相鉄本線・いずみ野線・新横浜線の2024年度夜間留置状況まとめ!

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相鉄
相鉄本線・いずみ野線・新横浜線内の夜間留置まとめ!2024年7月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!

なお、夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違いがある場合は是非コメントください!(なお±○本と記載があるのは運用予備分の夜間留置場所の推測です)

相模鉄道は、全区間が神奈川県に路線を構える大手私鉄会社です。旅客営業キロが42.2kmと大手私鉄の中では最も短くなっています。

路線が短いながらも大手私鉄の枠組みに入っている理由は、輸送密度の圧倒的高さにあります。運転される列車は全て8両または10両となっており、朝ラッシュは膨大な利用者で大混雑となります。

相鉄線は創業路線として横浜から海老名を結ぶ本線が存在し、そこから分岐するようにいずみ野線が伸びています。このいずみ野線は1999年に湘南台まで延伸されましたが、利用者が伸び悩み、建設費を償還できない状態が続いています。

相鉄線はバブル崩壊後に著しく経営状況が悪化したため、これを打開するために東京都心に直通するルートの模索が行われました。その結果2019年にJR線と、2023年に東急線との相互直通運転が実現しています。

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ダイヤ改正プレスリリース

運行系統ごとの運用状況

本記事では、相鉄線に入線する列車系統のみ取り上げます。

相鉄(2024年)

相鉄線内専用8両5本(5運用
西横浜1本、星川2本、厚木1本、いずみ野1本

2024年ダイヤ改正により、横浜1本いずみ野1本
使用車両:相鉄10000系8両5本
相鉄車目黒線直通対応8両9本(7運用
星川1本、相模大塚2本、かしわ台1+2本、厚木2本、いずみ野1本
2024年ダイヤ改正により、西横浜2本かしわ台1本厚木1本
使用車両:相鉄21000系8両9本
東急車目黒線直通対応8両26本(24運用
浦和美園1本、市ヶ谷1本、麻布十番1本、高島平3本、目黒1本、武蔵小山2本、奥沢4本、武蔵小杉2本、元住吉4+2本、日吉2本、新横浜1本、相模大塚1本、厚木1本
2024年ダイヤ改正により、星川1本厚木1本
使用車両:東急3000系8両13本・東急3020系8両3本・東急5080系8両10本
相鉄線内専用10両20本(19運用
横浜1本、西横浜2本、星川1本、二俣川2本、瀬谷2本、大和1本、相模大塚4本、かしわ台3+1本、厚木3本
2024年ダイヤ改正により、横浜1本西横浜2本瀬谷1本大和1本かしわ台2本厚木2本いずみ野1本
使用車両:相鉄8000系10両6本・相鉄9000系10両6本・相鉄10000系10両3本・相鉄11000系10両5本

相鉄車東横線直通対応10両7本(5運用
西横浜1本、星川1本、かしわ台1+2本、厚木1本、湘南台1本

2024年ダイヤ改正により、星川1本大和1本
使用車両:相鉄20000系10両7本
東急車東横線直通対応10両15本(13運用
武蔵丘1本、森林公園2本、和光市1本、元住吉6+2本、西谷1本、かしわ台2本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:東急5050系10両15本
相鉄車JR線直通対応10両6本(4運用
相模大塚2本、かしわ台2+2本
2024年ダイヤ改正により、瀬谷1本かしわ台1本
使用車両:相鉄12000系10両6本
川越E233系10両38本(36運用
南古谷18+2本、大宮(在来線)3本、板橋2本、池袋3本、新宿1本、大崎1本、東臨1本、新木場1本、かしわ台6本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし

所感

相鉄と東急が相互直通運転を開始して1年が経過しました。1年が経過した2024年3月に早速ダイヤ改正が行われ、列車の増発等が行われました。

運行系統ごとで夜間留置状況を見れば分かる通り、各系統の夜間留置場所が大きく変更になっていることが分かります。特に相鉄線内専用10両が1運用増加して19運用となっており、この増加分が横浜口への列車増発に繋がっています。

おそらくJR直通対応の12000系がJR線に入線しない運用に就くことがあるのではないでしょうか。他にも東横線直通対応の10両も運用に就くことがあるかと思います。

同じく相鉄線内専用8両も予備が無いため、他の列車が代走を行う時があると思います。車体幅が狭い東横線直通対応の10両でもこの運用に就くことが可能でしょう。

今回のダイヤ改正で相鉄線内専用8両・相鉄線内専用10両・東横線直通対応の10両・JR線直通対応の10両は、予備車を共通化して増発することが可能ということが分かりました。これら4系統は予備車を合計すると5本になりますので、もう少し予備車を削って増発が可能かと思います。

