小田急線・千代田線・常磐緩行線の2024年度夜間留置状況まとめ!

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小田急

小田急線・東京メトロ千代田線・JR常磐緩行線・箱根登山鉄道線の夜間留置まとめ!2024年8月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!

夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違いがある場合は是非コメントください!(なお±○本と記載があるのは運用予備分の夜間留置場所の推測です)

小田急線は、東京の中心部である新宿駅と箱根観光の入り口である小田原駅を結ぶ小田原線を主力路線としつつ、途中の相模大野駅から分岐して藤沢駅・片瀬江ノ島駅に至る江ノ島線と、新百合ヶ丘駅から分岐して唐木田駅まで至る多摩線の3路線で形成されています。

先述の通り、小田急線は東京都心である新宿駅に直結する路線のため、平日朝には多くの利用者が利用します。そのため同線では、混雑緩和策として代々木上原から分岐して東京メトロ千代田線と相互直通運転をしつつ、代々木上原から向ケ丘遊園まで線増工事が実施されました。

小田急線と相互直通運転する東京メトロ千代田線は、当時激しい混雑となっていた東京メトロ日比谷線の混雑緩和のために建設されました。綾瀬駅を境にJR常磐緩行線と相互直通運転をしつつ、そこから北千住・大手町・霞ヶ関・表参道を経由しつつ小田急線接続駅の代々木上原駅に至ります。

また千代田線は綾瀬から分岐して北綾瀬へ向かう支線が存在します。この支線は元々綾瀬から車両基地までの線路を旅客化したものでしたが、近年北綾瀬のホームが10両対応に拡張され、立派な通勤路線となっています。

常磐緩行線はJR通勤五方面路線として混雑が激しかった常磐線を複々線化し、混雑を緩和するために建設されました。先述の通り、地下鉄線と相互直通運転を行っているのが特徴で、他のJR通勤路線とは違い、途中の駅から急行線と緩行線の都心部での経路が異なります

また常磐線の複々線化は北千住から取手までですが、路線の会社境界駅は途中の綾瀬となっており、綾瀬~西日暮里間は運賃計算において特例制度が適用されています。これは車庫を綾瀬に建設したがっていた東京メトロ側と複々線化建設費を抑えたかったJR側双方の利害が影響しています。

常磐緩行線の列車は基本的に我孫子までの運行で、取手までの運転は日に数本となっています。取手~我孫子間で唯一の駅である天王台に快速線向けのホームが建設されたことで緩行線に列車を運行する意味が薄くなったことが影響していますが、ここら辺に複々線化する際の紆余曲折が伺えます。

箱根登山鉄道線は、小田急線の小田原駅から延長するする形で、小田原駅から強羅駅までを結ぶ路線です。開業当初は全区間標準軌でしたが、狭軌の小田急線と相互直通運転するため、小田原~箱根湯本間が三線軌条となりました。

三線軌条による直通運転と魅力的な観光スポットで輸送需要の拡大させた箱根登山鉄道線ですが、それにより徐々に標準軌台車を履いた登山電車は箱根湯本駅までの営業運転となり、小田原~箱根湯本間は狭軌の一般車両のみの営業運転となりました。

現在は車庫がある入生田駅から箱根湯本駅までの1区間のみ三線軌条であり、それ以外の小田原~入生田間は標準軌の線路を剥がして狭軌専用路線となっています。

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ダイヤ改正プレスリリース

去年度の車両運用考察記事

2023年度の小田急線・千代田線・常磐緩行線の夜間留置状況まとめ
2023年の小田急線・東京メトロ千代田線・JR常磐線各駅停車の夜間留置まとめ。2024年1月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います! 夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます...

