芸能内幕物・サスペンス・ラブコメの3要素が入り混じる【推しの子】では、それぞれの出来事がいつ起きたのか把握することはとても重要です。本記事では【推しの子】の作中で起きた出来事がいつ起きたのか、原作完結時点・アニメ24話時点で分かっていることを時系列順にまとめていきます。
- 考察する前に
- 1967年(アクア生誕より40年前)
- 1978年(アクア生誕より約29年前)
- 1988年(アクア生誕より19年前)
- 1989年(アクア生誕より18年前)
- 1990年(アクア生誕より17年前)
- 1991年(アクア生誕より16年前)
- 1994年(アクア生誕より13年前)
- 1995年(アクア生誕より12年前)
- 1998年(アクア生誕より9年前)
- 1999年(アクア生誕より8年前)
- 2000年(アクア生誕より7年前)
- 2001年(アクア生誕より6年前)
- 2002年(アクア生誕より5年前)
- 2003年(アクア生誕より4年前)
- 2004年(アクア生誕より3年前)
- 2005年(アクア生誕より2年前)
- 2006年(アクア生誕の前年)
- 2007年(アクルビ生誕年)
- 2008年(アクア0歳)
- 2009年(アクア1歳)
- 2010年(アクア2歳)
- 2011年(アクア3歳)
- 2013年(アクア5歳)
- 2014年(アクア6歳)
- 2016年(アクア8歳)
- 2020年(アクア12歳)
- 2021年(アクア13歳)
- 2022年(アクア14歳)
- 2023年(アクア15歳)
- 2024年(アクア16歳)
- 2025年(アクア17歳)
- アクアが壱護に会い、もう一つの可能性に気づかされる。(1~2月)
- あかね新人女優賞受賞。容疑者特定。
- アクアとあかねが破局する。
- 有馬かながスキャンダルに巻き込まれる。
- アイとアクルビの関係が世間に公表される。
- 片寄ゆら死亡。享年25歳。
- 有馬かなと黒川あかねが高校を卒業。(3月)
- ルビー・あかね・フリルで個人間オーディションを行う。(4月以降)
- 映画製作開始。
- 斉藤壱護が苺プロの社長に復帰する。
- 映画の撮影を開始。(~8月第3週)
- 映画の初号試写上映と関係者へのインタビューが行われる。(11月)
- ニノが昔旧B小町初期メンバーで作成したブログを削除する。
- B小町のライブツアー(11月21日~12月25日)
- ニノがルビー殺害を謀り、失敗する。(12月25日)
- カミキとアクアが心中する。(12月25日)
- アクアの葬式が行われる。
- 2026年(アクア18歳)
- アクアの葬式を終えた2026年以降。
- まとめ
考察する前に
本記事では星野アクア、星野ルビーが生まれた年である2007年を基準として、それより何年前・何年後という形で記載していきます。アクアとルビーが2007年生まれと推定される理由は2つあります。
一つ目はアニメ11話で描写された8月の予定表です。ジャパンアイドルフェスティバル(JIF)の日程が8月4日~6日となっているため、モデルとなったTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)が例年金曜日~日曜日に行われていることを踏まえると、8月4~6日が金~日曜日である2017年、2023年、2028年のどれかに絞られます。
次にアニメ6話における上記のMEMちょの発言を踏まえると、恋愛リアリティショーが行われている段階でTikTokの広告収益プログラムが既に実装されていると判断されます。そしてMEMちょが配信活動を始めたのがこの時より2年前のため、MEMちょが配信活動を開始した時はTikiTokに広告収益プログラムや投げ銭機能は付いていなかったと分かります。
TikTokに広告収益プログラムが付いたのは2022年5月なので、これらの描写と一致するのは2023年だけとなります。2023年からアクアの年齢分、つまり16年巻き戻すと、アクアとルビーは2007年生まれと結論付けることが出来るという訳です。
とはいえ我々視聴者・読者側の史実では、TikTokに投げ銭システムが実装されたのは2020年です。その頃MEMちょは22歳なので、まだ配信活動を始めていません。MEMちょが配信活動を始めた段階では既にTikTokに投げ銭機能が付いていますので、視聴者・読者側の史実とMEMちょの発言が矛盾しています。
したがって、本記事で書かれている西暦に関しては参考程度にお考えください。少なくとも、我々視聴者・読者側の史実と【推しの子】世界の史実は若干異なるということは予め留意する必要があります。(というより、そもそも現実世界に転生などというものは存在しない)
なお本記事では登場キャラクターの発言には嘘が混じる可能性があることを考慮し、各人の発言よりも各人の行動描写や背景描写の方をなるべく優先してまとめます。また漫画よりもアニメの方が世界観設定が煮詰まっていると考えられることから、既にアニメ化した部分については漫画よりもアニメの描写を優先して考察します。
1967年(アクア生誕より40年前)
金田一敏郎が生誕。
金田一敏郎は2023年11月頃の東京ブレイドの舞台役者の顔合わせ時点で56歳のため、逆算すると1967年生まれとなります。作中で年齢が判明している登場人物の中では最も年齢が高いです。
1978年(アクア生誕より約29年前)
雨宮吾郎、五反田泰志、ヒムラが生誕。
まず、雨宮吾郎と五反田泰志の生年月日は、二人とも1970年後半ごろ生まれたと考えられます。つまり二人はほぼ同年代です。
五反田泰志はアクアとアイが出演した映画「それが始まり」を撮影した時に三十路(30歳)でした。アクアの生誕年が2007年とすると、そこから逆算して1978年と考えられます。
ちなみにアクア生誕年の2007年から16年進めると、五反田泰志の年齢は44~45歳となり、原作13話でアクアが指摘している「40半ば」と合致します。
対する雨宮吾郎は、アイが16歳のときにアクアとルビーを儲けたこと、さりなとアイがほぼ同じ年齢であること、さりなが12歳のときゴローが最低でも24歳であることを考慮すると、アクア生誕より29年以上前の1977年~1978年生まれと考えられます。本記事では五反田泰志と同じ1978年生まれとして考察を進めます。
また、ゴローの出身地は宮崎県高千穂町でしょう。理由はゴローは大学進学時の東京の医大に進学したものの、研修医になる際に高千穂の病院を選んでおり、かつ高千穂にある古い家に住んでいて、研修終了後も高千穂の病院に勤務していたからです。
ヒムラは、アニメでは2023年12月時点で45歳となっているため、逆算すると1978年生まれとなります。
