樽見鉄道と岐阜関ケ原線の立体交差事業!事業概要まとめ!

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樽見鉄道

樽見鉄道樽見線は、JR東海道本線の岐阜県内の主要駅の一つである大垣駅から、樽見鉄道本社がある本巣駅を経て、樽見駅に至る路線です。

現在この路線の美江寺~北方真桑間にある県道53号線(岐阜関ヶ原線)との交差地点で立体交差化のための工事が進んでいます。

本記事ではその樽見鉄道の事業概要についてまとめたので、説明していきます。

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樽見鉄道立体交差化事業

事業内容

上記の図は国土地理院Webサイト「地理院地図Vector(試験公開)」で公開されている「標準地図」に加筆したものです。クリックして拡大してご覧ください。

樽見鉄道線の美江寺~北方真桑間にある県道53号線(岐阜関ケ原線)との交差地点付近が高架化され2箇所の踏切が立体交差化します

この鉄道が高架化されるのと同時並行で、県道53号線の平野部での片側2車線計4車線化が進行しています。現に岐阜市内から大野神戸ICまでの区間では、この樽見鉄道との交差地点の前後区間以外は全て片側2車線化されました。

鉄道との交差地点の4車線化は鉄道側の立体交差化後に整備されます。

高架化工事は2022年(令和4年)3月31日まで続くようです。なお高架橋の供用開始は2020年12月6日の予定です。

事業目的

本事業の目的は、樽見鉄道樽見線と県道53号線(岐阜関ケ原線)との立体交差化です。

これにより県道53号線の踏切手前の渋滞を解消するとともに、同時に4車線化工事を完了させることで、大野神戸IC開業に伴う交通量増に対応させ、国道21号線に対するバイパス道としての機能を強化します。

踏切の東側はご覧の通り渋滞になっています。

高架化によって鉄道ダイヤはどう変わる?

結論からいうとほぼありません。強いて言えば、高架化による軌道本設化によって徐行区間が無くなり、美江寺~北方真桑間の所要時間が多少短くなる程度だと思います。

今回は道路側の交通問題の解決がメインとなります。

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岐阜関ケ原線(県道53号線)の概要

上記の図は国土地理院Webサイト「地理院地図Vector(試験公開)」で公開されている「標準地図」に加筆したものです。クリックして拡大してご覧ください。

岐阜関ケ原線は岐阜県岐阜市から西方へ、本巣市などを経由し、大垣市を経由せず関ケ原町で国道21号線に合流する路線です。

岐阜県の濃尾平野部を東西に走る国道21号線より北側で、国道21号線のバイパス線として東西に走る路線となっています。

北方町、本巣市、大野町、神戸町、池田町から国道21号線を可能な限り避けて岐阜市あるいは関ケ原ICにアクセスすることが出来るので、交通量は非常に多いです。

バイパス線としての機能を強化するため、2010年には池田町と垂井町の境にある山越えを容易にするトンネルが開通し、2012年には伊自良川に跨る島大橋が無料で通行できるようになりました

その後2017年には養老鉄道用路線を跨ぐ道路高架橋の運用が開始され、2019年には高架橋が片側2車線化されました。さらに同年12月に東海環状自動車道の大野神戸~大垣西ICが開通し、大野神戸ICの運用が開始されました。

このように岐阜関ケ原線は2010年代に岐阜県の主要な幹線道路として大躍進しました。今後ますますその機能が高まると期待できます。

表1.岐阜関ケ原線の2015年の昼間12時間自動車類交通量

調査区間 交通量(台) 車線数
神田町5交差点(国道248号線256号線157号線303号線)(岐阜市)
~徹明通7交差点(岐阜市)~菅生6交差点(岐阜市)
20352 4
菅生6交差点(岐阜市)~平成6交差点(北方町) 17425
平成6交差点(北方町)~小柿宮北交差点(本巣市) 14815
小柿宮北交差点(本巣市)~樽見鉄道~宗慶大塚古墳南交差点(本巣市) 2
宗慶大塚古墳南交差点(本巣市)~下磯交差点(大野町) 4
下磯交差点(大野町)~平野庄橋東(大野町) 14265
平野庄橋東(大野町)~養老鉄道~下八幡広海橋(国道417号線)(池田町) 9735
下八幡広海橋(国道417号線)(池田町)~池田温泉新館東(池田町) 6618 2
池田温泉新館東(池田町)~梅谷片山トンネル~府中小学校南交差点(垂井町) 4042
府中小学校南交差点(垂井町)~長畑交差点(垂井町) 7104
長畑交差点(垂井町)~野上北交差点(国道21号線)(関ケ原町) 4733

上記の通り、この岐阜関ケ原線は岐阜市内から2車線の道路が続いていますが、樽見鉄道と交差する地点だけは片側1車線のままです。岐阜関ケ原線は交通量が多いため、踏切前後の渋滞が発生しています。

実際に行って来た!

実際に現地を取材したときの様子は、以下のリンクからご覧ください。

2020年6月27日時点

樽見鉄道の立体交差化事業の現地取材!2020年6月27日時点!
樽見鉄道樽見線は、美江寺~北方真桑間にある県道53号線(岐阜関ヶ原線)との交差地点で立体交差化のための工事が進んでいます。今回はこの樽見鉄道の高架化工事の様子を実際に見てきたので、報告いたします。

2020年12月05~06日時点(高架線切り替え日)

樽見鉄道の高架橋供用開始!2020年12月05-06日に現地取材
樽見鉄道樽見線は、JR東海道本線の岐阜県内の主要駅の一つである大垣駅から、樽見鉄道本社がある本巣駅を経て、樽見駅に至る路線です。今回は樽見鉄道で行われている高架化工事が2020年12月6日に仮線から高架橋に切り替わったので、その様子を報告します。

2021年6月20日時点

樽見鉄道の立体交差化事業を2021年6月20日に現地取材!!
樽見鉄道樽見線は、JR東海道本線の岐阜県内の主要駅の一つである大垣駅から、樽見鉄道本社がある本巣駅を経て、樽見駅に至る路線です。今回は線路を切り替え、立体交差が達成されてから7か月後の2021年6月20日時点の様子を報告します。

まとめ

岐阜関ケ原線は、様々な改善によって岐阜市西部の主要道路としての重要度が増しています。樽見鉄道との立体交差化事業が完了すれば、交通のボトルネックが無くなり、渋滞が解消されるでしょう。

時間のかかる事業ではありますが無事完成することを心より願っています。

参考文献

wikipedia(岐阜関ケ原線)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%90%E9%98%9C%E7%9C%8C%E9%81%9353%E5%8F%B7%E5%B2%90%E9%98%9C%E9%96%A2%E3%82%B1%E5%8E%9F%E7%B7%9A

平成27年度 全国道路・街路交通情勢調査
https://www.mlit.go.jp/road/census/h27/data/pdf/kasyo21.pdf

国土交通省国土地理院
https://www.gsi.go.jp/top.html

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