阪神線・山陽電鉄線系統の夜間留置まとめ!2023年11月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
運行系統ごとの運用状況
尼崎6本、西宮2本、御影2本、石屋川7本、東須磨1本、東二見3本、飾磨1本
大和西大寺1本、東花園1本、尼崎8+5本、石屋川3本
尼崎5+4本
尼崎に2本夜間留置あり
尼崎に4本夜間留置あり
尼崎13+4本、西宮1本、石屋川8本
尼崎1+2本、武庫川1本
大阪梅田2本、御影1本、東二見4+2本、山陽姫路2本
東須磨3本、東二見5+4本、高砂1本、飾磨2本、山陽姫路1本
東須磨5本、東二見10+3本、飾磨4本、山陽網干2本
所感
阪神は近鉄と山陽の2社と相互直通運転しており、位置関係的には両社に挟まれる形で運行を行っています。阪神では急行運用向けの6両、普通運用向けの4両、武庫川線向けの2両しか所有していませんでしたが、阪神なんば線開業を機に近鉄直通対応の車両も所有するようになっています。
現在は6両に近鉄直通対応の新型列車と非対応の旧型列車が混在することから運行系統が2種類に分かれています。また2両も近鉄直通運用と武庫川線運用で2種類に分かれています。
予備はどの系統も多めに用意されています。何かしらの事情で休車が発生してもダイヤが成立しなくなるということはありません。
阪神線は朝ラッシュに12分サイクル・1時間当たり25本のダイヤを組んでおり、これ以上の増発は困難な状況です。とはいえ、混雑率がコロナ前の2019年でも111%しかありませんでしたので、増発が必要かと言われるとはっきり言って不要ではあります。
阪神線でもし混雑していると感じるのであれば、それはクロスシート車両が未だに残存していることや千鳥停車ダイヤを採用しているのが原因でしょう。千鳥停車ダイヤを採用すると種別ごとで混雑の偏りが激しくなるため、使用する種別数を減らす必要があります。
また阪神線では阪神や山陽が採用している19m車と近鉄が採用している21m車の両方が乗り入れます。近鉄と阪神が阪神なんば線を開業して相互直通運転を開始する際、山陽電鉄側が21m車の入線が不可能と判断されたために車両規格を揃えられず、このような状態になっています。
ちなみに山陽電鉄側が21m車を導入できなかった原因は姫路市内にあるトンネルが建築限界に抵触するからという説がありますが、真偽は不明です。
近鉄・阪神・山陽全体で考えれば個人的には「大は小を兼ねる」という意味で近鉄が19m車に変更するのが最適解だと思いますが、近鉄側に19m車へ揃えるメリットがありません。むしろ阪神側が21m車を製造するのが妥当でしょうか。
阪神側は19m車と21m車が既に両方乗り入れており、ホームドアの設置も行われています。近鉄線に直通する阪神なんば線運用分だけでも21m車に統一すれば、近鉄線にホームドアを設置するハードルも下がるかと思います。
駅ごとの夜間留置状況
大阪梅田
山陽車6両2本(1番,2番)
野田
夜間留置設定なし
千船
夜間留置設定なし
尼崎(車庫留置両数:2両12本+4両15本+6両17本+11両2本=208両)
阪神普通4両3本(1番,6番,8番)
近鉄相直阪神車6両1本(3番)
山陽相直阪神車6両6本(車庫)
近鉄相直阪神車6両7+5本(車庫)
阪神普通4両10+4本(車庫)
武庫川線2両1+2本(車庫)
近鉄相直阪神車2両5+4本(車庫)
阪神相直近鉄車6両2本(車庫)
阪神相直近鉄車2両4本(車庫)
100m5両2本
120m6両1本
130m6両3本
160m8両1本
365m19両2本
375m19両3本
380m20両3本
入出庫待機線290m15両1本
入出庫待機入替線145m7両2本
検査線120m6両4本
引き上げ線150m7両1本
引き上げ線170m8両1本
引き上げ線215m11両1本