1988年(アクア生誕より19年前)
菅野良介、雷田澄彰、きゅんぱんが生誕。
原作第10話より、リョースケがアイを殺害した2010年時点で22歳の大学生であることが分かっています。ここから22年巻き戻すと、リョースケは1987~1988年生まれであると考えられます。
雷田澄彰は2023年11月頃の東京ブレイドの舞台役者の顔合わせ時点で35歳のため、逆算すると1988年生まれとなります。原作では年齢の表記がありましたが、アニメではこの表記はありません。
小説「視点B」にて、きゅんぱんが当時のアイドル時代を語ったのは、アイが亡くなった2010年より15年後と明記されています。そのため、アイを想起しながらコンビニに買いに行ったのは2026年の出来事と考えられます。
この時きゅんぱんは37歳となっているため、きゅんぱんは1988~1989年生まれで、アイより1つ年上と考えられます。本記事では1988年生まれとして、ここに記載します。
1989年(アクア生誕より18年前)
吉祥寺頼子が生誕。
吉祥寺頼子は原作では年齢が分かりませんでしたが、アニメ12話にて34歳であることが明らかになりました。2023年11月頃の舞台東京ブレイドの稽古の時点から逆算すると、1989年生まれとなります。
1990年(アクア生誕より17年前)
星野アイが生誕。(12月25日)
アクア生誕より16年3~6か月前、1990年12月25日にアクアとルビーの母親であるアイが生まれたと考えられます。クリスマスに生まれたとする理由は、アイがファンに殺害されて亡くなったドーム公演の日がクリスマスと考えられるからです。
原作158話では、新生B小町のライブツアーの最終日が12月25日・クリスマスになっています。ニノは、この日にアイを超え得る存在であるルビーをアイ殺害になぞらえて襲ったため、メタ読みするとアイの誕生日は12月25日と考えられます。
またアイが亡くなってから数日後に例年より少し早い雪が降っています。東京では、平年であれば1月3日に初雪となりますので、そこから少し早いという観点からも12月25日と考えるのが妥当でしょう。
1991年(アクア生誕より16年前)
天童寺さりなが生誕。
誕生日は1月~7月頃と考えられます。理由は小説「一番星のスピカ」より、ゴローとさりなが初めて出会った夏ごろ時点で12歳であり、さりなが亡くなったのが1月で享年12歳だからです。
これまでに公開されたさりなの会話の内容や小説「一番星のスピカ」の描写を踏まえると、アイよりさりなの方が年下の可能性が高いと思いますが、正確な所は分かりません。アイよりさりなの方が年上の可能性もあります。
またアニメ1話における背景描写よりも、アニメ1話におけるゴローの発言の方が正しいとすると、あり得る誕生日の範囲はさらに狭まり、1月または2月と考えられます。
カミキヒカルが神奈川で生誕。(7月27日)
アイの妊娠当時、カミキヒカルが中学生だったことを踏まえると、アイ生誕から約8か月後にカミキヒカルが生誕したと考えられます。カミキはアイより1学年下です。
アイよりカミキの方が年下であることは原作140話でも示されています。
カミキが7月27日生まれであることは第97話で示されており、確定です。
1994年(アクア生誕より13年前)
GOAが生誕。
GOAは2023年11月頃の東京ブレイドの舞台稽古の時点で29歳のため、逆算すると1994年生まれとなります。後述する鮫島アビ子とは7歳差となります。
1995年(アクア生誕より12年前)
さりなに重い病気(退形成性星細胞腫)が見つかる。
原作121話より、さりなが4歳の時に重い病気が見つかったことが分かっています。これがさりなの運命を決めてしまいました。
作中通り母親の心は壊れてしまい、それを見た父親は母親と娘を引き離し、母親の心の回復を優先しました。作中描写を見る限り、両親はさりなに一切寄り添わず、両親共々ほとんど育児放棄という状態になったと考えられます。
1998年(アクア生誕より9年前)
MEMちょが生誕。
アクアが16歳のとき、MEMちょは25歳であることがアニメ9話で明らかになっています。MEMちょの誕生日が春頃であること、アクアが4~6月ごろが誕生日であることを考えると、ほぼ9歳差と判断されます。
1999年(アクア生誕より8年前)
片寄ゆら、鈴城まな生誕。
原作109話より、2025年4月頃に片寄ゆらは25歳であることが明らかになっています。したがってアクア生誕より7~8年前の1999~2000年生まれと考えられます。
鈴城まなは2023年8月のジャパンアイドルフェスの時点で24歳のため、逆算すると1999年生まれとなります。したがって片寄ゆらと鈴城まなは同い年と考えられます。
アイの母あゆみと付き合っていた男がアイに色目を使い始める。
原作131話より、アイが8歳か9歳くらいの頃、当時アイの母あゆみが付き合っていて結婚も考えていた男が、アイに色目を使い始めたとのことです。しかし、ダ・ヴィンチ1月号に掲載されたアイの生前のインタビューでは、子供の頃の記憶で楽しかった思い出に父親のことよく思い出すことが明かされています。
アイが父親とコンビニに行くと納豆巻きをよく買ってくれたそうなのですが、そのときフィルムを剥がして海苔を巻くのをアイにやらせてくれたとのこと。アイが海苔を巻くと父親は「上手だな」って言ってくれたそうで、それがアイにとって嬉しかったそうです。
問題はその父親がいつの間にかアイの前から居なくなっていることです。アイが嘘を吐いている可能性もありますが、何故父親がアイの前から居なくなってしまったのかは原作が完結した後も不明です。
2000年(アクア生誕より7年前)
アイの母あゆみが窃盗で捕まる。
アイの幼少期は母親からの虐待もあった壮絶なものであることが分かっており、白米の中にガラスの破片が入っていたこともありました。その後アイの母あゆみが窃盗で捕まり、アイは社会福祉法人「花ぞの園」に入れられます。
アイの母は釈放されてもアイを迎えには来ませんでした。原作131話によると、娘に嫉妬して家庭崩壊に繋がり、アイに暴力を振るった自分からアイを遠ざけたかったからだそうです。
2001年(アクア生誕より6年前)
鴨志田朔夜と鮫島アビ子生誕。
鴨志田朔夜と鮫島アビ子は2023年9月頃の時点で22歳のため、逆算すると2001年生まれとなります。先述の通り、GOAとは7歳差となります。
7歳差ということは、GOAとアビ子が結婚するには十分アリな年齢差ですね。東京ブレイドの舞台脚本の際に、これ以上無いほど意気投合していたので、個人的には結婚まで突き進んで頂いちゃってもよろしいと思うのですが、いかがでしょうか。
当サイトではGOAアビを全力で推す所存です。来たれ!GOAアビガチ勢よ!熱く語り合おうではないか!