車両ごとの夜間留置状況

本記事では、小田急線・東京メトロ千代田線・JR常磐線各駅停車・箱根登山鉄道線の列車を取り上げます。

小田急(2024年)

小田急4両7本(4運用
海老名1+3本、足柄1本、小田原1本、箱根湯本1本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:1000形4両7本
小田急6両27本(24運用
新百合ヶ丘1本、相模大野8+3本、相武台前4本、海老名1本、足柄3本、小田原1本、唐木田3本、藤沢1本、片瀬江ノ島2本
2編成廃車または西武鉄道譲渡相模大野2本
使用車両:3000形6両27本
小田急8両17本(17運用
新宿1本、喜多見2本、向ケ丘遊園2本、新百合ヶ丘3本、相模大野1本、相武台前3本、海老名2本、唐木田3本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:3000形8両8本、2000形8両9本
1000形を2本繋いだ8両での代走あり
小田急地上専用10両40本(40運用
新宿1本、経堂3本、喜多見5本、新百合ヶ丘1本、相模大野4本、相武台前3本、海老名4本、新松田1本、開成3本、足柄2本、小田原3本、唐木田8本、大和1本、片瀬江ノ島1本
1編成廃車または西武鉄道譲渡海老名1本
使用車両:1000形10両7本、3000形10両12本、5000形10両12本、8000形6+4両9本
小田急直通対応10両による代走あり
小田急直通対応10両16本(13運用
我孫子1本、北綾瀬2本、経堂1本、喜多見3本、相模大野1本、海老名5+3本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:4000形10両16本
小田急EXE4両7本(6運用
海老名5+1本、足柄1本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:30000形4両7本
小田急EXE6両7本(6運用
海老名5+1本、足柄1本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:30000形6両7本
小田急VSE10両2本(0運用
喜多見+2本
使用車両:50000形10両2本
小田急MSE4両3本(3運用
海老名3本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:60000形4両3本
小田急MSE6両5本(4運用
海老名4+1本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:60000形6両5本
小田急GSE7両2本(2運用
喜多見2本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:70000形7両2本
EXE6両・MSE6両による代走あり

所感

小田急は2024年3月のダイヤ改正は一部行先変更や時刻修正のみとなっており、大幅なダイヤ変更とはなっていません。そのため、車両の廃車以外で夜間留置に変化はありません
前年度の調査から8000形の廃車が進みました。2024年8月時点で6両3本、4両1本が廃車されています。
その結果、8000形が6両の運用に就くことはほぼ無くなったと考えられます。小田急の6両運用は現在27本・24運用・予備3本です。
小田急では珍しく予備が多めとなっていますが、これは3000形のリニューアル工事を考慮していると考えられます。1000形のリニューアル工事の際は計160両をリニューアル予定でしたが、様々な事情で全車両リニューアルできませんでした
10両運用は地上専用運用が40本・40運用・予備0本となり、地下鉄・JR直通対応の4000形による代走が必須となっています。とはいえ、2024年度は5000形10両を2本増備予定とのことなので、また余裕がある運用におそらくなるでしょう。
なお、小田急の直通先の千代田線と常磐緩行線では、2024年度下期より実施予定のワンマン運転に向けた各種改造が行われています。ワンマン運転が開始されると、未対応の編成は千代田線・常磐緩行線に入線できなくなります
小田急側では16本中14本がワンマン化改造見込みとのことで、2本が未改造のままの場合、来年度から直通運用は14本・13運用・予備1本となります。千代田線直通列車を増発する余地が無くなりますので、小田急に朝ラッシュの列車本数を増発する意志がないことが伺えます。
ダイヤ面で考えると、小田急線は新宿方面の列車が限界まで運行されていますので、増発余地のあるのは千代田線直通のみとなります。2023年度の混雑率が140%なので、現状では増発は不要かもしれませんが、増発する意志が無いと明確に示されるのは利用者からすれば残念です。
基本的に予備車が少なめの小田急ですが、これは特急列車においても同様です。特に2022年のダイヤ改正でVSEが定期運用から撤退したため、さらに車両のやり繰りに余裕が無くなっています。
前年度の夜間留置状況の記事にも書きましたが、朝は通勤列車、夕方は座席指定車両として使用できるデュアルシート列車を導入して良いと思います。座席数は440席前後と思われますが、藤沢方面や唐木田方面では使用可能でしょう。
また、現在10両の中間に運転台がある8000形の置き換えが進んでいるため、各駅停車に使用されている8両の置き換えはまだ行われていません。8両の運用が消滅すれば、平日朝ラッシュの運行パターンの改善が期待されますので、早期に8両運用を解消して欲しい所です。
ちなみに8両固定は2000形3000形の2種類存在します。2000形はリニューアルせず10両の新車に置き換えるとして、3000形は既存車の組成変更で10両化するのが良いと思います。

箱根登山鉄道(2024年)

