JR伊東線・伊豆急行線の夜間留置まとめ!2024年1月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
JR伊東線は熱海から伊東までを結ぶ16.9kmの路線です。東海道線から分岐する形で1934年に網代までが開通し、翌年1935年に伊東まで開業して全通しました。
当初は下田まで建設される予定でしたが、戦前の段階では路線が延伸されず、戦後東急の子会社である伊豆急行が1961年に伊豆急下田まで路線を開業させました。両線には首都圏から伊豆急行線各駅まで直通する特急踊り子が運行されています。
なお、伊豆急行線沿線の観光地への自動車専用道は未だ整備されていないため、特急踊り子による鉄道輸送が健在であり、今日まで多数の観光客を輸送しています。自動車専用道は現在少しずつ建設が進められていますが、全通にはまだまだ時間がかかる模様です。
運行系統ごとの夜間留置状況
本記事では東大宮車両センターに所属する列車のうち、伊豆急行線に乗り入れる列車のみ取り上げます。
東大宮(2023年)
東大宮+2本
東大宮1+1本、茅ケ崎2本、国府津6本、小田原1本、熱海1本、伊豆急下田1本
高崎1本、東大宮+1本、茅ケ崎1本、国府津1本
東大宮+3本
新前橋1本、高崎1本、東大宮1+2本
東大宮2本
所感
東大宮車両センターの所感については下記記事で記載したので割愛します。
伊豆急行(2022年)
熱海2本、伊東2本、伊豆高原3+4本、伊豆急下田3本
伊豆高原1+1本
伊豆高原2本
所感
伊豆急行は線内を走行する特急列車を有しておらず、現在は普通列車のみを保有しています。普通列車は東急から譲受した8000系3両が主力ですが、他に元209系の3000系4両とリゾート21の愛称がある2100系7両が存在します。
伊豆急行線は伊豆高原に車両基地が併設されています。そのため、ほとんどの列車が伊豆高原に夜間留置されており、特に伊豆急行4両やリゾート21車両は編成数が少ないため、ともに伊豆高原で夜間留置されています。
伊豆急行線で主力の8000系3両は、伊豆高原の他に熱海・伊東・伊豆急下田に夜間留置設定が存在します。熱海に関してはJR東日本管内に外泊となるため、JR側も特急列車を1本伊豆急下田に外泊させています。
予備に関しては、概ね適正数かと思います。リゾート21の運用に8000系が入ることがあることを考えると妥当な所でしょう。
今後の注目点としては3000系4両による8000系の置き換えでしょうか。残念ながら種車となる209系が廃車になって予備がないため、しばらくは2編成体制が続きそうです。
駅ごとの夜間留置状況
本記事では伊東線と伊豆急行線の留置状況を記載します。
伊東線・伊豆急行線
熱海
東大宮E257系2000代9両1本
小山E231系10両・E233系10両1本
小山E231系5両・E233系5両1本
国府津E231系5両・E233系5両1本
伊豆急行8000系3両2本
側線:545m27両1本
来宮
小山E231系10両・E233系10両1本
小山E231系5両・E233系5両1本
国府津E231系10両・E233系10両1本
国府津E231系5両・E233系5両1本
伊東
小山E231系10両・E233系10両1本
伊豆急行8000系3両2本
南伊東
夜間留置設定なし
川奈
夜間留置設定なし
富戸
夜間留置設定なし
伊豆高原(合計留置両数:3両7本+4両2本+7両2本=43両)
伊豆急行8000系3両3+4本
伊豆急行3000系4両1+1本
伊豆急行2100系7両2本
165m8両2本
245m12両1本
検査線105m5両1本(建屋は25m1両1本)
検査線165m8両1本(建屋は25m1両1本)
検査線205m11両1本(建屋は85m4両1本)
検査線225m11両1本(建屋は85m4両1本)
入替線65m3両1本
伊豆大川
夜間留置設定なし
片瀬白田
夜間留置設定なし
伊豆稲取
夜間留置設定なし
稲梓
夜間留置設定なし
蓮台寺
夜間留置設定なし
伊豆急下田
東大宮E257系2000代9両1本
伊豆急行8000系3両3本
所感
伊東線と伊豆急行線はそれぞれ別の会社が管理するため、それを考慮した夜間留置設定が見られます。夜間留置がある駅は熱海・来宮・伊東・伊豆高原・伊豆急下田のみとなっており、非常に理想的な配置と言えるでしょう。
今後は、両線を走る普通列車は4両固定編成のみに遷移していくと考えらえます。その過程で車両が車両基地に収め切れなくなり、車庫外留置が増えるかもしれません。
これについては、伊豆急行線内の混雑状況次第でしょうか。河津桜が満開の2月~3月は7両のリゾート21が立ち客多数になるくらい混雑しているので、全車両4両に統一すべきかと思いますが、それを実現するにはまだまだ時間がかかりそうです。
ちなみに、先程書いた通り、伊東線と伊豆急行線はそれぞれ別の会社が管理しています。そのため、線路使用料の都合か、伊東止まりの列車が多く、双方向から来た電車同士で乗換を強いられます。
JR東日本側は普通車10両が伊東まで乗り入れることもあるので、個人的には相模線向けのE131系を増備、伊東線運用と共通運用にして伊東乗換を解消して欲しい所です。沼津同様、伊東へも15両の乗り入れは出来ませんから、はっきり言って普通車10両の乗り入れは邪魔です。
まとめ
ということで伊東線・伊豆急行線の夜間留置状況でした。
首都圏から熱海での乗り換えなしに伊東へ直通すると言っても、それは特急踊り子で十分ですし、どちらかとして言えば車両運用の都合で伊東での乗換を強いられる方が問題でしょうか。少しずつでも良いので、車両を更新して運行系統整理・直通運転整理がなされることを願います。
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