【推しの子】第143話感想!
果たしてキスシーンの練習はどうなったのか!?感想と考察をしていきます!
まあなんとも微笑ましい会話。
最初はゴローとさりなによる微笑ましい会話からスタートしました。姿形はアクアとルビーですが、今回の話の中に「アクア」と「ルビー」のワードが一度も出てきていないので、つまりそういうことなのだろうと思います。
まるで父親と娘の会話ですね。実際は研修医と患者の関係ですけど。
作中でも名言されている通り、ルビーの精神年齢の低さが良く分かります。微笑ましいのは結構ですけど、18歳になってもこれは個人的にはナシかな。
アクアが誰をフィアンセにするのかというのは、アクアの勝手なので最終的には誰を選んでも私は受け入れます。しかしもし最終的にアクアがルビーを選んだとしたら、(過程はどうあれ)私はアクアのことを軽蔑するでしょうね。
近親婚は日本の法律では認められていませんから。
相当弱っていた。
今回の話で一番驚いたのはここですね。中盤からゴロー(アクア)がさりな(ルビー)に対して弱音を吐いていました。
原作51話では、アクアはPTSDで倒れた時、妹には知られたくないということで、家族にではなく五反田監督に迎えに来てもらっていました。アクアが今までずっとルビーに対して兄としての体裁を守っていたからこそ、この心情の吐露は想定外でした。
てっきり今回も「転生前の研修医としてのゴロー」「兄としてのアクア」として振る舞うと思っていただけに、この二人の関係も相当変わったなという印象です。私が思っている以上にアクアは精神的に弱っていたということですね。
さりならしい回答。
前回の原作142話の感想にて、私はアクアの深い内面にPTSD(=罪悪感)があると書きました。そしてアクアにとって、その問題の解決に必要なのは理解者だとも書きました。だからこそアクアに必要なのはあかねだと思っていました。
しかし、今回の話で一気にルビーがあかねと同じ土俵に上がって来た印象です。それどころかゴローの罪悪感に対して解決策すら提示しました。
「推し!」
う~ん、小説「一番星のスピカ」を予め読んでいただけに、非常にさりな(ルビー)らしい回答で個人的に納得してしまいましたね。この会話の流れは個人的に賞賛ものです。
【推しの子】のストーリーの大黒柱は星野アイが担っているというのは、これまでの感想記事で何度も書いて来たことですが、【推しの子】のストーリーは「さりなの推し愛」から始まっています。
さりなの推しの精神がゴローとさりなを繋げ、後にゴローとアイを繋げました。小説「一番星のスピカ」を見る限り十中八九そう解釈できるでしょう。
そして、その上でゴローに解決策を提示し、さらにゴローのことを肯定しました。自己肯定感が低いゴローに対してこれはかなり刺さりますね。目の星が白くなるのも納得です。
さりなは精神年齢は低いですが、良い意味で単純・一途ですよね。水見式とかやったら間違いなくコップから水が溢れるでしょう。
ゴローのような自己肯定感が低い人間には、さりなは光になりますし、大いに救いになりますね。ゴローに限らず世間的にも魅力的に映るのではないでしょうか。
ただ話が変わりますが、これによってさらにアクアの復讐劇はアクア自身の手で推進できなくなったと思います。カミキが現在進行形で誰かを殺害していることが判明しており、さらにカミキのキャラが分からない中で、この対応が正しいのかは疑問が残ります。
ちなみにアクアの「推し」って何なんでしょうね。ここでいう「推し」というのは別にヒロインレースについての話ではなく、アクアのキャラクターから「PTSD」と「復讐」の2つの側面をそぎ落として残るものは何かという話です。
「ルビー」「あかね」「かな」はもちろん、「役者」や「外科医」もワードとして当てはまるでしょう。アクアが自身の復讐劇に決着をつけた後に、本心からやりたいことは何なのかというのは非常に気になります。
(というより外科医というワードを回収しないと、原作75話のやりとりは何だったんだという話になると思うのですが、どうなんだろうか)
やった!やりやがったよこいつ!
笑いました。これまでの話を踏まえてなお自分の恋心を伝えるべく唇を奪うと。
わざわざ15ページ目の4コマ目で「でも」というワードを入れてますからね。ここまで積極的だとアクあか派の自分でもあっぱれと言う他ないです。
この積極性はとても重要ですよね、恋愛に限らず何においても。ここがあかね・さりなとかなの決定的な差でしょう。
ただ今回の話を踏まえて、各々の今後の反応・対応はどうなるでしょうか。
ルビーは自分の想いを伝えたのは結構ですが、近親婚の壁は高いですからね。仮にキスまではOKだとしても結婚まで出来るかと言われると、アクアの良識も踏まえれば、それは厳しいと思います。
それにアクアとの恋愛どうこう以前に「ルビーはアイドル」なので、アクルビでイチャイチャしている所を公衆の面前で見せたらファンはどういう反応するでしょうか。また星野アイの二の舞になりかねないと考えるとあまり良い展開とは思えないです。
あかねやかなもこのままアクルビENDで終わらせるほどヤワではないでしょう。といってももう有馬かなは挽回困難なレベルだと思いますので、問題はやはりあかねでしょうか。
というより今回の話でアクルビのキスシーン撮影にあかねの反応が描かれたのが驚きですね。ここはむしろこんな反応を描かないで欲しかったというのが本音です。
あかねはアクアを復讐の道に戻し、両目黒星にした張本人なのですから、それに対するケジメとして、あかね自身がアクアの心を救って欲しかったです。今回ルビーがそこを回収してしまいました。
ここからあかねが為すべき役割は何があるでしょうか。ただのミステリー解決要員では情けないだけになってしまいますし、「アクアくんの企みを止める」発言は何だったのかという話になるので、頑張って欲しい所ですね。
その他
13ページ目の2コマ目でルビーの左目が黒星になっていますが、これは白星の間違いですよね。前話の「雨宮五郎」に続き、またもや間違えています。
まとめ
ということで以上第143話の感想でした。非常に良い話だったんですが、とはいえ正直な所【推しの子】に対する根本的な関心が弱くなっています。
今週は【推しの子】の最新話見る前に「魔法少女に憧れて」のアニメ最新話見てましたからね。今週は衝撃のキス展開でTwitterのトレンドに入ったとはいえ、世間的にもやはり最新話まで2週間も空くと関心が薄れるのは、日々のサイトへの閲覧者数を見て感じる所です。
今後も感想記事のアップが遅くなると思いますが、その点ご了承ください。
コメント
アクルビでイチャイチャしているところをファンに見られたらどうなるかについて…ブラコン×シスコンで回収されるんじゃないですかね!
そんなギャグで終わるのであればそれが一番良いですが、まあ・・・
自分単行本を既刊15巻分買っているのですが、残念ながらここでのルビーの目の星は修正されていませんでした。アニメ(3期以降)で修正されていることを祈るしかない
そうなんですね。情報ありがとうございます。