大阪メトロが管轄する御堂筋線・四つ橋線と北大阪急行電鉄南北線の夜間留置まとめ!2023年11月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
大阪メトロ御堂筋線は、大阪府吹田市にある江坂駅から大阪府堺市にあるなかもず駅までを結ぶ鉄道路線です。大阪都市部を南北に貫通しており、大阪の顔とも言うべき基幹路線に成長しています。
御堂筋線は関西圏では最も混雑率が高い路線となっています。戦後間もない頃の激しい混雑に比べれば幾分緩和されていますが、それでも列車を限界まで走らせている状況です。
江坂駅からは北大阪急行電鉄南北線が伸びており、両線は相互直通運転を行っています。現在は千里中央駅までの路線となっていますが、2024年に箕面萱野駅まで延伸される予定です。
北大阪急行電鉄は非常に運賃が低廉であることで有名であり、初乗り運賃は驚異の100円となっています。路線が箕面萱野駅まで伸びた際には、延伸区間に60円の加算運賃が設定予定となっていますが、それでも箕面萱野~江坂間の運賃は合計240円となる予定です。
大阪メトロ四つ橋線は、大阪府大阪市北区にある西梅田駅から同市住之江区にある住之江公園駅までを結ぶ鉄道路線です。大阪メトロ御堂筋線と同様に大阪都市部を南北に貫通していますが、終点側が住之江区に伸びています。
元々は大国町駅で御堂筋線から分岐する形で路線が形成されていましたが、1965年に北端が西梅田駅まで延伸されました。当時は東海道新幹線の重要性が余り認知されていなかったためか、西梅田駅は阪神本線の駅と同じ高さに存在し、西梅田駅より北へ延伸するのは困難となっています。
運行系統ごとの運用状況
本記事では御堂筋線と四つ橋線で運用する分を主に記載します。
御堂筋線(2023年11月時点)
新大阪1本、中津1本、大国町2本、天王寺1本、新金岡30+3本、なかもず2本
桃山台5+5本
所感
大阪メトロ御堂筋線は江坂で北大阪急行線と相互直通運転を行っています。そのため、それぞれの会社で運用が別建てになっており、系統数は2系統となっています。
まず大阪メトロの方は21系が18本、30000系が22本の合計40本で、運用数が37運用・予備3本となっています。予備車の本数は少し多めに確保しているようです。
北大阪急行の方は8000系が3本、9000系が7本の合計10本で、運用数が5運用・予備5本となっています。予備が多いのは、来年2024年3月のダイヤ改正で千里中央~箕面萱野間が新規開業するため、9000系が3本新規製造されたためです。
北大阪急行の予備車は通常2本と考えられ、こちらも多めに確保されていることが分かります。
車両面で特に目立った課題点がないので、今後の注目点は旧型の21系・8000系いつ新型車に置き換わるかという所でしょうか。特に大阪メトロ側は中央線の車両置き換えを現在行っており、御堂筋線に新車を入れることが出来ないようなので、旧型の置き換えはもう少し待つ必要がありそうです。
四つ橋線(2023年11月時点)
西梅田1本、北加賀屋16+4本、住之江公園1本
所感
四つ橋線は23系6両のみで運行されており、車両形式は1種類にまとまっています。製造年次は1990年~1997年だそうなので、車両の置き換えはまとめて出来るでしょう。
ただ、四つ橋線は朝ラッシュの混雑率がコロナ前の2019年度でも113%しかなく、額面上は減便して良いレベルです。加えて同線のすぐ近くを将来なにわ筋線が開業する予定であり、利用者はさらに減少することが予想されます。
四つ橋線は22本18運用で予備4本と既に多いので、新車置き換えの際は在籍本数が大幅に減少するのではないでしょうか。谷町線の30000系初期車13本を四つ橋線に転用し、11運用で平日の全運用を賄うことも出来てしまうかもしれません。
駅ごとの夜間留置状況
本記事では御堂筋線と四つ橋線の留置状況を記載します。
御堂筋線
箕面萱野
未開業
千里中央
夜間留置設定無し
桃山台
北大阪急行10両5+5本
江坂
夜間留置設定無し
新大阪
大阪メトロ10両1本
中津
大阪メトロ10両1本
梅田
夜間留置設定無し
なんば
夜間留置設定無し
大国町
大阪メトロ10両2本
天王寺
大阪メトロ10両1本
西田辺
夜間留置設定無し
我孫子
夜間留置設定無し
新金岡
大阪メトロ10両30+3本
なかもず
大阪メトロ10両2本
所感
駅ごとの夜間留置で見ると、御堂筋線は大国町となかもずで車庫外留置が存在しているのが分かります。御堂筋線は車庫だけで全列車を収めることが出来ないということでしょう。
来年2024年3月には北大阪急行電鉄線が箕面萱野まで延伸予定です。これを機に大阪メトロの車両を一部桃山台に夜間留置させても良いかもしれません。
四つ橋線
西梅田
大阪メトロ6両1本
なんば
夜間留置設定無し
大国町
夜間留置設定無し
玉出
夜間留置設定無し
北加賀屋
大阪メトロ6両16+4本
住之江公園
大阪メトロ6両1本
所感
四つ橋線は路線の端点以外は車庫外留置がなく、他は車庫に収められています。車庫容量は間に合っているようです。
ただ緑木検車場には検査線にも夜間留置をしていると考えられます。まあ、これもいずれ在籍本数減少によって解消されるかもしれませんが・・・
まとめ
ということで大阪メトロ御堂筋線・大阪メトロ四つ橋線・北大阪急行電鉄南北線の夜間留置状況まとめでした。現状は両線とも新車を入れるような状況ではなく、当面は中央線の新車投入に注力するでしょう。
コメント