大阪メトロが管轄する長堀鶴見緑地線・今里筋線の夜間留置まとめ!2023年11月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
運行系統ごとの運用状況
本記事では長堀鶴見緑地線・今里筋線で運用する分を主に記載します。
長堀鶴見緑地線(2023年11月時点)
門真南1本、鶴見緑地19+3本、心斎橋1本、大正2本
所感
長堀鶴見緑地線は26本・23運用・予備3本でダイヤが組まれています。予備が最低3本以上と多めに用意するのは大阪メトロの方針と考えられます。
長堀鶴見緑地線では、2019年3月に朝ラッシュの列車増発が行わました。増発前の2018年度の混雑率は135%でしたが、増発後は122%になりました。
135%というと関東では到底増発という判断には至らない混雑率です。しかし、首都圏以外の地方では135%はかなり高い数値となるため、事業者によっては増発による混雑緩和の対象になるようです。
地方の感覚だと混雑率がおおよそ140%前後に達すると混雑緩和のために増発をするようなので、関東地区も140%前後に達していて、かつ増発が可能なくらい線路容量に余裕があるのであれば、ためらわず増発の判断を下して欲しい所です。
ちなみに増発に際しては、今里筋線で活躍していた80系を1編成、長堀鶴見緑地線でも使用可能なように改造しました。在籍本数が25本から26本に増やしたことで朝ラッシュの増発が可能になりました。
今里筋線(2023年11月時点)
井高野1本、清水11+3本、今里1本
所感
今里筋線は2006年に開業した大阪メトロの路線の中で最も新しい路線です。建設費を出来るだけ削減するため、長堀鶴見緑地線と同様の鉄輪式リニアモーター方式を採用しています。
開業後は利用者が伸び悩み、2013年には運用数を1本削減して、全時間帯での減便が行われました。削減された1本は、前述のように長堀鶴見緑地線で使用可能なよう改造され、同線の朝ラッシュ増発に活用されています。
2023年現在は16本・13運用・予備3本となっています。この稼働状況でコロナ前の混雑でも84%しかありませんでした。コロナ後の2022年度は73%です。
今後両線の利用状況によっては、さらなる今里筋線の減量が行われてもおかしくないでしょう。利用状況が変わらなければ、今のダイヤままかと思いますが。
駅ごとの夜間留置状況
本記事では長堀鶴見緑地線・今里筋線の留置状況を記載します。
長堀鶴見緑地線
門真南
大阪メトロ4両1本
鶴見緑地
大阪メトロ4両2本(引上)
大阪メトロ4両17+3本
車庫:4両27本留置可能
京橋
夜間留置設定なし
心斎橋
大阪メトロ4両1本
大正
大阪メトロ4両2本
所感
長堀鶴見緑地線の留置状況はほぼ理想的な状況かと思います。留置場所は車庫と路線の端点のみです。
車庫もまだ容量があり、今後の利用者増にも即座に対応可能でしょう。長堀鶴見緑地線も大阪都心への通勤・通学におススメの路線だと思います。
気になるところがあるとすれば、心斎橋で夜間留置する運用において、入出庫ともに心斎橋~大正間を回送していることでしょうか。営業運転すれば初電繰り上げ・終電繰り下げになるので、営業運転してもらえないかなという所です。
とはいえ、大阪都心の早朝深夜の需要を考えれば不要かもしれませんけどね。
今里筋線
井高野
大阪メトロ4両1本
清水
大阪メトロ4両11+3本
今里
大阪メトロ4両1本
所感
今里筋線も留置場所は車庫と路線の端点のみです。夜間留置で不自然な所はありません。
まあ、利用者が少ないので、その分変な所は発生しようがないのでしょう。今後利用者が増えることを祈るばかりです。
まとめ
ということで、長堀鶴見緑地線と今里筋線でした。両線は車両の更新予定も公式から発表されていないので、当面はこのままと考えられます。
車両の更新は2030年頃でしょうか。とはいえ他の路線の車両も更新しないといけないため、長堀鶴見緑地線の車両置き換えはもっと後になるかもしれません。
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