2022年11月ダイヤ改正後の京急線の夜間留置まとめ。11月25日にダイヤ改正となってしまいますが、纏めていきたいと思います。
京浜急行電鉄は関東大手私鉄会社の1つで、首都圏から南へ路線が伸びています。創業路線は京急川崎と小島新田を結ぶ大師線ですが、主に首都圏から横浜を経由して房総半島方面に路線が展開されている鉄道会社という認識が一般的かと思います。
また京急は途中の京急蒲田から空港線という羽田空港へのアクセス路線が分岐しており、同社の主力路線として機能しています。他に東京モノレールも首都圏と羽田空港を結んでおり、両社は競合関係にあります。
運行系統ごとの運用状況
金沢文庫26+2本、京急川崎(大師)4本、小島新田1本、品川1本
久里浜工場1+4本
京急川崎2本、神奈川新町14本、金沢文庫15+3本、久里浜工場4本、浦賀2本
三崎口2本、三浦海岸2本、京急久里浜2本、久里浜工場19本、金沢文庫8本、神奈川新町5本、品川2本、西馬込1本、京成高砂1本
久里浜工場7+2本、金沢文庫1本
所感
一応上のように書き連ねましたが、4両と6両に関しては特に間違いがあるかもしれないことをご留意ください。
京急は1日を通して運用が定まっているのではなく、車庫から出てから再び車庫に入るまでを1つの運用として区切っています。特に4両と6両に関しては神奈川新町や金沢文庫で車両を入れ替えることがあるのですが、その車両入替の段階で運行番号を大きく変更しておらず、非常に分かりにくくなっています。
さすがに4両と6両の運用数が在籍本数を上回ることはないと思いますが、1の位で微妙に間違いがあるかもしれません。(追い切れなくて申し訳ない)
本来であれば、途中の駅で車両を入れ替えることなく、品川で夜間留置する分以外の普通列車は全て6両で運行するのが理想かと思います。4両固定編成についても、2本繋いで羽田空港~逗子・葉山間の急行に投入した方が良いと思います。
次に8両についてですが、8両は座席指定列車の運用に絡まない運用と絡む運用の2種類に分かれます。夕方のイブニング・ウィング号の運用は8運用ありますが、朝のモーニング・ウィング号の運用は3運用しかありません。
残り5運用は、朝は他の通常8両の運用を代走しています。従って8両の総運用数は45運用、予備車は5本となります。
ちなみにモーニング・ウィング運用は久里浜工場から2本、金沢文庫から1本出庫となります。
これらを踏まえると2扉の2100形は運用面で相当足枷になっている印象です。2100形がデビューした当初はモーニング・ウィング号も走行してませんでしたから余計に・・・ですね。
イブニング・ウィング号も運行時間が品川18時45分発から20分ずつの運行なので、利用者もあまり多くないようです。個人的には品川駅周辺立体交差化工事が完了する2030年頃を機に2100形を取り換えるのではないかと予想します。
現行のような8両全て座席指定の車両より、1000形1890番台のような4両でかつ座席を自由に転換できる車両の方が現代の実情に合っていると言えるでしょう。例えば12両編成のみ1両のみクロスシートにして快特に座席指定シートを導入するというのも選択肢としてあると思います。
駅ごとの夜間留置状況
三崎口(合計16両)
京急8両2本
三浦海岸(合計16両)
京急8両2本
京急久里浜(合計16両)
京急8両2本
久里浜工場(収容力留置線298両+車庫線78両+入替線18両、留置両数合計252両)
京急4両デュアル1+4本
京急6両4本
京急8両19-2本
京急8両2扉車7+2本
150m8両2本
220m12両5本
260m14両m1本
465m24両1本
車庫線115m6両5本
車庫線155m8両3本
入替線155m8両1本
115m6両1本
145m8両6本
190m10両1本
252m14両1本
345m18両2本
385m20両1本
455m24両1本
495m26両1本
車庫線160m8両3本
入替線200m10両1本
浦賀(合計12両)
京急6両2本
堀ノ内
夜間留置設定なし
逸見
夜間留置設定なし
金沢八景
夜間留置設定なし
金沢文庫(収容力留置線214両+車庫線52両+入替線8両、留置両数合計300両)
京急4両26+2本
京急6両15+3本
京急8両8本
京急8両2扉車1本
都営8両1本
75m4両5本
120m6両1本
145m8両2本
180m10両1本
110m6両2本
145m8両4本
160m8両2本
180m10両3本
216m12両1本
252m14両3本
325m18両1本
車庫線160m8両5本
車庫線230m12両(建屋は4両分)
入替線150m8両1本
京急富岡
夜間留置設定なし
上大岡
夜間留置設定なし
南太田
夜間留置設定なし
横浜
夜間留置設定なし
神奈川新町(収容力留置線144両+車庫線66両+入替線16両+洗浄線4両、留置両数合計132両)
京急6両14本
京急8両5本
都営8両1本
110m6両2本
130m6両1本
160m8両1本
190m10両1本
72m4両2本
120m6両1本
150m8両2本
入替線145m8両1本
入替線185m10両1本(145mの所から踏切にかかる)
洗浄線80m4両1本
120m6両1本
150m8両2本
175m8両1本
185m10両1本
200m10両1本
230m12両1本
295m16両1本
車庫線150m8両2本(建屋は115m6両分)
車庫線155m8両2本(建屋は155m8両分)
車庫線180m10両1本(建屋は115m6両分)
車庫線225m12両2本(建屋は115m6両分)
子安
夜間留置設定なし
生麦
夜間留置設定なし
京急鶴見
夜間留置設定なし
京急川崎(合計28両)
京急4両4本(全て大師線運用分)
京急6両2本
大師線引き上げ線:75m4両3本
小鶴新田(合計4両)
京急4両1本
京急蒲田
夜間留置設定なし
羽田空港第1・第2ターミナル(合計8両)
都営8両1本
平和島
夜間留置設定なし
鮫洲
夜間留置設定なし
品川(合計28両)
京急4両1本
京急8両2本
都営8両1本
泉岳寺(合計8両)
都営8両1本
所感
駅の留置を上に列挙しましたが、金沢文庫の留置両数が収容力よりも多くなっています。この超過分は快特や特急に連結される増結用の4両の分です。
増結用4両の動きが調べても分からなかったので、一応金沢文庫留置としてカウントしています。久里浜工場や神奈川新町に余裕があるので、もしかしたらそこから回送しているかもしれません。
そして、京急線全体の夜間留置状況ですが、主要駅や路線の終点駅以外は夜間留置がなく、非常に理想的な留置状況かと思います。京急の車庫収容力は十分に足りており、新たに増設する必要はなさそうです。
ただ、品川や羽田空港では改良工事が行われているので、工事の進捗によっては別の駅に移動させた方が良いと思います。候補としては鮫洲・平和島・京急蒲田があるでしょうか。どちらにしても回送させれば余裕ですね。
まとめ
京急の課題はやはり2100形の処遇といった所でしょうか。1500形は早晩置き換えられるでしょうが、その後600形と2100形のどちらが置き換えが早いか注目です。
次年度ダイヤ改正後の夜間留置状況

参考資料
京急、都営、京成、北総運用表
https://drive.google.com/drive/folders/1ETEFTd3lFwth577ALGAU11zwboa5420G?direction=a
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