近鉄鉄軌道路線全線を1日で全線走破できる?実際に乗ってきた!前編

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旅行

去る2021年9月末、私、神化神威は名古屋鉄道の全線走破旅を完遂しました。多くの人に支えられて達成したこの旅は、とても有意義で楽しいものでした。

それからしばらくして、ある鉄道会社からこんなアナウンスがありました。

「近畿日本鉄道よりお知らせです。近鉄の鉄軌道路線全線に3日間フリーで乗車可能なきっぷ、近鉄全線3日間フリーきっぷを発売いたします。」

ほう。これはつまりあれだ。そういうことだよな。やれってことだよな。

というわけで早速行って参りました!近鉄鉄軌道路線全線走破旅!名鉄に引き続き近鉄も1日で走破できるかチャレンジして参ります!

本記事では、その旅の模様について紹介していきます。

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今回走破する路線(23路線)

下の画像は国土地理院Webサイト「地理院地図Vector(試験公開)」で公開されている「標準地図」に加筆したものです。なお下の画像以外にも地理院地図Vectorより引用+加筆したものがありますが、以降の画像ではこの説明を省きます。

路線名区間営業キロ
難波線大阪上本町~大阪難波2.0km
奈良線布施~近鉄奈良26.7km
生駒線王寺~生駒12.4km
けいはんな線長田~学研奈良登美ヶ丘18.8km
京都線京都~大和西大寺34.6km
橿原線大和西大寺~橿原神宮前23.8km
天理線平端~天理4.5km
田原本線新王寺~西田原本10.1km
大阪線大阪上本町~伊勢中川107.6km
信貴線河内山本~信貴山口2.8km
名古屋線伊勢中川~近鉄名古屋78.8km
湯の山線近鉄四日市~湯の山温泉15.4km
鈴鹿線伊勢若松~平田町8.2km
山田線伊勢中川~宇治山田28.3km
鳥羽線宇治山田~鳥羽13.2km
志摩線鳥羽~賢島24.5km
南大阪線大阪阿部野橋~橿原神宮前39.7km
道明寺線道明寺~柏原2.2km
長野線古市~河内長野12.5km
御所線尺土~近鉄御所5.2km
吉野線橿原神宮前~吉野25.2km
生駒鋼索線鳥居前~生駒山上2.0km
西信貴鋼索線信貴山~高安山1.3km

近鉄全線3日間フリーきっぷにおいて、フリー区間の対象になっていない葛城索道線は、今回の制覇対象には含まれていません。本当は葛城索道線も制覇対象に加えたかったのですが、1日での制覇が不可能と考えられるので、諦めることにしました。

ちなみに葛城索道線は、近鉄の財務諸表上では鉄軌道事業に含まれず、その他の事業として計上されています。その意味でも制覇対象に加えなくても仕方ないと考えています。

全線走破チャレンジのルールについて

今回のチャレンジでは、近鉄が運営している23の鉄軌道路線499.7kmを全区間、1日で走破することを目指します。今回のチャレンジのルールは下記の通りです。

ルール1:挑戦日、スタート、ゴールの設定は自由。すなわちチャレンジに際して出発地・到着予定地近くでホテルへの前泊・後泊はアリとする。
ルール2:途中で近鉄以外の移動方法を用いても良い。タクシー、バス、自家用車も可とする。
ルール3:有料列車を利用しても良い。
ルール4:貨物線など定期旅客列車が走行していない区間は達成条件から除外する。
ルール5:駅通過時は、ホームと接している線路を通らなくても、駅構内を経由していればその駅を経由したと見做す。
(複々線区間など、上記ルールで駅構内通過判定の判別がしにくい場合は、各会社が定める運賃計算上の経路を元に各区間の達成基準を定める)

ルール1の解説

まず挑戦日、スタート、ゴールの設定は自由です。今回の全線制覇旅は賢島スタートとなりますが、当然賢島には前日INしています。

「賢島へ行くのに1日使っているじゃないか!」とか「前日INした分は1日分として計上しないのか」とか聞こえて来そうですが、その点は考慮しないという方向でご容赦頂ければ幸いです。

こちらが賢島へ行くために乗った、近鉄名古屋19:45発の特急列車です。2編成繋いで8両編成で運転されます。

賢島へは21:51に無事に到着。近くのホテルに泊まって未明の賢島から旅をスタートさせました。

ホテルはこちらの賢島ホテルベイガーデンです。賢島駅の徒歩圏内にありますのでオススメです。

賢島・ホテルベイガーデン←ホテルが気になった方は此方のリンクからどうぞ!