もちろん予備車を削らなくても保有車両数を増やすことで増発をすることは可能です。海老名駅と二俣川駅は工事中なので追加留置できないでしょうが、保守車両の通行を阻害しない範囲であれば、他に横浜に1本・西谷に1本・かしわ台に2本追加留置できるはずです。

相鉄は2024年6月に開催された株主総会にて、相鉄8000系・相鉄9000系の代替全車両YNB塗装化2030年目標で検討していることが明らかになりました。そして、公式では明言されていませんが、置き換えの過程の中で保有車両数が増加する可能性は十分あると思います。

個人的には相鉄車目黒線直通対応8両相鉄車JR直通対応10両の2系統を強化して欲しいと思います。相鉄車JR直通対応10両の増産は、JR線直通の強化だけでなく横浜駅方面の列車増発・混雑緩和という目的も含まれます。

東横線よりも目黒線の方の直通を強化すべき理由は、「新横浜駅経由の直通本数を増発すべきだが、既に東横線側に直通列車を増発する余地が無い」からです。短い8両編成ではありますが、新横浜線は今後利用者が増加していくと思いますので、増発はアリだと思います。

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駅ごとの夜間留置状況

新横浜
東急車目黒線直通対応8両1本
都営車6両1本

新横浜駅の夜間留置設定の変化
変化なし
駅名番線ホーム有効長
新横浜1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2,3番10両(ホームドア4ドア10両分)
4番10両(ホームドア4ドア10両分)

羽沢横浜国大
夜間留置設定なし

駅名番線ホーム有効長
羽沢横浜国大1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)

横浜(相鉄)
相鉄線内専用10両1本

横浜(相鉄)駅の夜間留置設定の変化(合計:8両⇒10両
相鉄線内専用8両1本⇒0本
相鉄線内専用10両0本⇒1本
駅名番線ホーム有効長
横浜1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
3番10両(ホームドア4ドア10両分)
平沼橋1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
西横浜
相鉄線内専用8両1本
相鉄線内専用10両2本
相鉄車東横線直通対応10両1本
西横浜駅の夜間留置設定の変化(合計:34両⇒38両
相鉄線内専用8両1本⇒1本
相鉄車目黒線直通対応8両2本⇒0本
相鉄線内専用10両0本⇒2本
相鉄車東横線直通対応10両1本⇒1本
側線:205m10両4本
駅名番線ホーム有効長
西横浜1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
天王町1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
星川
相鉄線内専用8両2本
相鉄車目黒線直通対応8両1本
相鉄線内専用10両1本
相鉄車東横線直通対応10両1本
星川駅の夜間留置設定の変化(合計:42両⇒44両
相鉄線内専用8両2本⇒2本
相鉄車目黒線直通対応8両1本⇒1本
・東急車目黒線直通対応8両1本⇒0本
相鉄線内専用10両1本⇒1本
相鉄車東横線直通対応10両0本⇒1本
引き上げ線:205m10両3本
駅名番線ホーム有効長
星川1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
3番10両(ホームドア4ドア10両分)
4番10両(ホームドア4ドア10両分)
和田町1番205m10両
2番205m10両
上星川1番205m10両
2番205m10両
西谷
東急車東横線直通対応車10両1本
西谷駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:225m11両2本
駅名番線ホーム有効長
西谷1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
3番10両(ホームドア4ドア10両分)
4番10両(ホームドア4ドア10両分)
鶴ヶ峰1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
二俣川
相鉄線内専用10両2本
二俣川駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:10両1本(鶴ヶ峰付近連続立体交差事業の事業区間ため1本削減済み)
駅名番線ホーム有効長
二俣川1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
3番10両(ホームドア4ドア10両分)
4番10両(ホームドア4ドア10両分)
希望ヶ丘1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
三ツ境1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
南万騎が原1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
緑園都市1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
弥生台1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
瀬谷
相鉄線内専用10両2本
瀬谷駅の夜間留置設定の変化(合計:20両⇒20両
相鉄線内専用10両1本⇒2本
相鉄車東横線直通対応10両1本⇒0本
駅名番線ホーム有効長
瀬谷1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
3番10両(ホームドア4ドア10両分)
4番10両(ホームドア4ドア10両分)
大和
相鉄線内専用10両1本
大和駅の夜間留置設定の変化(合計:10両⇒10両
相鉄線内専用10両0本⇒1本
相鉄車東横線直通対応10両1本⇒0本
引き上げ線(3番):10両1本
駅名番線ホーム有効長
大和1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
相模大塚
相鉄車目黒線直通対応8両2本
東急車目黒線直通対応8両1本

