JR西日本2023年度の草津線と湖西線の夜間留置状況まとめ!

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JR西日本

JR西日本が管轄する草津線湖西線の夜間留置まとめ!来年2024年の北陸新幹線敦賀延伸によって一部夜間留置設定が変更になると思いますが、一応纏めていきたいと思います。

夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違いがある場合は是非コメントください!(なお±○本と記載があるのは運用予備分の夜間留置場所の推測です)

JR草津線は三重県の柘植駅から滋賀県の草津駅までを結ぶ路線です。全線が電化されており、草津駅から東海道線の京都・大阪方面に直通する列車が存在します。

そのため、滋賀県から京都・大阪への通勤路線としての性格が強い路線となっています。かつては当路線を介して伊勢神宮参拝の団体列車などが運行されていましたが、これらは全て他の交通手段に移行し、現在は柘植駅より先へ直通する列車は存在しなくなっています

JR湖西線は京都府の山科駅から琵琶湖の西岸を経由して滋賀県の近江塩津駅までを結ぶ路線です。既存の東海道本線・北陸本線経由よりも距離が短く、所要時間も短縮されるため、特急サンダーバードや関西と北海道・東北・北陸地方を結ぶ貨物列車が当路線を経由しています。

戦後に建設された高規格な路線である湖西線ですが、「比良おろし」と呼ばれる局地風の影響を受けるため、度々特急列車や貨物列車が迂回を強いられており、ダイヤ上でも迂回を想定したダイヤ編成が為されています。

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運行系統ごとの運用状況

本記事では吹田総合車両所京都支所所属の車両のみ表記します。

京都(亀山を除く)(2023年)

京都221系4両17本・223系4両22本(33運用)嵯峨野線・湖西線・草津線専用
向日町6+6本、京都2本、近江今津4本、園部15本、草津3本、貴生川2本、柘植1本
京都221系6両4本・223系6両2本(5運用)嵯峨野線・湖西線・草津線専用
向日町1+1本、京都1本、近江今津1本、園部1本、柘植1本
京都289系6両5本(4運用)特急くろしお向け基本編成
網干0~1本、向日町0~1+1本、紀伊田辺1本、白浜1本、新宮1本
京都289系3両3本(0運用)特急くろしお向け増結用
向日町+3本
京都キハ189系3両7本(2運用)特急はまかぜ向け
向日町1+5本、豊岡1本
京都681系V3両4本・683系V3両6本(5運用)特急サンダーバード向け増結用
向日町+5本、宮原2本、金沢総3本
京都683系W6両6本(5運用)特急サンダーバード向け基本編成
宮原2本、向日町+1本、南福井1本、金沢総2本
京都683系B9両12本(11運用)特急サンダーバード向け基本編成
宮原2本、向日町2~3+1本、米原0~1本、金沢総6本

所感

京都支所に所属している列車は主に4種類に分かれます。嵯峨野線・草津線・湖西線を走行する普通列車特急くろしおの一部を担当する289系特急はまかぜの運用に就くキハ189系、そして北陸方面特急の681系・683系系統となります。

北陸方面特急については下記記事で考察しましたので、今回は残りの3系統について考察します。

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普通列車

京都所属の普通車が入線する草津線や湖西線には網干所属の普通車も入線します。同じ線区に2種類の普通車が入線するのは、京都以西には走行性能の高い新しめの車両しか入線しないのに対し、京都以東は走行性能が低い車両が入線するためです。

2023年の4月1日までは国鉄時代に製造された113系117系が運用に就いていました。現在は221系が運用に就いています。

これらの列車は、時速130kmで走行な223系や225系より車両性能が低いため、運用が別建てになっています。ちなみにこの処置は網干所属の車両でも同様で、221系6両223系・225系6両は運用が別建てとなっています。

JR西日本では、京阪神区間での並行私鉄路線との競合のため、かつて電車の最高速度を上げる施策を採っていました。223系までは新しい形式が出るたびに最高速度が上がっていましたが、225系では最高速度が上がらず、223系と225系は共通運用となっています。

2024年春には網干所属の車両から221系が淘汰されると考えられるので、さらに車両を製造し、草津線・湖西線に入線する車両を網干所属の223系・225系に統一すべきだと思います。