箱根登山鉄道3両8本(6運用
入生田+2本、箱根湯本2本、彫刻の森1本、強羅3本
使用車両:モハ1形2両+モハ2形1両1本、1000形3両2本、2000形3両1本、2000形2両+3000形1両2本、3000形2両+3000形1両2本

所感

本年度より、小田急線と線路が繋がっている箱根登山鉄道の車両運用も記載します。箱根湯本~強羅間で運行されている車両は一般的に登山電車と呼ばれており、全運用が標準軌15m車3両で運用されています。
使用車両は1両や2両ばかりですが、これらを連結して3両に組成しています。連結・組成の結果、3両は8本あることになり、この8本で6運用を賄っています。
予備は2本ということで、多めに確保されています。これは一般的な路線より遙かに急な勾配を上り下りする特殊な路線であるため、安全のために予備が多いと考えられます。

千代田線(2024年)

メトロ3両4本(1運用
北綾瀬1+3本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:05系3両4本
一部は新木場車両基地で訓練車として使用されている。
メトロ10両37本(33運用
我孫子1本、松戸1本、北綾瀬17+4本、湯島1本、霞が関1本、代々木公園6本、代々木上原1本、喜多見1本、海老名4本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:16000系10両37本

所感

千代田線は、2024年3月のダイヤ改正で平日夕方の綾瀬行きを北綾瀬行きに延長運転する変更を行いました。それ以外の変更は無く、車両の稼働数に変更はありませんでした。
千代田線では、綾瀬~北綾瀬間のみで運行される3両の運用が1運用残っています。運用を合理化するのであれば、この1運用は10両運用に置き換えたい所です。
また3両運用で使用されている05系は、2024年時点では半蔵門線で使用されている8000系の次に古い車両です。その意味でも05系3両は定期運用から撤退させるべきでしょう。
千代田線の10両はコロナ前37本・34運用・予備3本だったことがあります。コロナによって輸送人員が大きく落ちた今なら、3両運用を全廃させ全て10両にしても輸送力が間に合うでしょう。
現在は千代田線・常磐緩行線のワンマン運転に向けて各種改造が進められています。この改造は2024年度内に完了する予定のため、来年のダイヤ改正では10両運用が1運用増加3両運用は完全消滅すると予想します。

松戸(2024年)常磐緩行線運行車両のみ

松戸E233系10両19本(16運用
我孫子9本、松戸4+3本、北綾瀬2本、海老名1本
ダイヤ改正前後で夜間留置場所に変化なし
使用車両:E233系2000代10両19本

所感

常磐緩行線は、2024年度のダイヤ改正で特に変更はありませんでした。稼働数も夜間留置状況も変化はありません
常磐緩行線では2024年度下期よりワンマン運転を開始予定です。そのためE233系2000代も改造工事を施しましたが、改造対象となったのは19本中17本だけです。
残りの2本は改造されず、旅客運用にも就いていない模様です。鉄道ファンの間では他線区への転属が予想されていますが、常磐緩行線を利用している人からすれば止めて欲しい所でしょう。
国土交通省からの発表によると、常磐緩行線は平日の朝ラッシュの利用者が前年度より7500人も増加し、混雑率も106%から一気に133%まで増加したとのことです。来年度の混雑率がどうなるかは分かりませんが、個人的にはE233系2000代を他線区に転属させず、19本全て常磐緩行線で使い続けて欲しいです。
それに2本も他線区に転属してしまうと、常磐緩行線の運用は17本・16運用・予備1本となり、予備が1本しかないことになります。車両を保守・管理している現場の社員達は予備を1本まで減らすことに納得しているのか気になる所です。
また常磐緩行線の車両は他のJR車両と違って狭幅車体が採用されています。他線区に転属するにしても、他の車両とは運用が別個となり面倒が増えるだけだと思います。
下手に転属させず、予備車に余裕を持たせるというのはダメなのでしょうか。19本・17運用・予備2本の体制が常磐緩行線の運用としては丁度良いと思います。
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駅ごとの夜間留置状況