2002年(アクア生誕より5年前)
カミキヒカル10歳で劇団ララライに入団。
97話より明らかになっている事項です。2001年に入団している可能性もありますが、とりあえず2002年に入団したこととして記載します。
11歳のアイが社長からスカウトを受ける。
アイが壱護社長からスカウトを受けたのは秋頃と考えられます。理由はアイがパーカーを着ていたからです。
壱護社長はこの後アイの身元引受人等々で、色々と片付けることになります。
旧B小町のアイドル活動がスタートする。
旧B小町のアイドル活動がスタートします。結成メンバーはアイ・たかみー・ニノ・めいめいの4人ですが、原作136話によると、アイは身元引受人等々でメンバー加入が少し遅れたとのことです。
結成時、アイはメンバーの中で唯一小学生であると考えられ、他のメンバーは苺プロに所属する中学生モデルでした。そのため結成メンバーの中でアイは最年少であり、だからこそ壱護社長からアイをセンターにするよう指示された時は、他のメンバーから不満が一気に噴出したでしょう。
この点については、センターをメンバー間で決めた新生B小町とは明確に異なる点と言えます。新生B小町では有馬かなをセンターとすることを他のメンバーも納得の上で活動していました。
ちなみに原作162話時点では旧B小町の結成が何月なのか正確には分かりませんが、アニメ1話の段階でゴローが結成から「結成から4年」と言っていることから2002年10月~12月ごろに結成したと考えられます。
2003年(アクア生誕より4年前)
ニノがアイに罵詈雑言を投げつける。
原作132話より、ニノがアイに罵詈雑言を浴びせる出来事があったことが判明しています。この出来事がセレクトショップでアイがメンバーの二人に罵詈雑言を浴びせられた出来事より前か後かは不明です。
別に前か後かで大筋に影響はないのですが、今回はセレクトショップでの出来事よりニノの罵詈雑言の方が前に罵詈雑言を浴びせたという想定で、ここにこの項目を置きます。
結成3か月後、アイが壱護に脱退を宣言する。
旧B小町結成から3か月後、小説「一番星のスピカ」のエピソードがスタートします。この時点でメンバーは7人であり、皆ローティーンであることが示されています。
アイは、結成して間もなく他のメンバーから嫌がらせを受けるようになります。それによって、自分が居ない方が旧B小町は平和に活動できるのではないかと考え、壱護社長に脱退を進言しました。
この進言はアイが12年ちょっとの人生から学んで至った結論とのことです。このことから、この話はおおよそ1月~2月頃と考えられます。
アイの様子を見た社長は、アイを大規模複合セレクトショップに誘います。同じメンバーからの嫌がらせで八つ裂きにされてしまったパーカーの埋め合わせとして、新しい服をアイに買い与えるのですが、そこで同じメンバーの二人と出くわしてしまいます。
アイへの不満が溜まっていた二人はアイに罵詈雑言を浴びせます。そしてアイはその心無い言葉に遂に普通の女の子らしく泣きじゃくってしまいました。
それを見た壱護社長はすぐに三人に駆け寄り、アイに罵詈雑言を浴びせた二人を咎めました。社長に怒られた二人はその場をそそくさと立ち去り、その後負い目を感じて謝罪めいたことを発言しています。
姫川愛梨が上原大輝を妊娠。(3月頃)
後述するように、上原大輝が生まれたのが12月頃と考えられるため、妊娠は3月頃と考えられます。この時カミキヒカルは11歳ということになりますが、11歳で精通はあり得るため矛盾はありません。
原作140話では、姫川愛梨が児童性愛者であることが判明しており、芸能界で行われていた負の連鎖を止めることが出来ず、カミキヒカルに対する性暴力の末に上原大輝を妊娠したことが分かっています。
愛梨は生前この事実を夫・清十郎に隠し、上原大輝を清十郎と愛梨の息子と偽って過ごしていました。
さりなが旧B小町のライブに行く(6月下旬)
原作75話や原作121話で言及されている、さりながSAGAアリーナで行われた旧B小町のライブに行ったのは6月の終わり頃であることが小説「一番星のスピカ」で示されています。この時は会場に辿り着くことができたものの、途中で具合が悪くなって参加することが出来なかったとのことです。
結局ライブに行った収穫は、物販のガチャを回してアイのキーホルダーを手に入れたことだけでした。そのキーホルダーこそ、後にアクアとルビーの前世バレに繋がる「アイ無限恒久永遠推し!!!」と書かれたキーホルダーです。
このキーホルダーは壱護社長が何週間もかけて、四苦八苦しながら作り上げたことが判明しています。旧B小町デビュー当初の壱護社長はビジネスマンとしてのマナーがない只のロマンチストでした。
ちなみにSAGAアリーナは2023年5月13日に開業したため、2003年当時は当然存在しません。そのため我々視聴者・読者側の史実とは異なっていることがこの描写から分かります。
さりなとゴローが出会う(夏頃)
さりなとゴローが出会ったのは、さりなが12歳の時であることが小説「一番星のスピカ」で示されています。対するゴローは研修医のため、この時点で24歳以上であることは間違いありません。
細かい年齢が不明のため、ゴローが五反田泰志と同じ1970年代生まれであることは間違いないですが、正確な生年月日が分からないままとなっています。
さりなとゴローがカラスを救う
原作145話にて、ツクヨミの前世と思われるカラスがさりなとゴローに救われていたことが判明しています。時期は不明ですが、小説「一番星のスピカ」の内容を踏まえると夏頃~1月の出来事と考えられます。
なお、原作145話では桜が咲く春にもゴローとさりなが一緒に過ごす描写がありますが、これは小説「一番星のスピカ」の内容からはさりなとゴローが一緒に過ごした期間が夏頃~1月の半年程度と考えられるため、矛盾が生じています。
上原大輝生誕(12月頃)
上原大輝が12月頃に生まれたと推察される理由は2つあります。まずアニメ20話にて東京ブレイドの打ち上げを行った時点で20歳になったばかりであることが分かります。
続いてアニメ21話より東京ブレイドが千秋楽を迎えた際、カレンダーが1月を示していました。舞台は基本的に1週間~2か月程度の期間で上演されることが多いため、これらを総合すると姫川大輝は12月頃に生まれたと考えられます。
ちなみにこの時、カミキヒカルは7月の誕生日を迎えて12歳と考えられます。原作97話であかねが「姫川さんは彼が11歳の時の子供」と発言していますが、正確には間違いと考えられます。
ありぴゃんときゅんぱんが加入する。
第1話にて、さりながありぴゃんときゅんぱんについて言及していることから、途中加入組のありぴゃんときゅんぱんはデビュー1年目の段階で加入していることが分かります。
ちなみにこのシーンは、外で雪が降っていることから12月か1月の話であることが分かります。小説「一番星のスピカ」によると、さりなは来年1月に亡くなるため、ゴローはさりなの病状が日を追うごとに悪化していくのを感じながら会話をしていたと考えられます。
それを踏まえてこのシーンを見直すと湧き上がってくる感情がまた変わってきます。ゴローが浮かない顔をしていたのも、今見ると納得できますね。
2004年(アクア生誕より3年前)
さりなが亡くなる。享年12歳(1月)
小説「一番星のスピカ」より、さりなが1月に亡くなったことが明確に示されています。この出来事は小説だけでなく原作75話でも描写されており、小説ではこの出来事がより詳細に書かれています。
この時にさりなが大切にしていたアイのキーホルダーがゴローの手に渡ります。以後このキーホルダーが作中で重要なアイテムとなります。
ゴローが旧B小町の宮崎ライブに参加。(5月23日)
さりなのために購入した旧B小町の宮崎ライブのチケットは、結局ゴロー一人で使うことになりました。表題通り、5月23日にゴローは旧B小町の宮崎でのライブに参加します。
このライブの特典会でアイとゴローは初めて会い、会話もしたと考えられます。したがって原作第1話が初めての出会いではありません。
またこの会話で、ゴローは自身が産婦人科医を目指す研修医で、天童寺さりなというアイのファンが居たことをアイに伝えていた可能性があります。アイが高千穂に産婦人科医かつ自身のファンが居るというのを知っていて高千穂に向かっていたとしたら、アニメ1話での邂逅は偶然ではないことになります。
