2022年度の地下鉄東西線・中央総武各駅停車の夜間留置状況まとめ

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東京メトロ

2022年度の東京メトロ東西線・東葉高速鉄道東葉高速線・JR中央総武各駅停車の夜間留置まとめ!

夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違いがある場合は是非コメントください!(なお±○本と記載があるのは運用予備分の夜間留置場所の推測です)

東京メトロ東西線は、東京都中野区にある中野駅から千葉県船橋市にある西船橋駅までを結ぶ鉄道路線です。名称の通り、東京都心部を東西に貫く路線で、元々はJR中央線JR総武線の混雑を緩和するためのバイパス線として建設されました。

しかし開業後、沿線が高度に発展したため利用者が急増し、コロナ前は混雑緩和対象だった中央線や総武線よりも混雑率が高くなりました。現在では混雑緩和のために様々な対策が膨大な資金をもって行われています

東葉高速鉄道東葉高速線は、千葉県船橋市の西船橋駅から八千代市にある東葉勝田台駅までを結ぶ路線です。こちらの路線は京成本線の混雑を緩和するためのバイパス線として建設されました。

しかし、当初想定していたよりも建設費が高騰してしまったため、東葉高速鉄道に多額の借金が発生してしまい、これを償還するために運賃が非常に高額となっています。この失敗は、後につくばエクスプレスの建設・開業時に活かされました

JR中央総武各駅停車は、千葉県千葉市中央区の千葉駅から東京都千代田区の御茶ノ水駅を経由して三鷹市の三鷹駅までを各駅停車で結ぶJR東日本の運転系統の通称です。東京メトロ東西線が開業する前から東京の都市部を東西に貫く主要路線として機能していました。

走行する電車に黄色の帯が纏われており、東西線との相互直通運転をする列車は水色の帯が纏われています。快速線の電車とはダイヤが独立しており、双方を行き来する電車はごく僅かとなっています。

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運行系統ごとの運用状況

本記事では東京メトロ東西線東葉高速鉄道東葉高速線中央総武各駅停車のみ取り上げます。

東京メトロ・東葉高速鉄道(2022年)

東京メトロ車10両52本(44運用
中野1本、落合2本、東陽町19+8本、妙典13本、西船橋2本、八千代緑が丘6本、東葉勝田台1本
東葉高速車10両11本(9運用
東陽町2+1本、妙典1本、八千代緑が丘6+1本

所感

東京メトロの運用数が2022年のダイヤ改正で運用が1本減少し、予備が8本となっています。44運用であれば、予備は3本程度が普通かと思いますが、8本というのはかなり多いですね。

当初の予定では九段下~飯田橋間にある折り返し設備の整備により列車の増発をする予定となっており、そのために2017年に15000系を3本増備していました。それが予備が多かった理由です。

しかし、これが遅々として進まず、さらにコロナによる利用者が減少しました。予備が多い分、旧型の05系が廃車になるのではないかと危惧する所ですが、個人的にはそのようなことはないと思います。

2022年度の東西線の混雑率は木場→門前仲町の138%です。東京以外の都市では混雑率が140%を超えていたら、混雑緩和のために列車の増発が行われるレベルです。

東京メトロの路線はコロナ前はどれも混雑率が140%を超えていました。それを考えれば、利用者が今も絶賛戻りつつあることも踏まえると、折り返し設備の工事により、列車の増発は行われると考えられます。

東葉高速鉄道の予備の数は適正数だと思います。新型コロナウイルスの影響で利用者を大きく減らしましたが、減便をするつもりはないようです。

JR三鷹(2022年)

三鷹E231系地下10両7本(6運用
三鷹6+1本
三鷹E231系地上10両58本(54運用
千葉2本、津田沼31本、西船橋1本、水道橋1本、中野10本、三鷹9+4本

所感

中央総武各駅停車のコロナ前の混雑率は2019年度実績で194%となっており、日本で5本の指に入る程の混雑率でした。コロナ後の2022年度では127%となっており、利用者減によって減便しても混雑率が140%を下回る状況です。

地上を走る黄色いE231系の運用は、2022年ダイヤ改正時に2運用削減されており、予備の数が4本に増えています。利用者が回復すれば、再び増発がなされて予備が削減されるでしょう。

地下鉄直通対応車の予備の数は適正数だと思います。ただJR側が7本しか列車がなく、かつ通常のJR車と比べて車体の幅が狭い特別仕様のため、JRとしては運行計画を立てる上で厄介な存在と言えるでしょう。

