JR西日本の学研都市線・東西線・福知山線の夜間留置状況まとめ!

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JR西日本

JR西日本が管轄するJR学研都市線・JR東西線・JR福知山線の夜間留置まとめ!2023年のデータをまとめましたので、これを基に考察をしていきたいと思います!

夜間留置設定については間違っている可能性があるので、当方責任は負いかねます。間違いがある場合は是非コメントください。(なお±○本と記載があるのは運用予備分の夜間留置場所の推測です)
JR学研都市線は、京都府木津川市にある木津駅から大阪府大阪市にある京橋駅までを結ぶ片町線という鉄道路線に対して付けられた愛称です。JR東西線と相互直通運転が開始されたことにより、京橋~片町間が廃止されたため、現在は新しい愛称の方が沿線環境に合っている状況です。
戦前に開通した路線であるためか、生駒山地をトンネルで貫かないよう住道駅から木津駅まで北へ迂回するような線形を取っています。そのため近鉄奈良線やJR大和路線と比べると、大阪~奈良間の都市間需要は殆どありません
JR東西線は、大阪府大阪市にある京橋駅から、北新地駅を経由して、兵庫県尼崎市にある尼崎駅までを結ぶ鉄道路線です。沿線の都市化が進んでいた片町線と福知山線を結ぶことで、効率の良い車両運用と並行路線であるJR神戸線の混雑緩和を達成するため、1997年に開業しました。
ほぼ全区間が地下区間で構成されており、さながら地下鉄のような雰囲気を漂わせていますが、路線の管轄は大阪メトロではなくJR西日本であり、地下鉄の枠組みには含まれていないような状態です。
JR福知山線は、兵庫県尼崎市にある尼崎駅から京都府福知山市にある福知山駅までを結ぶ鉄道路線です。大阪から北近畿エリアまでを結ぶメインルートになっています。
国鉄分割民営化前後で様々な輸送改善が為され、尼崎~篠山口間が複線・直流電化されました。この輸送改善の結果、大阪都市部への通勤路線の一つへと成長し、さらに北近畿エリアへのアクセスとして特急こうのとりが運行されています。
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運行系統ごとの運用状況

本記事では明石所属、宮原所属を中心に記載します。

明石(2023年)

明石207系2両1本(0運用
明石+1本
207系4両と連結して和田岬線の運用を代走する。
明石207系6両1本(1運用
兵庫1本
明石207系7両66本・321系7両39本(94運用
西明石18+11本、篠山口5本、新三田12本、北伊丹3本、塚口3本、宮原8本、大阪2本、高槻11本、京都5本、京橋1本、放出12本、四条畷3本、長尾1本、松井山手1本、京田辺3本、祝園3本、木津0~1本、佐保2~3本
木津の夜間留置は、保守都合により佐保に変更する場合がある。

所感

明石支所については下記記事で記載したので割愛します。

JR琵琶湖線・京都線・神戸線の2023年度夜間留置状況まとめ!
JR西日本が管轄するJR琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線の夜間留置まとめ!来年2024年の北陸新幹線敦賀延伸によって特急の夜間留置設定が一部変更になると思いますが、纏めていきたいと思います。 夜間留置設定については間違っている可能性があるの...

宮原(2023年)

宮原225系6両5本(4運用
福知山1本、篠山口2本、宮原1+1本
宮原223系4両13本・225系4両3本(13運用
福知山3本、篠山口5本、新三田2本、宮原3+3本

所感

宮原所属には4両固定6両固定の2種類が在籍しています。4両の方には223系と225系が混在していますが、網干車と同様に車両形式ごとで運用が別個になっておらず、共通化しています。

宮原では2022年のダイヤ改正で朝ラッシュの運転本数整理が行われ、一部の快速運用を207系や321系が担当するようになったため、余剰車が大量に発生しています。すでに余剰車は一部が京都に移籍しました。

