南海高野線系統の2023年度夜間留置状況まとめ!所感を語る!

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南海

南海高野線系統の夜間留置まとめ!2023年11月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!

なお、夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違いがある場合は是非コメントください!(なお±○本と記載があるのは運用予備分の夜間留置場所の推測です)

南海高野線系統は、難波から極楽橋までを結ぶ高野線と、中百舌鳥から分岐して和泉中央まで至る泉北高速鉄道線の2路線から構成されます。南海本線とは異なり、2両編成がピストン輸送する小さな枝線は存在しませんが、代わりに橋本~極楽橋間の17m車しか入線できない山岳区間が存在します。

高野線系統のこれから起きる出来事について、まず高野線では堺東駅周辺で高架化工事が近い将来開始されます。また泉北高速鉄道線では、路線を運営する泉北高速鉄道株式会社が2025年に南海電気鉄道に吸収合併され、南海の路線になる予定となっています。

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運行系統ごとの夜間留置状況

南海特急4両3本(3運用
小原田3本
泉北ライナー21m車4両2本(2運用
光明池2本
南海本線のサザン運用に就く12000系が「りんかん」「泉北ライナー」の代走をする場合がある。したがって合計12本11運用となる。
天空17m車2両1本(1運用
小原田1本
南海21m車8両0本(15運用
堺東1本、千代田9本、小原田5本
南海21m車6両18本(16運用
難波2本、堺東2本、千代田11本、小原田1本
南海21m車4両21本(0運用
南海21m車2両22本(0運用
南海21m車の予備(全て千代田留置)・・・6両2本+4両1本+2両2本=20両
昼間の4両運用は8両を千代田で分割して運用入りしている。
南海17m車4両4本(3運用
千代田1本、小原田1+1本、橋本1本
南海17m車2両16本(8運用
千代田2本、小原田2+8本、橋本3本、極楽橋1本
泉北21m車8両5本(10運用
光明池9本、和泉中央1本
泉北21m車6両4本(1運用
光明池1本
泉北21m車4両11本(0運用
泉北21m車2両4本(0運用
泉北21m車の予備(全て光明池留置)・・・6両1本+4両5本+2両2本=30両

特急車の所感

高野線系統の特急は、橋本・極楽寺方面に運行されるこうやりんかん3本3運用と泉北高速鉄道線に直通する泉北ライナー2本2運用の2系統が存在します。どちらも運用に予備がなく、検査時は本線でサザン運用に使われている12000系が代走を行っています。

特急こうやについては、17m車しか入線できない山岳区間に入線するため、当然17m車が使用されています。そのため、この列車が存在する限り、高野線には17m車と21m車が混在することになり、固定柵タイプのホームドアを特急停車駅に設置できません。

JR西日本などで採用されているようなロープ式のホームドアであればドアの位置が違っていても問題ありませんが、安全度の高いホームドアは設置できないと思います。固定柵タイプのホームドアを設置するには、現行の座席指定車両のみの特急運用は廃止し、21m車との17m車との混結運用に切り替える必要があるでしょう。

ここからは個人的な考えになりますが、21m車は6両に統一し、増結用として17m車3両を用意するのが良いと思います。17m車については、極楽寺方1両を座席指定の1扉パノラマ車にし、難波方2両を3扉デュアルシートにします。

そして、平日朝ラッシュはデュアルシートをロングシートにして一般車8両+特別車1両でラッシュ対応を行い、それ以外はデュアルシートをクロスシートにして一般車6両+特別車3両で着席需要に対応します。山岳区間への直通には、極楽橋方の17m車3両を橋本で分割併合するという算段です。

編成長は21m車×6両+17m車×3両で177mになります。途中の主要駅は5m前後ホームを延長するだけで対応可能な範疇です。

これで高野線・泉北線ともに21m車6両、あるいは21m車と17m車の混結9両に統一できるので、山岳区間を走行する17m車2両と併せて運行系統を3種類に統一できます。扉の位置もほぼ統一できるので、固定柵タイプのホームドアの設置も容易なのではないでしょうか。

一般車の所感

一般車は山岳区間の橋本~極楽橋間以外は大型の21m車が入線可能なため、ほぼ全ての列車が21m車で運用されています。さらに運用が6両と8両に統一されています。

高野線には昼間に4両での運用が存在しますが、これは8両運用の一部が千代田車両基地内で4両に分割された後に運用入りした列車です。昔は4両での運用も存在していましたが、現在平日朝出庫する列車は全て6両または8両となっています。

これだけ運用がまとまっていることを考えると、一般車については6両固定編成と2両固定編成のみ導入すれば良いように思いますが、現在車両新製中の8300系・9300系は4両固定編成と2両固定編成のみの導入となっています。

なお先述の通り、南海電鉄と泉北高速鉄道が合併予定となっています。合併により、南海側と泉北側で運用が分かれていたものを将来的には共通化すると考えられます。

運用数は、現行のダイヤと変わらなければ、8両25運用・6両17運用になるでしょう。どちらも予備車は2本ずつあれば問題ないレベルかと思います。

したがって、これまでは別々に用意されていた予備車も共通化によって大幅に縮小されると思います。合併後、予備車は8両2本・6両2本で28両あれば十分です。

余剰となった列車は、運用がダイヤ改正の度に縮小されている17m車運用をさらに縮小・置き換えるために使用されると個人的には考えます。南海本線側はもちろん、高野線側も4両固定運用が消滅するレベルで置き換えられると予想します。

