【推しの子】最終話第166話「星」の感想を語る!

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【推しの子】

【推しの子】最終話第166話感想!

4年以上続いた本作のラストはどうなっているのか!?感想考察をしていきます!

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まだコンテンツ投下するのかよ。

出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社

まず最初に言いたいこと。

正直今回で物語を完全に完結して欲しかった。

というのも、最終16巻には【とある真相】が明らかになる書き下ろしエピソードが収録された通常版SPECIAL EDITIONの2バージョンを12月18日に発売するようです。本記事でキャラやストーリーの最終結論・総評を書きたかったので、結論を先延ばしにされるのは個人的には不本意です。

加えて、小説の第2弾も12月18日に発売されるとのことなので、感想記事を1本投稿する必要があります。12月の半ばは忙しくなる予定なので、本当は止めて欲しかったですが・・・

正直何を書く気なのかというのは心配です。今までの自分の見解が覆るような情報が出ないことを信じたいです。

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あかねモノローグ。

出典:推しの子/赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社

最終回の3分の2くらいは(おそらく)あかねによるモノローグでした。アクアとカミキのあらましについて真相・全容を知っているのがあかねしかいないため、このような処置は妥当かと思いますが、とはいえ物語を進める上であかねに頼り切りな印象です。

あかね推しの自分としてはモノローグ役を担ったことは嬉しいことではあるのですが、やはりあかねの隣にアクアが居て欲しかったと思います。(詳しいことは後程書きますが)B小町の後方支援係となったあかねの隣に居るべき人物は有馬かなではなく星野アクアです。

また前回の感想記事でも書きましたが、ルビーがアクア・ゴローの死から立ち直るまでがかなり省略されています。アイドル活動がプライベート編以降ダイジェストになりがちな【推しの子】ですが、それが結局改善されることは無く、最終回においてもその傾向がそのままだった印象です。

【推しの子】をアクアとルビーのダブル主人公体制と捉えていたのは読者の方だけだったのかもしれません。アクアについては彼の死が何話にも渡って描かれたのに対し、ルビーは1話と少しだったというのが良い証拠でしょう。

何度も言いますが、ルビーがアクア・ゴローの死から立ち直るのにもっとドラマが必要だったと思います。にもかかわらずアニメ2期EDの演出を逆輸入してお茶を濁すようなことをしていますから呆れる他ありません。

いや、もっと言えば「そもそもなぜルビーのアイドル活動を詳細に描けないのか」という根本的な所から振り返る必要があると思います。それにはスキャンダル編から始める失敗の数々というのがあると思うので、アニメ3期ではそこから見直して欲しいですね。

さて、あかねのモノローグの中にはこれまで登場したキャラクターのそれぞれ姿が描かれました。まずMEMちょはチャンネル登録者数が100万人に到達したことをきっかけに活動を休止し、かなと共にルビーの下に向かいました。

二人の尽力により、アクアの死からルビーは立ち直り、学校にも登校できるようになったと考えられます。これはみなみとフリルの顔を見れば明らかでしょう。

メルトは泣きながら体力向上に勤しんでいました。アクアの分も役者を頑張っているということでしょうか。

大輝に関しては、両親の真相を知って複雑な心境になっているという所でしょうか。彼は特に映画編でギャグをかまし気丈に振る舞っていましたが、正直【推しの子】の話の中で一番の被害者ということもあり、本心としてはかなり傷ついていたという感じです。

ミヤコはルビーの復活を見て再復活。壱護と共に事務所経営に勤しむという所でしょう。

かなは葬式での言動はお咎め無しのようで、女優として頑張っているようです。まあ、あの炎上を踏まえてすぐに最終話に対応することは不可能でしょう。

あかねはドッキリを掛けられてもあまり驚かず、冷静に対処してしまったことを謝っています。女優としての活躍が描かれずタレント描写になったのは、かなに対する配慮という所でしょうか。

世間はルビーを「殺人者の娘」とは捉えず、悲劇をドラマと解釈し、彼女の物語に夢中になったとこのこと。「リアリティに溢れた」という言葉を自ら使う所に疑問どころか苦笑してしまいました。

そしてB小町は東京ドームに立ったそうです。ルビーとMEM以外に2人新メンバーが加入していました。

新生B小町はルビー・かな・MEMの3人で構成されるユニットではないのですね。まあこれまでの展開を考えれば仕方ないかと思いますが、ルビかなMEM以外のメンバーが加入しているB小町と言うのは、個人的には納得できないです。

