2023年11月6日、東京臨海高速鉄道より、りんかい線の新型車両71-000形を導入し、旧型車を置き換えることが発表されました。今回はそれに関する所感を述べたいと思います。
概要
新型車両71-000形は、2025年下期より営業運転を開始し、2027年上期中に全8編成80両を置き換える予定です。
のりものニュースによると、8編成全てが総合車両製作所J-TRECで製造され、同社が製造している車両ブランド「sustina」の「S24シリーズ」をベースとなります。また71-000形に一番近い車体は相鉄の12000系だそうです。
相鉄の12000系といえば、E233系をベースにした車両です。したがって71-000形もE233系をベースとした車両となるでしょう。(実際に車体幅は150mm拡大する模様)
また編成定員は1552人です。現行の70-000形が1540人ですから、車両更新によって定員が12人増えることになります。
所感
注目点はやはり、導入車両数が8編成80両となったことでしょうか。りんかい線といえば、既存の70-000形の運用が6運用予備2本計8本となっていますが、車両数が同等なので、新型車両導入による増便・減便はないと考えられます。
2022年度の混雑率が89%、コロナ前でも130%ですから、導入編成数を落として減便されてもおかしくなかったのですが、そうはならなかったということになります。利用者からすればありがたいですね。
車両導入数に関して、本数を節約することなく同数置き換えになったのは、コロナ前まで利用者が右肩上がりだったから、東京臨海高速鉄道の大株主が東京都だからと考えられます。
一番若い車両の車齢が25年なのに置き換えをするのも、やはり東京都の鉄道会社らしいと言えるでしょう。実際都営地下鉄でもわずか25年程度の車両が旧型車として置き換わっています。
まあなんにせよ、新型車両の導入によって埼京線を走行する車両が拡幅車体に統一されますので、ダイヤ編成上の制約が一つ無くなります。今後は埼京線上りの朝ラッシュにりんかい線の電車が見られるようになるかもしれません。
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