全国各地方から様々な列車が集まり、それ故に多数のホーム・発着線を抱え持つ東京駅。巨大な駅構内構えていますが、そんな駅構内の地下・奥地から千葉・蘇我方面に向かってJR京葉線という鉄道路線が伸びています。
そのJR京葉線の途中駅として現在新駅の建設が進んでいる場所があります。駅名は幕張豊砂駅。
今回はそんな幕張豊砂駅に現地取材してきましたので、その様子をレポートします。
京葉線新駅整備事業
事業内容
本事業は、京葉線の新習志野~海浜幕張駅のほぼ中間に新駅を設置する事業です。近くにはイオンモール幕張新都心の近くに建設され、同店舗へのアクセスが便利になります。
総事業費は約130億円で、2023年春開業を目標に現在建設が進んでいます。
背景
当駅の建設構想は、現在より約30年も前の1990年頃からありました。当初は海浜幕張駅周辺にある幕張メッセや千葉マリンスタジアムの利用者による混雑の緩和が目的でした。
しかし、バブルが崩壊して景気が低迷したことから、新駅設置の話は進まなくなりました。1998年には活動休止となり、新駅設置の構想は立ち消えになったほどです。
その後、2013年12月にイオンモール幕張新都心が開業したことを始めとして、様々な新駅設置へのプラス要素が発生し、2020年5月には遂に新駅設置が正式に決定されました。
幕張豊砂駅の概要
読み方 | 幕張豊砂(MAKUHARI-TOYOSUNA) |
所在地 | 千葉県千葉市美浜区 |
駅番号 | 不明 |
運営事業者 | JR東日本 |
所属路線 | JR京葉線 |
キロ程 | 約30.0km(東京駅より) |
乗降人員 | 16000人(見込み) |
停車種別 | 不明 |
駅構造 | 2面2線 |
ホーム有効長 | 10両編成 |
幕張豊砂駅は、京葉車両センター沿いで、かつ京葉線の上下線の高さが異なる場所に建設されます。駅のすぐ南には、先述のイオンモールがあり、その他にもコストコなど商業施設が集積しています。
ホームは上下線の間に10両編成対応で建設され、長さは約210mになります。上りと下りで線路の高さが違うため、ホームはそれぞれ1面ずつ、計2面設置されます。
総事業費は130億円となっており、半分をイオンモールが負担します。残りの負担は千葉県、千葉市、JR東日本が折半します。事業費の高額さも特徴的ですが、さらに民間企業が駅設置の半分を担っていることも特徴的です。
実際に行ってみた!
幕張豊砂駅を上から観察します。ロータリーの整備もまだまだのようです。
ズームするとホームの床、および屋根の整備を進めているのが分かります。
南東側からの様子です。ロータリーの整備のため一般人はここまでしか立ち入ることができませんでした。
南西側だと近づいて観察することが可能です。南西側も更地の状態で、これから整備をするといった状況でした。
駅の目の前まで来ることができました。海浜幕張方を撮影していますが、駅の前後は既存の高架橋を改修しているのが分かります。
上り東京方面の車内からの様子です。ホームの床の整備はまだ途中のようです。
下り蘇我方面の車内からの様子です。こちらも床の整備が進んでいます。
工事の作業予定の表です。全面フルカラーLEDとなっており、とても綺麗でした。
完成イメージ図がありました。鉄道側が追い越し可能そうなイラストになっています。
予定では、上り1面1線、下り1面1線の計2面2線になるはずですが・・・。
工事看板を見つけました。看板には令和5年2月28までに整備完了予定とのことです。
まとめ
という訳で、簡単ではありますが、JR京葉線の新駅である幕張豊砂駅の工事状況を取材してきました。
新駅が完成すれば、イオンへのアクセスが劇的に便利になり、京葉線が使いやすくなります。
完成がとても楽しみです。
参考文献
Wikipedia(幕張豊砂駅)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%95%E5%BC%B5%E8%B1%8A%E7%A0%82%E9%A7%85
幕張豊砂駅建設事業の取材動画(youtube)
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