新東名高速道路は神奈川県海老名市から静岡県を経由し愛知県豊田市へ至る高速道路です。
2021年12月12日に再び新東名高速道路の建設状況を取材してきました。前回6月取材から6か月が経過しましたが、どのくらい建設が進捗しているでしょうか。
本記事では、実際に現地に行って取材してきた様子をレポートします。
事業概要
事業の概要については、以下の記事に記載しておりますので、クリックしてご覧ください。
現地の状況
伊勢原大山IC
下の画像は国土地理院Webサイト「地理院地図Vector(試験公開)」で公開されている「標準地図」に加筆したものです。なお下の画像以外にも地理院地図Vectorより引用+加筆したものがありますが、以降の画像ではこの説明を省きます。今回は高速道路に乗って道路上からの様子を撮影しました。ICの出口付近は赤と白の簡易柵が設置されており、簡単に取り外しができるようになっています。
上から見たICの様子です。前回取材と比べるとアスファルトの舗装が進んでいます。
伊勢原大山IC~秦野丹沢SA/SIC
羽根トンネルの東京方の坑口の真上から見た様子です。アスファルトの舗装が進んでいます。
ズームアップすると看板の設置が進んでいるのが分かります。看板の設置が完了し、白線を引けばもう走れるのではないでしょうか。
秦野丹沢SA/SIC
秦野丹沢SAと命名された新しいSAの上り側の建設状況です。まだ土地の整地が進んでいる状況で、建物はほぼ建っていません。
上りSA内を貫通していた道路は、SAを避ける道路の整備が完了したため、通行止めになっています。
SA付近にはSICも設置されます。上の画像が上り線側のSICの建設状況です。
SAの整備よりもSICのほうが整備が進んでいます。SICは2021年度開業予定であるのに対して、SAは開業時期が未定のため、工事の進捗にも差があります。
上りSA/SICに接続するランプの建設状況です。上が東京方、下が名古屋方になります。
半年前に取材したときと比較して建設が進んでいます。
秦野丹沢SA/SICの下り線側の様子です。半年前と比べると土が大量に盛られており、建物の建設は行われていません。
本線の東京側の様子です。半年前と比べると、コンクリートが整備されて道の形がより分かりやすくなっています。
名古屋側の様子です。こちらも半年前と比べて工事が進捗しています。
本線の南側には鉄柱が多数建てられています。防音壁を設置するものと考えられます。
新秦野IC
新東名高速道路接続部
新秦野ICを東京方から覗いてみます。半年前は手前にあった草が刈り取られ、視界が良くなっています。
本線はコンクリート床の整備が進み、半年前よりさらに道の形が分かりやすくなっています。
ズームして新秦野ICを見ます。東京方は道の形が分かりますが、名古屋方は分かりません。
新秦野ICを北から見た様子です。東京方はコンクリート壁の整備が進んでいます。
新東名高速道路と同じ高さの所に来ました。同じ目線に立てるということは、今私が立っている一般道は、切り替えて立体交差しなければ行けません。
一般道を立体交差しなければいけないということは、それだけ新秦野ICより名古屋方は工事の進捗が遅いということが分かります。
ズームしてみると、東京方は看板の設置が進んでいることが分かります。
名古屋方はご覧の通り道の形がまだ分かりません。ただ半年前と比べると土砂の搬出が進んでいます。
国道246号線接続部(秦野西IC(仮称))
新秦野ICの国道246号線に繋がるランプです。こちらは新秦野IC方になります。
ランプはアスファルトの敷設まで進んでいます。
こちらが国道246号線方です。私が立っている一般道が上っているであるのに対して、ランプは下っているので、道の高さに大きな差があります。
国道246号線接続部の様子です。ランプの形がラッパ状にはっきりとわかるレベルまで工事が進捗し、さらにアスファルトの敷設も進んでいます。
新秦野IC方の様子です。ここで伊勢原方、御殿場方双方の道が合流しています。
一般道側の合流付近の様子です。アスファルトの整備が進んでいます。
新秦野IC~山北SIC
中津川にかかる橋の建設状況です。手前側が東京方、奥が名古屋方となります。
奥の名古屋方のトンネルは高松トンネルという長いトンネルの建設が進んでいます。
高松トンネルの坑口をズームアップして覗いてみます。現時点では、下り線側の方がトンネルの径が大きいように見えます。
