【推しの子】第165話「そして」の感想を語る!

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【推しの子】

【推しの子】第165話感想!

アクアの死後の皆の様子は!?感想考察をしていきます!

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カミキの関与。

出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社

件の囮作戦で捕まったニノですが、その後彼女の供述でカミキを主犯とする事件の全容がある程度把握できたようです。容疑者に相当する人物はニノやリョースケ以外に3名いるらしく、被害者は7名いるらしいです。

今回の話のラストを見る限り、事件の細かい所まではもう明かされないでしょう。カミキヒカルの関与については殺人教唆で立件できない程度としか書かれず、これ以上深掘りされることは無いと思います。

カミキを立件できないということは、言い換えるとアクアとカミキの対決において勝者はいないと言えます。カミキが勝者でないことはアクアの考えを読み切れなかったということで明白かと思いますが、アクアについてもカミキを殺害するという選択をしているという点で敗けていると思います。

何度も言いますが、もし仮に殺人教唆をしたという証拠が得られなかったとしても、それでもカミキを殺害することに正当性も妥当性も無いというのが個人的な立場です。ルビーに護衛を沢山付けつつカミキがボロを出すまで粘り強く闘い続けることが、人道を守るために必要だったと考えます。

それと、これだけ教唆の疑いがある一方で、アクアに対してだけは直接手を下していることになっています。これだけの加害者と被害者が居るのであれば、アクアに対しても同様の手口を下すと考えるのが普通ではないでしょうか。

なぜアクアに限って直接手を下したのか警察は疑問に思わないのでしょうか。【推しの子】世界の警察も大概調べが足りない気がしますね。

もし警察が真相に行きつくことが出来れば、アクアがカミキに手をかけなくても逮捕することが出来たのではないでしょうか。アクアの死に作劇上の妥当性も見えてこないというのが正直な所です。

出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社

そして、アクアはニノ確保に際してあかねが囮になったことは知らないまま逝ったんですね。生前のアクアの口ぶりを見ると、アクアはニノが確保されたことは知っているが、あかねが囮になったことは知らないことになります。

となると、あかねがニノ確保した後に少なくとも最低1回はあかねとアクアは連絡を取り合ったことになるはずです。そして、そのときニノの口からカミキ逮捕に繋がる何かが掴めるかもしれないという思考に至るのが自然のはずです。

これを踏まえると、アクアのカミキ殺害が人道を守る上で本来踏むべき過程を踏まえずに至った短絡的行動であると明確に結論付けることが出来るのではないでしょうか。アクアの心中がどうこう以前に、カミキを殺害すること自体の妥当性がさらに薄れたと思います。

結局の所、作者がやりたい展開・描写を優先してしまって、本来守るべき人道や倫理観、合理的な思考ロジックを置き去りにしているということなのでしょうね。有馬かなのスキャンダルや黒川あかねの囮作戦も「見せたい画」を先行させた結果なのでしょう。

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最後まで余すことなく。

出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社

さて、SNS上でも荒れている問題のシーンはここからですね。アクアの葬式の場における有馬かなの言動です。

問題となっている箇所は「遺族でも恋人でもないのに帽子を被っている」「遺体となったアクアにビンタした」「散々喚いて暴れ献花を荒らす」ですね。これに対して賛否両論の意見が出ているという状況です。

まず擁護側の意見としては「かなちゃんの心情を考えればこのような行動をするのも妥当」という意見がほとんどでした。確かに分からなくもないのですが、だとしても守るべき良識があるだろうというのが個人的な意見です。

まず「帽子の着用」は宗教的に遺族や恋人のみが許されます。前回164話の話を踏まえると、有馬かなはアクアにとって恋人ではない可能性が一気に高まりましたので、「帽子の着用」は非常識な行為です。

次に「遺体となったアクアにビンタした」という行為は、もしアクアの顔などが崩れてしまうと死体損壊罪という犯罪行為になってしまう可能性が非常に高いです。この行為を肯定してしまうと「その人の気持ちに同情できるのであれば犯罪行為をしても良い」という理屈になりかねません

