国道138号線は、山梨県富士吉田市から静岡県御殿場市を経由して、神奈川県小田原市に至る国道です。
山梨県東部と静岡県東部を結ぶ主要幹線道路として機能しています。
しかし、静岡県と山梨県を結ぶ道路は少ないため、観光期に国道138号線に交通が集中しやすく、様々な弊害を起こしています。
この問題を解決するため、国道138号線のバイパスの建設が進められ、ついに2021年4月10日に開通することになりました。
本記事では、この新しく開通した国道138号バイパスについて、概要を追っていくとともに、現地取材した結果をまとめています。
本事業の概要
本事業は国道138号線のバイパスとして、須走道路の須走口南IC~水土野IC、御殿場バイパスの水土野IC~ぐみ沢ICと仁杉JCT~新御殿場ICを整備する事業です。
新東名高速道路の新御殿場IC~御殿場JCTとともに2021年4月10日に開通しました。
このバイパスは、最終的に全線片側2車線の計4車線にできるよう準備工事してありますが、今回開通する段階では一部片側1車線・計2車線の区間があります。
供用開始予定の施設
須走口南IC(すばしりぐちみなみ)
須走口南ICは、ICの名の通り須走地区の南側に設置され、御殿場側から見ると須走地区への入り口になります。
ICの山梨側は1991年に無名のICとして暫定開業していました。この度2021年4月10日に御殿場側も自動車専用道が整備され供用を開始します。
このインターチェンジは、御殿場方のみ出入りできるハーフインターチェンジの予定ですが、入口側が工程の都合により供用開始後も未整備となっています。
なお須走地区には陸上自衛隊の富士駐屯地があり、地区の特徴としてミリタリーな雰囲気がします。
水土野IC(みどの)
水土野ICは、国道138号線と小山町の富士霊園や富士スピードウェイへのつながる新設道路が分岐する交差点に接続します。
将来的には水土野ICから直接滝ケ原地区に行けるよう道路を整備する予定ですが、開通直後では未整備の状態でした。
現状ではICが接続する交差点より北へ少し進むと、国道138号線から御殿場市滝ケ原地区へ向かう道路が分岐しています。
滝ケ原地区には、陸上自衛隊滝ケ原駐屯地や米海兵隊キャンプ富士があり、さらにその南には東富士演習場が広がっています。
また滝ケ原地区へ向かう道路は、さらに将来的に富士山樹空の森へのアクセス道として延伸されます。
既設の道路を道なりに進むと最終的に東名高速道路の駒門スマートIC及び国道246号線に接続します。
仁杉JCT(ひとすぎ)
仁杉JCTは、国道138号バイパスから新東名高速道路の新御殿場ICに接続するジャンクションです。
新東名高速道路と国道138号バイパスは直接の接続はしておらず、この連絡路を介して接続します。
ぐみ沢IC(ぐみざわ)
ぐみ沢ICは、国道138号バイパスの新規供用開始区間では最東端にあります。
このICを境に新規開業区間の西側は自動車専用道、既存区間に東は歩車両方とも通行可能となります。
またぐみ沢ICは暫定開業として、県道406号仁杉柴怒田線、国道469号バイパスへのアプローチ線のみ整備されます。
両線をオーバーパスする道路は、今後の国道138号線の交通量を鑑みて整備されると考えられます。
ぐみ沢IC周辺は、仁杉柴怒田線や国道469号バイパス等新しい道路が多数建設されます。これにより用地買収が難しく隘路な既存道路は通らずに済むようになりました。
新御殿場IC(しんごてんば)
新御殿場ICは新東名高速道路に設置されるICです。御殿場市の市街地から見て西部郊外に設置され、新東名高速道路から御殿場市への玄関口となります。
新御殿場ICからは中継路を介して国道138号バイパスと接続します。
他にも一般道とも接続しており、南に進むと国道469号バイパスに、北へ道なりに進むと国道246号線に接続します。
本事業のメリット
本事業の効果は以下のようになります。
全線開通によるアクセス強化・時間短縮
国道138号線は一般道のため、信号付きの交差点がいくつもあり、また巡航速度も低いです。
今回整備されるバイパスは自動車専用道で巡航速度も高く、また信号機もありません。
したがって、これまでよりも移動速度が上がるでしょう。
また新東名高速道路と中央道が直結することで、静岡県と山梨県・長野県とのアクセスが強化されます。
これにより新設工業団地へ立地する企業を含め、町内の企業活動が活発化することが期待されます。
並行する国道138号線の渋滞緩和
国道138号線は静岡県東部と山梨県東部を結ぶ重要な幹線の1つであり、また御殿場市街地と須走地区を結んでいます。
