東急池上線・東急多摩川線内の夜間留置まとめ。2024年1月時点のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!
運行系統ごとの運用状況
五反田2本、雪が谷大塚22+3本、蒲田3本、多摩川1本
所感
東急池上線と多摩川線は18m車3両で運用が統一されており、共通運用となっています。車庫は池上線の雪が谷大塚に隣接された雪が谷検車区のみであり、多摩川線の運用は雪が谷大塚から送り込んでいます。
予備車の本数は東急線では珍しく3本となっており、少し多めとなっています。これについては、新型コロナウイルスによる減便が影響していそうです。
池多摩系統の今後の注目点は、「多摩川線と直通運転する蒲蒲線の進展」と「旧型車の1000系の置き換え」でしょう。蒲蒲線は、国の交通政策審議会でも示された通り、蒲田~京急蒲田間までの整備が妥当だと思います。
京急蒲田より先、京急線への直通運転も構想されていますが、線路幅の違いはもちろん、直通したことで運用数が増えますので、その分車両を収める留置線が必要になります。後述する通り、池多摩系統は車庫容量が満車の状態ですので、車庫の拡張が必要になるでしょう。
池上線・多摩川線共に沿線は完全に市街化されており、車庫の拡張には莫大な用地買収費用と建設期間が必要になるでしょう。そこまでの覚悟が大田区にあるとは考えにくい所です。
次に1000系の置き換えですが、1988~1993年製のため、大井町線の9000系が置き換わり次第1000系も置き換えが行われると予想します。そして貴重な18m車のため、他社譲渡が積極的に行われるでしょう。
最有力候補は上毛電気鉄道と豊橋鉄道でしょうか。長野電鉄も手を挙げるかもしれません。
駅ごとの夜間留置状況
五反田
東急3両2本
雪が谷大塚(車庫収容力:3両21本、合計留置両数:3両25本)
東急3両22+3本
60m3両2本
80m4両2本
95m5両1本
120m6両6本
検査線120m6両2本(建屋は80m4両分)
蒲田
東急3両3本
多摩川
東急3両1本
所感
駅ごとの夜間留置を見ると、車庫はもちろん、車庫外留置も限界以上に留置していることが分かります。五反田は2本ある発着線の両方に夜間留置が設定されており、保守の都合により大崎広小路2番に留置する場合があるようです。
また雪が谷検車区は留置線だけなら21本しか留置できませんが、最大留置編成数は24編成の模様です。おそらく夜間は分岐器に跨って留置している編成があると考えられます。
上記では予備も含めて25本留置するように記載していますが、実際は1~2本恩田に疎開留置しているかもしれません。詳しい運用をご存じの方は是非、下記コメント欄よりご教授くださると幸いです。
ともかく、現状の設備では増車・増結は到底不可能であり、利用者が増えて混雑が悪化した場合は車庫の増設が必須となります。しかし先述の通り沿線は完全に市街化しているため、車庫の拡張は困難を極めます。
蒲蒲線の延伸の際は、蒲田での留置数を増やせるように設備を整えるでしょう。どのように整備するかは公開されていないので不明ですが。
まとめ
ということで、以上東急池上線・多摩川線の夜間留置まとめでした。相変わらず東急は夜間留置がギリギリですね。
利用者を増やすために鉄道会社自ら沿線の開発をするのは結構なことですが、車両の増車が難しくなるくらい市街化させてしまうのも考え物ですね。後で路線を延伸しようとした時に車庫を増設できなくて苦労するハメになります。
コメント
池多摩は現行ダイヤで1運用減で28運用になりました。(今のところ余剰廃車はなし)
雪が谷大塚は通常時は検車区で23本停泊、ホームで2本停泊となっています。
雪が谷検車区(雪が谷大塚駅の本線以外)の留置本数ですが、 3×2が2本、4×4が2本、3×1が18本留置出来ます。 また本線留置が➀、➁番線含めて3×2が1本、3×1が3本出来ます。➀、➁番線以外の本線留置は留置変更時に使用する事が主な目的なので常時使用されることはありません。
蒲田の夜間停泊は多摩川線ホームが満線となるため、多摩川に留置変更を行う場合があります。
情報ありがとうございます!
記事本文の方に反映させました!