大阪メトロが管轄する谷町線・南港ポートタウン線の夜間留置まとめ!2023年11月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
運行系統ごとの運用状況
本記事では谷町線・南港ポートタウン線で運用する分を主に記載します。
谷町線(2023年11月時点)
大日18+2本、都島1本、喜連瓜破1本、八尾南17+1本
所感
谷町線のダイヤは奇しくも御堂筋線と同じ40本・37運用・予備3本となっています。他社より予備車の本数比率が高いですが、予備が多いほど現場の負担が軽くなるので妥当な本数設定といった所でしょう。
車両形式は1990年代に製造された22系が27本、2010年前後に製造された30000系が13本となっています。22系は御堂筋線の21系と共に経年30年以上の旧型車のため、置き換えが発生してもおかしくない状況ですが、2023年現在は中央線の車両置き換えに注力しています。
ちなみに、谷町線はコロナ前の混雑率が124%となっています。政府目標の150%よりかなり低いにもかかわらず、朝ラッシュの減便を行わないのは流石元公営といった所でしょうか。
まあ、列車の運行本数を何本設定するかは事業者ごとの考え方次第なので、快適な通勤・通学を提供し続けてくれる限りは有難いですね。
南港ポートタウン線(2023年11月時点)
中ふ頭17+3本
所感
南港ポートタウン線は大阪市の沿岸部を通る新交通システムです。20本・17運用・予備3本となっています。
個人的に南港ポートタウン線の一番面白いと思った所は、夜間留置が1か所にまとまっている所です。
路線長が短いということも有るでしょうが、普通は初電のダイヤを考慮して路線の端点に列車を車庫外留置するものです。したがって全て車庫からの送り込みというのは、ある意味究極の理想形といえるでしょう。
混雑率は2022年度で100%であり、コロナ前の2019年度より高いです。南港ポートタウン線はまだまだこれからといった所でしょうか。
駅ごとの夜間留置状況
本記事では谷町線・南港ポートタウン線の留置状況を記載します。
谷町線
大日
大阪メトロ6両18+2本
120m6両15本
洗浄線155m8両1本
入替線155m8両1本
検査線120m6両1本(建屋は40m2両分)
検査線175m9両1本(建屋は90m4両分)
検査線140m6両5本
守口
夜間留置設定なし
都島
大阪メトロ6両1本
東梅田
夜間留置設定なし
谷町四丁目
夜間留置設定なし
谷町六丁目
夜間留置設定なし
天王寺
夜間留置設定なし
文の里
夜間留置設定なし
田辺
夜間留置設定なし
喜連瓜破
大阪メトロ6両1本
長原
夜間留置設定なし
八尾南
大阪メトロ6両17+1本
引き上げ線:155m8両2本
120m6両11本
検査線170m8両3本
所感
駅ごとの夜間留置状況を見ると、全て車庫に収まっており、理想的な夜間留置設定といえると思います。ただ、全て車庫に収めた結果、車庫の収容率はほぼMAXの状況であり、増発の余地は少ないと言えるでしょう。
今後谷町線の混雑率が大きく上昇した場合は、8両化によって対処すると考えられます。とはいえ、ピーク時間帯の額面上の混雑率がそこまで高くないので、当面は8両化する可能性が低いままかと思います。
南港ポートタウン線
コスモスクエア
夜間留置設定なし
中ふ頭
大阪メトロ4両17+3本
中央留置線:20本留置可能
入出庫待機線:4本留置可能
検査線4本
その他4本(詳細不明)
南港東
夜間留置設定なし
住之江公園
夜間留置設定なし
所感
先述の通り、車両が中ふ頭の車両基地のみ夜間留置されており、他の駅での留置は存在しません。コスモスクエア・住之江公園の両駅に夜間留置はもちろんありません。
新交通システムの車庫設備については当方あまり詳しくありませんが、見る限りまだ列車を増備しても車庫に収まるでしょうし、さらに利用者増に備えて6両化も可能な構造なので、日暮里・舎人ライナーのような激しい混雑は心配しなくて良いでしょう。
まとめ
ということで谷町線と南港ポートタウン線でした。両線は比較的おだやかで、しかも今後の利用者増に対する備えもあります。
大阪に仕事先を持つ方は両線沿線への移住を考えてみてはいかがでしょうか。下手に郊外路線に乗るより快適な通勤・通学が出来るはずです。
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