さらに、2023年のダイヤ改正でおおさか東線が大阪まで延伸し、直通快速の使用車両が207系・321系7両から221系8両に変更となりました。余剰となった207系・321系が福知山線の快速運用をさらに担当し、宮原車に余剰車がさらに発生しているようです。

宮原所属の列車の運用データは2022年度の分しか調査できていませんが、一部が京都に移籍しているとはいえ、余剰車がまだまだ存在していることは想像に難くありません。嵯峨野線の混雑緩和で車両が必要であれば、宮原車を転属させるのが手っ取り早いでしょう。

ちなみに、福知山線は特急車が福知山所属で統一されている一方、普通車は明石所属と宮原所属で混在しています。宮原所属の普通車は福知山線でしか運用できませんので、車両運用的には運行範囲が広い明石所属に統一すべきだと思いますが、明石側の車両数が足りないために実現できていません。

もし福知山線の朝ラッシュをさらに整理するとしたら、阪和線や大和路線と同様に12分サイクル化して普通列車を宝塚始発に短縮するといった所でしょうか。コロナ前の福知山線の混雑率は快速が102%、普通が74%なので、政府目標の150%を基準とすると、現行よりもう少し減便しても良いかもしれません。

ピーク1時間あたりの福知山線の本数案
・特急こうのとり(福知山→新大阪)1本
・丹波路快速(篠山口→大阪)5本
・区間快速(新三田→東西線)5本
・普通(宝塚→高槻)5本
・普通(塚口→東西線)5本

福知山(豊岡を除く)(2023年)

福知山113系2両6本(4運用
福知山4+2本
福知山223系2両16本(15運用
豊岡2本、福知山8+1本、園部2本、篠山口1本、西舞鶴2本
福知山287系4両7本(6運用
豊岡1本、福知山5+1本
福知山287系3両6本(5運用
福知山3+1本、西舞鶴2本
福知山289系4両7本(6運用
福知山3+1本、向日町2本、豊岡1本
福知山289系3両4本(2運用
福知山2+2本
・287系と289系は運用が別建てとなっている。

所感

福知山支所については下記記事で記載したので割愛します。

JR山陰本線・小浜線・舞鶴線の2023年度夜間留置状況まとめ!
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駅ごとの夜間留置状況

本記事では学研都市線・東西線・福知山線について紹介します。明石支所についてはJR京都線とJR神戸線にも、福知山支所については山陰本線と舞鶴線にも列車が走行しますが、これらについては別記事で紹介します。

JR琵琶湖線・京都線・神戸線の2023年度夜間留置状況まとめ!
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学研都市線・東西線

佐保信号場(車庫収容力:留置線261両+検査線19両+洗浄線5両+転削線9両、合計留置両数178~185両
奈良201系6両1+1本
奈良205系4両3+1本
明石207系7両・321系7両2~3本
奈良221系4両14+5本
奈良221系6両3+3本
奈良221系8両2+1本

車庫留置線261両+検査線19両+洗浄線5両+転削線9両
65m3両1本
85m4両1本
125m6両15本
165m8両15本
225m11両4本
洗浄線105m5両1本
検査線185m9両1本
検査線205m10両1本(建屋は65m)
転削線185m9両1本

木津(合計留置両数0~7両
明石207系7両・321系7両0~1本

木津の夜間留置は保守都合により、佐保に変更する場合がある。

祝園(車庫収容力23両、合計留置両数21両
明石207系7両・321系7両3本

側線:145m7両2本
引き上げ線:185m9両1本

JR三山木
夜間留置設定なし

同志社前
夜間留置設定なし

京田辺(車庫収容力8両、合計留置両数21両
明石207系7両・321系7両3本

側線:165m8両1本

松井山手(車庫収容力9両、合計留置両数7両
明石207系7両・321系7両1本

引き上げ線:185m9両1本

長尾(合計留置両数7両
明石207系7両・321系7両1本

四条畷(合計留置両数21両
明石207系7両・321系7両3本

住道
夜間留置設定なし

放出(車庫収容力:留置線170両+検査線16両、合計留置両数102両
明石207系7両・321系7両12本
奈良221系6両3本

車庫(車庫収容力:留置線170両+検査線16両8両22本留置可能
165m8両19本
入替線185m9両2本
検査線125m6両1本(建屋は65m3両分)
検査線205m10両1本(建屋は150m7両分)