また京都支所には普通車が4両と6両の2種類で所属していますが、京都車が入線する区間は全区間有効長が8両分確保されています。個人的には6両固定編成は存在する意味がないと思いますので、6両運用を排除すべきだと思います。

R西日本には、今後とも継続して新車を製造していただき、運用の合理化をして欲しいと思います。

289系(特急くろしお)

特急くろしおで運行される車両は283系・287系・289系の3種類があります。しかし、289系のみ京都所属となっており、全ての車両が日根野所属で統一されているわけではありません。

京都所属の289系は元々特急しらさぎで使用されていた683系を改造した車両なのですが、とはいえくろしお編成とサンダーバード編成とでは内装が異なるので、289系を日根野所属に変更しても良さそうです。

2023年のダイヤ改正で681系や683系が金沢→京都に移籍しましたが、これと同時に289系が移籍しなかったので、今後も京都所属になるかもしれません。個人的にはくろしおの京都乗り入れは嵯峨野線の混雑緩和の支障になりかねないので、全便新大阪止まり・全車両日根野所属にした方が良い思うのですがいかがでしょうか。

キハ189系

特急はまかぜは運行区間が大阪~姫路~鳥取であり、向日町は運行区間に含まれませんが、所属は京都になっています。向日町~大阪間の列車の送り込みについては、出庫は向日町から大阪まで直接回送となっていますが、入庫は特急はまかぜ6号が大阪駅に到着後、そのままびわこエクスプレス2号として草津まで運行し、折り返して向日町に入庫しています。

こちらも豊岡に移籍する可能性があります。その根拠として、既に豊岡~敦賀間でキハ189系の観光列車を設定予定となっていることが挙げられます。

またこの移籍によって、はまかぜの運行区間が姫路~鳥取間に短縮される可能性があります。長期的に見た西明石~姫路間の線路容量の問題、またはるかが京都駅30番線で折り返すことによる、嵯峨野線の混雑問題を解決するため、289系くろしお編成・HOT7000系・キハ189系の京都乗り入れを廃止する可能性があります。

はまかぜの運行区間が短縮されれば、播但線・山陰線のパターンダイヤ化、はまかぜの姫路~鳥取間の通し運転を2時間間隔で増便出来るといったメリットがあります。

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駅ごとの夜間留置状況

本記事では草津線湖西線の留置状況を記載します。

草津線

柘植(車庫収容力39両、合計留置両数19両
亀山キハ120系1両1本
京都221系4両・223系4両1本
京都221系6両・223系6両1本
網干223系8両・225系8両1本

側線:205m10両3本
引き上げ線:185m9両1本

貴生川(合計留置両数8両
京都221系4両・223系4両2本

草津(車庫収容力35両、合計留置両数12両
京都221系4両・223系4両3本

東海道線引き上げ線:245m12両2本
草津線引き上げ線:225m11両1本
側線は貨物待避用のため割愛

湖西線

敦賀(車庫収容力181両、合計留置両数49両
敦賀125系1両2+2本
網干223系4両・225系4両3本
金沢521系G・J2両5本
敦賀521系G・J2両5+1本
敦賀521系E2両3+1本
金沢681系W3両・681系N3両・683系N3両1本

駅側線(車庫収容力:61両
65m3両1本
125m6両1本
165m8両1本
185m9両1本
205m10両1本
245m12両1本
275m13両1本(特急専用ホームの引き上げ線)
敦賀鉄道部北側車庫(車庫収容力:86両
65m3両1本
105m5両4本
125m6両1本
145m7両1本
165m8両1本
245m12両1本
305m15両2本
敦賀鉄道部南側車庫(車庫収容力:34両
85m4両1本
105m5両1本
165m8両2本
185m9両1本

近江塩津
夜間留置設定なし

引き上げ線:125m6両1本

永原
夜間留置設定なし

マキノ
夜間留置設定なし

近江今津(車庫収容力:留置線48両、合計留置両数38両
京都221系4両・223系4両4本
京都221系6両・223系6両1本
網干223系8両・225系8両2本

車庫:250m12両4本

安曇川
夜間留置設定なし

近江舞子
夜間留置設定なし

和邇
夜間留置設定なし

堅田(合計留置両数8両
網干223系8両・225系8両1本

おごと温泉
夜間留置設定なし

大津京
夜間留置設定なし

京都(車庫収容力71両、合計留置両数79両
奈良205系4両3本
奈良221系6両1本
京都221系4両・223系4両2本
京都221系6両・223系6両1本
網干223系4両・225系4両1本
網干223系8両・225系8両1本
明石207系7両・321系7両5本