ルール2の解説

途中で近鉄以外の移動方法を用いても良いものとします。鉄道で言えば、JRなど他社線の使用は可能とします。

さらに鉄道以外の移動方法も使用可能です。タクシー・バスはもちろん使用可能です。

ルール3の解説

有料列車の使用は可能です。といっても近鉄は有料列車に乗らないと1日全線制覇ができないので、当たり前のように特急に乗っていきます。

むしろどの特急列車に乗車するのか、楽しみにしていただければと思います。

ルール4の解説

旅客営業していない路線は達成区間には含みません。当たり前だろと言われそうなルールですが、一応付記しておきます。

ちなみに八木西口短絡線は大和八木駅構内扱いだと思いますので、後述するルールを踏まえますと、関係はないと言えると思います。

ルール5の解説

こちらのルールは全線走破する上での達成基準になります。このルールは言い換えると、例えばA駅~B駅間を走破する際、達成条件はA駅の構内からB駅の構内まで移動したときに、その区間を走破したこととするということです。

このルールは上のような画像の配線があったときに適用されます。

こちらはよく新幹線の途中駅などで見られる配線ですが、このような配線で通過線を通った場合、ホームと接している線路を通らなくても、駅構内を経由していればその駅を経由したと見做します。

「そんなの当たり前だろ!」と思うかもしれませんが、日本の鉄道というのは奥が深く、上記の配線以外にも様々な配線が存在します。近鉄ではこのルールが活きる場面が出てきますので、その時に改めて紹介をさせて頂きます。

という訳で、以上全線走破チャレンジのルール説明でした。

今回使用するきっぷ

今回使用するきっぷは「近鉄全線3日間フリーきっぷ」です。2021年の10月から2022年の3月までの期間限定での発売が予定されており、価格は、大人が3000円、子供が1500円となります。

名鉄近鉄
特急の編成構成一般車と特別車の混結特別車のみ
フリーきっぷでの
特別車の乗車料金
原則別料金完全別料金
発売額3200円3000円
有効期間1日だけ連続3日間

ただし特急料金は別料金になります。名鉄の時は特急が一般車と特別車が混結となっているので、特急料金なしで特急に乗車することが出来ましたが、近鉄は全車両特急料金が必要なので、特急料金を払わないと特急に乗車することが出来ません。

まあ特急料金を加味しての大人3000円かもしれません。快適な旅には、その分追加料金が必要ということですね。

きっぷを購入すると、フリーきっぷの他に「葛城山ロープウェイの割引券」、近鉄グループの対象施設や店舗で提示すると特典がもらえる「特典ご利用券(提示用)」そして、「近鉄企画総括券」の3枚がもらえます。

発売箇所は駅窓口販売のほか、定期券・特急券自動発売機、近畿日本ツーリストグループの主要支店・営業所、そしてインターネット通信販売で購入が可能です。

このきっぷを購入する際に最も気を付けなければならない点は、「前売限定販売」である点です。乗車日当日は購入できないので注意しましょう。

またインターネット通信販売で購入する場合は、別途きっぷの送料が必要になります。私の場合は岐阜県住まいなので、最寄りの近畿日本ツーリストグループの主要支店・営業所で購入しました。

なお使用中のきっぷが破損などで改札に通せなくなったら、窓口で代わりのきっぷを受け取れます。思い出のきっぷと交換しなければいけないのが難点ですが・・・

近鉄1日全線制覇チャレンジの様子(前編)