アイへの嫌がらせでメンバーの一人が脱退させられる。
小説「45510」と小説「視点B」を踏まえると、結成してから4年目の2006年までに7人が加入し、5人が脱退したとされています。この途中加入組の中にありぴゃんときゅんぱんが含まれます。きゅんぱんはオーディションを経て旧B小町に加入しました。
ちなみに脱退したメンバーの中には、アイに嫌がらせをして脱退させられたメンバーもいました。
結成3か月程度では、壱護社長はアイを罵倒して泣かせる現場を目撃しても、その行為を咎めるだけでクビまではしませんでしたが、しばらくするとアイへの嫌がらせに対して迅速に対処して、嫌がらせをしたメンバーを即刻クビにするようになりました。
他のメンバーは、社長の容赦のなさと露骨な贔屓に覚悟を決めるしかなかったとのことです。旧B小町が活動を続けていくうちに、メンバーのアイの信者化が始まります。
2005年(アクア生誕より2年前)
まりなが娘と息子を儲ける。
天童寺さりなの母まりなが娘と息子を儲けます。二人の年齢が不明なため2005年生まれとは限りませんが、少なくともさりなが亡くなった後に二人を儲けたと考えられます。
カミキヒカルとアイが劇団ララライのワークショップで出会う。
原作139話より、アイは中学3年生の時(2005年4月~2006年3月)に劇団ララライのワークショップに入ったことが明らかになっています。そしてそこでアイとカミキは初めて出会いました。
アニメ7話では、あかねが「15歳辺りから破滅的行動に改善が見られる」と考察しています。カミキヒカルとの出会いによってアイの思考に変化が生じたことが伺えます。
また、この時アイが上原清十郎や姫川愛梨、上原大輝とも出会っていたことが明らかになりました。アイと彼らは面識があることが判明しています。
森本ケンゴが生誕。
森本ケンゴは2023年6月頃の今ガチ出演時に高校三年生かつ17歳のため、2005年7月~2006年3月生まれと考えられます。
2006年(アクア生誕の前年)
アイが児童保護施設を退所。(3月)
中学生から高校生へ進学するに当たり、アイは児童保護施設を退所する必要がありました。母親の親戚が引き取りを断ったため、壱護社長が後見人となります。
黒川あかね・有馬かな・熊野ノブユキが生誕。(4~6月)
有馬かなと黒川あかねは、アクア生誕から約1年前の4月~6月と考えられます。その理由はアニメ7話・アニメ14話の段階で両人とも17歳、そしてアニメ8話で高校二年生と明言されているからです。
恋愛リアリティショーは5月ごろから撮影がスタートしていることがアニメ5話で判明しています。そこから少し経ってあかねがSNSで叩かれて炎上する訳ですが、その時点で17歳ということは誕生日は4~6月と考えられます。
対する有馬かなは年齢を判別できる描写がアニメ14話しかありませんが、あかねとライバル関係であることを踏まえると、あかねと誕生日も大きく変わらないと考えられます。その方が、映画「それが始まり」を撮影した時のかなの年齢が2歳半ほどとなり、より現実味のある年齢となります。
熊野ノブユキは2023年6月頃の今ガチ出演時に高校二年生かつ17歳のため、2006年4月~5月生まれと考えられます。
アイときゅんぱんが公園でばったり会う。
小説「視点B」は旧B小町のメンバーが6人の時のエピソードが回想されています。アニメ1話の時点でメンバーが7人いたことを踏まえると、メンバー数が7人になっていない結成4年以内のエピソードと考えられます。
アイときゅんぱんが公園でばったり会い、成り行きで曲を作るという約束をしました。作詞アイ、作曲きゅんぱんで曲が作成され、それが「嘘吐きの私」という曲名になっています。
ちなみに小説「視点B」では旧B小町結成から4年の時点の話とされていますが、結成から4年といえばアイがアクアとルビーを出産した年ですので、原作者のミスの可能性があります。ここについては、アニメ化の際に修正されるかもしれません。
そもそも同じアイドルグループのメンバー同士とはいえ、双子を産んでおきながら、養育を放棄して公園でファストフード店のハンバーガーを食べるのは母親らしい行動とは言えません。とはいえ、アイの性格を考えると有り得ない話ではないですが・・・
旧B小町に7人目のメンバーが追加される。
小説「視点B」より、旧B小町は紆余曲折を経て結成4年までに5人が脱退、メンバー数が6人になったと推察されます。そこから7人目の新メンバーが追加され、アニメ1話の描写に繋がると考えられます。
これ以降、旧B小町のメンバーはほぼ固定化され、アイが亡くなるまで7人で活動することになります。メンバーの詳細を知りたい方は、下記URLにまとめているので、是非ご覧ください。
アイが妊娠する。(8~9月?)
アイの妊娠は8~9月頃と考えられます。後述するアイが妊娠20週の時のアニメ1話の背景描写の方を優先すると、アイが妊娠したのはアイが15歳のときで、カミキヒカルが14歳のときの7月上旬になりますが、原作1話のゴローの発言や原作96話のあかねの発言の方を優先すると8~9月と考えられます。
なおその原作96話では、あかねは「アイ妊娠当時、カミキヒカルは15歳」とされていますが、これが正しいとするとアニメ1話の背景描写はあまり正しくありません。ここについてはアニメスタッフ側のミスの可能性があります。
アイは妊娠から約4か月の間、壱護社長に妊娠したことを内緒にしていました。そして妊娠が社長にばれ、東京からかなり離れた宮崎県高千穂町という山奥の病院に向かいます。
2007年(アクルビ生誕年)
ゴローとアイが再び出会う。
さて先述のアニメ1話の背景描写ですが、ゴローと看護師の女性が屋上で話していた際、背景の山々が紅葉しています。
2023年の宮崎県高千穂町の紅葉時期は11/20ごろで、色付き始めるのは中旬頃です。したがって妊娠20週のアイと産婦人科医のゴローが屋上で話し合うシーンは、11月中旬ごろと考えるのが妥当です。
ここから20週巻き戻すと7月上旬、20週進めると4月上旬となります。したがって、妊娠したのが7月上旬とすれば、7月21日生まれのカミキヒカルは14歳であるはずです。
また、アニメ1話ではゴローが「今でも生きていたらアイと同じ16歳」と語っています。これもアニメ1話の背景描写の方が正しいとすると、アイがまだ16歳の誕生日を迎えていないため、15歳の間違いとなります。
もし背景描写の方が間違いで、かつゴローの証言が正しいとすると、アイとゴローの邂逅は2007年1月~2月となり、アクルビの誕生日は5~6月になります。アクアとルビーが双子であることを踏まえると、アクルビの誕生日はふたご座生まれの5月21日~6月21日とメタ読みするのが妥当でしょうか。
5~6月頃であれば、原作96話における「アイ妊娠当時、カミキヒカルは15歳」発言とも矛盾は生じません。またアニメ1話の段階で「さりながもし生きていたらアイと同じ16歳」でなければいけないため、さりなの誕生日は1月または2月と考えられます。
雨宮吾郎が貝原亮介に殺害される。(4月上旬?)
アニメ1話の背景描写が正しいとすると4月上旬に、ゴローやあかねの発言の方が正しいとすると5~6月にアイの担当医であった雨宮吾郎を殺害されたと考えられます。本記事では享年を28歳とします。
そして、この時2人の不審人物が居たことがツクヨミの証言で明らかになっています。アニメ24話では容姿まで明らかになっており、不審人物がリョースケとカミキであることはほぼ確定と考えられます。
当時カミキヒカルは15歳で高校生、菅野良介は18歳で大学生です。アニメ24話でツクヨミは不審人物の特徴を「中学生位の男の子」と証言していますが、実際は高校上がりたてと考えられます。
さらに原作160話ではリョースケとニノがゴローの遺体に立ち会う回想がありますが、これはツクヨミの証言と合わないため、カミキの嘘と考えられます。ただ、もしカミキが嘘を吐いていたとすると、どこからどこまでが本当なのかが原作が完結した現在でも分からないままです。
アイ16歳3か月でアクアとルビーを出産(4月上旬?)
