概要
皇帝の直属部隊アルコーンの一人であり、陽気な性格のギャル。皇国崩壊後、ダキニ性愛会を結成し、愛のままに、本能のままに「ヤリたいよーにヤる」をモットーとしている。
皇帝の下で生まれてから皇帝が死亡する前まで、その能力を使用して国民達の愛に関する欲求を0にする仕事をさせられていた。固有能力を使用して国民達の愛に関する欲求を抑え続けた結果、生殖能力の無い子供が生まれる様になり、自身の存在意義を失ってしまう。
皇国に不満を持っていた彼女は、せめてもの抵抗として自身の性知識を記した本を皇都に流通させていた。(しかし、その本は禁書扱いなった)
そんな日々の中で、愛という感情を持って生まれた少女『トーカ』と出会い、彼女と意気投合し、彼女と楽しい日々を過ごす。
しばらくして、トーカは異端者としてカクリ行きとなってしまう。ダキニはカクリの方がトーカは幸せに暮らせるだろうと彼女を見送ったが、数年後にトーカは死んでいた。トーカはカクリで出会った男性との間に娘を儲けたが、それを奇異に思った人々によって殺されてしまったのである。その出来事をきっかけに、ダキニは皇国の人間を恋愛をして、家庭を持って、子供を作る普通の人間に戻すことを決意。以後、彼女の原動力となっている。
作中の初登場は皇国崩壊直後。ユキトたちと同様に教団を結成し、1万人規模の集団を形成していることを聞きつけた救世御霊教のメンバーが、教団に潜入したことからユキトたちとの交流が始まる。
始めは武力制圧を画策していたユキトたちと敵対していたものの、最終的にリシュの仲介によって和解。以後はユキトたちと利害が一致するということで、仲間となり行動を共にすることとなる。
ガイア編ではユキトからの依頼でガイアの教団・家族にいた子供たちを教団から引き離す計画に参加した。ユキトはダキニに能力を使って子供たちを洗脳させ、ダキニの信者にするよう依頼していたが、ダキニ自身はそれよりも子供たちを解放させることを優先。能力を使わず、子供たちの悩みを聞いて解決に導き、自立を促していた。
最終的にユシー、ファウ、ケインをガイアの信者から引き離すことに成功したものの、そこでカイとシアンに見つかり、それ以上のことは阻まれた。
そしてガイア・テュポーンとの決戦で、ガイアの代わりに救世御霊教聖歌隊というバンドのメンバーになり、ドラムを担当する。ガイア編終了後は担当をピアノに変更している。
彼女がアルコーンになる前は、カミナキという名前で呼ばれていた。本土の文化から隔絶された孤島にある村で形成された教団の精神的中核となり、村人からの信仰の中心となっていた。
カミナキには宣見の時間として村人一人一人と対話を行う時間があった。彼女は村人の話を熱心に全て聞き、神様から未来を聞き、相談者に幸福をもたらすためにどうしたら良いか教えていた。
カミナキの名は襲名制で、彼女の母も「カミナキ」と呼ばれており、代々カミナキは未来予知と読心の力を持っていたとされる。さらに当代のカミナキは、歴史上類を見ないほどの力を持っており、彼女の予知と読心は外れたことがないとされる。
そして、そんな彼女にはカンヤと呼ばれる側仕えの少女が居た。その理由は、カミナキが生まれた時から両腕・両脚が動かず、介護なしでは生きることが出来なかったからである。カンヤがいつも傍にいるからこそ、カミナキは食事をすることが出来、生きることが出来ていた。カミナキとカンヤはほぼ一日中一緒に過ごし、カミナキが過ごす私室の中で暮らしていた。
しかし、ある日の朝、カンヤの姿が部屋になかった。日が高くなり昼になったが、カンヤはまだ部屋に戻らなかった。違和感を覚えたカミナキだったが、その時見知らぬ男たちがカミナキを部屋に押し入り、カミナキを連れ去ってしまった。連れ去られる道中、血だらけの廊下を見てカミナキの血の気が引いた。
「カンヤを・・・カンヤをどうしたのですか!?」
カミナキの問いかけに対し、男の一人が彼女の意に介さず透明な筒状の器具で彼女の意識を闇に落とした。