さらにこの愚行についてタチを悪くしているのは、有馬かなはアクアの死の真相を知らないのにこれが行われたという点です。

ビンタをした件については、原作146話の伏線回収との見方もあります。しかしあれは、アクアが自死を選んでしまいそうなくらい精神的に追い込まれていることに対して行われたやり取りです。

世間的には一応アクアはカミキに殺害された被害者という扱いになっています。有馬かなは真相を知らないため、倫理を抜きにしても思考ロジックとして被害者のアクアを叩く行為には普通繋がりません

真相を知らないのはあかねを除く全員に対しても同様ですから、ミヤコがかなをビンタをするのは当然といえます。作者的にはこれで作劇上のフォローをしたつもりなのでしょうが、それで読者が納得するかといえば違うでしょう。

出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社

しかも、かなの行動はこれだけでは収まりません。かなはさらにここから自己中心的に自分語りを始め、散々泣き喚いた挙句にせっかく綺麗に添えられた献花を荒らすということまでやります。

泣き喚きたいのは他の人も同じです。特に親族に相当するミヤコルビーは特にそうでしょう。

にもかかわらず親族でも恋人でもないかなが泣き喚き、さらに献花を荒らすという行為が許されるでしょうか。気持ちは理解できるといっても、式の場では我慢するのが筋だと思います。

繰り返しにはなりますが、このかなの行為を肯定してはいけないと考えます。どんな理由があっても犯罪行為が含まれるこれらの愚行を許してはいけないと思います。

そして、幾ら有馬かな推しであっても間違っていることは間違っているときちんと指摘することが本当の意味でのキャラ(ないし人)に対する正しい接し方だと思います。推しキャラに対して何でも肯定というのは間違った推し方であり、延いてはそれを世間では妄信と言うでしょう。

さて、それにしても作者は有馬かなに対して最後まで読者からのヘイトを溜めていく印象です。ここまでくると作者は有馬かなのことが嫌いなのかとさえ疑ってしまいます。

とはいえ、有馬かなが目立つだけで、他にも常識やマナーが無い人が居ます。まず壱護と雷田はサングラスを外すのがマナーですし、フリルは長髪を結ぶのがマナーです。(壱護と雷田の件を色盲だからで擁護するのは困難

有馬かなの帽子の件と併せ、これだけマナー違反者が多数居るなると、そもそも編集を含め【推しの子】開発スタッフ陣に常識が無いと解釈するのが妥当だと思います。

まあ作者側に倫理観が無いのも編集に常識が無いのも、今までの展開で明らかですから今更驚きません。私の彼らに対する信用は既に地に堕ちていますから、今後先生の次回作が出たとしても余程のことが無い限りおそらく読まないと思います。

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映画を公開した理由

出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社

前回の感想記事でツッコんだ映画が公開された件ですが、今回その経緯が詳しく描かれました。五反田監督と鏑木Pがアクアの遺作であるという理由で公開を強行したとのことです。

公開中止にされなかった理由については今回の話で納得できましたが、それでもカミキの行動の不可解さは説明が付けられていません。加えて年間動員数6位というのも「そこまでヒットするか」という感想です。

ここら辺は「神様(ツクヨミ)のお導きがあった」ということで片付けるのでしょうね。現場から20kmも流されたアクアの遺体がやたら綺麗なのも「神様(ツクヨミ)が守った」ということでしょう。

とはいえ何度も言いますが、アクアのカミキ殺害に正当性も妥当性も無いですよ。そこだけは間違えないように。

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アクアの死を乗り越えるEND?

出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社

ラストはこれまで一切描写のなかったルビーの様子が描かれて締めでした。あかねは完全に後方保護者状態になり、かなとルビーがアクアの死を乗り越えて奮起するという流れのようです。

ここにも色々ツッコミ所があります。まずルビーの立ち直りが早過ぎる件。

何の助けも無く自己回復するのは素晴らしいのですが、もう少しドラマがあっても良かったのではないでしょうか。曲がりなりにもルビーはダブル主人公の一角にも関わらず、またしてもルビー周りの描写がダイジェストで描かれた印象です。

この展開ですと、アイがルビー宛てに遺したDVDもちゃんと回収されるのか不透明な状況です。今現在アクアが亡くなったこの状況で、アイが入り込む余地がどれだけあるでしょうか。