本記事では小田急線・東京メトロ千代田線・JR常磐緩行線・箱根登山鉄道線の留置状況を記載します。

JR常磐緩行線・東京メトロ千代田線

取手
夜間留置設定なし

駅名 番線 ホーム有効長
取手 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 305m15両
4番 305m15両
5番 305m15両
6番 305m15両
天王台 4番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 305m15両
1番 305m15両
我孫子(車庫収容力:10両33本分、合計留置両数:5両11本+10両16本=215両
小田急直通対応10両1本
メトロ10両1本
松戸E231系10両4本
松戸E231系5両11本
松戸E233系10両9本
勝田E531系10両1本

松戸E231系については2023年実績を引用。
ダイヤ改正前後夜間留置に変更はないと思われるが、情報が入り次第変更予定。
我孫子駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫(車庫収容力:留置線397両+転削線10両+洗浄線10両
225m11両6本
265m13両1本
285m14両2本
485m24両2本
505m25両2本
545m27両4本
565m28両3本
転削線10両1本
洗浄線10両1本
駅名 番線 ホーム有効長
我孫子 8番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
7番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
6番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
5番 305m15両
4番 305m15両
3番 ホーム無し中線(385m19両分)
2番 305m15両
1番 305m15両
北柏 2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)

夜間留置設定なし
引き上げ線:325m16両1本
駅名 番線 ホーム有効長
1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 305m15両
4番 305m15両
南柏 2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
北小金 2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
新松戸(常磐線) 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
馬橋 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
北松戸 2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
松戸(車庫収容力:10両16本分、合計留置両数:5両6本+10両16本=190両
メトロ10両1本
松戸E231系10両4+4本
松戸E231系5両4+2本
松戸E233系10両4+3本
松戸E231系については2023年実績を引用。
ダイヤ改正前後で夜間留置に変更はないと思われるが、情報が入り次第変更予定。
松戸駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫(車庫収容力:留置線182両+検査線24両
125m6両1本
205m10両4本
225m11両3本
265m13両1本
305m15両6本
検査線200m10両2本
検査線50m2両2本
駅名 番線 ホーム有効長
松戸 6番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
5番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 305m15両(ホームドア4ドア10両分)
3番 305m15両
2番 305m15両
1番 305m15両
金町 2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
亀有 2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
北綾瀬(車庫収容力:10両34本分、合計留置両数:3両×4本+10両×25本=262両
小田急直通対応10両2本
メトロ3両1+3本
メトロ10両17+4本
松戸E233系10両2本
北綾瀬駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫(車庫収容力:10両×34本分
205m10両25本
入替線205m10両2本
検査線205m10両7本
転削線205m10両1本
拡張工事をすれば、最終的に留置線を10両41本整備可能。
駅名 番線 ホーム有効長
北綾瀬 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
綾瀬
夜間留置設定なし
駅名 番線 ホーム有効長
綾瀬 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
0番 65m3両(ホームドア4ドア3両分)
2,3番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
北千住
夜間留置設定なし
駅名 番線 ホーム有効長
北千住 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
町屋 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
西日暮里 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
千駄木 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
根津 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
湯島
メトロ10両1本
湯島駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:10両1本
駅名 番線 ホーム有効長
湯島 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
新御茶ノ水 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
大手町
夜間留置設定なし
駅名 番線 ホーム有効長
大手町 5番 10両(ホームドア4ドア10両分)
6番 10両(ホームドア4ドア10両分)
二重橋前 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
日比谷 3番 10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 10両(ホームドア4ドア10両分)
霞ケ関
メトロ10両1本
霞ケ関駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:10両1本
駅名 番線 ホーム有効長
霞ケ関 5番 10両(ホームドア4ドア10両分)
6番 10両(ホームドア4ドア10両分)
国会議事堂前 3番 10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 10両(ホームドア4ドア10両分)
赤坂 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
乃木坂 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
表参道
夜間留置設定なし
駅名 番線 ホーム有効長
表参道 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
明治神宮前 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
代々木公園
メトロ10両6本
代々木公園駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫:留置線10両8本、入替線10両1本
駅名 番線 ホーム有効長
代々木公園 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)

所感

常磐緩行線と東京メトロ千代田線内は、駅ごとでも夜間留置設定に変化はない模様です。設備面では変化しており、今年度をもって常磐緩行線内の全駅にホームドアの設置が完了しました。