しかしこれだけ重要な道路でありながら、代替となる道路がほぼなく交通が集中しやすい状況です。
特にお盆などの観光期は、生活交通と観光交通の輻輳により御殿場IC~須走ICを中心に最大で5.4㎞の渋滞が発生しています。
バイパスの開通されれば、山梨方面の観光交通と生活交通の分散が図られ、現道の渋滞緩和が期待されます。
災害時等で周辺道路が通行止めになった際の代替路確保。
サブタイトル通り、中央自動車道や東名高速道路等が通行止めになった際の迂回ルートが強化され、国土強靭化に寄与します。
2019年に台風19号によって中央道及び国道20号線が通行止めになりました。
この時、甲信越地方から都心へのう回路として、東名高速道路が活用されました。
しかし、う回路となった国道138号線や東名高速道路では交通量が増大し、渋滞が発生しやすくなりました。
本道路の整備によって、災害等によって通行止めになっても安定的に輸送ができるようになるでしょう。
国道138号線の概要
国道138号線は、山梨県富士吉田市から静岡県を経由して、神奈川県小田原市に至る国道です。
山梨県、静岡県、神奈川県と3つの県に跨っており、主に3つの街を結んでいます。
言い換えれば「山梨県と静岡県を結ぶ」、「静岡県と神奈川県を結ぶ」という2つの役割を1つの国道で担っているといえるでしょう。
静岡県~神奈川県区間
国道138号線は、小田原~御殿場間では箱根を経由しています。国道1号線と重複しながら小田原から箱根へのアクセス道となっています。
そして宮ノ下で国道1号線と別れ、箱根の市街地を東側で抜けていきながら静岡県御殿場市へ抜けていきます。この静岡県へ抜けていく道路は、箱根の裏から入るということで「箱根裏街道」と呼ばれています。
山梨県~静岡県区間
御殿場市に入ると市街地を東西に貫いていきます。御殿場市では旧道が県道401号線となり、バイパスが整備されるほど主要な道路となっています。
御殿場市街地を抜けると今度は山梨県に向かっていきます。御殿場~富士吉田間では静岡県東部と山梨県東部を結ぶ役割を担います。
途中の須走からは国道138号線のバイパスとして東富士五湖道路が並行しており、そのまま山梨県の富士吉田市まで至ります。
昼間12時間交通量(2015)
上記の図は国土地理院Webサイト「地理院地図Vector(試験公開)」で公開されている「標準地図」に加筆したものです。クリックして拡大してご覧ください。
表1.国道138号線の2015年の昼間12時間自動車類交通量(括弧内の部分は推定値)
調査区間 | 交通量 | 車線数 |
上宿交差点(国道137号線)(国道139号線)(国道300号線)(国道413号線)(山梨県富士吉田市)~山中湖西交差点(山梨県南都留郡山中湖村) | 10106 | 2 |
山中湖西交差点(山梨県南都留郡山中湖村)~朝日丘交差点(国道413号線)(山梨県南都留郡山中湖村) | (7156) | |
朝日丘交差点(国道413号線)(山梨県南都留郡山中湖村)~山梨・静岡県境 | 5427 | |
山梨・静岡県境~須走IC(東富士五湖道路)(静岡県駿東郡小山町) | 6078 | |
須走IC(東富士五湖道路)(静岡県駿東郡小山町)~仁杉交差点(国道469号線)(静岡県御殿場市) | 14150 | |
仁杉交差点(国道469号線)(静岡県御殿場市)~荻原西交差点(静岡県御殿場市) | 8832 | |
荻原西交差点(静岡県御殿場市)~荻原北交差点(国道246号線)(静岡県御殿場市) | 4 | |
荻原北交差点(国道246号線)(静岡県御殿場市)~JR御殿場線~東名高速道路交差部(静岡県御殿場市) | 11218 | |
東名高速道路交差部(静岡県御殿場市)~湖水前交差点(静岡県御殿場市) | (18646) | |
湖水前交差点(静岡県御殿場市)~深沢西交差点(静岡県御殿場市) | 2 | |
深沢西交差点(静岡県御殿場市)~深沢東交差点(静岡県御殿場市) | (8771) | |
深沢東交差点(静岡県御殿場市)~静岡・神奈川県境 | (8974) | |
静岡・神奈川県境~仙石原交差点(神奈川県足柄下郡箱根町) | 5866 | |
仙石原交差点(神奈川県足柄下郡箱根町)~関本小涌谷線交点北側(神奈川県足柄下郡箱根町) | 6003 | |
関本小涌谷線交点北側(神奈川県足柄下郡箱根町)~宮の下交差点(国道1号線)(神奈川県足柄下郡箱根町) | 8422 | |
宮の下交差点(国道1号線)(神奈川県足柄下郡箱根町)~宿泊施設(神奈川県足柄下郡箱根町) | (16360) | |
宿泊施設(神奈川県足柄下郡箱根町)~箱根登山鉄道線~三枚橋交差点(神奈川県足柄下郡箱根町) | 10766 | |