鶴見線に狭幅車体の新車が入ったとはいえ、東京メトロ東西線とJR中央総武緩行線は直通運転を廃止した方がJRにとって都合が良いでしょう。中野~三鷹間や船橋~津田沼間でホームドア設置工事が為されないのも直通運転が行われているからと考えられます。

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駅ごとの夜間留置状況

本記事では東京メトロ・東葉高速鉄道・中央総武各駅停車の留置状況を記載します。

東京メトロ・東葉高速鉄道

中野(車庫収容力:10両10本、合計留置両数:10両11本=110両
三鷹E231系地上10両10本(車庫)
東京メトロ車10両1本(引上)

本来東京メトロ車10両を3本夜間留置するのだが、駅ビル建設の影響で中野~落合間に留置している。
新宿側引き上げ線:205m10両1本
三鷹側引き上げ線:205m10両2本
車庫(留置線100両+検査線39両)
185m9両2本
205m10両4本
265m13両2本
325m16両1本
検査線265m13両3本(建屋は165m8両分)
入出庫待機線205m10両1本
入替線205m10両1本

落合
東京メトロ車10両2本(A線,B線)

高田馬場
夜間留置設定無し

九段下
夜間留置設定無し

引き上げ線は工事中につき留置不可

茅場町
夜間留置設定無し

東陽町(車庫収容力:10両37本、合計留置両数:10両30本=300両
東京メトロ車10両1本(C線)

東京メトロ車10両18+8本(車庫)
東葉車2+1本(車庫)

車庫:留置線10両29本、検査線10両8本

葛西
夜間留置設定無し

妙典(車庫収容力:10両14本、合計留置両数:10両14本=140両
メトロ車1本(1番)
メトロ車12本(車庫)
東葉車1本(車庫)

車庫:留置線10両13本、検査線10両1本

原木中山
夜間留置設定無し

西船橋
メトロ車2本(6番,7番)
三鷹E231系地上10両1本

引き上げ線:10両2本(メトロ側とJR側で1本ずつ)

飯山満
夜間留置設定無し

側線:10両1本 道床は4線分あり、原木中山や葛西と同じ構造に出来るらしい。

八千代緑が丘(車庫収容力:10両15本、合計留置両数:10両13本=130両
メトロ車6本
東葉車6+1本

車庫:留置線10両13本、検査線10両2本

東葉勝田台
メトロ車1本

所感

駅ごとで見ると、まず目につくのは落合に夜間留置があることでしょうか。東急電鉄では停車場にぎっちりと夜間留置をしていましたが、停留場にまで夜間留置はしていませんでした。

東西線において停留場に夜間留置しているのは、九段下~飯田橋間の折り返し設備の整備が理由かもしれません。それでも高田馬場に夜間留置がないのは不可解ではあります。

メトロの車両が落合~中野間で夜間留置されているのは、中野駅で工事を行っているからであることが公式から明らかになりました。
まあ、それでも中野駅に夜間留置が多いことは変わりないないので、将来は高田馬場や九段下などに夜間留置した方が良い気がしますが・・・。

他にも東京メトロの車両は東葉高速鉄道線上の駅である八千代緑が丘と東葉勝田台に合計7本夜間留置しています。東葉車が東陽町と妙典に合計4本しか留置してないことを踏まえると、東京メトロは運行を成り立たせるために東葉高速鉄道の設備に頼っていることが分かります。

南北線と同様、車庫の留置線が足りないために他社の設備に頼っているので、いくら東葉高速鉄道が多額の借金を抱えているといっても、それが理由で廃線になることはないでしょう。そもそも累積欠損金を少しずつ減らしているので、廃線になること自体あり得ないかもしれませんが。

JR側は車庫留置を他社線に頼ることもないですし、他社線に夜間留置することもさせることも無いようです。東京メトロと東葉高速鉄道の繋がりの深さとは対照的に、JRとの繋がりはそこまで深くないようです。

中央総武各駅停車

三鷹(車庫収容力:10両9本+12両13本、合計留置両数:3両3本+9両3本+10両21本=246両
三鷹E231系地上10両9+4本
三鷹E231系地下10両6+1本
豊田209系10両・E233系T10両1本
松本E353系9両3本
松本E353系3両3本