京橋(車庫収容力35両、合計留置両数7両
明石207系7両・321系7両1本

学研都市線・東西線引き上げ線:185m9両1本
大阪環状線引き上げ線:205m10両1本、325m16両1本

尼崎
夜間留置設定なし

引き上げ線:305m15両1本

所感

学研都市線・東西線の夜間留置状況は、およそJRの路線とは思えないほど車庫外留置が多数発生しています。具体的には木津・祝園・京田辺・長尾・四条畷の5駅にて営業線上での夜間留置が設定されています。

一方で住道やJR神戸線内の尼崎や神戸に夜間留置が設定されておらず、明石車の夜間留置設定には不可解な点が多いのが特徴です。回送の手間を省くために上記のような夜間留置設定になっているのかと思いますが、個人的には空いている駅に停車させても良いのではないかと思います。

学研都市線がなぜこれほど車庫外留置が多いのかというと、おそらくJR化後に開業したJR東西線やおおさか東線が関係していると考えられます。

学研都市線だけの輸送であれば、沿線にある放出派出所のみで全ての車両を収めることが可能です。しかし、両線の開通によって放出派出所の車庫容量が消費され、学研都市線内の停車場に停泊せざるを得なくなったと考えられます。

一応終点の木津からさらに関西本線に接続し、2~3本程度明石車が奈良車庫に夜間留置されていますが、接続先の奈良支所の車庫もそれなりに逼迫しています。あまり奈良支所管内の車庫容量に頼れないというのが現状です。

それと、学研都市線は設備的に7両分しか対応していない駅が多いです。放出派出所は留置線が8両分あり、JR東西線も設備が8両対応のようですが、学研都市線内の一部の駅でホームが7両分しかなかったり、留置線が7両分しかない駅があります。

個人的にはAシートのような座席指定車両を増結して3ドア8両にしても良いと思っています。しかし、学研都市線の8両化には設備増強による投資が必要になるようです。

福知山線

向日町(車庫収容力:留置線937両+洗浄線54両+車庫線87両+入替線18両+転削線17両、合計留置両数205~222両
京都キハ189系3両1+5本
京都221系4両・223系4両6+6本
京都221系6両・223系6両1+1本
網干223系4両・225系4両4本
網干223系8両・225系8両2本
福知山289系4両2本(出庫後は特急こうのとりの運用に就く)
京都289系6両0~1+1本(らくラクはりま運用の有無によって夜間留置する場合あり)
京都681系V3両・683系V3両+5本
京都683系W6両+1本
京都683系B9両2~3+1本(びわこEXP運用の有無によって夜間留置する場合あり)
日根野281系・271系9両4本
鳥取HOT7000系5~6両2本

宮原(車庫収容力:非電化留置線136両+電化留置線458両+洗浄線?両+検査線144両+転削線9両、合計留置両数176両
名古屋HC85系2両1本
明石207系7両・321系7両8本
網干223系4両・225系4両4本
網干223系6両・225系6両1本
網干223系8両・225系8両2本
宮原223系4両・225系4両3+3本
宮原225系6両1+1本
京都681系V3両・683系V3両2本
京都683系W6両2本
京都683系B9両2本