三枚橋交差点(神奈川県足柄下郡箱根町)~小田原箱根道路交差部(神奈川県足柄下郡箱根町) | (20747) | |
小田原箱根道路交差部(神奈川県足柄下郡箱根町)~小田原西IC(国道271号線)(神奈川県小田原市) | (5875) | 3 |
小田原西IC(国道271号線)(神奈川県小田原市)~箱根登山鉄道線~東海道新幹線~JR東海道本線~早川IC(国道135号線)(神奈川県小田原市) | (11925) | 2 |
早川IC(国道135号線)(神奈川県小田原市)~小田原市民会館前交差点(国道255号線)(神奈川県小田原市) | (17288) | 4 |
表1.東富士五湖道路の2015年の昼間12時間自動車類交通量
調査区間 | 交通量 | 車線数 |
富士吉田IC(山梨県富士吉田市)~山中湖IC(山梨県南都留郡山中湖村) | 5681 | 2 |
山中湖IC(山梨県南都留郡山中湖村)~籠坂トンネル南側(静岡県駿東郡小山町) | 6256 | |
籠坂トンネル南側(静岡県駿東郡小山町)~須走IC(国道138号線)(静岡県駿東郡小山町) | 3 |
ご覧の通り、静岡県内・山梨県内の中でも特に国道469号線との交差部~須走ICまでの交通量が多いことが分かります。
これはこの区間のみ国道138号線の迂回路がほぼ存在せず、交通が集中しているからと考られます。
実際に行って来た!
新規区間を西の須走側から順に紹介していきます。
須走口南IC
切り替え部
自動車専用道上に開通区間との切り替え部があります。切り替え部で左に道がそれていきます。
開通後は舗装までしっかりされて、ルートも直進方向に切り替わりました。
出口側
開通前3月中旬ごろの様子です。すでにランプが完成しており、あとは簡易柵を撤去すれば使用可能な状態でした。
こちらが開通直前の様子です。簡易柵が撤去されましたが、まだ工事用車両が本線に止まっています。
開通後のランプを車の中から撮影しました。一般道へは一時停止してから進出します。
入口側
次は入口側を見ていきます。案内看板はまだ機能していません。また歩道も未整備です。
開通直前でも須走口南ICの入り口は整備されていません。切り替え直前の国道のルートと重複するため、道路切り替え後にランプが整備されます。
本線側からみた入口の様子です。ご覧の通り、合流の白線だけひかれてそれより左側はガードレールで塞がれています。
4車線化準備工事
須走口南ICより少し西にいった所です。ご覧の通り使用中の自動車道の北側にさらに橋桁を掛けるための構造物が整備されています。
これが4車線化するための準備工事であることが分かります。
須走口南交差点
開通直前の交差点の様子です。ご覧の通り、今まで国道138号線は直進方向へ一旦高架橋の下をくぐる形でしたが、道路切替に伴い、直進方向は通行止めとなりました。
逆方向も切り替え部の通行はできず、迂回する必要がありました。
須走口南IC~水土野IC
リサーチパーク交差点付近
このリサーチパーク交差点は県道150号線との分岐点です。この付近の自動車道は高い高架橋になっています。
使用開始前の高速道路への案内看板です。新東名高速道路への案内看板となっています。
ここも自動車道の左手側・北側に4車線化のための準備工事が為されています。交差点の奥にある茶色の盛り土が拡張部分です。リサーチパーク交差点付近の自動車道の様子です。建設費削減のためか片側1車線・計2車線となっています。
加藤学園御殿場キャンパス付近
この付近の自動車道は近くに富士平原ゴルフクラブがあり、飛来してくるゴルフボールから車を守るために覆いが設置されています。
自動車道の両脇には側道が整備されています。3月中旬では簡易柵の設置のみで歩道まで完成していました。
加藤学園と国道138号バイパスの間に自動車道が整備されたので、行き来が出来るようこのように隧道が整備されています。
富士急の長尾平バス停もここにあります。開通後はバスの影響も小さくなるでしょう。
水土野IC
開通時は北側・小山町方面からアクセスする形になります。南側・滝ケ原方面からは未整備となっており、まだ既存道路を迂回する必要があります。
水土野ICの開通前3月中旬の様子です。3月時点でほとんど完成して残すは調整池の整備のみといった感じでした。
水土野ICの御殿場側から出口への分岐です。上りは2車線区間の途中にあります。
御殿場側から出口ランプを少し進んだ所です。先述の通り、進行方向左側の滝ケ原方面は未整備であり、柵で行き来できないようになっていました。
水土野ICで須走方面へ入っていく際も直進方向が通行できない状態であることが分かります。
滝ケ原方面の道路はどこに繋がる?
