叉路になる交差点にはラウンドアバウトが整備されました。
上の画像が小山方面、下の画像が須走方面になります。須走方面の道は富士霊園や富士スピードウェイに至ります。
上が小山SICが接続する道路、下が御殿場方面の道路になります。どちらもまだまだ整備が完了していません。
須走方面の道路に設置された案内看板です。将来整備される小山SICと御殿場方面の道路は、まだ整備されていないので、ラベルで覆っています。
小山PA/SIC~新御殿場IC
東京方面から見た用沢トンネルの様子です。掘削によって道の形がなんとなく分かるようになってきています。
現在高速道路に架かる橋を建設するため、現道がぐるりと迂回しています。橋の建設が完了してから迂回路の下の土を掘削するものと思われます。
小山PA~新御殿場IC間で東名高速道路と一般道で目線の高さが同じところがありました。上の画像が東京方、下の画像が名古屋方の様子です。
撮影場所の一般道は、いずれ名古屋方で既に架橋されている橋の方に切り替えられるでしょう。この景色も今限定となりそうです。
新御殿場ICのすぐ北の所です。上の画像は、新御殿場ICと国道246号線繋ぐ道路で撮影しています。
ちなみにカメラの写している方向にまっすぐ進むと国道246号線にぶつかります。反対側は新御殿場IC、さらに道なりに進むと国道138号バイパス長泉ICと国道469号線に繋がります。
このアクセス線は新御殿場ICの共用開始直前に開通しました。上の画像の橋は下の道が開通する前に架橋が完了しています。
上の画像が東京方面、下の画像が名古屋方面の様子です。まだ土を盛って整地している段階でした。
まとめ
以上、2021年6月時点の工事状況でした。今年度中に開通予定の伊勢原大山IC~秦野IC間は架橋が完了し、道の形が分かるまでになってきました。
しかし秦野IC~新御殿場IC間はまだまだ時間がかかりそうです。
完成までたくさんの苦労があるかと思いますが、安全にそして順調に工事が進んでくれることを心より願っております。
新東名高速道路の整備工事の動画版(youtube)
当方では、名二環南西部の新設工事の様子を動画でもまとめています。是非ご覧ください!
その他の取材日
工事の進捗に合わせて適宜アップ予定です。
参考文献
国土交通省国土地理院
https://www.gsi.go.jp/top.html
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