以後、彼女がカミナキと呼ばれることはなく、アルコーンのダキニと呼ばれるようになっていた。両腕・両脚は動くようになっており、自由に動き回ることが出来るようになったが、彼女の隣にカンヤはいなかった。カンヤの存在を自分自身で穴埋めするため、言葉遣いを彼女に寄せ、彼女に教えてもらったファッションや化粧といったものを、実際にやってみるようになった。
それから長い時間が過ぎた。社会が滅びへ向かう中、ダキニは再び眠らされ、廃棄され、過去の記憶を失い、現在に至る。
以上pixivより引用
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%80%E3%82%AD%E3%83%8B%28%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%84%29
能力面
愛に関する欲求を操る能力を持つ。その対象は人間だけでなく、モンスターに対しても適用可能。
専用のスマホのようなものを使って対象者を撮影することで、愛に関する欲求を操作、欲求を高めることで自身の信者に洗脳することができたり、逆に欲求を0にすることも可能。皇国崩壊後、この能力を用いて急速に自身の教団を拡大させていった。
性欲という人間の三大欲求を操ることが出来るので、信者を急速に増やすことができたのは非常に納得がいくところである。さらにセッションによって子供が生まれれば、その子供を信者にすることでさらに自身の力を高めることも可能だろう。
信者数確保に非常に強力な能力と考えられる。
戦闘面でも、この愛に関する欲求を操作することで、相手の戦意を奪うことが出来る。髑髏を出現させて自身がその上に乗って宙を舞い、髑髏の口から霊魂のようなエネルギー弾を出して、対象者に当てることで愛に関する欲求を操作する。
愛に関する欲求を操作して、相手の戦意を奪えるというのは、能力としては初見殺しかつ一撃必殺と言える。ミタマのように状態異常に耐性のあるものでなければ、初見でこの能力を突破することは不可能だろう。(その意味ではダキニにとってミタマは相性が悪い)
反面、物理戦闘は苦手。ダキニはハート型の鎌を出現させて戦うが、自分より信者の少ないミタマやアータルに対して劣勢を強いられていた。
さらにダキニの神は人の言葉が通じるため、力を止められてしまうことがある。
今後の懸念点
お前は大切なものを失い続けるだろう
ダキニには母親の言葉が、アルコーンになった後も呪いのように記憶に残っている。
その言葉通り、ダキニはカミナキ時代にカンヤを失っており、ダキニになって以降もトーカを失っている。この言葉通りであれば、これからも大切なものを失い続けると考えられる。
それは自分自身の何かかもしれないし、ダキニと親しい誰かかもしれない。候補としては、やはりリシュやガイアチルドレンだろう。
今後も不幸が訪れる可能性がダキニにはある。
戦闘面の弱さ
ダキニの能力や技は、決まれば一撃必殺である一方、対策さえしてしまえば一気に無力になる能力といえる。物理戦闘にも弱いため、仲間が窮地に陥った時に助け出せない可能性が高い。
先の母親の言葉もあるので、何かのきっかけで大切な仲間を簡単に失ってしまう可能性がある。
まとめ
教団を設立し自身の力を高める活動をしていたのは、自分と親しかったトーカが自身が犯した行動によって殺されてしまったことに対する反省であることが明確に示されている。一度はユキトたちと敵対したものの、行動原理がユキト達教団の方向性と一致していたことから和解することができた。
性格も非常に良い。ガイア編では教主の簒奪にあたり、能力を使わずに子供の悩みを解決しようとしていた。ギャルっぽい明るくて軽い性格で、単純かつ一途。
正直ユキトなんかよりも圧倒的に少年漫画の主人公をしているだろう。メタ視点で言えば母親からの呪いも逆境を跳ね除けるバネとなり、ダキニの魅力をさらに高める良い素材と考えられる。
ダキニにはその魅力をもって仲間の輪、いやエロの絆を拡げて自身の目標を達成して欲しいものだ。私はダキニがカミカツの中で最も好きなキャラだ。
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