さて、長々と前置きを垂れ流した所で、いよいよチャレンジ旅の模様を紹介していきます。まずは名古屋線系統を攻略していきます。

スタートの賢島駅は静かな住宅の中にあり、ターミナルらしい印象はありません。未明ということもあり肌寒いです。

こちらが賢島駅の改札口です。改札機がまだ稼働していませんが、液晶の発車標は稼働していました。

左側には普通列車が案内されています。5:09発が賢島駅の始発列車になります。

特急は液晶表示器が普通列車の表示器よりも横長で3段になっています。案内もより詳細に掲載されています。

特急重視の近鉄だけに、ここはさすが近鉄といったところでしょうか。

きっぷうりばはまだ閉まったままです。券売機もまだ稼働していません。

24時間営業が行われていることが多いコンビニも、賢島駅構内のコンビニの場合はまだ開店していません。ちなみに前日22時に到着したときもコンビニは閉まっていました。

コンビニが早朝深夜やっていないのは、旅をする上で注意する必要があるでしょう。

さあ駅の営業が開始されました!改札にフリーきっぷを投入して入場します。

駅には多くの列車が留置されていますが、まだ消灯したままで動いていません。

賢島駅の初電と2本目の列車は1番線出発のようで、このような簡易看板がありました。通常は5番線に出発するようです。

1本目:賢島 5:09 普通 伊勢中川行き

さあまず最初に乗車するのは、こちらの普通列車です。幸運にも志摩線開通90周年を記念して塗装された1440系に乗車することができました。

これからこちらの闇夜包まれた方へ向かっていきます。旅の始まりでとてもワクワクします。

車内には運賃表示器と運賃箱が設置されていました。ローカル線でワンマン運転を行う車両ならではの設備ですね。

さあ賢島を出発します!今日最初のドア開閉です。

程なくして鵜方に到着。まだ空は暗いです。

電車は順調に鳥羽に到着です。これで最初の路線、志摩線を制覇しました。

まだまだこの列車で北上していきます。空も少しずつ明るくなってきます。

列車はさらに宇治山田に到着です。これで志摩線に続き鳥羽線も制覇しました。

この電車は鳥羽線からの直通列車なので4番線発着ですが、2番線を見るとこれから乗る予定の急行列車が停まっていました。階段を上り下りするのが面倒なので、もう少し北上します。

宇治山田駅より1つ隣の駅、伊勢市で下車しました。ここで約1時間乗車した普通電車ともお別れです。

ここで4分後にやって来る急行に乗りますが、その間に朝食を調達しました。駅のホーム上にあるので、時間の余裕のない今日の旅においては大変便利ですね。

制覇状況をご覧のように青と赤で示していきます。青が未乗区間、赤が制覇区間となります。

2本目:伊勢市 6:10 急行 近鉄名古屋行き

朝食をしっかり確保して、次はこの急行近鉄名古屋行きに乗ります。この列車で山田線を本格的に攻略していきます。

明野駅で先程下車した普通伊勢中川行きを追い越します。ありがとう、そしてお先に!

山田線は長い直線が特徴的です。朝の急行はそれなりの速度で進んでいきます。

山田線の途中駅松阪に到着しました。特急も停車する主要な駅です。

そして伊勢中川駅に到着しました。これで山田線の攻略は完了です。

伊勢中川より北では、左へ大阪線、右へ名古屋線が延びています。今回は先に名古屋線の方を攻略していきます。

伊勢中川~津新町間は急行は各駅に停車していきます。一部の途中駅は急行が停車できるようにホームを延長する工事が行われました。

途中でカーブを走るアーバンライナーと相対。エモい。かっこいい。

さあ三重県の県庁所在地、津に到着です。近鉄にとって主要な駅のはずですが、構造は1面2線のただの棒線駅です。

ホーム上にはたくさんの利用者がいます。利用者の数を見れば主要駅であることは間違いありません。

さて津を出てわずか1駅。ここ江戸橋で本線ではなく待避線に入線しました。

待避線に入るということは、何をするか分かりますよね?