東海道線側線:305m15両1本、325m16両1本
東海道線引き上げ線:345m17両1本
奈良線引き上げ線:125m6両1本、145m7両1本、205m10両1本

向日町(車庫収容力:留置線937両+洗浄線54両+車庫線87両+入替線18両+転削線17両、合計留置両数205~222両
京都キハ189系3両1+5本
京都221系4両・223系4両6+6本
京都221系6両・223系6両1+1本
網干223系4両・225系4両4本
網干223系8両・225系8両2本
福知山289系4両2本(出庫後は特急こうのとりの運用に就く)
京都289系6両0~1+1本(らくラクはりま運用の有無によって夜間留置する場合あり)
京都681系V3両・683系V3両+5本
京都683系W6両+1本
京都683系B9両2~3+1本(びわこEXP運用の有無によって夜間留置する場合あり)
日根野281系・271系9両4本
鳥取HOT7000系5~6両2本

向日町駅すぐ東の側線は一部撤去して東口を整備する予定。
また駅西側の側線は貨物待避用。
最北端車庫(車庫収容力:留置線166両+洗浄線26両+検査線5両
45m2両1本
65m3両1本
85m4両4本
105m5両1本
125m6両1本
145m7両3本
185m9両1本
205m10両1本
330m16両4本
385m19両1本
465m23両1本
洗浄線525m26両1本
検査線105m5両1本(建屋は55m分)
中央部車庫(車庫収容力:留置線230両+検査線82両
25m1両1本
45m2両2本
105m5両1本
285m14両1本
305m15両6本
325m16両3本
345m17両4本
検査線245m12両3本
検査線245m12両2本(建屋は205m分)
検査線225m11両2本(建屋は125m分)
南部西側車庫(車庫収容力:留置線229両+入替線18両
85m4両1本
265m13両2本
285m14両2本
325m16両1本
345m17両3本
385m19両2本
445m22両3本
入替線365m18両1本
バッファ線125m6両1本
南部東側車庫(車庫収容力:留置線152両+洗浄線28両+転削線17両
85m4両1本
225m11両1本
245m12両1本
305m15両2本
345m17両1本
365m18両1本
385m19両1本
405m20両1本
425m21両1本
洗浄線565m28両1本
転削線?345m17両1本
最南端車庫(車庫収容力:留置線154両
45m2両1本
205m10両2本
225m11両2本
245m12両1本
265m13両1本
285m14両3本
305m15両1本
325m16両2本
345m17両1本

所感

次は駅ごとの夜間留置状況を考察していきますが、前述の通り、草津線も湖西線も網干所属と京都所属の両方の車両が運行され、夜間留置も両方の車両が留置されています。このごちゃまぜ具合はいつか解消すべきでしょう。

次は夜間留置場所についてですが、滋賀県は冬に雪が降りますので、車両機器の凍結を考慮して車庫外留置というのはほとんどありません。例外は堅田貴生川になります。

堅田留置の車両は網干所属の車両ですが、最初の運用が6時40分発の京都行きになります。貴生川留置の車両は連結された状態で夜間留置され、最初の運用は5時26分発の草津行きです。

どちらの運用も近江今津や柘植、草津などに夜間留置しても良さそうな気がしますが、コストカットのためなのか営業線上に留置されています。

最後に京都支所の本拠地である向日町操車場について。本操車場はJR西日本最大級の規模を誇ります。

留置できる車両数は信号設備の都合により上記記載より少ないと考えられますが、それでも最低800両は留置可能と考えられます。現在の所定留置両数が205~222両であることを考えると、かなり車庫容量に余裕があると言えるでしょう。

これだけ規模が大きいと、経費節減のため1区画程度線路を剥がして縮小しそうなものですが、現在に至るまで規模縮小ということは起こっていません。この巨大な施設を活用し、車両の転配に際しての疎開留置も積極的に行われています。

まとめ

ということで草津線湖西線の夜間留置まとめでした。とりあえず向日町操車場については、北陸新幹線敦賀延伸後の車両の受け入れが十分できることが確認できましたね。

JR西日本の今後の課題は、この広大な車両基地の稼働率を少しでも上げられるよう、利用者を増やせるかという所でしょうか。

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