近鉄鉄軌道路線全線を1日で全線走破できる?実際に乗ってきた!中編

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旅行

本記事は近鉄鉄軌道路線1日全線走破旅の中編です。

スタート地点である賢島を出発しておよそ7時間が経過しました。近鉄名古屋から大阪難波までひのとりのプレミアムシートを全区間・存分に堪能し、旅の疲れを車内で癒しました。

終点の大阪難波から再び本格的な全線走破旅が再開されます。

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これまでの旅の様子はこちらのリンクから!

前編

近鉄鉄軌道路線全線を1日で全線走破できる?実際に乗ってきた!前編
近鉄鉄軌道路線全線走破旅!名鉄に引き続き近鉄も1日で走破できるかチャレンジして参ります!本記事では、2021年10月22日に実施した旅の模様について紹介していきます。

近鉄1日全線制覇チャレンジの様子(中編)

10本目:大阪難波 12:12 急行 近鉄奈良行き

ひのとりを大阪難波で下車した時点の制覇状況です。三重県、愛知県を完全制覇し、大阪線と難波線をクリアした状況ですが、近鉄線はまだまだ残っています。

ひのとりで来た道を折り返していきます。まずは急行近鉄奈良行きに乗車します。

11本目:鶴橋 12:18 区間準急 五位堂行き

急行で近鉄奈良線を攻略・・・ではなく鶴橋で乗り換えます。区間準急の五位堂行きに乗車します。

布施駅の立体交差に再び突入します。進行方向左手側には先程乗り捨てた急行が見えます。

区間準急は下層の2番線に到着します。下層は少し暗く、雰囲気はあまり良くないです。

区間準急で大阪線を戻ります。そして目的地の河内山本に到着しました。

12本目:河内山本 12:32 普通 信貴山口行き

河内山本からは信貴線が分岐しています。短い路線ですが、制覇対象路線なので、攻略していきます。

大阪線が右側へカーブしていくのに対し、信貴線の列車は左へカーブしていきます。

大阪線と別れると、一気に単線のローカル路線へと様変わりします。

信貴山口に到着です。1面1線のこじんまりとした終点です。

さて信貴線はわずか2.8kmの路線なので、ものの7分であっという間に攻略完了です。そして信貴線からは、近鉄攻略で最も厄介なあの路線に乗車します。

13本目:信貴山口 13:05 普通 高安山行き

信貴線のホームに降りて左に曲がると、ケーブルカーの発着線があります。次はこの西信貴鋼索線に乗車します。

ケーブルカーはきつい勾配上に停車しています。ホームも階段状となっており、通常の鉄道のホームとは異なることが分かります。

これからこの急坂を鉄道で登る!そんな矢先に電話が・・・

「申し訳ありません。ご予約頂いたタクシーですが、到着が遅れます。」

な、なんですと〜!?

遅れるとかだめでしょ!?社会人としてダメでしょ!なんてこった。

タクシーが遅れていようと、とりあえず登るしかない。この明らかに異常な傾きをしたケーブルカーの扉を閉め、いざ信貴山口駅へ出発です!

ケーブルカーが出発してしばらくすると、眼下に大阪市街地が見えます。さっきまで市街地の中心地に居たかと思うと、発展した交通インフラの偉大さを改めて感じます。

ケーブルカーは路線の中間で山頂から来たもう一つのケーブルカーと相対します。

ケーブルカー同士の相対を終えると、すぐの所に作業員が。こんな所で安全のために作業するとは頭が下がります。

ケーブルカーはさらに登ってトンネルを通過。ケーブルカーの事情は知りませんがケーブルカーにもトンネルってあるんですね。

さぁもうまもなく終点です。終点に近づくに釣れて勾配もさらにきつくなり、天に登るような感覚に見舞われます。

終点に到着しました。高安山駅です。信貴山口駅よりもさらに勾配のきついところに停車します。

高安山駅に到着し、西信貴鋼索線を制覇!次はタクシーに乗る訳ですが・・・

いない!案の定タクシーがまだ来ていない!

これは困りました。こんなにのんびり高安山駅を眺めている場合ではないです。

タクシーと少しでも早く乗るためにスカイラインを歩きたいところですが、歩行禁止となっているので、これ以上進むことができません。

14本目:タクシー(信貴生駒スカイライン)

タクシーがようやくやって来ました!次の駅の発車時刻まで間に合うか!?