雨宮吾郎の死亡直後にアイはアクアとルビーを出産します。アクアは雨宮吾郎の転生体、ルビーは天童寺さりなの転生体となります。
アニメ1話の背景描写が正しいとするとアクルビの誕生日は4月上旬、ゴローやあかねの発言が正しいとするとアクルビの誕生日が5~6月頃となるため、正確な誕生日は原作完結時点・アニメ24話時点では不明となっています。
鳴嶋メルト・寿みなみ・不知火フリル・鷲見ゆきが生誕。
鳴嶋メルトは、秋ごろにアクアと同い年であることが原作47話で明らかになっているため、メルトが生まれたのは2006年10月~2007年9月ごろと推定されます。本記事ではアクルビよりも後に生まれたものとして、ここに記載します。
寿みなみと不知火フリルは星野ルビーと同級生のため、留年していなければ2007年4月~2008年3月生まれと考えられます。
鷲見ゆきも2023年6月頃の今ガチ出演時に高校一年生かつ15歳のため、2007年7月~2008年3月生まれと考えられます。
アクアとルビーがお互いを転生者だと知る。(秋~冬)
アクアとルビーがお互い転生者であることを知り合ったのは、2007年の夏以降と考えられます。すでにアクアとルビーの首が既にすわっていることから、アクルビが生まれてから3~4か月後と考えられます。
ちなみにこの時、アニメ1話でルビーがスマホを弄っている描写がありましたが、初代iphoneの発売日が2007年6月29日となっているため、スマホが存在していることには矛盾がありません。しかし、初代iphoneはクワッドバンドGSM端末のため、日本など通信方式にGSMを採用していない国・地域では使用できないはずです。
作中では、ゴローがスマホを持っていたり、ルビーがスマホを使ってレスバトルをしていますが、このことから【推しの子】世界は我々視聴者・読者側の史実とは異なっていることが分かります。
双子のオタ芸とアイの笑顔がバズる。(秋~冬)
アクアとルビーはミヤコに自分たちは神の使いであると思わせ、ライブに行きたいと言って、旧B小町のライブにやってきました。そこでミヤコに「推さない・駆けない・喋らない」と言われるものの、我慢できずにオタ芸をかましてしまいます。
その様子が同じライブに参加したファンの人に撮られ、SNSにアップされてバズりました。同時にアイの笑顔も撮影され、この笑顔がファンに喜ばれる顔としてアイが意識してこの顔をするようになったと考えられます。
2008年(アクア0歳)
五反田監督と出会い、映画「それが始まり」の撮影をする。
双子のオタ芸から1年後、アイは初のドラマ出演を果たし、その撮影に行きます。そこで五反田泰志監督と出会い、アクアが五反田監督に気に入られます。
そしてドラマで出番を減らされた代わりとして、アイとアクアが映画「それが始まり」に出演することになり、さらにここで初めてアクアと有馬かなが出会います。この映画が撮影された時、アクアは1歳半、有馬かなは2歳半と考えられます。
この映画は最終的にアイが全部持っていったとのことです。そしてアニメ20話にて、この映画の完成試写会でアイがアクアの演技を褒めていたことが分かっています。
また原作110話にて、アイはドキュメント映画の撮影を五反田監督に頼んでいたことも分かっています。(ちなみにこの時点で監督が三十路であることも判明している)
監督は結局映画の撮影を承諾し、旧B小町のドキュメント映画をちまちま撮っていました。上映のスケジュールも本決まりし、あとはドームライブの撮影を残すのみとなっていましたが、その最中にあの事件が起こって全てが無駄になりました。
監督はアイに対し「いつもの調子で嘘で塗り固めるのではなく、本物を見せろ」と言いましたが、原作135話では結局アイの奥底は撮れなかったと語っています。
ちなみに、アニメ10話でかなが「アクアが3つか4つの頃に現場で会った」という発言がありますが、これはかなの記憶違いと考えられます。アクアが3歳~4歳といえば、アイがドーム公演をするほどのトップアイドルとなり、アイが菅野良介に殺害される頃です。
カミキヒカルが劇団ララライを脱退する。
原作97話より、カミキヒカルが16歳で劇団ララライを脱退したことが分かっています。脱退した理由は原作完結時点・アニメ24話時点で不明となっており、以降の活動も不明となっています。
2009年(アクア1歳)
上原清十郎と姫川愛梨が心中する。
心中事件はアイと壱護がドーム公演に関する打ち合わせとほぼ同時であることが原作95話で明らかになっています。ドーム公演は予約を1年半~2年前に行う必要があるので、遅くても2009年6月までに予約を行う必要があります。
ちなみにこれは、アニメ21話にて上原大輝が語っていた「5歳とかの時に心中事件が起きた」という証言と一致します。上原大輝に多少の記憶違いはあるかもしれませんが、これらの情報から、少なくともアクルビが生まれた後に上原夫妻の心中事件が起こったのは間違いないでしょう。
アイとカミキが決別する。
原作153・154話にて、上原夫妻が心中した後にアイの妊娠し、さらにその後アイとカミキが別れた事とされています。これは「上原大輝が5歳、アクルビがが1~2歳の時」かつ「アイと壱護がドーム公演の打ち合わせをしている時」に心中事件が起きたことと時系列的な矛盾が生じています。
この点については、カミキヒカルが嘘を吐いている可能性が高いです。カミキとアイが決別した時の真相については、原作内では明かされておらず、一切不明のままです。
2010年(アクア2歳)
カミキヒカルが理学部大学に進学。
原作97話より、カミキヒカルが理学部大学に進学したことが分かっています。現役合格であれば、この年に進学したことになります。
アクルビが幼稚園の未就園児クラスに入園。
アクアとルビーが誕生日を迎え満3歳となったため、幼稚園に入園します。4~6月に誕生日を迎え、二人は幼稚園の未就園児クラスに入園したと考えられます。
ちなみにアクアは、幼稚園内で京極夏彦が執筆した百鬼夜行シリーズ「絡新婦の理」を読んで、園内の職員にドン引きされています。
アイが五反田にDVDを2枚残す。
原作112話にて、アイは亡くなる直前に2枚のDVDを五反田泰志に託しています。亡くなる直前の出来事と考えられるため、2010年の秋ごろと考えられます。
DVDはアクア宛てとルビー宛ての2枚に分かれていました。このうち、アクア宛てのDVDは原作で明らかになった一方で、ルビー宛てのDVDは最終話までに明らかになりませんでした。
なおアクア宛てのDVDは、アクア曰く「アイからの時を超えたラブレター」となっています。しかし、ラブレターと言う形で遺したことが諸々の悲劇の発端となり、さらにアクルビに大きな面倒事を背負わせることになってしまいました。
星野家が引っ越す。
ドーム公演の直前、星野家は引っ越しを行ったことがアニメ1話で分かっています。この引っ越しで幼稚園を転園していないことから、転居前の家と転居後の家との距離はそれほど離れていないと考えられます。
なお、引っ越しをした理由は原作完結時点・アニメ24話時点では不明となっています。この後アイは亡くなる訳ですが、事件と引っ越しに因果関係があるかも不明となっています。
さらにこの後、アイは夫と電話で連絡を取っていたことが分かっています。これによってアイの夫に引っ越し後の住所が知られることとなりました。
アイが菅野良介にナイフで刺されて亡くなる。享年20歳(12月下旬)
物語のターニングポイントとなるこの出来事は、アイの誕生日である12月25日と考えられます。ドーム公演当日に事件が発生し、かつこの日がアイの20歳の誕生日であるためです。
先述の通り、この事件の数日後少し早い雪が降りました。東京の初雪が平年であれば1月3日なので、ここについては矛盾はありません。
またこの時、貝原亮介は22歳であることがニュース記事で明らかになっています。黒幕と目されるカミキヒカルは当時19歳、旧B小町は結成から8年を迎えていたと考えられます。
ちなみにダ・ヴィンチ1月号には生前のアイへのインタビューが掲載されました。このインタビューはこの出来事より少し前と考えられます。