尼崎センタープール前
夜間留置設定なし
武庫川
阪神武庫川線向け2両1本
甲子園
夜間留置設定なし
西宮
山陽相直阪神車6両2本(1番,4番)
阪神普通4両1本(6番)
青木
夜間留置設定なし
御影
山陽相直阪神車6両2本(21番)
山陽車6両1本(22番)
石屋川(車庫留置両数:4両8本+6両10本=92両)
山陽相直阪神車6両7本(車庫)
近鉄相直阪神車6両3本(19番,19番,車庫)
阪神普通4両8本(19番,車庫)
85m4両2本
120m6両5本
130m6両6本
165m8両1本
引き上げ線(19番)435m22両1本
洗浄線115m6両1本
大石
夜間留置設定なし
神戸三宮
夜間留置設定なし
高速神戸
夜間留置設定なし
新開地
夜間留置設定なし
東須磨(車庫留置両数:3両5本+4両3本+6両1本=33両)
山陽相直阪神車6両1本(車庫)
山陽車4両3本(車庫)
山陽車3両5本(車庫)
引き上げ線125m6両1本
検査線7本(長さ不明)
山陽須磨
夜間留置設定なし
須磨浦公園
夜間留置設定なし
霞ヶ丘
夜間留置設定なし
山陽明石
夜間留置設定なし
西新町
夜間留置設定なし
藤江
夜間留置設定なし
東二見(車庫留置両数:3両12本+4両9本+6両8本=120両)
山陽3両1本(1番)
山陽相直阪神車6両3本(車庫)
山陽車6両4+2本(車庫)
山陽車4両5+4本(車庫)
山陽3両9+3本(車庫)
80m4両2本
100m5両1本
120m6両7本
130m6両1本
160m8両1本
235m12両1本
275m14両1本
285m15両2本
310m16両1本
365m19両1本
380m20両1本
検査線85m4両1本
検査線125m6両3本
洗浄線120m6両1本
入替線120m6両2本
転削線120m6両1本
5番線入出庫待機線130m6両1本
その他車両工場も併設。車庫収容両数はwikiでは158両とのこと。
高砂
山陽車4両1本(4番)
大塩
夜間留置設定なし
飾磨(車庫留置両数:3両4本+4両2本+6両1本=26両)
山陽相直阪神車6両1本(車庫)
山陽4両2本(車庫)
山陽3両4本(車庫)
40m2両2本
60m3両6本
115m6両1本
120m6両1本
135m7両1本
155m8両2本
山陽姫路
山陽車4両1本(1番)
山陽車6両2本(3番,4番)
山陽網干
山陽車3両2本(1番,2番)
所感
阪神と山陽は予備を比較的多めに確保していますので、車庫もその分圧迫されることなり、車庫外留置もいくつか設定されています。ただ東急線のように容量一杯まで設定されているわけではなく、余裕は残っています。
社外留置については、近鉄側が阪神よりも多めに社外に夜間留置しています。阪神側が東花園と大和西大寺に19m車6両を1本ずつ、計12両夜間留置しているのに対し、近鉄は尼崎に21m車10両を2本、19m車に換算すると22両分夜間留置しています。
また阪神と山陽の関係についても阪神側が山陽側よりも多めに社外に夜間留置しています。山陽側が大阪梅田に6両×3本夜間留置しているのに対し、阪神側が東須磨・東二見・飾磨の3か所に計5本夜間留置しています。
これらの夜間留置の偏りについては、おおよそ運用の都合による部分が大きいと考えられ、ダイヤの組み方次第で解消できると思います。もちろん解消する必要があるかと言われれば、ないと言えるでしょう。
まとめ
ということで、阪神線と山陽電鉄線の夜間留置状況でした。
今後の注目点はまもなく製造40年を迎える阪神8000系を置き換えをどうするかでしょうか。阪神は関西の他の私鉄と比べて置き換えのペースが速いため、5700系の製造完了後に8000系の置き換えに乗り出す可能性があります。
この置き換えに際して、19m車を製造するのか21m車を製造するのか、今後の動向に注目です。
コメント