滝ケ原方面の道路は、現在水土野交差点から分岐している上の画像の道路に最終的には繋がります。
滝ケ原方面の現在の状況がこちらです。舗装されている部分は工事で一時う回路として使われた部分です。4月10日取材段階で側溝の整備が完了しており、ルートがある程度わかるようになっています。
しかし舗装がされておらずまた未掘削の部分もあったため、まだまだ供用開始には時間がかかりそうな印象でした。
水土野交差点から分岐する道を南に突き当たりまで南下しました。現状では滝ケ原地区で県道23号線にぶつかって終点となります。
現在は未整備で通れませんが、交差点からさらに南下すると富士山樹空の森、さらに道なりに進んで駒門スマートICや国道246号線までつながる予定です。
今後は御殿場市街地の渋滞を避ける裏道として利用されるようになるでしょう。
交差点から見た県道23号線の様子です。上が御殿場駅方面、下が富士山5合目方面になります。
水土野東交差点
水土野ICの須走方からの出口ランプの様子です。左手側には調整池が整備されました。この調整池は他の場所にも整備されています。
供用開始後の交差点の様子です。開通直前まで信号に灯は入っていませんでしたが、自動車道の開通と同時に供用開始となりました。
こちらの小山町に繋がる道も国道138号バイパスと同時に開通しました。
仁杉JCT
仁杉JCTより須走方は上下とも片側2車線の計4車線分整備されています。
御殿場方面は水土野ICまでしか片側2車線が続きませんが、須走方面はゴルフボールを守る覆いの所まで片側2車線が続いています。
新御殿場ICに繋がるランプは分岐も合流も御殿場方面側が本線で須走方面は分岐で整備されています。
ぐみ沢IC
自動車専用道はこのぐみ沢ICで終了です。全通すれば国道469号線、県道401号線をオーバーパスする道が整備されるので、道幅はかなりあります。
しかし現状では暫定開通ということで、コンクリートブロックとガードレールで片側1車線のみの運用となっています。
ぐみ沢ICの入り口ランプです。雲がなければ、雄大な富士山の姿を目の当たりにすることが出来ます。
開通前に側面から撮影した様子です。ここも側道がばっちり整備されています。
現国道469号線から見た3月中旬の新規区間の様子です。開通後も舗装されませんでしたが、案内看板は設置されており、今後道路として整備されることが分かります。
上下ランプの間から見ると未整備の部分には2車線分のみ橋脚が建っており、その横にさらに2車線整備できることが分かります。
現国道469号線と国道138号バイパスの交差部にはこのような工事看板が立っていました。暫定運用という形ではありますが、とりあえず今年6月末で工事完了のようです。
ぐみ沢IC交差点
自動車道を抜けると最初にこの交差点にぶつかります。この交差点は東西方向が国道138号線、南は国道469号バイパス、北は県道406号仁杉柴怒田線で全て新規開通区間です。
この交差点もバイパスの供用開始とともに運用が開始されました。
こちらが交差点の全景です。左手前方が国道138号線の自動車専用道部分です。
未整備となりましたが、同交差点をオーバーパスするための高架橋の橋脚が前後に建っています。
市街地方の景色です。高架橋の外側に道路が整備できそうな位の幅を用地取得、整備したことが分かります。
国道469号バイパスです。将来的には片側2車線にできる位の幅があります。
国道469号バイパスの反対側は県道406号仁杉柴怒田線です。新御殿場ICにアクセスできるようになっています。
国道469号バイパス
国道138号バイパスが国道469号線をオーバーパスするようになってしまったため、ダイレクトアクセスできるよう別のバイパス線が整備されています。
その国道469号バイパスは第1工区の途中まで完成しています。途中で行き止まりになるため上の画像で左右を通っている細道を抜けて国道469号線に戻る必要があります。
延伸先の開通直前の状況がこちらです。撮影場所は玉穂プールのすぐ下の所でバイパス整備区間の終端になります。
ご覧の通り、まだ整備工事の最中であり、まだ通行できる状況ではありません。
バイパスは上の既存の道路に繋がります。この道路を直進すると程なくして国道469号線とクロスします。
なお途中の区間はこのように舗装まで出来上がっています。あとは白線を引くだけになっています。
仁杉柴怒田線
国道138号バイパスと新御殿場ICとのアクセス道が仁杉柴怒田線です。ぐみ沢IC交差点から新御殿場ICまでが新設区間になります。