インタビューでは「ついにドーム公演という大きな場所に辿り着くことが出来た」「B小町は本当にいいグループになって来たので、これで私が居なくなってもきっと上手くやってくれる」「これからもずっとずっと彼女たちのことを応援してあげて欲しい」ということを語っています。
なおインタビュー内で「この年に新メンバーが入って来た」という発言もしていましたが、これはアニメ1話の描写と矛盾するため、おそらく原作者のミスと考えられます。
アクアが五反田泰志の下に弟子入りする。
葬儀の最中、アクアは復讐のため五反田泰志の下に弟子入りします。その理由は、黒幕が父親かつ芸能界に居ると推理したからです。
以降アクアは五反田監督の下で役者を目指していましたが、自身に才能が無いと悟り、高校進学まで監督の助手として動画編集などのお手伝いをしていました。
2011年(アクア3歳)
アクルビが幼稚園を転園。
原作7話で、アクアとルビーが満3歳で入園した幼稚園を転園したことが分かっています。おそらく事件が起こってしまったことで、もう一度引っ越しを行い幼稚園も転園しなければならなくなったと考えられます。
斉藤壱護が失踪し、ミヤコが苺プロを引き継ぐ。
アニメ2話で判明している内容です。原作95話では、失踪の理由が「アイを殺害した黒幕を殺害し復讐を果たすため」であったことが判明しています。
壱護にとって、アイは娘のような存在だったとのことで、相当アイに入れ込んでいたと考えられます。
2013年(アクア5歳)
旧B小町が解散。
アニメ2話より、旧B小町がアイ死去から2年後のグループ結成10年の段階で解散となったことが分かっています。アイというスターを失ったことで人気が大きく落ちてしまったことが原因とのことです。
ちなみにこの解散シーンでは残った6人のうち4人(ニノ・めいめい・たかみー・名前不明の子)が頭を下げており、残り2人(ありぴゃん・きゅんぱん)はどうなっていたかは不明となっています。
ただ小説「視点B」では、きゅんぱんは24歳の時にグループから抜けたとされています。そのため、きゅんぱんは旧B小町が解散する前に脱退した可能性があります。
その後苺プロはアイドル部門を閉鎖し、ネットタレントのマネジメントに手を広げて運営を成り立たせました。時期は不明ですが、これによってピエよんが苺プロ所属となっています。
2014年(アクア6歳)
カミキヒカル22歳理学部大学卒業。
原作97話より、カミキヒカルが理学部大学に進学し、卒業したことが分かっています。現役合格であれば、この年に卒業したことになります。
アクアとルビーが小学校に進学。
アクアとルビーが幼稚園を卒園して小学校に入学します。アクアはアイの携帯電話のパスワードを解くのに4年かかったと発言しているため、パスワードを解いたのは来年2015年で8歳の時と考えられます。
2016年(アクア8歳)
MEMちょが高校3年生の時、MEMちょの母が過労で入院する。
アニメ第9話で判明している内容です。MEMちょは元々アイのファンであり、アイがファンに殺害されるというショッキングな出来事の後もアイドルになる夢を持っていました。
MEMちょの家庭は母子家庭で弟も二人居たため、MEMちょ自身は働きに出た方が良いと考え、中学卒業後は就職するつもりでいました。しかし、母が夢を追うように勧められたことから高校在学中(2014~2016年)にアイドルのオーディションに応募します。
大手の最終審査に残るようなこともありましたが、高校3年生の時に母が過労で倒れ入院。お金を稼ぐため、MEMちょはアイドルのオーディションを辞退し、高校を休学して色んなバイトをすることになります。
カミキヒカルが25歳で神木プロダクションを設立する。
原作97話より、カミキヒカルが25歳で神木プロダクションを設立したことが分かっています。カミキは7月27日生まれのため2017年に設立した可能性もありますが、とりあえず本記事では2016年に設立したものとして、ここに記載します。
原作153話では、カミキヒカルが株式会社メディアEYESの代表取締役であることも明らかとなりました。この会社と神木プロダクションの関係は不明です。
2020年(アクア12歳)
メルトが中学に入学してすぐに3年の先輩に食われる。
原作57話より判明している内容です。メルトはこれを機に自分がモテることを理解しました。以降何となくテキトーに過ごしていても大体のことが上手くいったそうです。
しかし、そうやって世間を舐めて過ごしてきたことを、メルトは後々の出来事で気づかされます。
2021年(アクア13歳)
MEMちょがTikTokやYouTubeで配信活動を始める。(春以降)
MEMちょが必死にバイトした甲斐あって、弟たちが大学に進学し母も元気になりました。しかし、MEMちょはこの時23歳となっており、アイドルになるという夢を追える年齢ではなくなっていました。
そして行き場を失った情熱で配信活動を始めたのが、この年になります。この時高校休学中の身だったことから現役JK(笑)という感じで活動していたら、思いの外ヒットすることになりました。
ちなみに、2021年時点で既にTikTokの投げ銭機能が開始しています。MEMちょの誕生日が1998年の春頃であることを踏まえると、23歳の段階でTikTokの投げ銭機能が既に実装されていることとなり、視聴者側の現実社会と事実関係が若干異なっていることが分かります。
2022年(アクア14歳)
苺プロで新規アイドルグループが発足される。(10月)
アイがこの世を去ってから11年10か月後、アクアとルビーが中学3年生の時からアニメ2話がスタートします。
アニメ2話では、ホワイトボードに10月の文字が書かれているため、9月ごろに某大型アイドルグループの追加メンバーオーディションがあり、その選考にルビーが応募していたと分かります。時系列的に高校入学前年の2022年の出来事である可能性が高いため、本項目を2022年の項に記載します。
なお、オーディションは第1審査の書類選考を通過したものの、第2審査の面接以降アクアによって自主的に辞退したことにされました。アイの悲劇があったことから、アクアはルビーがアイドルになることを反対していたからです。
ミヤコもアクアと同様、ルビーがアイドルになることに賛成していませんでした。しかし、後に地下アイドルとしてスカウトされたことから、そのアイドルグループの身辺調査をした上で、最終的にミヤコ自身が抱える芸能事務所・苺プロに所属させることとなります。
2023年(アクア15歳)
アクアとルビーが有馬かなと再会する。(1月~2月)
年が明けて1月下旬~2月上旬ごろに高校入試が行われ、アクアとルビーが陽東高校で面接を行います。そこで二人は映画「それが始まり」にてアクアと共演した有馬かなと再会します。
各々のやり取りを踏まえると、映画の撮影以降14年半もの間、両者の接点はなかったと考えられ、その間ずっと有馬かなはアクアのことを意識していたことが分かります。
ちなみにアニメ版では、有馬かなが「重曹ちゃん」の愛称で呼ばれる理由となっている「10秒で泣ける天才子役」という肩書が14年半の時を経て「9秒で泣ける天才子役」となっており、役者として成長していることが分かる改変が為されています。
漫画原作ドラマ「今日は甘口で」撮影。(2月)
有馬かなは長年意識していたアクアとの再会し、校外へ出た後もアクアの後を付いて行きます。アクアと話がしたいかなは、最終的に五反田監督の家に赴き、そこでアクアに漫画原作ドラマ「今日は甘口で」への出演を提案します。
アクアは最初出演を断っていましたが、プロデューサーがアイの携帯電話のアドレス帳の中に登録されていた鏑木勝也であったことから、出演へと舵を転換。そして、アクアは最終話に出てくる「ヒロインに付きまとうストーカー役」として出演することになります。
映画撮影に臨むアクアですが、かながスタッフに体よく使われていることを知り、復讐とは関係なくアクアが有馬かなを救うために行動します。ここでかなはアクアに救われたことから恋に落ち、以降かなの頭からアクアのことが離れなくなります。