もう一つ思うことは、最後の立ち上がるコマにルビーだけでなくかなも描かれていた点。もしかして次回最終回も有馬かなを描くつもりでしょうか。

正直もう有馬かなはお腹いっぱいなんですよね。今回の話でこれだけ有馬かなの印象を悪くしておいて、まだこれ以上ページを割くのかと感じました。

アクアの死を乗り越えて立ち上がらないといけないのはルビーやかなだけではありません。【推しの子】で描かないといけないのは、まずルビーは必須として、他にもあかね大輝メルトみなみなど多数存在します。

今回の話でどういう印象を受けたかは様々かと思いますが、何にせよ前回煽り文にルビーのことが書かれていたにも関わらず、僅か3ページしかルビーが描かれないとは驚きました。煽り文ももはや信用できないですね。

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まとめ

ということで、以上第165話の感想でした。次回はいよいよ最終回となります。

最終回の感想記事も頑張って投稿します。それと同時に最終回は記事の長さもかなり長くなることが予想されます。

場合によっては木曜日中に記事が投稿できない可能性があります。予めご了承ください

また本サイトにて多くの方に閲覧頂いている「推しの子の時系列を整理してみた」の記事と「旧B小町のメンバー紹介」の記事は、最終回公開後しばらくして更新予定です。更新完了時はX(旧Twitter)にて告知させて頂きますので、よろしくお願いします。

コメント

  1. 骸骨 より:

    ハッキリ言ってこち亀のロボ刑事番長以下ですわ
    これでみなみちゃんと今生の別れの可能性があると思うとひじょーにつらい
    あとMEMちょのツノはちゃんと外してるのも意味不明

    • 骸骨 より:

      みなみちゃんが「あの番組がきっかけで大人気ゲームの公式コスプレイヤーに決まったんや。うち、ルビーのおかげで人気になれたんやで」と励ます描写があればそれだけでアカを見直したのになあ

    • ダイヤを見ながら渡る旅 ダイヤを見ながら渡る旅 より:

      MEMちょに限ってツノを外しているからこそ、余計に他の人の非常識さが際立ちますよね。
      わざと書いているのではないかと疑ってしまいます。

  2. 北陸の梨 より:

    こんばんわ。作者は有馬かなに恨みが有るのかね。やはり有馬かなは、アクアと出会ったのは不幸でしかなかったんですよ。出会わなければ、芸能界を去ることなるけど、家族と和解して田舎で、穏やかな生活を送り、(芸能界を去る時期が早ければ、あかねの芸能界入りも消えた)
    高校卒業後に、再度芸能界に挑んでも良かったんでは。『天使のカフェテラス』の月島流星(りほ)みたいに。
    165話の内容が酷い反動なのか、ピクシブに投稿されていた、164話IF設定のバッドエンド小説が、165話発売の日の午後に投稿されたんですが、(事件半月後、農家の男性が警察に届け忘れていた、神木のスマホが警視庁に渡り、解析されてそこに一部始終の映像があり、関係者終了)意外な事に、読者コメントも好意的な物が多いですね。終盤の内容に不満を持っている人がかなり多いんでしょう。

    • ダイヤを見ながら渡る旅 ダイヤを見ながら渡る旅 より:

      >作者は有馬かなに恨みが有るのかね。

      いいえ、有馬かなのキャラクターを忠実に守った結果だと思います。これが有馬かなのキャラクターであり集大成です。
      SNSで大きく炎上しましたが、「こんなの有馬かなじゃない!」なんて言うのは過激な重曹信者だけです。

      >アクアと出会ったのは不幸でしかなかった

      それだと【推しの子】の物語は始まりませんよ。あくまでアクアのことを深く理解できず、アクアにあらぬ幻想を抱き続けたことが有馬かなにとっての不幸だと思います。
      もし、有馬かながアクアに突き飛ばされず、アイドル活動や女優活動に奮起し続けていれば、彼女はハッピーエンドを迎えられたと思います。

  3. TGLLC#★! より:

    推しの子最終話迎えました。
    プロローグから最終章迄、10点満点で何点付けますか?

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