JR中央本線(塩尻~名古屋)・JR関西本線(名古屋~亀山)の2023年度夜間留置まとめ!2024年2月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
JR中央本線の塩尻~名古屋間はJR東海が管轄しています。東京~塩尻間は東京都市圏かつ山梨県・長野県の都市間輸送路線でしたが、塩尻~名古屋間は名古屋都市圏に属し、愛知県と長野県を結ぶ鉄道路線として機能します。
愛知県と長野県の間で中央本線は岐阜県を通っており、中津川~名古屋間は名古屋への通勤・通学路線となっています。途中の多治見~高蔵寺間は県境区間で完全な山越えとなりますが、それでも岐阜県内の中津川~多治見間は通勤区間として多くの利用者が存在します。
JR関西本線は、名古屋から亀山を経由してJR難波までを結ぶ鉄道路線です。名古屋~亀山間はJR東海が管轄しており、亀山を境に亀山~JR難波間はJR西日本の管轄となっています。
名古屋~四日市間は近鉄名古屋線とほぼ並行しており、三重県から名古屋方面への通勤・通学路線として競合しています。とはいえ、運行本数などの利便性は圧倒的に近鉄が有利であり、JR側が有利な点は運賃のみという状態です。
運行系統ごとの運用状況
長野4本、神領2+1本、春日井2本
中津川7本、瑞浪1本、土岐市2本、神領11+1本、春日井1本
神領+6本、名古屋2本、四日市1本、亀山3本
木曽福島2本、中津川4本、神領+2本、春日井2本、武豊2本、笹島信号場2本、桑名1本、亀山9本
大月3本、塩山1本、甲府8本、小淵沢2本、上諏訪6本、辰野1本、飯田1本、松本7本、長野1+3本、信濃大町3本
所感
神領では今まさに、新型車両315系導入による旧型車の置き換えが進んでいます。上の運用状況は11月19日時点の物です。
中央線でのみ使用する315系の8両はすでに所定の本数の投入が完了しています。22運用に対し投入本数は23本と、予備が1本しかありませんが、4+4両による4両を使った代走もありますので、それで間に合うかと思います。
2023年度は4両の投入が主に行われ、2024年ダイヤ改正段階までに12本の投入が行われました。この投入によって、関西本線だけでなく武豊線にも315系が投入される予定であり、2024年のダイヤ改正では関西本線の全運用が315系に置き換わることはないと考えられます。
関西線の朝ラッシュは12運用となっています。したがって予備を含めて考えると14~15編成程必要でしょう。
個人的には関西線の運用を全て315系4両にして、武豊線の運用は全て大垣車が担当すべきだと思います。下手に313系2両が残ると中央線の名古屋~神領間で送り込み回送が必要になりますし、315系に統一した方が関西線の混雑対応にもなります。
武豊線については、315系ロングシート4両よりも313系クロスシート6両の方が良いでしょう。もちろん武豊線のホームを6両対応に整備する必要がありますが。
駅ごとの夜間留置状況
本記事ではJR中央本線(塩尻~名古屋)・JR関西本線(名古屋~亀山)の留置状況を記載します。
中央本線
塩尻
夜間留置設定なし
165m8両1本
205m10両2本
365m18両2本
385m19両2本
入替線145m7両1本
洗馬
夜間留置設定なし
奈良井
夜間留置設定なし
藪原
夜間留置設定なし
木曽福島
神領313系2両2本
下り側線:385m19両1本
車庫:205m10両2本
上松
夜間留置設定なし
須原
夜間留置設定なし
野尻
夜間留置設定なし
南木曽
夜間留置設定なし
坂下
夜間留置設定なし
中津川
神領313系2両4本
神領315系8両7本
塩尻方引き上げ線:225m11両1本
下り側線:305m15両1本
165m8両2本
185m9両2本
205m10両2本
225m11両1本
305m15両1本
恵那
夜間留置設定なし
釜戸
夜間留置設定なし
瑞浪
神領315系8両1本
土岐市
神領315系8両2本
多治見
夜間留置設定なし
中線:525m26両1本
塩尻方引き上げ線:105m5両1本
高蔵寺
夜間留置設定なし
神領(車庫収容力:10両34本分、合計留置両数:2両7本+4両9本+6両3本+8両12本=164両)
神領383系6両2+1本
神領383系4両+3本
神領383系2両+5本
神領315系8両11+1本
神領315系4両+6本
神領313系2両+2本
125m6両1本
245m12両2本
265m13両4本
285m14両8本
305m15両4本
325m16両1本
345m17両2本
385m19両1本
検査線165m8両1本(建屋は105m5両分)
検査線285m14両1本(建屋は105m5両分)
検査線225m11両2本(建屋は205m10両分)
検査線265m13両1本(建屋は205m10両分)
入替線265m13両1本
洗浄線385m19両1本
転削線365m18両1本(転削できるのは165m8両分)
入出庫待機線265m13両2本
入出庫待機線305m15両2本
入出庫待機線385m19両1本
入出庫待機線505m25両1本
春日井
神領383系6両2本
神領315系8両1本
神領313系2両2本
側線:165m8両1本、185m9両1本、205m10両1本
新守山