相鉄線内専用10両4本

相鉄車JR線直通対応10両2本

相模大塚駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:205m10両8本、245m12両1本
入替線:205m10両1本(途中に踏切が1か所あり)
駅名番線ホーム有効長
相模大塚1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
さがみ野1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
かしわ台(車庫収容力:10両×28本分、合計留置両数:8両3本+10両19本=214両
相鉄車目黒線直通対応8両1+2本
相鉄線内専用10両3+1本
相鉄車東横線直通対応10両1+2本
東急車東横線直通対応10両2本
相鉄車JR線直通対応10両2+2本
川越E233系10両
6本
かしわ台駅の夜間留置設定の変化(合計:216両⇒214両
相鉄車目黒線直通対応8両+2本⇒1+2本
相鉄線内専用10両4+2本⇒3+1本
相鉄車東横線直通対応10両1+2本⇒1+2本
・東急車東横線直通対応102本⇒2本
相鉄車JR線直通対応10両1+2本⇒2+2本
川越E233系10両6本⇒6本
車庫
105m非電化5両1本(現在保存車両が留置されている)
205m10両13本
225m11両4本
245m12両1本
275m13両2本
車庫線205m10両4本
車庫線305m15両1本(建屋は205m10両分)
洗浄線205m1本
入替線205m10両2本
駅名番線ホーム有効長
かしわ台1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
3番10両(ホームドア4ドア10両分)
4番10両(ホームドア4ドア10両分)

厚木(車庫収容力8両×2本分+10両×6本分、合計留置両数:8両4本+10両4本=72両
相鉄線内専用8両1本
相鉄車目黒線直通対応8両2本
東急車目黒線直通対応8両1本
相鉄線内専用10両3本
相鉄車東横線直通対応10両1本

厚木駅の夜間留置設定の変化(合計:76両⇒72両
・相鉄線内専用8両1本⇒1本
相鉄車目黒線直通対応8両1本⇒2本
・東急車目黒線直通対応8両0本⇒1本
相鉄線内専用10両5本⇒3本
相鉄車東横線直通対応10両1本⇒1本
車庫
45m非電化2両1本
125m6両2本
225m11両2本
245m12両1本
285m14両1本
365m18両1本
425m21両1本
305m非電化15両1本
海老名
夜間留置設定なし
駅名番線ホーム有効長
海老名1番205m10両
2番205m10両
いずみ野
相鉄線内専用8両1本
相鉄車目黒線直通対応8両1本
いずみ野駅の夜間留置設定の変化(合計:18両⇒16両
相鉄線内専用8両0本⇒1本
相鉄車目黒線直通対応8両1本⇒1本
相鉄線内専用10両1本⇒0本
駅名番線ホーム有効長
いずみ野1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
3番10両(ホームドア4ドア10両分)
4番10両(ホームドア4ドア10両分)
いずみ中央1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)
ゆめが丘1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)

湘南台
相鉄車東横線直通対応10両1本

湘南台駅の夜間留置設定の変化
変化なし
駅名番線ホーム有効長
湘南台1番10両(ホームドア4ドア10両分)
2番10両(ホームドア4ドア10両分)

所感

駅ごとの夜間留置で見ていくと、各駅で留置本数は変わっていないものの、留置車両の内訳が変わっているのが良く分かります。相鉄は、各系統の夜間留置場所についてはある程度柔軟に変更できる会社のようですね。

また相鉄はホームドアの設置に積極的な会社です。2024年6月段階では、全駅設置まで残り3駅となっており、そのうち和田町駅に関してはホームドア設備をホーム上まで搬入する作業まで完了しているようです。

上星川駅についても、2024年度上期にはホームドア設置が完了する予定のようです。これで残りは海老名駅のみとなりますが、海老名駅については駅の改良工事が完了してからになりますので、2026年ごろの設置となりそうです。

ちなみに前年度の夜間留置状況の記事でも書きましたが、夜間留置場所のひっ迫具合を考慮するに、劇的な列車増発と混雑緩和は見込めない状況です。SNS上では西谷~二俣川間の複々線化を望む声がありますが、仮に複々線化しても鶴ヶ峰駅停車の列車が増加するだけだと思います。

一応JR側がE233系を留置する場所を新たに整備すれば、かしわ台の留置線が玉突きで空くので、相鉄車を増備することが可能でしょう。JR側にあまり留置線を増設しようという動きはありませんが…。

相鉄線内の車庫外留置を解消したい場合や、いずみ野線を倉見地区まで延伸する場合は、車庫の新設が必須になります。相鉄沿線は全て市街化しており纏まった土地を確保できないため、倉見延伸が決まった際は延伸区間のどこかに車庫を新設する必要がありそうです。

まとめ

ということで、相鉄線の夜間留置状況でした。

2024年3月のダイヤ改正で列車が増発され、混雑が少し緩和されましたが、まだまだ優等列車を中心に混雑が続いています。個人的にはもう少し増発をしても良いと思うのですがいかがでしょうか。

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