ドーム公演を果たしたことに多くの人は感動していました。なぜかあかねとかなは一般席に座り、葬式の場ではサングラスを外さなかった壱護もこの時ばかりは外すようです。

で、結局ルビーにとって最も重要だったであろうドーム公演はダイジェスト本来ここには力を最も入れるべきだったはず

最後は仕事に行くため家を出るルビーの姿で締めと。凄く明るい雰囲気ですが、その場にアクアの姿はありません

人によって評価が分かれる終わり方になったという所でしょうか。私はおよそ納得できる終わり方ではありませんけどね。

一方で、SNS内で「劇中劇END」や「アクア再転生END」を予想されていましたが、そうならなかったのは良かったと思います。これをやってしまうと、神様視点である我々読者の視点でアクアの所業の正当性を評価しなければいけなくなりますから。

ちなみに、SNS上ではこの物語のラストが「どんなに辛いことがあっても強く生きようというメッセージを伝えたかったのではないか」という意見もありました。しかし、それだと理不尽な死を遂げたさりなやゴローが転生した事実とはミスマッチを起こすので、説得力が無いと思います。

伏線については結局残されたままです。私が今思いつくだけでも「アイがわざわざ2枚に分けたDVDのルビー側の中身」「カミアイ周りの時系列の矛盾」は回収されないままです。

もしかしたら作者自身にとっても不本意な終わり方だったかもしれません。何にせよ今後に注目ですね。

ということで、以上最終話第166話の感想でした。

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全体所感

ここからは作品全体の感想に移っていきましょう。今でこそおよそ納得できない結末だと大炎上している【推しの子】ですが、ストーリーについては最初の部分は非常に面白く、多くの人が魅了されたと思います。

誰もがこの物語の結末がどうなるかワクワクしながら、おおよそ週1回更新される同作品を読んでいました。しかし、途中から不評意見が散見されるようになり、最終的には否定的な意見が多い結末を迎えることになりました。

【推しの子】のストーリーが転落する原因はどこにあったのか?それは以下の3つにあるかと思います。

有馬かなの取り扱いのミス(特にスキャンダル編)
サスペンスにおける致命的な時系列の矛盾
サスペンスにおける作者が想定していた結末と読者が期待していた結末の不一致
延いては、【推しの子】が抱える3つの柱である「業界内幕物・復讐物・ラブコメ」の扱いを誤ったからだと考えられます。そして、作者がこれら3つを最後まで描き切ることから逃げたことが今の【推しの子】の不評に繋がっていると考えます。

今後の漫画感想記事の作成について。

さて、無事完結を迎えた【推しの子】。今後展開されるコンテンツとしては、小説第2弾単行本16巻追加分アニメ3期があります。

先述の通り、小説の第2弾については第1弾の感想記事を書いたため、第2弾も書きます。単行本の方でも新しい情報が掲載されるとのことなので、それと併せて感想記事を書きたいと思います。

アニメ3期については、おそらく個別の感想記事を書かないと思います。書いても記事が注目されることは十中八九ないと考えられますし、何より3期からは世間的にも不評で、私もあまり好きではないからです。

もしアニメ3期が原作からかなり改変されていたらコンテンツを投下しようと思います。どれ位期待できるか分かりませんが。

出典:神無き世界のカミサマ活動/朱白あおい/半月板損傷/ヒーローズ

【推しの子】以外の漫画の感想記事については、引き続き継続して投稿していこうと思います。「神無き世界のカミサマ活動」は今まさに情報が新しく解禁されて面白い所なので、絶対感想記事を書きます

カミカツは【推しの子】に比べたら幾分ストーリー展開が誠実で面白いですよ。知的好奇心がくすぐられるし、世界観が拡がる時はワクワクします。

出典:魔法少女にあこがれて/小野中彰大/竹書房

他に新しく感想記事を書こうと考えているのは「魔法少女にあこがれて」ですね。エロメインのギャグ漫画ですが、ストーリー展開が非常に面白い上にアニメ2期が決定しているので、感想記事を書きたいと考えています。

現状は作者である小野中彰大先生が病気により連載を休止しているため、アニメ2期のシリーズ構成予想くらいしかできません。漫画の連載が再開されたら感想記事を書いていこうと思います。

出典:SPY×FAMILY/遠藤達哉/集英社

その他の漫画ですが、感想記事を書くかは不透明です。ジャンプ系列ですと「スパイファミリー」「チェンソーマン」「魔都精兵のスレイブ」が候補になりますが、正直私程度の読み込みが浅い人間が感想記事なんか書いて良いのかという想いがあります。