夜間留置設定なし
大曽根
夜間留置設定なし
下り側線:445m22両1本
名古屋
夜間留置設定なし
8,9番線の間にある中線:225m11両1本
米原方引き上げ線:305m15両1本、345m17両1本、465m23両2本
中央本線に対する所感
駅ごとでの夜間留置を見ると、まず瑞浪に車庫外留置があることが分かります。神領車両区は車庫容量がひっ迫しているわけでもないので、瑞浪の夜間留置設定は意図的なものであり、おそらくは平日朝ラッシュ対策であると考えられます。
他に夜間留置で疑問があるのは春日井の留置設定でしょうか。神領に十分に容量があるにも関わらず、春日井にも留置設定があるのはなぜなのか、この点は個人的には不明です。
春日井の夜間留置設定を無くせば、側線を全て撤去出来ます。固定資産税も軽減できるかと思いますが、この点については施設維持の目的もあるのでしょうか。
なお、神領車両区は現在リニア中央新幹線に関する大きな竪穴が掘られています。それによって神領車両区の車庫容量が不足するようなことはないですが、自社の土地で竪穴を掘ることでなるべく建設費用を節約しようとしていることが伺えます。
関西本線
名古屋
夜間留置設定なし
8,9番線の間にある中線:225m11両1本
米原方引き上げ線:305m15両1本、345m17両1本、465m23両2本
笹島信号場(合計留置両数:1両1本+2両6~7本+4両11本=57~59両)
名古屋キハ11形1両+1本
名古屋キハ25形2両+2本
名古屋キハ75形2両1~2+1本
名古屋HC85系2両4+1本
名古屋HC85系4両Gあり4+1本
名古屋HC85系4両Gなし+4本
神領315系4両2本
神領313系2両2本
電化225m11両4本
電化入出庫待機線145m7両1本
非電化45m2両2本
非電化105m5両1本
非電化185m9両4本
非電化205m10両2本
非電化265m13両6本
非電化検査線85m4両1本
非電化検査線85m7両1本(建屋は85m4両分)
非電化検査線185m9両3本(建屋は85m4両分)
非電化検査線185m9両2本(建屋は105m5両分)
非電化検査線兼転削線285m14両3本(建屋は85m4両分)
八田
夜間留置設定なし
春田
夜間留置設定なし
蟹江
夜間留置設定なし
永和
夜間留置設定なし
白鳥信号場
夜間留置設定なし
弥富
夜間留置設定なし
桑名
神領313系2両1本
富田
夜間留置設定なし
側線:45m2両3本、65m3両3本、85m4両2本、105m5両2本、165m8両2本、185m9両1本
四日市
神領315系4両1本
南四日市
夜間留置設定なし
亀山(合計留置両数:1両8本+2両11本+4両3本=42両)
名古屋キハ25形2両2本
亀山キハ120系1両4+4本
神領313系2両9本
神領315系4両3本
引き上げ線:電化165m8両1本、電化505m25両1本
非電化85m4両3本
非電化105m5両2本
検査線45m2両3本
非電化入替線205m10両1本
その他多数留置線あり
関西本線に対する所感
関西本線の名古屋~亀山間はほとんどの区間が単線となっています。そのため、たとえ快速や特急であっても、対向列車との行き違いの際は乗降取り扱いの無い駅でも停車することがあります。
夜間留置が設定されている駅は、名古屋車両区・桑名・四日市・亀山のみです。その他の駅は信号設備的に夜間留置が可能というだけで、単線区間故の行き違い可能駅でしかありません。
関西本線のJR東海区間は長らく利用者を近鉄に奪われ、列車本数も貧相なものでしたが、近鉄側の度重なる値上げの影響で、JR側の利用者が少しずつ増えています。通勤定期に至っては近鉄の半額でJR線を利用できます。
とりあえずは名古屋~亀山間の電車を315系ロングシート4両に統一すべきだと思いますが、それでも輸送力が足りないようであれば、名古屋~河原田間を複線化するしかないでしょう。とはいえ残念ながらまだ複線化する程の需要がないので、今後もっと利用者を増やす必要があると思います。
まとめ
ということでJR中央本線(塩尻~名古屋)・JR関西本線(名古屋~亀山)の夜間留置状況でした。
神領は今まさに車両が更新され、駅ホーム上で見える光景が変わっているエリアです。今後は383系の後継として385系8両が投入され、さらに合理化が進む予定なので、撮影はお早めに。
参考資料
えふたつ
https://fafc-287.blog.jp/archives/18990946.html
わだらんの鉄道自由研究
https://wadaran.raindrop.jp/unyo/unyo_top.htm
列車番号 T-TAKE
https://t-take.com/
ミオ・ポータル
http://miok407525.starfree.jp/unyo/index.html
HC85系の動き 配置および編成・運用の移り変わり 名古屋
https://www5.big.or.jp/~hagi/rail/lexp/jrc/hc85_nako.html
tc205-37のブログ
https://ameblo.jp/tc205-37/
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