これで線路設備面でワンマン運転の準備は完了したと言えます。後は車両のワンマン改造が完了すれば、ワンマン運転を開始できるでしょう。

小田急線・箱根登山鉄道線

新宿
小田急8両1本(5番)
小田急地上専用10両1本(3番)
新宿駅の夜間留置設定の変化
変化なし
駅名 番線 ホーム有効長
新宿 1,2番 10両
3,4番 10両(4番側のみホームドア4ドア10両分)
5,6番 10両(5番側のみホームドア4ドア10両分)
7,8番 10両(8番側のみホームドア4ドア10両分)
9,10番 10両(9番側のみホームドア4ドア10両分)
南新宿 1番 205m10両
2番 205m10両
参宮橋 1番 205m10両
2番 205m10両
代々木八幡 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
代々木上原
メトロ10両1本
代々木上原駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:205m10両2本(6番,7番)
6番は海側、7番は山側の引き上げ線となる。
駅名 番線 ホーム有効長
代々木上原 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
東北沢 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
下北沢 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 10両(ホームドア4ドア10両分)
世田谷代田 1番 10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 10両(ホームドア4ドア10両分)
梅ヶ丘 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
豪徳寺 1番 205m10両
2番 205m10両
経堂
小田急地上専用10両3本(1,4,6番)
小田急直通対応10両1本(7番)
経堂駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:205m10両2本、保守機材線85m2本、保守機材線125m1本
3番は上り通過線、6番は海側留置線、7番は山側留置線
駅名 番線 ホーム有効長
経堂 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
千歳船橋 1番 205m10両
2番 205m10両
祖師ヶ谷大蔵 1番 205m10両
2番 205m10両
成城学園前
夜間留置設定なし
駅名 番線 ホーム有効長
成城学園前 1番 10両
2番 10両
3番 10両
4番 10両
喜多見(車庫収容力:10両19?本分、合計留置両数:7両4本+8両2本+10両9本=134両
小田急8両2本(車庫)
小田急地上専用10両5本(車庫)
小田急直通対応10両3本(車庫)
小田急VSE10両2本(車庫)
小田急GSE7両2本(車庫)
メトロ10両1本(車庫)
喜多見駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫:10両19?本詳細不明
駅名 番線 ホーム有効長
喜多見 1番 205m10両
2番 205m10両
狛江 1番 205m10両
2番 205m10両
和泉多摩川 1番 205m10両
2番 205m10両
登戸
夜間留置設定なし
駅名 番線 ホーム有効長
登戸 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
向ケ丘遊園
小田急8両2本(1,4番)
向ヶ丘遊園駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:205m10両1本(8番)
駅名 番線 ホーム有効長
向ヶ丘遊園 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
生田 1番 205m10両
2番 205m10両
読売ランド前 1番 205m10両
2番 205m10両
百合ヶ丘 1番 205m10両
2番 205m10両
新百合ヶ丘
小田急6両1本(7番)
小田急8両3本(1,3,6番)
小田急地上専用10両1本(8番)
新百合ヶ丘駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:海側165m8両1本(7番)、山側205m10両1本(8番)
駅名 番線 ホーム有効長
新百合ヶ丘 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
5番 205m10両
6番 205m10両
五月台 1番 205m10両
2番 205m10両
栗平 1番 205m10両
2番 205m10両
黒川 1番 205m10両
2番 205m10両
はるひ野 1番 205m10両
2番 205m10両
小田急永山 1番 205m10両
2番 205m10両
小田急多摩センター 1番 205m10両
2番 205m10両