上り線の横にはさらにもう一つトンネルが掘られています。非常用のトンネルでしょうか。
高松トンネルと赤坂トンネルの間の建設現場ので状況です。工事ヤードの手すり部分に横断幕が掛けられています。
高松トンネル側の様子です。足場が邪魔で工事の様子は分かりづらいです。
赤坂トンネルの下り線側の工事状況です。トンネル抗口付近に足場が組まれています。
山北SIC
山北SICの近くまでやって来ました。こちらが河内川にかかる河内川橋の建設状況です。
正面からの撮影ができないので、少し斜めから撮影しています。現在は橋脚の建設が進んでいると考えられます。
前回撮影できた正面からの様子ですが、ご覧の通り、足場が組まれて視界が悪くなりました。
撮影箇所から下を見た時の様子です。整地が完了し、鉄板が敷かれました。
道反対でも橋の建設のために、まず橋脚の建設が行われています。
撮影場所から河内川橋の右側を覗くと山北SICの工事現場が見えます。今度はこっちの方の観察をしてみましょう。
その前に下からの様子を紹介します。半年前と比べても構造物の構築が進んでいます。
どのように橋渡しをするのか、これから楽しみです。
山北SICの建設現場近くまで移動してきました。遠くに先程観察した河内川橋の橋脚建設現場が見えます。
山北SIC~小山PA/SIC
湯船地区の建設状況です。半年前にはまだ建設途中だった高架橋の建設がほぼ完了しています。
下から見るとかなり高い所を本線が通ることが分かります。ちなみに名古屋方はこの高架橋を越えるとすぐトンネルになります。
小山PA/SIC
小山PA/SIC付近までやって来ました。小山PA/SIC新設に合わせて、ラウンドアバウトが整備されましたが、そこからPAの様子を撮影しています。
PAの形に合わせて一般道も切り替えないといけないので、草木を刈って整地が進んでいます。草木を刈ったので、半年前よりも視界が良くなりました。
PAの建設状況です。まだ道路の「ど」の字も建設が進んでいません。
樹木も伐採しないといけないので、この辺はまだまだかと考えられます。
ラウンドアバウトから御殿場方の一般道の建設状況です。まだ整地をしている段階のようです。
小山PA/SIC~新御殿場IC
霊園参道から見た高速道路の整備状況です。東京方ではすぐ近くに小山PAがありますが、本線と本線から分岐するランプが一部整備されていることが分かります。
まだ土砂の搬出が全て出来ていないので、遠くまで見通すことができません。
新東名高速道路上に架かる新しい霊園参道の橋の整備状況です。半年前と比べて、足場が全て組まれています。
霊園参道から名古屋方を覗きます。少し先に用沢トンネルが見えます。
用沢トンネルを名古屋側から見た様子です。半年前は工事柵があって何かしら工事しているとしか分からなかったのですが、今見ると橋を建設していたことが分かりました。
反対側、名古屋方の様子は半年前と変わりません。すでに整地が完了してアスファルトも一部敷かれています。
まだ一般道から高速道路と同じ高さで撮影ができているので、この一般道を立体交差する工事がこれから必要だと思います。
新御殿場ICと国道246号線を接続する道路から見た高速道路の様子です。まだ盛り土をして整地している段階でした。
半年前も整地をしていたので、大きくは変化していない印象です。
新御殿場ICはすでに名古屋方が共用開始になっているので、車が通行しています。
まとめ
というわけで2021年12月時点の建設状況でした。2021年度開業予定の伊勢原大山IC~新秦野IC間は整備がほぼ完了して、開業ももうすぐできそうな印象でした。
秦野丹沢SAは2021年度には開業しないかもしれません。先にSICだけ共用開始になりそうです。
新秦野IC~新御殿場IC間はまだまだ時間がかかりそうな印象です。2023年度に開通するかどうかも個人的には怪しいです。
とはいえ急ぐのは事故の元です。安全に、そして確実に工事が進捗することを心から願っています。
新東名高速道路の整備工事の動画版(youtube)
当方では、名二環南西部の新設工事の様子を動画でもまとめています。是非ご覧ください!
その他の取材日

参考文献
国土交通省国土地理院
https://www.gsi.go.jp/top.html
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