名鉄名古屋駅から名鉄岐阜方面に向かって3駅目のところにある西枇杷島駅では、大規模な改良工事が行われていました。
本記事では2021年6月26日と7月4日に現地に行って取材して来たので、それをレポートします。
西枇杷島駅改良工事概要
計画の概要をまだ見ていないという方は、以下のリンクにまとめていますので、先にご覧いただければ、より理解が深まるかと思います。

実際に行ってきた!
駅全景
名古屋方面からの様子です。ホーム端にあった階段は無くなり、新しくホーム床が整備されました。
ホーム端はご覧の通り、整備前にあった階段や構内踏切は跡形も無くなっています。
下り岐阜方面ホーム
下りホームは駅舎と併設されています。屋根はホームの一部分しかかかっていません。
上り名古屋方面ホーム
上り名古屋方面ホームは、駅舎とホームの間に線路があり、それを跨ぐために構内踏切が新たに設置されました。
上が岐阜方、下が名古屋方の構内踏切から見た様子です。この線路は、岐阜方から分岐して名古屋方で枇杷島分岐点の留置線に繋がっており、この線路を通る電車は、1日に数本しかありません。
構内踏切からホームまではスロープになっています。バリアフリーにもしっかり対応しています。
上り名古屋方面にもベンチは設置されています。真新しく、座ると木のにおいがしました。
デルタ線、さらに下砂入信号場に繋がる線路は、新しく整備されて綺麗になりました。機器箱も新しくなっています。
上りも下りもホームが少し延長されて停車範囲が広くなりました。
駅舎
下り岐阜方面の新しい駅舎です。古びた以前の駅舎も趣ありましたが、新しい駅舎はとてもきれいでスッキリとした感じです。
以前は構内踏切およびホーム入場のために係員がいましたが、新しい駅舎では係員が不要になり、無人となっています。
2021年5月22日のダイヤ改正で平日の一部時間帯で毎時4本普通列車が停車するようになりました。
上り名古屋方面の駅舎を裏から見た様子です。狭い土地によく駅舎を設置したものだと感心してしまいます。
改札は上の画像の通りになっています。車椅子が通れるようにするためか、片方だけ幅が広いです。
改札内には、自動精算機とICカードチャージ機が設置されました。下り岐阜方も同様です。
周辺施設
西枇杷島駅のすぐ西にある西枇杷島1号踏切です。今回の駅整備に併せて踏切道も新しく再整備されました。
ホーム脇の道路から見た様子です。フェンスも新しくなっています。
西枇杷島駅の北東には、名鉄の研修施設が新しく設置されました。分岐器と踏切、そして信号や架線も設置されています。
施設の北側から踏切を覗くことができます。1本も列車が通らないのに真新しい踏切というのも面白いですね。
ホーム6両対応化に向けて
西枇杷島のすぐ東にある東枇杷島5号踏切です。この踏切のせいでホームを6両分に伸ばすことができません。
しかし駅舎の新設後、ホームが延長される可能性がでてきました。その準備としてまず西枇杷島駅の上り出発信号が名古屋方に移設されました。
上の画像を見ると分かる通り、駅ホーム端から出発信号まで2両分あるように見えます。信号設備としては、6両分列車を閉塞内に収めることができるかと思います。
東枇杷島5号踏切の直上には、県道67号線が名鉄線を跨ぐための道路橋が設置されています。同踏切の廃止には、県道の拡張と共に歩道の整備も必要でしょう。
道路側も名古屋市内は片側3車線あるにもかかわらず、清須市内は、一気に片側1車線に縮小されてしまうため、拡幅の必要性に迫られています。2021年7月時点で、道路側の拡幅のため、周辺の建物の立ち退きが行われていました。
名古屋市方の様子です。道路の両側の建物が立ち退かれ、用地が確保されています。
現在は電気設備や水道施設の移設が行われていました。移設が完了し次第、道路の拡幅が行われるでしょう。
まとめ
以上、西枇杷島駅の2021年7月時点の様子でした。当駅の改良工事は資料が少ないため、ホームが6両分に延長されるか半信半疑でしたが、ホーム延長の準備工事が行われていることが確認でき、ドアカット解消の希望が見えてきました。
ホームが延長されれば、ダイヤ面でも柔軟性が増すので、利便性の向上が期待されます。コロナ禍ではありますが、名鉄の今後が楽しみですね。
西枇杷島駅改良工事の様子の動画版(youtube)
その他の取材日

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