さらに、この行動やアクアの容姿が鏑木Pの目に留まり、アクアはアイの情報と引き換えに恋愛リアリティショーへの出演を提示され、これを承諾します。これが後の恋愛リアリティショー編に繋がります。
ちなみに、この撮影でアクアは鳴嶋メルトに初めて出会います。メルトは、この撮影を通じて自分が世間を舐めて過ごしてきたことを理解し、以降演技力を高めるため努力するようになります。
これが東京ブレイドの2.5次元舞台での話に繋がります。
アクアとルビーが陽東高校に入学する。(4月)
今日あまの撮影後、アクアとルビーは中学校を卒業して陽東高校に進学します。そして、かなとは同じ生徒として再会します。
またルビーは同級生の寿みなみと出会い、仲が良くなり、以降よく行動を共にするようになります。さらに同時に売れっ子タレントの不知火フリルとも出会い、アクアとみなみがフリルに認知されていることも判明しました。
有馬かなを新生B小町に引き入れる。(5月)
アクアとみなみがフリルに認知されている一方、ルビーは活動実績がないため認知されていませんでした。実績を何とかして作りたいと焦ったルビーはミヤコ・・・もといミヤえもんに助けを求めます。
しかし、アイドル活動を始めるにはまずメンバーを集めることが必要とされました。そこで兄妹共に面識があり、アイドルに向いていそうで、顔が可愛い有馬かなをスカウトします。
最初は加入に否定的だった有馬かなでしたが、アクアの一押しによって加入を決断。そして、アイドル活動の一環としてYouTube活動からまず始め、同時にミヤコの斡旋でぴえヨンとコラボをすることになります。
そしてこのコラボ動画の撮影後、ぴえヨンにユニット名を聞かれたルビーは、ユニット名を「B小町」とすることに決めました。なお、ルビーがユニット名をB小町にしたのは、「アイが叶えるはずだった願いを引き継ぐため」「いつの間にか失踪してしまった想い人・雨宮吾郎を探し出すため」であることがアニメ21話で明らかになっています。
ちなみに、この時コラボとして何の動画を議論する場面がありますが、この時の後ろのホワイトボードには予定表に5月と書かれています。したがって、ぴえヨンとがブートダンスでコラボしたのは5月と考えられます。
恋愛リアリティショー(5月~7月)
ぴえヨンと新生B小町がコラボ動画を撮影しているのとほぼ同時に、アクアは「今からガチ恋♡始めます」という恋愛リアリティショーへ出演します。ここで共演者として鷲見ゆき・黒川あかね・熊野ノブユキ・森本ケンゴ・MEMちょと出会います。
ショーは、序盤は鷲見ゆきと熊野ノブユキのカップリングが番組の中心になっていき、そこに嫉妬心を見せるケンゴという、ゆきを巡る三角関係で展開されました。ゆきというゲームメーカーが機能し、その小悪魔っぷりが番組を盛り上げ、中高生を中心に人気を獲得していきました。
この番組の展開に転機が訪れたのが、上手く目立つことが出来ないでいた黒川あかねです。せっかく人気が出ているリアリティショーに出演しているにもかかわらず、当の本人が目立つことが出来ないために、あかねは周りからも圧力もあって焦るようになります。
そして焦って目立とうとした結果、モデルである鷲見ゆきの顔をネイルで傷つけてしまい、それがきっかけで炎上騒ぎになってしまいます。炎上による罵詈雑言で精神的に追い詰められてしまったあかねは、歩道橋の高欄から自殺を図ります。
しかし、結果はアクアとMEMちょのおかげで未遂に終わりました。とはいえ、これによりあかねは一時的に活動を休止。
出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社アクアはあかねが女優として諦めずに続けていく意思があることを見て、有馬かなを漫画原作ドラマの撮影で救った時と同様、またもや他人を救う行動に出ます。その具体的な方法は、視聴者向けに「共演者目線の恋愛リアリティショー」を見せるべく動画の作成を行うこと。
この動画は無事バズることに成功。アクアはあかねの命だけでなく、あかねの女優としてのキャリアも救うことになりました。
仲間の助けもあって、あかねは無事番組に復帰します。そしてこれまでの反省として、MEMちょはあかねにキャラ付けすることをアドバイスしました。
そのキャラ付け先として参考にしたのが、伝説的アイドルである星野アイです。
ちなみにこの時、ホワイトボードの予定表には6月が記されています。恋愛リアリティショーは何か月かに渡って撮影と放送が為されますが、この段階で6月であることが分かります。
あかねはアイに関する資料を徹底的に集め、役者活動の中で培ったプロファイリング能力でアイを完璧に演じ切ります。そのアイと瓜二つの姿にアクアは驚きを隠せない状況でした。
アクアは感情を整理するため、あかねに対する感情が恋愛感情かを有馬かなとのキャッチボールで確かめます。しかし、その後あかねは「アイには実は隠し子が居る」という核心を突いた発言をし、さらにアクアを驚かせました。
自身の復讐に使えると思ったアクアは、あかねを自身の所に引き込むため、恋愛リアリティショー内でカップリングを成立させます。以降二人は偽のビジネスカップルとしてアリバイ作りをすることとなります。
またこの出来事の結果、あかねはアイの精神性を獲得し、さらに役者として覚醒していきます。
今回の話をまとめると、才能のある役者が恋愛リアリティショーに出演することは大きなリスクを伴っていたことが分かります。実際これについては、あかねが所属する事務所の社長もマネージャーにきつく指摘していますね。
そして一時は立ち回りに失敗し、炎上して自殺未遂するほど窮地に追い込まれました。しかし、窮地に追い込まれても役者を続けたいという強い心を示したことで、仲間の助けを借りることができ、結果そのリスクを撥ね退けて大きなリターンを得ることができました。
MEMが新生B小町に加入。(7月)
恋愛リアリティショーの打ち上げ後、MEMちょの口からアイドル志望だったことを聞いたアクアは、MEMちょを新生B小町のメンバーに勧誘します。MEMちょがB小町に加入することに事務所間の問題がないことを確認し、彼女の生い立ちを聞いた後、ルビーとかなはMEMちょを新メンバーとして受け入れます。
このMEMちょ加入をもって、新生B小町は正式なスタートを迎え、同時にセンターをメンバー間の相談でかなに決定します。グループのセンターを芸能事務所の社長が決めた旧B小町とは、この点が決定的に異なることが分かります。
ちなみにこの時ホワイトボードに7月の文字があることから、この出来事は7月のことだと分かります。
ジャパンアイドルフェス(JIF)に新生B小町が参加する。(8月6日)
恋愛リアリティショーの打ち上げ時、アクアと鏑木Pは寿司を食べに行く約束をし、そこで鏑木Pが持っているアイの情報を手に入れました。同時にアクアとMEMちょは恋愛リアリティショーの成功に大きく貢献したということで、その見返りを貰うこととなります。
まず最初にMEMちょへの見返りとして、鏑木Pは新生B小町をジャパンアイドルフェスティバル(JIF)に参加出来るよう取り付けました。このJIFは十中八九TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)がモデルと考えられます。
そのTIFは毎年8月に開催され、2023年は8月4日~6日に開催されました。これがホワイトボードに書かれている4日~6日と一致するため、新生B小町の初ライブは2023年8月6日に行われたと考えられます。
先述の通り、これを西暦の基準として各々の出来事がいつ行われたかを定めています。間違いがあれば是非一番下のコメント欄からご指摘ください。
話を戻しまして、JIFの参加を決めた新生B小町は、1か月という僅かな期間でフェスに向けた練習・準備を進めていきます。その間アクアは、かなの間に亀裂が生じてしまったことを踏まえ、ぴえヨンのマスクを被って新生B小町のサポートをします。