唐木田(車庫収容力:10両15本分、合計留置両数:6両3本+8両3本+10両8本=122両
小田急6両3本
小田急8両3本
小田急地上専用10両8本
唐木田駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫:205m10両13本+将来の延伸線2本
駅名 番線 ホーム有効長
唐木田 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
鶴川
夜間留置設定無し
駅名 番線 ホーム有効長
柿生 1番 205m10両
2番 205m10両
鶴川 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
玉川学園前 1番 205m10両
2番 205m10両
町田
夜間留置設定無し
引き上げ線:125m6両1本
駅名 番線 ホーム有効長
町田 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
相模大野(車庫収容力:留置線236両+検査線45両、合計留置両数:6両11本+8両1本+10両5本=136両
小田急6両1本(1番)
小田急地上専用10両1本(6番)
小田急6両7+5本(車庫)
小田急8両1本(車庫)
小田急地上専用10両3本(車庫)
小田急直通対応10両1本(車庫)
相模大野駅の夜間留置設定の変化(合計:136両⇒124両
・小田急6両:8+5本⇒8+3本
・小田急8両:1本⇒1本
・小田急地上専用10両:4本⇒4本
・小田急直通対応10両:1本⇒1本
新宿側引き上げ線:205m10両1本
小田原側江ノ島上下線の間にある留置線(車庫収容力:留置線66両+検査線15両
205m10両5本
165m8両2本
検査線105m5両3本
小田原側江ノ島上り線より南側の留置線(車庫収容力:留置線160両+検査線30両
105m5両4本
125m6両6本
145m7両5本
165m8両1本
205m10両4本
425m21両1本
検査線420m21両1本(建屋が2箇所あり)
検査線70m3両3本
駅名 番線 ホーム有効長
相模大野 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 205m10両
4番 205m10両
東林間 1番 125m6両
2番 125m6両
中央林間 1番 205m10両
2番 205m10両
南林間 1番 205m10両
2番 205m10両
鶴間 1番 125m6両
2番 125m6両
大和
小田急地上専用10両1本(4番)
大和駅の夜間留置設定の変化
変化なし
駅名 番線 ホーム有効長
大和 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
桜が丘 1番 125m6両
2番 125m6両
高座渋谷 1番 125m6両
2番 125m6両
長後
夜間留置設定なし
駅名 番線 ホーム有効長
長後 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
湘南台 1番 205m10両
2番 205m10両
六会日大前 1番 125m6両
2番 125m6両
善行 1番 125m6両
2番 125m6両
藤沢本町 1番 125m6両
2番 125m6両
藤沢
小田急6両1本(3番)
藤沢駅の夜間留置設定の変化
変化なし
駅名 番線 ホーム有効長
藤沢 1番 205m10両
2,3番 145m7両
4番 145m7両
本鵠沼 1番 125m6両
2番 125m6両
鵠沼海岸 1番 125m6両
2番 125m6両
片瀬江ノ島
小田急6両2本(2,3番)
小田急地上専用10両1本(1番)
片瀬江ノ島駅の夜間留置設定の変化
変化なし
駅名 番線 ホーム有効長
片瀬江ノ島 1番 205m10両
2,3番 145m7両
4番 145m7両
相武台前(車庫収容力:留置線79両、合計留置両数:6両3本+8両3本+10両3本=72
小田急地上専用10両2本(1,4番)
小田急6両4本(車庫)
小田急8両3本(車庫)
小田急地上専用10両1本(車庫)
相武台前駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線11~20番:205m10両1本、165m8両6本、145m7両3本
駅名 番線 ホーム有効長
小田急相模原 1番 205m10両
2番 205m10両
相武台前 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
座間 1番 205m10両
2番 205m10両
海老名(車庫収容力:留置線316両+検査線20両、合計留置両数:4両13本+6両12本+8両2本+10両17本=310両
小田急地上専用10両2本(1,4番)
小田急4両1+3本(車庫)
小田急6両1本(車庫)
小田急8両2本(車庫)
小田急地上専用10両2本(車庫)
小田急直通対応10両5+3本(車庫)
小田急EXE4両5+1本(車庫)
小田急EXE6両5+1本(車庫)
小田急MSE4両3本(車庫)
小田急MSE6両4+1本(車庫)
メトロ10両4本(車庫)
松戸E233系10両1本(車庫)
海老名駅の夜間留置設定の変化(合計:320両⇒310両
