のと鉄道七尾線・JR七尾線・JR越美北線(九頭竜線)の夜間留置まとめ!2024年8月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
七尾線は、元々津幡駅から能登半島を縦貫するように路線が伸び、最終的に輪島までを結ぶ路線でした。1991年の津幡~和倉温泉間の直流電化の際に、電化されなかった和倉温泉~輪島間の運行をのと鉄道が引き継ぎ、その後穴水~輪島間が廃線となったことで現在に至ります。
直流電化された津幡~和倉温泉間では、かつて特急はくたかや特急サンダーバードが直通運転していました。北陸新幹線の延伸によってこれらの列車の乗り入れは廃止され、現在はその代替として能登かがり火が金沢~和倉温泉間で運行されています。
越美北線は、福井県福井市にある越前花堂駅から同県大野市にある九頭竜湖駅までを結ぶ路線です。元々越前国にある福井駅と美濃国にある岐阜県の美濃太田駅までを結ぶ予定でしたが、山越えの県境区間の建設が為されず、結局岐阜県まで線路が繋がることはありませんでした。
路線が福井県内で完結することになったため、路線名が実態に合わないことから「九頭竜線」の愛称が付いています。非常に利用者が少ないため廃線が危ぶまれており、沿線自治体や有志による存続運動が行われています。
前年の夜間留置状況

ダイヤ改正プレスリリース
運行系統ごとの運用状況
南福井+2本、越前大野3本
穴水6+1本
金沢2本、金沢総6+2本、七尾8本
七尾1本、金沢総2+1本
所感
北陸新幹線の敦賀延伸により、北陸地方の車両運用は大幅に変更となりました。七尾線と越美北線については、特急列車のみ変更となり、普通列車については変更点がありませんでした。
能登かがり火の運用について、681系と683系のどちらを使用するのか個人的に注目していましたが、結果としては683系を使用するということになりました。個人的には681系を能登かがり火運用にする予想していましたが、JR西日本の慎重姿勢を読み切れていませんでした。
新たに能登かがり火運用に就いた683系R編成は、2002年製の2本が京都に転属となり、2005年製の残り4本で3運用を賄っています。予備が1本しかないため、増結は繁忙期のごく限られた期間だけになるでしょう。
2005年製の683系を使用するという事は、車両の置き換えは早くて2035年となります。とはいえ今後のサンダーバードの利用状況によっては、能登かがり火運用分も京都に転属させて輸送力増強に使うでしょう。
能登かがり火運用の車両の後継について、のと鉄道の穴水駅まで直通運転可能な電気式気動車が良いと個人的には思います。なぜそう思うのかというと、今まで七尾線特急は敦賀駅や直江津駅まで直通していたため、交直両用車である理由が存在していましたが、今は無いからです。
駅ごとの夜間留置状況
本記事ではのと鉄道七尾線・JR七尾線・JR越美北線(九頭竜線)について紹介します。
七尾線
穴水(合計留置両数:1両7本+2両1本=9両)
のと鉄道NT200形1両6+1本
のと鉄道NT300形2両+1本
引き上げ線:80m4両2本
その他車庫線や保守線あり。
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
穴水 | 0番 | 40m2両 |
1番 | 120m6両 | |
2番 | 40m2両 | |
3番 | 40m2両 | |
能登鹿島 | 駅舎側 | 40m2両 |
反対側 | 40m2両 | |
西岸 | 駅舎側 | 120m6両 |
反対側 | 120m6両 |
能登中島
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
能登中島 | 3番 | 現在使用されていない |
2番 | 80m4両 | |
1番 | 80m4両 | |
笠師保 | (番号無し) | 120m6両 |
田鶴浜
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
田鶴浜 | 2番 | 65m3両 |
1番 | 65m3両 |
和倉温泉
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
和倉温泉 | 1番 | 165m8両 |
2番 | 125m6両 |
七尾(合計留置両数:2両8本+3両1本=19両)
金沢521系U2両8本
金沢683系R3両1本
側線:45m2両1本、125m6両2本、165m8両2本、185m9両2本、225m11両1本
車庫線:65m3両2本
車庫入替線:105m5両1本
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
七尾 | のと | 45m2両 |
1番 | 125m6両 | |
2番 | 125m6両 | |
3番 | 125m6両 |
徳田
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
徳田 | 駅舎側 | 145m7両 |
反対側 | 125m6両 | |
能登二宮 | (番号無し) | 125m6両 |
良川
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
良川 | 2番 | 125m6両 |
1番 | 125m6両 |
能登部
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
能登部 | 2番 | 125m6両 |
1番 | 125m6両 |
金丸
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
金丸 | 反対側 | 165m8両 |
駅舎側 | 145m7両 | |
千路 | (番号無し) | 165m8両 |
羽咋
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
羽咋 | 3番 | 125m6両 |
2番 | 125m6両 | |
1番 | 165m8両 | |
南羽咋 | (番号無し) | 125m6両 |
敷浪
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
敷浪 | 駅舎側 | 125m6両 |
反対側 | 125m6両 |
宝達
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
宝達 | 2番 | 165m8両 |
1番 | 145m7両 |
免田
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
免田 | 反対側 | 165m8両 |
駅舎側 | 165m8両 |