そう、ここでアーバンライナーを待避します。車内が混雑していますので、車外には出ず前面からの撮影です。

津新町を出たら次の停車駅は白子。白子には先程追い越された特急も停車するため、後続の急行は特急の発車まで後ろで待たされます。

白子を出で次の停車駅が、下車駅となる伊勢若松です。伊勢若松到着直前には鈴鹿線の普通列車が発車していく様子が見られました。

1時間以上乗車し続けていた急行ともここでお別れ。次の列車まで時間がありますので、お見送りをします。

近鉄の発車時刻表です。種別毎で時刻表が別れており見やすいです。

白子で追い越した普通列車もやってきました。もちろんこの列車には乗車しません。

現在の制覇状況です。ここ伊勢若松から名古屋線とは別の線が分岐しています。

3本目:伊勢若松 7:25 普通 平田町行き

名古屋線の攻略を伊勢若松で打ち切って、次に攻略するのは鈴鹿線です。平田町までの短い路線ですが、しっかりと乗車していきます。

列車は数分足らずで平田町に到着。乗り継ぐ路線がないので、やって来た電車で伊勢若松まで戻っていきます。

4本目:平田町 7:43 普通 伊勢若松行き

行きは多くの学生客で賑わいましたが、帰りはおとなしそうです。

平田町は終端の駅ながら1面1線の棒線駅です。分岐器が1つもありませんが、信号機は立っています。

伊勢若松まで戻ってきました。これにて鈴鹿線による枝線往復の儀は完了です。

さて伊勢若松から再び名古屋線の攻略に戻っていきましょう。

5本目:伊勢若松 7:53 急行 近鉄名古屋行き

次の列車は、伊勢若松到着から3分後、急行に乗車します。平日のため、朝ラッシュの混雑に揉まれながら移動します。

塩浜に到着し、ここで特急に抜かれます。伊勢若松に特急が停車しないがためにこのような待避を強いられるとは何とも歯がゆいです。

近鉄四日市に到着です。ここで別の線に乗り換えますが、乗り換え時間が2分しかありません。

ちなみに現在の制覇状況では、名古屋線の伊勢若松~近鉄四日市をクリアしたといった所です。

6本目:近鉄四日市 8:13 普通 湯の山温泉行き

2分での乗り換え成功です。8時13分発の湯の山温泉行きで湯の山線を攻略します。

先頭車両に乗車しました。湯の山線は発車後左へカーブしていきます。

湯の山線と鈴鹿線の運賃表がありました。両線は使用車両が共通化されていて、かつワンマン運転のためこのような掲示が必要なのでしょう。

湯の山線は単線なので、駅で列車同士の行き違いがあります。菰野では上のようなハイカラな電車と相対しました。

中菰野駅では進行方向右側の発着線に入線しました。一部の駅では右側通行になっているようです。

まもなく湯の山温泉です。湯の山温泉の手前では新名神高速道路と立体交差しました。

終点湯の山温泉に到着です。温泉観光地ですが、それを味わう余裕はありません。

さあこれで湯の山線制覇完了です。湯の山温泉で特に乗り換える路線がないので、近鉄四日市まで折り返していきます。

7本目:湯の山温泉 8:44 普通 近鉄四日市行き

乗って来た電車と同じ電車で近鉄四日市に戻ります。

折り返し時間はわずか3分。その3分で近鉄四日市方先頭車両に移動です。

湯の山温泉発車時点では乗客は自分以外誰もおらず、自分と運転士さんだけ。車両をまるまる1両貸し切りだ!