・小田急4両:1+3本⇒1+3本
・小田急6両:1本⇒1本
・小田急8両:2本⇒2本
・小田急地上専用10両:4+1本⇒4本
・小田急直通対応10両:5+3本⇒5+3本
・小田急EXE4両:5+1本⇒5+1本
・小田急EXE6両:5+1本⇒5+1本
・小田急MSE4両:3本⇒3本
・小田急MSE6両:4+1本⇒4+1本
・メトロ10両:4本⇒4本
・松戸E233系10両:1本⇒1本
新宿側車庫(車庫収容力:留置線234両
165m8両2本
205m10両5本
225m11両4本
245m12両2本
285m14両6本
325m16両1本
海側から21~40番線
小田原側車庫(車庫収容力:留置線82両+検査線20両
135m6両2本
205m10両7本
検査線205m10両2本
海側から49~59番線
駅名 番線 ホーム有効長
海老名 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
厚木 1番 205m10両
2番 205m10両
本厚木
夜間留置設定無し
引き上げ線:205m10両1本
駅名 番線 ホーム有効長
本厚木 1番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
2番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
3番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
4番 205m10両(ホームドア4ドア10両分)
愛甲石田 1番 205m10両
2番 205m10両
伊勢原
夜間留置設定無し
駅名 番線 ホーム有効長
伊勢原 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
鶴巻温泉 1番 205m10両
2番 205m10両
東海大学前 1番 205m10両
2番 205m10両
秦野
夜間留置設定無し
駅名 番線 ホーム有効長
秦野 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
渋沢 1番 205m10両
2番 205m10両
新松田
小田急地上専用10両1本(4番)
新松田駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:205m10両1本
駅名 番線 ホーム有効長
新松田 1番 205m10両
2番 205m10両
3番 205m10両
4番 205m10両
開成
小田急地上専用10両3本(3番,4番,5番)
開成駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:205m10両3本
駅名 番線 ホーム有効長
開成 1番 205m10両
2番 205m10両
栢山 1番 125m6両
2番 125m6両
富水 1番 125m6両
2番 125m6両
蛍田 1番 125m6両
2番 125m6両
足柄(車庫収容力:留置線56両、合計留置両数:4両2本+6両4本+10両2本=52
小田急6両1本(3番)
小田急4両1本(車庫)
小田急6両2本(車庫)
小田急地上専用10両2本(車庫)
小田急EXE4両1本(車庫)
小田急EXE6両1本(車庫)
足柄駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫(車庫収容力:留置線56両
新宿側留置線205m10両4本(5~8番)
小田原側留置線105m5両2本、125m6両1本(11~13番)
小田原側留置線は河川治水工事につき、1本使用停止状態。
駅名 番線 ホーム有効長
足柄 1番 125m6両
2番 125m6両
3番 125m6両
小田原
小田急4両1本(9番)
小田急6両1本(7番)
小田急地上専用10両3本(2,3,5番)
小田原駅の夜間留置設定の変化
変化なし
1番:7番ホーム10両
2番:8,9番ホーム10両
3番:10番ホーム10両
4番:山側折り返し線205m10両
5番:海側留置線205m10両(途中に分岐あり)
7番:山側留置線165m10両
9番:11番ホーム4両
駅名 番線 ホーム有効長
小田原 7番 205m10両
8,9番 10両
10番 205m10両
11番 85m4両
箱根板橋 1番 125m6両
2番 125m6両
風祭 1番 85m4両
2番 85m4両
入生田
箱根登山鉄道3両+2本
入生田駅の夜間留置設定の変化
変化なし
車庫線:登山電車3両分3本
駅名 番線 ホーム有効長
入生田 1番 85m4両
2番 85m4両
箱根湯本
小田急4両1本(2番)
箱根登山鉄道3両2本
箱根湯本駅の夜間留置設定の変化
変化なし
引き上げ線:登山電車3両分1本
駅名 番線 ホーム有効長
箱根湯本 1番 一般車7両
2番 一般車4両
3番 登山電車3両
4番 登山電車3両
塔ノ沢 1番 45m登山電車3両
2番 45m登山電車3両
大平台 1番 45m登山電車3両
2番 45m登山電車3両
宮ノ下 1番 45m登山電車3両
2番 45m登山電車3両
小涌谷 1番 45m登山電車3両
2番 45m登山電車3両