タクシーで信貴生駒スカイラインを北上します。森の中を通りますが、進行方向左側の木々の隙間から大阪の市街地を見ることができました。

逆の右側を見ると生駒市街地を見ることができます。こちらもとても綺麗です。

タクシーは生駒山上遊園地下の駐車場に到着しました。ここからは自分の足で駅まで向かいます。

遊園地まで続く階段。急いで駆け上がっていきますが、段数もそれなりに多いです。

ぜいぜいと息切れさせながら登っていきます。

階段を登りきると、駅まで遊園地の中を進んでいきます。平日にも関わらず、人が結構居ました。

そして遊園地の中を走り抜けると・・・あった!駅が見えてきました!

近鉄生駒鋼索線、通称生駒ケーブルの生駒山上駅です。果たして間に合ったのか!?

15本目:生駒山上 13:49 普通 宝山寺行き

間に合いました!生駒山上13時49分発の宝山寺行きで下山します。

遊園地に繋がる路線にふさわしいカラフルでメルヘンな車両です。

車内は近くの遊園地の遠足と重なり、今日一番の混雑の中出発です。車内放送も賑やかなものとなっているため、車内は大賑わいとなりました。

生駒ケーブルからも生駒市街地を望むことができます。

ケーブルカーの中間地点で対向車両と相対。対向の車両もメルヘンチックな車両でした。

生駒ケーブルを降りてトンネルを抜けるとすぐに宝山寺に到着となります。生駒ケーブルは鳥居前まで続いていますが、ここで運行系統が分かれていますので乗り換えが必要になります。

16本目:宝山寺 14:00 普通 鳥居前行き

宝山寺から鳥居前まで1区間ですが、こちらの14:00発に乗車します。猫をモチーフにした可愛らしい車両が迎えてくれました。

宝山寺~鳥居前まではケーブルカーの線路が単線並列という形で2本並んでいます。行き違いを行う箇所では線路が4本に増えます。

生駒山上から引き続き幼稚園児が乗車していたため、賑やかな車内の中、無事に下山が完了。鳥居前に到着しました。

鳥居前に到着した段階の制覇状況です。ここからが本格的な近鉄関西地区の高速鉄道網攻略です。

鳥居前駅からグルメ街を抜けて次の駅に向かいます。ご飯を食べたいところですが、鬼の気持ちで我慢します。

そして鳥居前駅の近くにあるのが、こちらの生駒駅です。近鉄の主要な停車駅ですが、ケーブルカーは生駒を名乗らず、鳥居前を名乗っています。

生駒駅は奈良線、けいはんな線、生駒線が乗り入れており、5方向に行き先が別れています。次はどの電車に乗るでしょうか。

ホームを歩いているとけいはんな線の学研奈良登美ヶ丘方から電車が到着しました。けいはんな線は大阪メトロ中央線とも相互直通運転をしていますので、このように緑色の電車が発着します。

さて3番線の発車標には次に乗車する電車が表示されていました。到着までもう少しです。

17本目:生駒 14:15 急行 近鉄奈良行き

次に攻略する路線は近鉄奈良線です。近鉄奈良行きの急行に乗車します。

なんだか数年振りに普通の電車に乗った気分です。前面展望の運転士側を陣取ります。

急行はあっという間に大和西大寺に到着です。今までのケーブルカーたちとは速さが段違いです。

さてこの大和西大寺は、おそらく近鉄の駅の中で一番特徴的な駅です。今乗っている奈良線の他に京都線と橿原線がこの駅に乗り入れていますが、それらが交差支障する形で平面交差しています。

遠くに橿原線に入っていく列車が見えます。自分が乗っている列車は駅に進入することができるようですが、その列車によって駅直後の進路が塞がれているため、警戒信号で慎重に大和西大寺に入っていきます。

このように進路を塞がれて待たされることが頻繁に起こります。特に遅延が発生したときは、この大和西大寺を起点に遅れが他の路線に波及していきます。

私個人の勝手な命名ですが、この大和西大寺を「近鉄の遅延爆弾」と呼んでいます。早急に改善が求められる駅です。

大和西大寺で下車せず、そのまま近鉄奈良に向かいます。大和西大寺の東側は、近鉄奈良方・橿原神宮前方だけでなく車庫線への分岐があるので、おびただしい数の分岐器が設置されています。