中川原駅です。相対式ホームながら右側の線路に入っていく不思議な駅です。

歴史的な背景もあるのでしょうか。謎な駅です。

さあ近鉄四日市まで戻ってきました。鈴鹿線に続き、湯の山線も枝線往復の儀完了です。

次に乗る電車まで10分あるので、対向の列車を撮影します。特急は意外と人が乗っています。

8本目:近鉄四日市 9:21 アーバンライナー 近鉄名古屋行き

さて名古屋線の支線をすべてクリアしたので、心置きなく近鉄名古屋に向かいます。乗り込むのは、アーバンライナーの近鉄名古屋行きです。

アーバンライナーでの乗車は短い時間ですが、デラックスシートの座席を取りました。座席に重厚感があるので、高級感があります。

先頭車の座席を取ったので、気軽に前面展望を楽しむことができます。近鉄富田付近で1回パシャリ。

アーバンライナーの途中停車駅、桑名に到着。近鉄とJRのホームの間には、まだ空間が残っていました。

桑名駅出ると、近鉄線はJR線と競うように長良川と木曽川を横断します。写真は長良川に架かる橋ですが、木曽川を渡るとようやく三重県を離れて愛知県に入ります。

名古屋環状2号線と立体交差します。ここは下層の国道302号線と上層の名二環の間を抜けていきます。

間を抜けて右を見ると高架橋が遠くまで見渡せました。良い景色です。

名古屋に近づくほど景色は稠密な街の景色へ変わっていきます。列車は近鉄八田駅を高速で通過しました。

もうまもなく近鉄名古屋駅です。到着前にあおなみ線の列車と並走しました。

さあこのカーブを抜けた先に近鉄名古屋駅があります。進行方向左側側には今話題の赤い列車が・・・。

ということで無事近鉄名古屋駅に到着です。名古屋で串カツを楽しみたいところですが、次の列車は到着から8分後です。

現時点での制覇状況です。近鉄名古屋到着をもって名古屋周りの路線はすべて制覇できました!

9本目:近鉄名古屋 10:00 ひのとり60列車 大阪難波行き

さあもう名古屋に思い残すことはありません!そして近鉄名古屋からは今回の旅のメインディッシュとなる列車に乗車します!

乗り込むのは、上記の通り近鉄名古屋を10時丁度に発車する特急ひのとり60列車です。

こちらが、ひのとりのロゴマーク。超絶カッコイイ。

せっかくなので、プレミアムシートに座ります。この扉からして期待感がハンパない。

こちらが特急ひのとりのプレミアムシートです。うおおおお!この圧倒的高級感!!

列車は定刻通りに近鉄名古屋へ発車しました。この電車で近鉄名古屋線を戻っていきます。

座席の左脇にはこのようにボタンがついています。ボタンで座席の操作をする仕様になっています。

そして最上級クラスの座席には大抵ついている読書灯も、もちろん装備されています。お金をたくさん稼いでいる人ほど読書をしてるでしょうから、こういう装備は必須かと思います。

カーテンの上げ下げもボタンで行うパワーウィンドウタイプです。ここもお金がかかっているのが分かります。

ひのとりの車内案内のパンフレットです。これもプレミアムシート限定のサービスです。

窓は近鉄沿線を余すことなく堪能できる大きなものが使用されています。最高の座席と相まって最高の旅を堪能できます。

車内にはICカードでロックできるロッカーがあります。ロッカーに入れたまま忘れるケースが多発しそうですが・・・。

2020年製の車両だけあり、トイレも非常に綺麗です。

洗面台ももちろんあります。こちらも大変綺麗です。

さらに有料のコーヒーメーカーもあります。こちら一杯200円で挽き立てのコーヒーを飲むことができます。

せっかくなので購入してコーヒーを堪能することに。一杯200円ということもあって相応に美味しいコーヒーでした。

さて、次の停車駅は津です。なんと近鉄名古屋から三重県の県庁所在地の津までノンストップで運行されます。

途中の桑名や近鉄四日市などは全部スルーです。すごいですね。

列車は駅をどんどん通過。もうどの駅を通過しているのか分かりません。

とにかくひのとりが快適。それだけで十分なんや。

さて津に到着です。となりにJRの津駅があります。

近鉄の旅なのにJRの駅を写すとは何事じゃ!と思うかもしれませんが、プレミアムシートが快適すぎて動きたくない。最高。

さて津駅を発車してしばらくすると、ひのとりは名古屋線を離れていきます。進行方向左手に見えるのが名古屋線です。

ここは中川連絡線です。この中川連絡線は伊勢中川駅の構内にあり、ひのとりはこの線路を通ることで方向転換せずに大阪方面に進むことができます。この連絡線を使うと伊勢中川駅を経由していないので、伊勢中川~川合高岡間を制覇したことにならないのでは?と感じるかもしれません。