新宿方引き上げ線:265m13両1本
車庫(留置線241両+検査線47両+洗浄入替線10両)
45m2両2本
225m11両5本
245m12両3本
265m13両2本
285m14両1本
325m16両4本
425m21両2本
検査線125m6両1本(建屋は85m4両)
検査線105m5両1本(建屋は85m4両)
検査線245m12両3本(建屋は205m10両)
洗浄入替線205m10両1本

中野(車庫収容力:10両10本、合計留置両数:10両11本=110両
三鷹E231系地上10両10本(車庫)
東京メトロ車10両1本(引上)

本来東京メトロ車10両を3本夜間留置するのだが、駅ビル建設の影響で中野~落合間に留置している。
新宿側引き上げ線:205m10両1本
三鷹側引き上げ線:205m10両2本
車庫(留置線100両+検査線39両)
185m9両2本
205m10両4本
265m13両2本
325m16両1本
検査線265m13両3本(建屋は165m8両分)
入出庫待機線205m10両1本
入替線205m10両1本

水道橋
三鷹E231系地上10両1本

御茶ノ水
夜間留置設定なし

錦糸町(車庫収容力:15両6本、合計留置両数:4両2本+11両4本=52両
鎌倉E235系11両4本
鎌倉E235系4両2本

車庫325m16両5本、465m23両1本

市川
夜間留置設定なし

西船橋
三鷹E231系地上10両1本
東京メトロ車10両2本

引き上げ線:10両2本(メトロ側とJR側で1本ずつ)

津田沼(車庫収容力:10両30本、合計留置両数:10両31本=310両
三鷹E231系地上10両31本

引き上げ線:205m10両1本
車庫(留置線366両+検査線46両+入替線10両)
85m4両1本
205m10両5本
225m11両4本
245m12両3本
265m13両1本
305m15両3本
345m17両1本
365m18両1本
385m19両2本
405m20両4本
425m21両1本
検査線245m12両1本(建屋は205m10両分)
検査線265m12両2本(建屋は205m10両分)
検査線205m10両1本(建屋は85m4両分)
入替線205m10両1本

幕張(合計留置両数:2両3本+3両1本+4両13本+5両5本+6両1本+9両4本+11両9本=227両
幕張E131系2両1+2本
幕張209系4両3+2本
鎌倉E235系11両9本
鎌倉E235系4両8本
幕張209系6両+1本
幕張255系9両2+1本
幕張E257系500代5両4+1本
松本E353系9両1本
松本E353系3両1本

車庫(車庫収容力:留置線765両+検査線62両+洗浄線19両+入替線15両+入出庫待機線55両+転削線20両)
65m3両1本
85m4両1本
185m9両2本
205m10両1本
265m13両2本
365m18両1本
425m21両4本
465m23両1本
525m26両1本
565m28両2本
605m30両2本
645m32両2本
665m33両7本
705m35両3本
745m37両1本
検査線185m9両2本(建屋は105m5両分)
検査線445m22両2本(建屋は305m15両分)
洗浄線385m19両1本
入替線305m15両1本
入出庫待機線85m4両1本
入出庫待機線325m16両2本
入出庫待機線385m19両1本
転削線405m20両1本

千葉(合計留置両数:4両5本+6両2本+10両2本+11両3本=85両
三鷹E231系地上10両2本
鎌倉E235系11両3本
鎌倉E235系4両3本
幕張209系4両2本
幕張209系6両2本

車庫(車庫収容力:留置線57両+入替線11両)
非電化185m9両1本
105m5両1本
125m6両1本
185m9両1本
205m10両1本
245m12両1本
305m15両1本
入替線225m11両1本

所感

2022年のダイヤ改正から夜間留置の本数が津田沼と中野でそれぞれ1本ずつ削減され、反対に三鷹の留置数が2本増加していると考えられます。留置本数が増えた分だけ三鷹の車両基地では容量が圧迫され、現在は車庫が満車の状態と考えられます。

以前の様に津田沼の出庫数を32本、中野の出庫数を11本に増発すれば問題が解決するように思いますが、そのためには利用者が回復して増発される必要があります。

まとめ

ということで東京メトロ東西線・東葉高速鉄道線・JR中央総武各駅停車の夜間留置状況でした。

何度も言いますが、夜間留置の状況や直通先のJR中央線の利用状況を見ると、両者の直通運転は廃止になるかもしれません。そしてそれは意外と近いうちにそうなるかもしれません。

今後の動向に注目です。

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