大和西大寺を出ると、奈良線は平城宮跡の中を通っていきます。右手には朱雀門が見えます。

電車は新大宮駅に到着。もう少しで近鉄奈良です。

近鉄奈良に到着しました。この駅は地下駅になっています。

近鉄奈良では乗り換え路線がないので、来た道を折り返します。次に乗る列車は発車案内にすでに表示されていました。

こちらが次に乗る電車のロゴマークです。もうこの時点でカッコいいですね。

現在の制覇状況です。近鉄奈良線の生駒~近鉄奈良間を制覇できました。

18本目:近鉄奈良 14:40 特急 京都行き

ここからまた特急に乗車します。乗車するのは14:40発の京都行きです。

リニューアルされた車両ということもあり、車内は非常に綺麗です。

こちらが座席です。特急列車として標準的な設備が装備されており、コンセントもあります。

近鉄奈良を出てすぐに左手に朱雀門が見えます。何度見てもカッコいいです。

朱雀門を見送るとしばらくして線路群が近づいてきます。橿原線と車庫線です。

大和西大寺に戻ってきました。この電車は京都行きなので、ここから京都線に入線します。

電車は大和西大寺を発車。すぐに奈良線と分かれていきます。

電車は大和西大寺を出て京都線を駆けていきます。まもなく京滋バイパスが近づいてきました。

15時が過ぎ、日も大分傾いてきています。

近鉄丹波橋が近づいてきました。宇治川を渡ります。

宇治川を渡ると、すぐ京阪宇治線と立体交差します。

そして近鉄丹波橋に到着。次の停車駅は終点の京都です。

近鉄丹波橋を発車しました。すぐに京阪本線と立体交差します。

まもなく京都です。新幹線の高架線の下を通りますが、丁度良く新幹線が来てくれました。

新幹線の高架橋を潜ると、左手にJR西日本管轄の線路郡が見えてきます。手前にJR西日本の205系が停まっていますね。

電車は京都駅に無事到着。これで京都線を全線制覇です。

現在の制覇状況です。新幹線ののぞみも停車する大ターミナル駅の京都ですが、近鉄線としては乗換路線のない末端の駅になります。

乗って来た電車は、降りてすぐ行先表示器が吉野連絡の橿原神宮前行きに切り替わっていました。ここから次来た道を戻っていくのですが、同じ列車で戻ることがこのとき判明しました。

発車案内には次に乗る電車の表示がすでにされていました。

19本目:京都 15:40 特急 橿原神宮前行き

さて、車内清掃を終えて再び乗車します。2+2の2編成を連結した車両ですが、京都に行くときとは違う車両に乗ります。

列車は京都を発車するとすぐに左にカーブして進路を南に向けます。

違う車両に乗車しましたが、車内内装は同じでした。まあ快適なので全く問題ないですね。

電車は定刻に無事京都を発車。JR西日本の支社ビルをもう一度撮影。

近鉄丹波橋に到着。当たり前ですがここでは下車しません。

電車は快調に進み木津川を通過。もうまもなく新田辺です。

新田辺通過です。駅を通過する前、進行方向右側に新田辺車庫が見えます。

西大寺検車区宮津車庫です。線路が沢山並んでいますが、電車はほとんど停まっていません。

高の原に到着です。京都行きの列車では通過でしたが、橿原神宮前行きでは停車となります。

高の原を発車して程なくすると大和西大寺です。奈良線と再び合流します。

大和西大寺に到着しました。京都線の往復完了です。

乗っている電車は橿原神宮前行きなので、そのまま橿原線の攻略に掛かります。次の停車駅は大和八木です。

大和西大寺を発車しました。奈良線を左に見ながら分かれていきます。

奈良線と分かれるとさらに車庫線と分岐していきます。特急列車が回送で営業列車を待っていました。

西大寺車庫です。近鉄の車両がたくさん停まっています。

電車は高速で橿原線を走行していきます。平端では天理線が分岐していきました。

天理線は後で攻略する予定です。待ってろよ天理線!!