ここでチャレンジ旅のルール5「駅通過時は、ホームと接している線路を通らなくても、駅構内を経由していればその駅を経由したと見做す」が発動します。

中川連絡線は伊勢中川駅構内扱いなので、この連絡線を通りつつ、川合高岡駅まで移動しても、伊勢中川~川合高岡間の制覇扱いとします。ちなみに運賃計算上でも中川連絡線を通った場合、伊勢中川駅経由扱いのため、その意味でもルール5が適用されます。

さてその中川連絡線を通過していきます。低速で通過するため、付近には広告看板が多数設置されています。

その中にあの超有名鉄道系YouTuberスーツ氏の広告看板が立っていました。他の鉄道ファンからするとネタになっているので、ありがたい存在です。

中川連絡線の通過は連絡線上で停止してしまいそうなくらい遅かったです。原因は何かと思っていたら、大阪難波からの伊勢志摩ライナーの通過待ちが原因でした。

進行方向に遮るものがなくなったら、加速して大阪線本線に入っていきます。ここからがひのとりの攻略区間になります。

大阪線に入ったら、景色は平野部から山間部へと変わっていきます。ここからは山越え区間です。

列車は高速でトンネルを抜けていきます。最後尾から後面展望を撮影してみました。

こちらがひのとりの運転席です。中央に座席があり視認性がよさそうです。

名張通過です。山越えをしましたが、まだ三重県内です。

ようやく三重県を越えました。奈良県に入ります。

下に線路が見えますが、こちらはJR桜井線の線路です。JR線と交差した直後、桜井を通過します。

桜井を過ぎるともうまもなく大和八木です。この列車は大和八木に停車します。

さて大和八木に到着です。当駅は奈良盆地南部の中心駅です。

ここでは橿原線と立体交差していますが、ここでは下車しません。まだひのとりの快適な旅を堪能します。

大和八木を通過したら、残りの停車駅は大阪府内のみです。上の写真は八木西口連絡線との合流部分です。

大阪府内に入ると畑がなくなり、建物の密集具合が高くなります。列車は河内山本駅を通過しました。

近畿自動車道を通過します。名古屋環状2号線と同様に一般道と専用道の間をすり抜けていきます。

俊徳道通過です。下にはJRおおさか東線のJR俊徳道が見えます。

布施駅が近づいてきました。ここで近鉄奈良線の高架橋が見えてきました。

布施で奈良線と合流したら、線路は複々線になります。この複々線は大阪上本町まで続きます。

ひのとりは鶴橋に停車します。ここが大阪側のターミナルであり、JR大阪環状線に乗り換え可能です。

列車は鶴橋を発車し、大阪上本町から難波線に直通します。

大阪難波に到着しました。ひのとりはここで終点です。

長かったひのとりの乗車もここでおしまい。ここからは近鉄の本拠地関西地区の攻略に入ります。

続きはこちらのリンクから!

中編

近鉄鉄軌道路線全線を1日で全線走破できる?実際に乗ってきた!中編
本記事は近鉄鉄軌道路線1日全線走破旅の中編です。スタート地点である賢島を出発しておよそ7時間が経過しました。近鉄名古屋から大阪難波までひのとりを全区間・存分に堪能し、旅の疲れを車内で癒しました。終点の大阪難波から再び本格的な全線走破旅が再開されます。

近鉄1日全線走破チャレンジの動画版(youtube)

当方では、近鉄鉄軌道路線1日全線走破チャレンジ旅の様子を動画でもまとめています。是非ご覧ください!

参考文献(画像出典元含む)

国土交通省国土地理院
https://www.gsi.go.jp/top.html

Wikipedia(伊勢中川駅)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E9%A7%85

Wikipedia(大和八木駅)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%92%8C%E5%85%AB%E6%9C%A8%E9%A7%85

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