アクアがぴえヨンのマスクを被ってサポートしていたことは、ライブの前日にバレます。それによってかなは眠れなくなり、寝不足になります。
寝不足と相まって、かなは自身の過去を思い出し気持ちが沈んでしまいます。しかし、ルビーとアクアがかなの精神を引き上げたことで回復し、アクアに対して「アンタの推しの子になってやる」と心に決めてライブを成功させます。
そしてライブを経てアクアとかなは仲直りし、話は東京ブレイドの舞台公演へ繋がります。ちなみに、この時のアクアのかなに対する目線はほぼ対等であることが、ルビーの口から語られています。
東京ブレイド2.5次元舞台編(11月~1月)
東京ブレイド2.5次元舞台編は、役者同士の顔合わせは恋愛リアリティショーやJIF出場と同年の11月頃の話と考えられます。なぜなら、顔合わせの時メルトが「今日あまから9か月と発言している」ためです。
稽古は1か月程度を要し、舞台は基本的に1週間~2か月程度の期間で上演されることが多いです。アニメでは原作と異なり、舞台公演は12月~1月の間で行われました。
これにより、原作と比べると今日あまのドラマ撮影以降のスケジュールに無理が少なくなっています。本記事では、冒頭で書いた通りアニメの方の時系列を優先します。
(なお上記画像では2025年1月のカレンダーとなっているが、これはアニメ開発スタッフのミスであり、正しくは2024年1月であると考えられる)
また繰り返しにはなりますが、舞台初公演からしばらくしてメンバー間で打ち上げをし、その時に上原大輝が20歳を迎えたことが判明したので、上原大輝は12月頃に生まれたと解釈できます。
さて東京ブレイド2.5次元舞台編では、顔合わせが完了し舞台の稽古がスタートしたものの、舞台向けに設定変更した脚本が原作者の鮫島アビ子の意向にそぐわず、脚本家のGOAとモメる所から話が動き始めます。
原作者からの許諾が下りないことで稽古が中止になったアクアは、あかねの紹介でGOAが脚本した2.5次元舞台を鑑賞します。そしてアクアは舞台に感動し、その感動代としてトラブルを解決するべく、アビ子に説得が出来そうな吉祥寺頼子の下を訪れました。
この説得交渉でアクア・かな・あかね・メルトの4人が頼子の仕事部屋に訪れますが、この時4人の年齢が判明しています。アクアとメルトが16歳、かなとあかねが17歳とのことです。
アクアは頼子にアビ子宛ての封筒を渡し、頼子はアビ子との論争の末に封筒を渡します。そしてGOA脚本の2.5次元舞台を見て感動したアビ子は、雷田Pの仲介でGOAと直接脚本会議を行い、結果滅茶苦茶尖った脚本が完成して問題が解決します。
役者の演技に全投げのトンデモ脚本が振られた役者陣のほとんどは、この挑戦的な脚本を好意的に受け止め、意気揚々と臨みます。しかし、役者としての実力が低いメルトとアクアはこの脚本での演技に苦労することとなりました。
アクアは感情演技が出来ず、特に見せ場での泣き演技で金田一のダメ出しを喰らいます。これを受けてアクアはかなにアドバイスを求めますが、この時のかなのアドバイスによって意図せずアクアの過去のトラウマ(罪悪感)を抉られてしまい、PTSDで倒れてしまいます。
看病に当たったあかねは成り行きで五反田監督の家を訪問し、そこでアクアが被った凄惨な過去を推理します。あかねは自分の命とキャリアを救ってくれたビジネス彼氏に全力で寄り添い、助けになることを決意します。
ちなみにこの時あかねは「アイは14年前に亡くなったアイドル」と語っていますが、正確には12年11か月前の出来事です。このミスはアニメ化した際にも修正されていません。
あかねの献身的な姿勢に今まで感じたことの無かった優しさを感じたアクアは、心境の変化であかねに過去演じた作品を見せます。そしてアクアはあかねに演劇をやる理由を聞かれ、「自身の復讐のため」という反対されそうなことを話してあかねを牽制。
しかし、あかねは「一緒に殺してあげる」と逆にアクアの想定の上回る返しをします。アクアに全力で寄り添おうとするこの発言を前に、アクアはさらに復讐に対する負い目を感じるようになります。
そしてアクアは、あかねの「姫川・有馬コンビに負けたくない」という言葉に応えるため、自身の苦手な感情演技の特訓をするようになるのでした。
一方メルトは自身が一番演技が下手なのを鴨志田に指摘され、言葉を返すことが出来ず苦悩します。
「今日あま」のドラマ撮影以降、自分の実力不足を痛感していたメルトは役者としての実力をつけるべく必死に努力します。しかし役者の道というのは甘くはなく、舞台本番までに満足のいくレベルにまで到達できませんでした。
そんなメルトに対し、アクアは「演じる役の一番の見せ所に一点集中しろ」というアドバイスを与えます。これを受けてメルトは原作再現の刀捌きを徹底練習し、これを舞台本番で披露、観客の心を惹き付けました。
メルトの一番の見せ所で迫真の演技を見せたメルトは鴨志田にも認められ、演じることの面白さを知ることとなります。以後、メルトは芸能人としてのキャリアを着実に積んでいくこととなります。
舞台本番では、続いてかなとあかねの因縁が描かれました。とあるキャスティングオーディションであかねに図星を突かれたかなは、あかねにきつい言葉を浴びせてしまいます。
それに深く傷ついたあかねは、その言動の理由を知るために心理学の本などを沢山読み、警察顔負けのプロファイリング能力を手に入れます。そして、その能力でかなのことを解釈し、かなに太陽の様に輝く演技をするべきだと全力で演技でぶつかります。
この姿勢は最初かなに躱されてしまいますが、アクアはあかねの考えに賛同します。アクアが「受け」に回ることで、かなの太陽のような輝きを引き出すことに成功し、鏑木Pに再評価されました。(ちなみにこの再評価は後の展開に反映されず、かなはスキャンダルを起こしてしまう)
そして最後は、演技指導の際にアクアが躓いた、重傷を負った鞘姫が奇跡的に目覚めてうれし泣きをするシーンでした。このシーンで強い感情を引き出すべく、アクアは過去のトラウマ「アイを助けられなかったことに対する罪悪感」を引き出します。
そして、鞘姫とアイを重ね、鞘姫が奇跡的に目覚めるシーンにアイが重傷を負っても復活する妄想を重ねることで、大きな感情演技をすることが出来たのでした。ちなみにこの時、あかねは鞘姫の演技にアイの演技を重ねることでアクアの感情演技を引き出しています。
アクアと上原大輝が異母兄弟であることが発覚する。
初回の舞台が終了し、メインスタッフたちは打ち上げで飲みに行きます。
舞台の稽古が始まってからずっと、アクアはスタッフたちの毛髪などからDNA検査を行っていました。そして、アクアと上原大輝が異母兄弟であることに辿り着きます。
しかし、上原から告げられたことは「アクアと上原大輝の父親である上原清十郎は、姫川愛梨と共に心中して亡くなっている」ということでした。復讐相手がすでに故人であると勘違いしたアクアは、自身が突き進んでいた復讐の道が無くなったことで一気に腑抜けるようになり、右目の☆のカットも消滅します。
ちなみに原作131話であかねは、アクアが勘違いをしていた理由を「真犯人の人間性や本質を既に知っていたから」と考察しています。
話を戻しまして、アクアは復讐のために交際関係を始めたあかねを解放するべく、別れることを考えます。しかし、またしてもあかねに心の内を見抜かれたアクアは、宮崎旅行に誘うのと同時に復讐の道が無くなったことをあかねに告げます。
しかし、あかねはアクアの解釈とは別の可能性にロジックで気づきます。あかねはアクアがそのことに気づいていない様子を見て、もう一つの可能性を告げず、別れ話も先送りにしてその場を去るのでした。
2024年(アクア16歳)
ルビーが母アイの墓参りをした際、カミキヒカルとニアミスをする。(1月)
アニメでは2.5次元舞台の千秋楽が1月中旬だったため、アニメ12話の墓参りのシーンとアニメ22話の墓参りのシーンは別日であると考えられます。このルビーとカミキのすれ違いが、カミキヒカルの初登場シーンとなりました。