北側車庫(車庫収容力:非電化留置線136両+電化留置線205両
165m非電化8両1本
205m非電化10両1本
265m非電化13両2本
285m非電化14両1本
305m非電化15両3本
325m非電化16両1本
345m非電化17両1本
85m4両1本
105m5両1本
145m7両1本
165m8両2本
205m10両1本
305m15両3本
325m16両4本
345m17両1本
365m18両1本
385m19両1本
中央部車庫(車庫収容力:電化留置線114両+洗浄線?両+検査線82両+転削線9両
45m2両4本
125m6両1本
165m8両1本
205m10両1本
225m11両1本
265m13両2本
285m14両1本
305m15両1本
325m16両1本
検査線105m5両9本(建屋は70m3両分)
検査線245m12両2本(建屋は145m7両分)
検査線265m13両1本(建屋は145m7両分)
転削線185m9両
バッファ線85m4両2本
バッファ線185m9両1本
一番東側の入替線が3本あるが、新大阪駅のロータリーの下にあり、長さ不明
南側車庫(車庫収容力:電化留置線139両+検査線42両
65m3両1本
165m8両1本
205m10両1本
225m11両4本
245m12両1本
265m13両1本
285m14両1本
305m15両1本
325m16両4本
検査線125m6両1本
検査線205m10両1本
検査線245m12両1本(建屋は205m10両分)
検査線285m14両1本(建屋は205m10両分)
入替線85m4両1本

大阪(車庫収容力:留置線61両、合計留置両数36両
明石207系7両・321系7両2本
奈良221系6両1本
森ノ宮323系8両2本

東海道線引き上げ線:385m19両1本、445m22両1本
大阪環状線引き上げ線:205m10両2本

尼崎
夜間留置設定なし

引き上げ線:305m15両1本

塚口(車庫収容力33両、合計留置両数21両
明石207系7両・321系7両3本

側線:145m7両1本、265m13両2本

北伊丹(車庫収容力33両、合計留置両数21両
明石207系7両・321系7両3本

側線:145m7両2本、165m8両2本

川西池田
夜間留置設定なし

宝塚
夜間留置設定なし

新三田(車庫収容力138両、合計留置両数92両
明石207系7両・321系7両12本
宮原223系4両・225系4両2本

入出庫待機線:305m15両2本
車庫(車庫収容力138両
225m11両8本
245m12両2本
265m13両2本

広野
夜間留置設定なし

篠山口(車庫収容力86両、合計留置両数69両
明石207系7両・321系7両5本
宮原223系4両・225系4両5本
宮原225系6両2本
福知山223系2両1本

中線:185m9両1本
引き上げ線:225m11両1本
側線
185m9両1本
205m10両2本
225m11両2本
245m12両1本
265m13両1本

丹波大山
夜間留置設定なし

下滝
夜間留置設定なし

谷川
夜間留置設定なし

引き上げ線:165m8両1本

柏原
夜間留置設定なし

石生
夜間留置設定なし

黒井
夜間留置設定なし

市島
夜間留置設定なし

丹波竹田
夜間留置設定なし

福知山(車庫収容力:留置線247両+検査線31両+入替線7両+転削線6両、合計留置両数114両
福知山113系2両4+2本
敦賀125系1両2本
福知山223系2両8+1本
宮原223系4両・225系4両3本
宮原225系6両1本
福知山287系4両5+1本
福知山287系3両3+1本
福知山289系4両3+1本
福知山289系3両2+2本

車庫留置線247両+検査線31両+入替線7両+転削線6両
225m11両1本
265m13両7本
285m14両5本
305m15両5本
検査線65m3両1本
検査線145m7両4本
入替線145m7両1本
転削線?125m6両

所感

まず特急こうのとりについては、5時台から福知山始発の設定があります。ただし、最初の列車の新大阪の到着は7時41分となっており、さらに新大阪到着後は向日町まで回送しなくてはいけません。そのため、京都方面の特急きのさき・まいづるとは異なり、向日町に夜間留置があります。

普通車は宮原のほか、福知山線内の車庫がある駅や主要駅に夜間留置があります。塚口や北伊丹にも留置線があるため、夜間留置の設定があります。

また宮原車については、一部福知山からの送り込みがあり、利用者が少ない閑散区間でも4両や6両の運用が存在します。正直にいえば普通車については篠山口で完全に運行系統を分断して良いと思いますが、福知山車の2両が少ないためか宮原車でのフォローがどうしても必要なようです。

まとめ

ということで以上、学研都市線東西線福知山線でした。

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