彫刻の森
箱根登山鉄道3両1本

彫刻の森駅の夜間留置設定の変化
変化なし
駅名 番線 ホーム有効長
彫刻の森 1番 45m登山電車3両
2番 45m登山電車3両
強羅
箱根登山鉄道3両3本
強羅駅の夜間留置設定の変化
変化なし
側線:登山電車3両分1本
駅名 番線 ホーム有効長
強羅 1番 45m登山電車3両
2番 45m登山電車3両

所感

小田急線内の夜間留置の変化は8000形が一部廃車されたのみで、それ以外の変化はありません。今年度は5000形が増備される予定なので、それに合わせて海老名か喜多見の夜間留置本数が変動するでしょう。
本年度より各駅のホーム有効長を記載し、箱根登山鉄道線内の状況も記載するようにしました。ホーム有効長に関しては、相模大野以西の各駅停車のみ停車する駅の長さが軒並み10両に満たないことが分かります。
小田急は、利用者の多さに対して線路設備が貧弱な路線です。その最も分かりやすい例が、2016年に日中ダイヤを20分サイクルに転換してからの新松田駅での列車の折り返しの忙しさにあります。
2016年~2022年の間、新松田駅では急行が毎時3本新宿方に、各駅停車が毎時3本小田原方に折り返していました。これらの列車は全て小田原方の引き上げ線を介して折り返していたため、10分に1本引き上げ線を出入りしていたことになります。
この忙しい折り返しが行われていた背景には、新松田~小田原間のホームの長さが6両分しかない点があります。2022年春のダイヤ改正まで新松田以東では急行と快速急行が全列車10両固定編成で運行されていましたが、新松田以西はホームの長さを理由に各駅停車は6両が限界でした。
かつては新松田駅で分割併合を行うことでこの問題に対処してきましたが、その分割併合を廃止したため、新松田駅での高頻度での折り返しが必要になりました。現在はこの折り返しにも問題があるということで、そもそも新松田以東で運転される列車を一部6両に減車することで解決しています。
ただ現在のダイヤにしても、2022年以前のダイヤにしても、新松田~小田原間でホーム有効長が6両しかない点が新松田以東のダイヤに影響を与えている事実は変わっていません。これは江ノ島線に対しても同様です。
江ノ島線内も各駅停車しか停車しない駅のホームが6両分しかないため、江ノ島線内の各駅停車は全て6両で運転されています。そして町田以東には直通せず、ほぼ全便が相模大野・町田止まりです。
もし江ノ島線の相模大野~藤沢間だけでも全駅10両化すれば、新宿発着の各駅停車を藤沢に直通させることが出来ます。各駅停車を藤沢方面に直通させた方が相模大野駅での平面交差問題も緩和するでしょう。
以上を踏まえると、各駅停車の運行系統を分割出来る藤沢~片瀬江ノ島間と小田原~箱根湯本間以外は、全駅全ホームを10両対応にすべきと言えます。しかし、これを達成するにはいくつもの課題をクリアしなければいけません
まず、物理的に全駅を10両にホームを伸ばすことが出来るのかという点。高座渋谷駅富水駅は踏切に挟まれており、踏切を移設または廃止しないと10両対応のホームに伸ばすことが出来ません。
次に車庫の留置線が足りるのかという点。車庫外留置が多い小田急線では、留置線の本数が足りないのはもちろん、留置線の長さも10両に満たない留置線ばかりです。
この傾向が顕著に見られるのは、相模大野駅・相武台前駅・海老名駅の3駅です。これらの駅は中途半端な長さの留置線ばかり有しており、10両固定編成を留置するには効率が悪いです。
この問題を解決するため、小田急では伊勢原市内に新しい土地を取得し、車両基地を移設しようとしています。相模大野駅に併設されている大野車両基地の機能を伊勢原市に移設すれば、空いた土地に10両対応の留置線を整備できます。
10両対応の留置線を増設できれば、小田急線のほとんどの区間の列車の運行を10両に統一出来ますし、さらに各所に点在する車庫外留置を解消できますし、多摩線延伸時に車庫容量で困ることはないですし、なんなら特急列車の増備・朝ラッシュの普通車の増発すら可能でしょう。
逆に、長さが10両に満たない留置線を多数抱え、かつ拡張余地がない相武台前の留置線は全て廃止出来るかもしれません。空いた土地は小田急主導で再開発することができます。
という事で、現在行われている車両基地の移設が小田急線の輸送改善に大きく関わるので、まずは車両基地の移設が問題なく行われることを祈ります。

まとめ

ということで小田急線・東京メトロ千代田線・JR常磐緩行線・箱根登山鉄道線でした。
同系統では、コロナ禍を経た現在でもハード面の改良が行われています。直近では千代田線と常磐緩行線でワンマン運転が実施予定ですので、それに合わせてダイヤがどう変わるかが要注目ポイントでしょう。

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