結崎を過ぎて京奈和自動車道と交差していきます。相変わらず高速道路との立体交差は萌えますな。

田原本で田原本線の回送線が分岐します。田原本線も後で攻略します。

新ノ口を通過し、新ノ口連絡線が分岐していきました。もうまもなく大和八木です。

大和八木に到着です。画像からは分かりませんが橿原線の上に大阪が立体交差している近鉄の大ターミナル駅です。

大和八木を出ると、次は終点の橿原神宮前です。橿原線攻略完了まであと少しです。

進行方向右側から八木西口連絡線が合流してきました。旅客営業列車のない路線かつ大和八木駅構内の線路なので、この線路は攻略対象外です。

橿原神宮前に到着です。ここで乗って来た列車が終点となっているので乗り換えます。

現在の制覇状況です。近鉄の縦の路線を北から南に一気に下りました。

近鉄奈良から乗って来た特急と涙の別れ。名残惜しいですが、記念に写真を撮って次の列車に乗っていきましょう。

橿原線の構内踏切を渡ります。線路がさらに南に続いているように見えますが、引き上げ線があるだけで、南に伸びる吉野線には繋がっていません。

次に乗り換える吉野線は線路の幅が狭軌になっています。今まで乗って来た近鉄の高速鉄道路線は標準軌だったので、軌間が変わります。

そのため乗換が必要になります。

乗り換え通路の途中に発車案内標がありました。特急同士の乗換なので、時間に十分余裕があります。

階段を上がると程なくして近鉄の観光特急「青の交響曲」がやって来ました。吉野方面から大阪阿部野橋方面に行く列車なので、泣く泣く見送るしかありませんが、いつかは乗ってみたいですね。

青の交響曲は3両編成です。停車中は音楽が流れていて普通の列車と違うことがはっきりと分かりました。

20本目:橿原神宮前 16:47 特急 吉野行き

青の交響曲を見送ったら、まもなく乗車する列車がやって来ました。ここからが狭軌路線攻略パートです。

特急は定刻で橿原神宮前を発車。すぐ左手に標準軌の引き上げせんが見えました。

吉野線は、名の通り吉野に繋がる路線です。吉野までは山間部を通ります。

こちらが乗車した列車の座席です。真っ赤色のフカフカした座席でした。

先頭の座席を取ったので、机はご覧の通りかなり大きいです。パソコンとか大きいものが置きやすくなっています。

机の端にはコンセントも付いています。当方もスマホの充電をここでさせていただきました。

吉野口に到着です。ここでJR和歌山線と乗換ができます。

吉野口を出ると乗客は1人もいなくなり、自分だけになりました。1両貸し切り!最高ですね。

吉野口を出ると、吉野川に沿って走るようになります。日も落ちて辺りが暗くなってきました。

六田に到着です。対向の一般列車がラッピング列車でした。

六田を出るとすぐに六田車庫が右手に見えます。列車は停まっていませんでした。

大和上市を出ると吉野川を渡ります。終点吉野まであと少しです。

終点吉野に到着しました。これで吉野線攻略完了です。

現在の制覇状況です。終点吉野では乗り換える路線はないので、来た道を戻ります。

到着した電車はすぐに折り返すので、すぐに方向転換を行い、行先表示器も大阪阿部野橋行きに切り替わっていました。

折り返しで一番早いのは、特急列車ですね。パタパタの発車案内表示器にもそれが示されています。

21本目:吉野 17:34 特急 大阪阿部野橋行き

乗っていきましょう。吉野に来たときと同じ2両編成の特急列車です。

これで4連続特急列車に乗車となります。日も完全に沈んで夜になってきました。

日も沈んで景色も楽しむのが難しくなってきたので、ここで夕御飯にします。それにこの列車を降りたら、次特急列車に乗車できるか分からないですからね。

買ったのは、ロースカツ丼とわかめサラダ。今回の旅に勝つ!ということで。京都で購入しました。

そして完食。ごちそう様でした。

電車は橿原神宮前到着。吉野線を往復してここからは南大阪線に入ります。

そして列車は尺土に到着しました。4連続で乗車した特急列車の乗車もここで終了です。

現在の制覇状況です。朝5時に賢島を出発してから13時間が経ち、時間的にも距離的にも全行程の3分の2が完了しました。

本記事での旅の模様の紹介はここまで。ここまでご覧いただきありがとうございました。

続きはこちらのリンクから!

後編

近鉄鉄軌道路線全線を1日で全線走破できる?実際に乗ってきた!後編
本記事は近鉄鉄軌道路線1日全線走破旅の後編です。スタート地点である賢島を出発しておよそ13時間。ケーブルカーによる生駒山越えを無事完了し、その後は近鉄奈良から尺土まで近鉄特急を4連続で乗車しました。尺土から一般列車での夜の近鉄線攻略が開始されます。

近鉄1日全線走破チャレンジの動画版(youtube)

当方では、近鉄鉄軌道路線1日全線走破チャレンジ旅の様子を動画でもまとめています。是非ご覧ください!

参考文献(画像出典元含む)

国土交通省国土地理院
https://www.gsi.go.jp/top.html

イラストAC
https://www.ac-illust.com/

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