仁杉柴怒田線は片側1車線の道路ですが、東側にさらに2車線拡張する余地があります。
仁杉柴怒田線の途中には旧国道138号線と交差します。この旧国道は、仁杉柴怒田線開通後御殿場市街地方面が通行止めになり、T字交差点になりました。
T字交差点は旧国道側が一時停止するようになっており、信号機は建っていません。
上がぐみ沢IC交差点側、下が御殿場IC側の交差点から見た様子です。旧国道との交差地点のすぐ目の前にぐみ沢IC交差点があるのが分かります。
T字交差点から旧国道須走側です。今回の新規開通に合わせて前後区間を整備拡張されました。
仁杉柴怒田線は、途中で新御殿場ICのランプと交差します。上の画像が料金所側、下の画像が新東名の本線側です。
こちらが仁杉柴怒田線と新御殿場ICのランプとの交差点です。既存の道路と合わせて十字の信号機付きの交差点となっています。
仁杉柴怒田線はこの交差点で終点となっており、そこから先は市道として国道246号線までつながっています。
この市道は今回の新御殿場IC開通に間に合うように、4月6日に開通しました。
上が仁杉柴怒田線ぐみ沢IC交差点方面、下が市道国道246号線方面です。
交差点より北側、市道の方も片側2車線に拡張できるようになっています。
ちなみにこの道路の柵にこのような横断幕が提げられていました。
市道は既存の道路を拡張し、さらに途中から国道246号線と接続するためにL字に分岐しています。上の交差点がその分岐点です。
既存の道路の直進方向は、分岐側として一時停止が新たに必要になりました。
ご覧の通り、4月6日から交差点の形状が変わったことを示す掲示がありました。
分岐側は既存の道路につなげるために少し先まで舗装・整備されています。
本線側は新御殿場ICからL字に折れた後、新東名高速道路をアンダーパスして国道246号線に到達します。
国道246号線から新御殿場ICに向かう方向で車から撮影した新道の様子です。
新道なので、道路に並行して整備されるはずの電線電柱がなく、雲がなければ雄大な富士山の姿を一望できます。
ぐみ沢上交差点
ぐみ沢上交差点は国道138号線から旧国道138号線の県道401号線が分岐する交差点です。2021年4月10日に新規開業する区間との御殿場側の切り替え地点はこことなります。
開業前の3月中旬の新道の様子です。舗装まで全ての整備が完了していました。
新道を側面から見た様子です。一般道の真上に交差点をオーバーパスするための高架橋の橋脚がずらりと建っています。
道路切り替え後の交差点の様子です。切り替え時に白線の整備まで済ませていました。
最後に交差点にあった工事看板を紹介します。交差点は最終的には上のようなイメージ図のようになる予定です。
まとめ
国道138号バイパスが遂に開通しました。これまで観光期は大渋滞だった国道138号線もこれで混雑緩和するだろうととても期待しています。
国道138号バイパスは開通しましたが、まだ付帯事業は進行途中となっています。いち早い道路整備によるアクセス強化・地域活性化を願っています。
なお同時に開通した新東名高速道路の方は別記事で紹介したいと思いますので、少々お待ちください。
国道138号バイパスの新設工事の動画版(youtube)
当方では、国道138号バイパスの新設工事の様子を動画でもまとめています。是非ご覧ください!
参考文献(画像出典含む)
wikipedia(国道138号線)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%81%93138%E5%8F%B7
wikipedia(東富士五湖道路)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E4%BA%94%E6%B9%96%E9%81%93%E8%B7%AF
wikipedia(須走道路)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%88%E8%B5%B0%E9%81%93%E8%B7%AF
中日本高速道路株式会社
https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/5022.html
国土交通省国土地理院
https://www.gsi.go.jp/top.html
高速道路関連のその他の記事
本記事以外にも高速道路の取材記事を掲載しています。是非ご覧ください!!
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