最終的に南海本線側の枝線向け2両8運用10本高野線の山岳区間向け2両6運用8本あれば十分でしょう。全て既存の2両固定編成で賄えてしまうので、4両固定編成については特急天空の代替車に転用したり、2両に短縮して和歌山電鉄あたりの地方鉄道に譲渡するのが良いと思います。

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駅ごとの夜間留置状況

難波
南海21m車6両2本(1番,2番)

住吉東
夜間留置設定なし

堺東
南海21m車6両2本(1番,4番)
南海21m車8両1本(5番)

側線(5番):250m11両1本

中百舌鳥
夜間留置設定なし

引き上げ線:230m10両1本

白鷺
夜間留置設定なし

北野田
夜間留置設定なし

金剛
夜間留置設定なし

千代田車両基地(車庫留置両数:2両4本+4両2本+6両13本+8両9本=166両
南海21m車8両9本
南海21m車6両11+2本
南海21m車4両+1本
南海21m車2両+2本
南海17m車4両1本
南海17m車2両2本

東側車庫(留置線188両+検査線27両+洗浄線12両+入替線8両)
40m2両1本
75m3両1本
115m5両1本
140m6両2本
165m7両3本
190m9両3本
215m10両6本
245m11両2本
270m12両3本
検査線190m9両3本(建屋は145m6両分)
洗浄線255m12両1本(洗浄できるのは180m8両分)
入替線180m8両1本
入出庫待機線215m10両1本
入出庫待機線260m12両1本
西側車庫(留置線42両)
130m6両7本

河内長野
夜間留置設定なし

三日市町
夜間留置設定なし

引き上げ線:300m14両1本

林間田園都市
夜間留置設定なし

小原田(車庫留置両数:2両11本+4両5本+6両1本+8両5本=88両
南海特急4両3本
天空17m車2両1本
南海21m車8両5本
南海21m車6両1本
南海17m車4両1+1本
南海17m車2両2+8本

車庫(留置線92両+検査線30両+洗浄線10両+転削線14両)
215m10両6本
225m10両2本
265m12両1本
検査線220m10両3本
洗浄線215m10両1本

転削線300m14両1本(転削出来るのは150m7両分)
入出庫待機線95m4両1本
入出庫待機線260m12両1本

橋本
南海17m車4両1本
南海17m車2両3本

側線:175m8両2本
学文路
夜間留置設定なし

高野下
夜間留置設定なし

極楽橋
南海17m車2両1本(2番)

引き上げ線:80m4両2本

光明池(車庫留置両数:2両2本+4両7本+6両2本+8両9本=116両
泉北ライナー21m車4両2本
泉北21m車8両9本
泉北21m車6両1+1本
泉北21m車4両+5本
泉北21m車2両+2本

引き上げ線:260m12両1本、155m非電化1本
車庫(留置線138両+検査線39両+洗浄線10両+転削線14両)
190m9両2本
215m12両10本
検査線205m9両1本
検査線225m10両3本
入替線225m10両1本
洗浄線175m8両1本
転削線15
0m7両1本

和泉中央
泉北21m車8両1本(2番西側)

車庫:220m10両2本、340m16両2本

所感

夜間留置を駅ごとで見ると、概ね車庫や路線の端点に収容できていますが、唯一堺東にイレギュラーな夜間留置が存在します。堺東といえば、高架化工事が行われる予定となっているので、別の駅に夜間留置を移す必要があるでしょう。

候補としては中百舌鳥が適当でしょうか。ここなら駅構内に勾配が無い限り、3編成全て留置することが可能だと思います。

他に設備上の問題があるとすれば、難波が1番線のみ6両対応となっている点でしょう。現在は本線・高野線ともに4線ずつ発着線がありますが、なにわ筋線開業後は一部が新大阪に直通するため、南海本線側が4線も必要なくなります。

南海本線側が6~8番線の3線だけで対応可能になれば、高野線側は2~5番線の4線の発着に切り替えできます。有効長が6両分しかない1番線は不要となり、4線全てが10両対応となるのでダイヤの制約を減らせるでしょう。

加えてなにわ筋線の新難波にはY字引き上げ線を整備する噂もあります。もしY字引き上げ線が整備されれば、南海本線側の難波の発着線は2本だけ十分となり、8・9番線を潰すことで南海本線側も全線10両対応に出来ると思います。

まとめ

ということで、以上高野線系統の夜間留置状況でした。高野線では現在8300系による4両編成や2両編成の導入が進んでいますが、南海本線側と同様、6両固定編成と8両固定編成のみ導入すれば十分な状況です。

細々とした短編成を導入すれば輸送需要の変化にきめ細やかに対応可能ですが、編成の中間に運転台がある分、製造コストもかかるし編成当たりの輸送力も落ちます。全ての運用を6両または8両に統一して少しでも輸送力を稼いでほしい所ですね。

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