高松
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
高松 | 3番 | 145m7両 |
2番 | 185m9両 | |
1番 | 165m8両 |
横山
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
横山 | 駅舎側 | 165m8両 |
反対側 | 145m7両 |
宇野気
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
宇野気 | 1番 | 145m7両 |
2番 | 145m7両 | |
能瀬 | (番号無し) | 165m8両 |
本津幡
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
本津幡 | 反対側 | 145m7両 |
駅舎側 | 165m8両 | |
中津幡 | (番号無し) | 145m7両 |
津幡
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
津幡 | 1番 | 245m12両 |
2番 | 245m12両 | |
3番 | 245m12両 | |
4番 | 245m12両 |
森本
夜間留置設定なし
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
森本 | 1番 | 145m7両 |
2番 | 165m8両 | |
3番 | 165m8両 | |
東金沢 | 1番 | 145m7両 |
2番 | 145m7両 |
金沢総合車両所(合計車庫収容力:595両、合計留置両数:2両23本+3両3本=55両)
あいの風とやま521系AK2両2本
IRいしかわ521系IR2両9+2本
金沢521系U2両6+2本
ハピラインふくい521系HF2両2本
金沢683系R3両2+1本
65m3両1本
245m12両1本
265m13両6本
285m14両1本
325m16両3本
バッファ線305m15両2本
バッファ線365m18両1本
車庫線135m6両1本
車庫線250m12両3本
車庫線250m12両1本(建屋は155m7両分)
車庫線250m12両1本(建屋は135m6両分)
45m2両1本
85m4両3本
105m5両2本
165m8両1本
225m11両1本
245m12両2本
285m14両2本
バッファ線105m5両1本
転削線245m12両1本
入替線205m10両1本
245m12両3本
265m13両9本
305m15両1本
車庫線255m12両3本
金沢(合計留置両数:2両5本=10両)
IRいしかわ521系IR2両2本
金沢521系U2両2本
ハピラインふくい521系2両1本
富山側引き上げ線:285m14両1本、305m15両1本
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
金沢 | 1番 | 285m14両 |
2番 | 285m14両 | |
3番 | 12両 | |
4番 | 125m6両 | |
5番 | 285m14両 | |
6番 | 285m14両 | |
7番 | 285m14両 |
所感
本年度から駅ホームの有効長を記載することにしました。七尾線内は和倉温泉以北が4両まで、以南は6両まで入線可能であることが分かります。
夜間留置車両は能登かがり火の運用車両変更に伴った変更のみ行われました。それ以外の変更点はありませんでした。
越美北線(九頭竜線)
福井(合計留置両数:2両3本=6両)
IRいしかわ521系IR2両2本
ハピラインふくい521系HF2両1本
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
福井 | 5番 | 285m14両 |
4番 | 285m14両 | |
3番 | 6両? | |
2番 | 6両? | |
1番 | 285m14両 |
福井キハ120形1両+2本
IRいしかわ521系IR2両6本
ハピラインふくい521系HF2両2本
105m非電化5両1本
125m非電化6両1本
145m非電化7両3本
65m3両1本
125m6両1本
145m7両3本
165m8両1本
185m9両2本
145m12両1本
265m13両1本
285m14両2本
345m17両1本
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
越前花堂 | 九頭竜線のりば | 45m2両 |
2番 | 145m7両 | |
1番 | 265m13両 | |
六条 | (番号無し) | 65m3両 |
足羽 | (番号無し) | 45m2両 |
越前東郷 | (番号無し) | 65m3両 |
一乗谷 | (番号無し) | 65m3両 |
越前高田 | (番号無し) | 65m3両 |
市波 | (番号無し) | 65m3両 |
小和清水 | (番号無し) | 65m3両 |
美山 | 駅舎側 | 65m3両 |
反対側 | 65m3両 | |
越前薬師 | (番号無し) | 3両? |
越前大宮 | (番号無し) | 65m3両 |
計石 | (番号無し) | 65m3両 |
牛ヶ原 | (番号無し) | 65m3両 |
北大野 | (番号無し) | 85m4両 |
越前大野
福井キハ120形1両3本
側線:225m11両1本
駅名 | 番線 | ホーム有効長 |
越前大野 | 2番 | 65m3両 |
1番 | 65m3両 | |
越前田野 | (番号無し) | 45m2両 |
越前富田 | (番号無し) | 25m1両 |
下唯野 | (番号無し) | 2両? |
柿ケ島 | (番号無し) | 2両? |
勝原 | (番号無し) | 3両? |
越前下山 | (番号無し) | 65m3両 |
九頭竜湖 | (番号無し) | 65m3両 |
所感
越美北線は利用者が非常に少ないローカル線のため、停車場が越前花堂駅以外に越前大野駅しかありません。行き違い可能駅も美山駅と越前大野駅しかないため、運行本数は非常に少なくなっています。
経費削減のため設備をスリム化させてきた越美北線ですが、それでも運行を維持するのが厳しいでしょうか。沿線に何かあれば即廃線コースなので注意が必要です。
まとめ
ということで、のと鉄道七尾線・JR七尾線・JR越美北線の夜間留置状況でした。
北陸新幹線の敦賀延伸によって、特急列車の夜間留置設定が変更されましたが、しばらくは現行のまま推移するでしょう。特急能登かがり火号が能登半島地震からの復興に役立ってくれることを祈ります。
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