そもそも本業との兼ね合いもありますから、あまり感想記事を書く作品を増やしたくないという想いもあります。【推しの子】の感想記事を読んで弊サイトのファンになられた方もいるかもしれませんが、あまり期待しないようにして頂ければと思います。

ということで今回は以上!次回は12月18日以降更新予定です。

コメント

  1. 骸骨 より:

    感想お疲れ様でした!
    みなみちゃんともこれで今生の別れだと思うととてもつらい
    まほあこはロコ推しなので変身シーンが楽しみです

    • ダイヤを見ながら渡る旅 ダイヤを見ながら渡る旅 より:

      みなみは登場回数が少ない分、良い子として終われただけ幸せだと思います。

      ロコは2期で変身シーン付くのでしょうか。まあでも皆で「ロコチャーン」って叫ぼうぜ。

  2. あかね推し より:

    感想お疲れ様でした。特定のキャラに偏りのない客観的な感想が読めてよかったです。

    セリフやモノローグでの説明がないからか解釈別れる部分がありますね。たとえばメムのYouTube休止、私はアクアの死にショックを受けて辞めたのかと思ってました。YouTubeもアイドルもやめようとしたけどかなに止められたと解釈する方もいました。
    あとはあかねはアクアの死がショックで驚けないという人もいましたが個人的にはあかねは冷静なだけだと思っています…展開に影響しないところですが絵も文字も説明が足りない…。

    作者はドームよりも先に国立競技場でライブするし関係者席は無いし本当にアイドルに興味ないんですね。インタビューでガラスの仮面とか言ってたのでルビーも女優にした方がまだマシだったと思います。

    • ダイヤを見ながら渡る旅 ダイヤを見ながら渡る旅 より:

      >特定のキャラに偏りのない客観的な感想が読めてよかったです。

      ありがとうございます。なるべく意識して書いていました。

      >セリフやモノローグでの説明がないからか解釈別れる部分がありますね。

      そうですね。説明不足で、絵だけで解釈を統一させるのは不可能という所です。

      >本当にアイドルに興味ない

      いや、十分に調べてはいると思いますが、どうしても抜け漏れはあるのかなと思います。
      ストーリーの大勢には特に影響が無い項目ですからね。
      他に問題視すべき項目が圧倒的に多いと思います。

      • あかね推し より:

        >他に問題視すべき項目が圧倒的に多いと思います。
        それは確かにそうですね。

        ただ推しの子というタイトルの割にアイドルの配分少ないと思っていたところに
        インタビューでもともとアイドルがお好きなんですか?と訊かれて「いえ、それまではほとんど興味はなかったです」と返しているので…
        レッスン描写とかもっと欲しかったです。アイドルは筆が乗らなかったのかな…

  3. 北陸の梨 より:

    感想お疲れさまでした。

    予想していたとは言え、伏線丸投げの雑な再起エンドでした。ヤフーニュースや感想サイトや、
    考察動画等は、斟酌や忖度でもしてるのか、『賛否両論』と言ってますが、どう見ても『大本営発表』ですね。しかも『台湾沖航空戦』レベル(多数あった大本営発表の中でも、最も酷い奴)
    です。

    せめて最後位は、ルビーに語りをさせろと。

    中途半端なメリーバッドエンドでは、無く完全なバッドエンドだったら、炎上度合いはどうなったかな?

     途中までは166話を踏襲し、ルビー達が再起すると見せかけて、数か月後
    住民が、事件翌日の朝に拾った神木スマホを警察に届け、(拾った人が、数か月どこか海外の辺境に、農業指導にでも行っていたとかで事件を知らない等の、やむを得ぬ理由)スマホに、全て映像が有りアクアの嘘が露見して、関係者ゲームオーバー。最後は再びあかねが海岸に現れ、暗い表情で『アクア君、復讐は誰も幸福にしないんだよ』で、それをツクヨミらしいカラスが、遠くから見ながら終了。

    • ダイヤを見ながら渡る旅 ダイヤを見ながら渡る旅 より:

      >中途半端なメリーバッドエンドでは、無く完全なバッドエンドだったら、炎上度合いはどうなったかな?

      アクアのカミキ殺害やアクア自身が自殺したことに関して、絶対にやってはいけないことだと誰かが言及していれば、もう少しマシだった気がします。
      今回の話だと「誰かを守るためなら自分は死んでも良い」という事になりますので。
      ただ何度も言うように、アクアのカミキ殺害に倫理的な正当性も論理的な妥当性も感じられないので、そもそもこの結末自体が間違いだと思います。

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